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澤宗紀 vs. ブライアン・ダニエルソン


9月11日 EVOLVE 5 @ラーウェイ・レックセンター ニュージャージー州ラーウェイ

先に澤宗紀が入場。リングサイドの観客はスタンディングで澤を迎える。次にブライアン・ダニエルソンが入場すると一段と大きい声援が上がる。コールされる前に両者がにらみ合い。会場の盛り上がりが頂点に達する。

澤がブライアンをコーナーに詰めて蹴りの連打。一歩も引かないブライアンは、体勢を変えて澤に蹴りをぶち込んでいく。ロックアップはせずグラウンドに引き込もうとする澤。足首を極めようとするがブライアンが必至で抵抗する。両者の気迫は五分五分。

グラウンドから抜けだしたブライアンは澤の背中に蹴り。もっと来いとばかりにブライアンを睨みつける澤。

えぐい角度でエルボーをぶち込んでいくブライアン。観客から「オー!」というどよめきが起きる。エルボーを連続で食らってしまった澤はコーナーでダウン。

ダウンした澤を強引に立たせて今度はヨーロピアンエルボーの連打。「レッツゴー!サーワー!」チャント発生。徐々に澤が攻めこまれていく。プエルト・リコから帰国したその足で試合にのぞんだブライアンだったが、そんな疲れなどまったく感じさせない鬼のような攻め。これがメジャーの凄さなのかタフネスすぎる。

先程のお返しとばかり足首をがっちりと極めるブライアン。両脚をロックしたまま寝ている澤へ渾身のエルボーを振り下ろしていく。これがまたエグい。明らかにブライアンのファイトスタイルが従来のものと違うのが分かる。無駄なムーブを一切排除したストイックなプロレスが目の前で展開されていく。ブライアンの中に流れる“キラー”の血がそうさせたのだろうか。これがブライアンのやりたかったプロレス、そしてもう見ることの出来ないスタイルなのかと思うと、複雑な気持ちになった。

ブライアンがブリッジをして極めていた両脚をさらに締め上げていく。たまらず澤がロープ際へエスケープ。ロープに貼付けにした澤の胸板へ蹴りを連打するブライアン。「ドスン!」という音があたりに響く。澤ぐったり。

しかしロープの反動を利用して澤が起死回生のドラゴンスクリュー。息を吹き返した澤は、「ハイハーイ!」という掛け声と共に、ブライアンの顔面へ張り手張り手張り手の乱れ打ち。そのままブライアンをコーナーに押しこんで百烈拳。これが本物のバチバチだとばかりに、張り手キック張り手キック張り手キックキックキック張り手の猛攻。

シャイニングウィザードにいこうとするその右足をがっちりとキャッチしてくるっと回転するとハーフボストンクラブで切り返すブライアン。こんなシャイニングウィザードの切り返し方は初めて見た。

なおも攻めまくるブライアン。頭突きをぶちかますとバックを取って強引にジャーマンスープレックス。澤も負けじと蹴りで応戦。気合を入れなおしたのか澤の顔に精悍さが戻ってきた。

フラフラになってリングに倒れこむ両者。ブライアンが澤の頬をフルスイングで張る。「パッーン!」というイイ音。勢いよく後ろへのけ反る澤。すると澤が「LETS GO バチバチ!!」と叫ぶと速射砲のような張り手をブライアンへと放っていく。

澤の右ミドルキックを脇で抱えるようにキャッチするブライアン。そのままの状態でミドルキックを放つが、今度は澤がそれをキャッチ。両者片足のまま空いている右手で張り手合戦。そのまま円を書くようにして「バチッ!バチッ!」と音を立てながら回転する両者。観客は大ヒートアップ!

ふらついたブライアンへ渾身の伊良部パンチ!これが見事にヒットするとブライアンがダウン。

しかし澤も力尽きたのかその場にダウンしてしまう。すると観客がスタンディンオベーションで大声援。先に立った澤がシャイニングウィザード!そして最後の力を振りしぼるようにお卍固めがガッチリと決まる。タップしそうになるブライアンだがかろうじてロープエスケープに逃れる。

ブライアンのローリングエルボーが澤の肩口にスマッシュヒット。そして膝をついて崩れ落ちる澤にバズソーキック。ブライアンがカバーに入るがツーで返す。休むことなくもう一度バズソーキックを放つと澤はその場にダウン。俯せになった澤の左腕を足で固めたままフェイスロックがガッチリと決まる。すると堪らず澤がタップアウト。ブライアン・ダニエルソンの勝利。

いつもの人差し指を突き上げるポーズをするブライアン。「Best In The World!!」チャントが発生する。負けてしまった澤にも「サーワ!サーワ!」と大声援が送られる。

握手した後、抱き合う両者。会場は大きな拍手で包まれた。


WWEとバトラーツの戦いとも言える両者の戦いは、僅差でブライアン・ダニエルソンの勝利に終わった。技術的なこともさることながら、両者の気迫が痛いくらい伝わってくる素晴らしい試合だった。この試合にかける両者の意気込みがそのまま試合内容にでていたように思う。試合後のコメントでは手加減なしに真正面から戦ってきてくれたのが嬉しかったと語る澤宗紀。ブライアンのバチバチ性感帯をたっぷりと刺激できた喜びからか、澤の顔には満面笑みがあふれていた。日本のインディー界でいま一番忙しいレスラーと、WWEでいま一番話題のレスラーの対決。バチバチは決して言葉じゃ説明できない、感じるのものだということを分からせてくれた。こんなとんでもない試合を見せてくれた2人のレスラーに、感謝の気持ちでいっぱいである。


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