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キング・オブ・トリオス2010 レビュー(Part.2)


3月23・24・25日 チカラプロ キング・オブ・トリオス2010 @フィラデルフィア  The (ECW) Arena

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チカラプロ初参戦ということもあってか初戦は少しぎこちない動きもあったが、2回戦からは素晴らしい活躍を見せてくれた大阪プロレス勢。苦戦が予想された2回戦の“F.I.A.T.”には一進一退の攻防で大接戦の末になんと前年度優勝トリオを撃破。観客からは「オオサカ!オオサカ!」の大チャントが発生。試合後にスタンディングオベーションが起きたのが印象的だった。思うに、大阪プロレスのスタイルはチカラプロと非常に相性が良いのかもしれない。それに小峠のスピードあるロープワークはスタッフや関係者の中からも絶賛の声が聞かれるほど。来年もまたエントリーして欲しい。

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休憩時間にはレスラー自らグッズの販売をしていた。黒カマキリの隣りにコブラのマスクが並んで、そしてその隣りには頭にカレーを乗っけたマスクマンがいるというなんともワクワクする光景が。大日本プロレスの面々も負けじと大声を出していた。子供のファンから腕にマジックでサインをして欲しいと言われたカレーマンは、「いいの?腕にサインしても後で消えちゃうけど、本当にいいの?知らないよ!」とカタコトの英語でやさしく対応していたのが印象的だった。にしても腕にマジックでサインて…。

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優勝候補の“BRUDERSCHAFT DES KREUZES(BDK)”に対抗できるトリオと言えば、このキング・オブ・トリオスまでの一 連の流れから考えても、アリ軍団の“THE COLONY”しかいない。実際に今年の決勝で対戦したが結果はルードス軍団のBDKが優勝。これで、ヤング・ライオンズ・カップを獲得したティム・ドンスト、今年3月にタッグチャンピオン(The Campeonatos de Parejas)になったクロウディオ・キャスタニョーリとアレス、そして今回のキング・オブ・トリオス制覇と、BDKがチカラプロのタイトルを総ナメしてしまったことになる。テクニコスの総大将であるマイク・クワッケンブッシュに、次の打つ手は果たしてあるのだろうか。

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BDKの若手で結成したピンキー・サンチェスとティム・ドンストそれにリンス・ドラドのトリオがこれまた勢いがあって憎らしいほど強かった。BDKの怖さはクロウディオ・キャスタニョーリやトゥルサスなどのトップどころだけでなく、こういった若いチカラも粒ぞろいなところだ。特にピンキー・サンチェスは勢いに乗せると手がつけられないので要注意。それだけに次世代BDKにとってピンキーの動向がカギとなってくるだろう。

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個人的にどうしても生で見てみたかったクイヘが想像を遥かにこえた小ささで驚愕。エントランスから姿を表したときには観客からどよめきが起きるほど。存在からして反則というかミニという分野がいまでも存在しているルチャリブレすごいと思った。対するカレーマンとロス・アイスクリームスもある意味反則。見た目は派手でコミックな路線ではあるが、技の一つ一つがどれも正確でキレがあった。特に試合にはあまり関係のないカレーマンのカレーダンスがダンス甲子園で優勝できるくらいキレキレだった。メロリンQも真っ青だ。恐らく中の人はかなりのテクニシャンでダンスの達人であることは間違いないだろう。

それに比べてアレブリヘが太り過ぎで動けなさすぎ。同じくオリエンタルも動きは鈍かった。やはりクイヘの一人舞台となった。クイヘが小さすぎて試合がやりづらそうにするカレーマン。ロス・アイスクリームスと一緒にクイヘだけを集中攻撃すると観客からはブーイングが。クイヘを見慣れていない観客も多かったはずだが予備知識は一切不要な気がした。最後はアレブ リヘがクイヘを空高く投げてそのままアイスクリームスをボディプレスで沈めた。観客からは「ルーチャーリブレー!ルーチャーリブレー!」の大合唱。こういったミニの試合が楽しめるのもキング・オブ・トリオスならではだろう。

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末っ子マラカイ・ ジャクソンが加入したことでジャクソン兄弟揃い踏みとなったが期待はずれだった。ジェネレーション・ミーとしてTNAで活躍しているマットとニックが凄 すぎるのか、末っ子マラカイがまだまだなのか、かなり微妙なトリオだった。そして素顔のリコシェとしてEVOLVEにも参戦しているヘリオスが相変わ らず無茶なダイブを見せていた。最後はヘリオスが630スプラッシュでマラカイ・ジャクソンをピン。


今年もバラエティに飛んだメンバーが集結したキング・オブ・トリオスだったが、試合内容もさることながら会場の雰囲気がとても良かったの印象的だった。チカラプロの一大イベントだということをお客さんもちゃんと理解して選手と一緒になって盛上げていた。こういったインディーの特徴でもあるファン同士の心地よい一体感というのがキング・オブ・トリオスのシリーズを通して感じられたし、これはかなり癖になる、と思った。あまりプロレスを知らない人から、マスクマンの中の人の名前を全部言い当ててしまえるほどのコアな人まで、みんなが楽しめるキング・オブ・トリオス。来年は一体どんなレスラーが出場するのか、もういまから楽しみである。


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