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ROH エジソン大会(09年5月9日)

 

5月9日 ROH@ニュージャージー州エジソン

リッキー・レイス VS エディ・キングストン
NJ近辺で人気の高いエディ・キングストンが裏拳からの体固めでリッキー・レイスに勝利。試合後、クリス・ヒーローが現れて「おまえはここにいる資格なんてねえんだよ!」とエディに罵倒する。典型的なオープニングマッチ。

スーパー・スマッシュ・ブラザーズ VS ブレント・オーブライト & エリック・スティーブンス
何故か素顔で試合をするプレイヤー・ドス。チカラプロから参戦してきたスマブラは連携技を多用。「UNO! UNO! UNO!」チャント発生。ブレント・オーブライトのハーフネルソンスープレックスが高角度でプレイヤー・ウノに決まりスリーカウント。ブレント・オーブライト&エリック・スティーブンス組の勝利。試合後に会場からスマブラの二人に「Please Come Back!」チャント。

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クリス・ヒーロー VS サンジェイ・ダット
クリス・ヒーローがエルボーパッドを装着した足でサンジェイ・ダットの顔にビッグブーツを決めスリーカウント。クリス・ヒーローの勝利。むかしの船木的なアレなのかサンジェイ・ダットの背中のぶつぶつが気になる。

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ネクロ・ブッチャー & デリリアス VS ジミー・レイヴ & クロウディオ・キャスタニョーリ(w/プリンス・ナナ)
緑色のバンダナで登場するネクロ・ブッチャー。会場内からは一斉に「NECRO! NECRO! NECRO!」チャント。いつもは使わないアームホイップをクロウディオに決めると、グーパンチ、キック、またグーパンチの連打。

そして何を思ったのかコーナーポストにクロウディオを持ち上げ雪崩式フランケンシュタイナー(完成度25パーセント)を決行。この日のネクロさんは一味違った。すかさず逃げ回るジミー・レイヴをペタペタと足音を立てながら追いかけ始める。ペース配分を考えないやさぐれファイトが裏目に出てしまい早くも息が切れてクタクタになるネクロさん。

最後は王族マネージャーのプリンスナナから手渡された椅子でジミー・レイヴがネクロさんの頭を殴るが全くきかず、怯んだすきにデリリアスがレイヴを背後から丸め込んでスリーカウント。ネクロ・ブッチャー&デリリアスの勝利。いつの間にかレイヴ入場時のトイレットペーパーぶん投げ大会が復活していた。

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休憩

グリズリー・レッドウッド & アレックス・ペイン VS ケニー・キング & レット・タイタス
ブロックバスターとパワーボムの合体技を決めてケニー・キング&レット・タイタス組の勝利。アレックス・ペインの動き(受け身)がぎこちなく心配になる。

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コルト・カバーナ VS ジョーイ・ライアン(w/プリンス・ナナ)
入場してきた時点でローション塗りたくりのジョーイ・ライアン。タレサンに下品な口ひげ、花柄のスカーフに花柄のタイツ、ローションでねとねとになった胸毛とヘソ下の毛、全てがまんべんなく濃い。今まで映像(WSX,PWG)で目にしてはいたものの実際に本人を目の当たりにするとその捨て身っぷりには清々しささえ感じる。この人は必見(ただし生で)。で、試合はレフェリーまで巻き込んだコミック風の内容。最後はサブミッションを決めてコルト・カバーナの勝利。ちなみにジョーイ・ライアンのタイツの下はTバック。

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ROHタッグチーム王座戦
(C)ジ・アメリカン・ウルブス VS ケヴィン・スティーン & ブライアン・ダニエルソン
場外乱闘から試合がスタート。エディ・エドワーズの強烈な逆水平チョップでブライアン・ダニエルソンの胸からじんわりと流血。吊り天井を仕掛けるブライアン・ダニエルソンを後ろからキャッチしてそのままバックドロップを決めるデイヴィー・リチャーズ。勢いに任せてラフファイトを続けるアメリカン・ウルブス。最後はハーフ・ボストンクラブを決めたエドワーズがブライアン・ダニエルソンからタップアウト勝ちをもぎり取る金星。技のキレ、思いっきりの良さ、息のあった連携技、どれも文句の付けようのないトップヒールタッグに成長したリチャーズとエドワーズ。この勢いを止めるのはなかなか難しそうだ。

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ROH世界ヘビー級王座戦
(C)ジェリー・リン VS ジェイ・ブリスコ
ROH王者に就いてまだ1ヶ月のジェリー・リン。たまたまこの会場だけかもしれないが、客席からはヒールでもないのにブーイングが発生するほどになっていた。淡々と試合は進み、リンがクレイドル・パイルドライバーを決めるがジェイがツーでキックアウト。逆にジェイがジェイ・ドライバーを決めるがこれをツーでキックアウトするリン。

しかし盛り上がりそうで盛り上がらない何ともいえない空気を漂わせながら試合は続く。客からは「Awkward Silence! (気まずい沈黙)」や「It’s Too Quiet!」と試合を茶化すようなチャントまで発生した。最後は再度クレイドル・ドライバーをジェイに決めてスリーカウント。突然のフィニッシュだった。試合後、野次を叫び続けていた客に向けてジェリー・リンが「不満があるなら家に帰ってWWEでも見てろ!」とマイク。なんとも後味の悪い試合だった。

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約2ヶ月ぶりのROHは想像していたよりも十分に楽しめる内容だった。と書くと初めから期待していなかったかのようだが、ケーブルテレビのレギュラー放送(HD Net)を見る限りでは期待と不安が半々だったと言わざるを得ない。で、そのTV放送の出来についてはいろいろな意見があるだろうが、正直言ってしまうと、そりゃないだろうというくらい残念なことになっていた。というかTVテーピングよりもハウスショーの方が面白いって、それはいかがなものかと。

このインマン・スポーツクラブ(ニュージャージー州エジソン)という会場は、かつて椅子の山の下敷きになったネクロさんが巨神兵のようにムクっと立ち上がって無類の不死身っぷりを見せつけたチェアーライオットが起きた場所であり、飯伏幸太がクロウディオ・キャスタニューリを相手に好勝負を繰り広げて「プリーズ・カムバック!」チャントが発生するような、比較的ノリのいい場所だった。

しかし今は、あの頃の爆発力ある盛り上がりは期待できない。それは恐らく客層の変化が一番の原因だと思う。以前のように積極的に試合を楽しもうとするスタンス、例えば試合が膠着状態になった場面でリングサイドの鉄板を叩いて応援するといった熱のあるファン達は一体どこへ行ってしまったのだろうか。アメリカのプロレスファンは総じて自分も試合に参加しようとするポジティブな楽しみ方を持っている。が、いまは受け身のファンが増えてしまったように感じた。

昔話だけをしていても良くはならない。ならないが、このままだと昔からのファンは離れていくばかりだと思う。もちろんジェリー・リンは偉大なレスラーであることは誰しもが認めるところだが、団体を引っ張っていくチャンピオンの位置かというと、それは疑問を感じる。救世主的な新しいスターを作り上げることがこれからのカギだと思う。

で、このままの路線だと、超劣化版WWEのようなプロレスを目指すことであり、本来のROHがROHではなくなることを意味している。アメリカインディープロレスファンからすると非常に残念な選択だ。今回、リンへの野次が単なる騒ぎたいだけの野次ではないように感じられるのだが、どうだろう。今後の展開が気になるところだ。

【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】

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