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ケニー・オメガ インタビュー Vol.2/Kenny Omega Interview Vol.2
- 2008-11-17 (月)
- Interview | Pro Wrestling
11月15日のジャージーオールプロに出場するためカナダから渡米してきたケニー・オメガ。試合前に近況など聞いてみました。
――お久しぶり。ちょっと痩せたみたいですけど。
(オメガ) そう。プロレスでヨーロッパへ行ったりアメリカ西海岸へ行ったりと忙しくしていたら痩せちゃったみたい。
――現在の膝の具合は?
(オメガ) 細かく言えば、HARASHIMA戦で負った怪我は治ってはいるんだけど、怪我をした部分の周りの筋肉や腱にはまだ疲労というか怪我の後遺症みたいなものは残っているんだ。これは完全に休養しないと取れない痛み。
――ということは、いままでどおりプロレスはできるということですね?
(オメガ) 全く問題ない。いつでも日本へ行けるよ。
――では、ROHに参戦してみての印象は?
(オメガ) 各団体にはトップレスラーと言われるレスラーがいるけど、ROHはそのトップレスラーが集まっている場所だと思う。しかも、どインディーとかではなくしっかりとした技術を持った団体のトップレスラー達なんだ。僕はその中でもトップに入れるように頑張っている。ROHはシリアスな団体だから僕自身もっとシリアスにならないといけないと思う。例えば、このまえ参戦したPWGはファンも面白いものを求めていて、僕のコミカルな部分を出すことができたんだ。それぞれの団体によってカラーもあるしファンの求めているものも違う。ただしROHはよりシリアスに、より真剣なものを求めている団体だと思うから、僕もそれに合わせていきたい。
――これまで、ROHのファンからは「プリーズ・カムバック!」コールをもらったり、かなりの高評価を受けているみたいですけど、その点についてはどう思う?
(オメガ) あまり特別視しないようにはしている。ただトップレスラーと試合をするという点では、緊張したり怪我の心配をしたりするけれども、なるべく特別なことだとは考えずに、いつもと同じように試合をすることを心掛けているよ。
――ヨーロッパやROHそれにPWGのBOLAにも参戦したりといま引っ張りだこですよね。そのなかでもやはり日本は特別なところですか?
(オメガ) イエス!もちろん日本は僕にとって特別な場所だよ。そう、ちょっと聞きたいことがあるんだけど、いい?
――ええ、なんでしょう。
(オメガ) DDTのゴージャス松野さんが倒れて一時心肺停止になったって本当?
――本当ですよ。 でも今は奇跡的に復活してライブイベントにも出演しているみたい。というか何でそんなこと知ってるんですか?
(オメガ) インターネットで日本のプロレス事情はチェックしてるからね(笑)
――あーだから田中安全プロレスやドラゴンソルジャーLAW(DSL)のような専門誌にも載らない話しをよくしてるんですね。
(オメガ) イエス!あとDSLには是非とも伝えて欲しいことがあるんだ。僕は彼の大ファンなんだけれども、もし次回来日した時に都合が合えばDSLと試合がしたいんだ。駄目かな?
――いやいや駄目じゃないですけど、ついこのまえROHでブライアン・ダニエルソンとタイラー・ブラックとで素晴らしいスリーウェイマッチを戦った人から、DSLと戦いたいだなんて聞けるとは(笑)さ、さすがです。
(オメガ) それと、田中安全プロレスがカラオケボックスでプロレスしたって凄いよね(笑)いやー参戦したかったあ。マジで悔しい。
――凄いの意味がちょっと違う気がしますけど、ここで話しを戻しますね。今年DDTに初参戦してみてDDTという団体はあなたが想像していたようなところでしたか?
(オメガ) 想像以上だったよ!例えばイギリスに行く前は緊張したけれども、ファンがとても喜んでくれた。ドイツでもそう。日本の場合は、ファンがもっと熱狂的でまるで家族のように接してくれる。アメリカでは娯楽の一環としてプロレスを見に来る人が多いけど、日本の場合は僕個人を応援するために来てくれる人が沢山いたし、平日でも毎日来てくれた。それがとても嬉しかったよ。
――では、DDTでの思い出などあれば。
(オメガ) 思い出はたくさんあって難しいなあ。一つあげるならイブシとの激辛ソースチャレンジかな。名古屋でレストランへ行ったんだけど、その店にロシアンルーレットピザというのがあって、6ピースのピザのうち一つだけ激辛ソースが掛かっていたんだ。僕とイブシは辛いものが苦手で全く食べられないんだけど、面白いから挑戦することにした。僕たちと名古屋の新人とで食べたんだけど、まずは新人が食べても何ともなかった。で、次に僕たちが食べたけど何ともなかった。なんで?って思ってたら「実は僕のが当たりだった」って新人が白状して、このロシアンルーレットピザはおしまい。でもそれじゃ面白くないでしょ?だからナカザワがイブシに激辛ソースを渡して、イブシが僕のピザにそのソースをかけたんだ。お返しに僕がイブシのピザにソースをかけたんだけど、うっかりかけすぎちゃったんだよね(笑)でも、とりあえずそれをイブシに渡して、そのピザを早食いしようってことになって。そうしたらもう辛いの何のって!二人で水を何杯も飲んで、氷を口の中に入れて、それでもまだ水を飲むって感じだったんだけど、途中であまりの辛さにイブシが涙を流したんだ。で、イブシが手で涙をぬぐったらその手に実はホットソースがついていて、ますます涙が流れてきたんだよ。で、二人ともまだ舌がヒリヒリしていて、アイスクリームを頼んで食べたんだけどまだ舌がヒリヒリして、その後にもまだ水を飲み続けて、収まるまでにかなり時間が掛かったんだ。あれはいい思い出だったなあ。
――日本では飯伏選手と一緒にアーケード版サイレントヒルをクリアするまで遊び倒したそうですけど、いま一番やってみたいゲームなどありますか?
(オメガ) かなり古いゲームなんだけど、『メタルギア』シリーズが好きな僕としては小島秀夫の『スナッチャー』と『ポリスノーツ』かな。あと、今度DSで発売になる『クロノ・トリガー』も良くできたゲームだけど、僕は『クロノ・クロス』の方が断然に好きだね。あの世界観は本当に素晴らしいものがあるんだ。あークロノ・クロスがやりたくなってきた。
――セガサターンに初代プレイステーションのゲームですか。古いゲームが好きというところがまた飯伏選手と似てますね。
(オメガ) またイブシとゲーセンに行きたいよ。ゲーセン!ゲーセン!
――次回、日本へ行くことになったら何がやりたいですか?
(オメガ) もっとクレイジーマッチがやりたい(即答で)。誰もが忘れられないようなやつ。渋谷スクランブル交差点とか。でも前回は観光とかもあまりしていないし日本をよく見ていないから、正直なところ何があるのかよく分からないんだ。でも、なにかクレイジーな試合をしたいよ。
――では最後に日本のファンにメッセージを。
(オメガ) シニタイ…
―― はあ?!どこでそんな日本語を覚えたんですか?!
(オメガ) だはははは。ジョークだよジョーク。では真面目に。たとえ僕がどこにいようとも、DDTが一番大事。だから必ずまた戻るよ。
ゲームとインディープロレスの話しになると目の輝きが一段と増してくるケニー・オメガ。久しぶりに話してみて感じたのは、彼のプロレスに対するピュアハートな姿勢でした。しかしそのピュアハートの奥底にはまだ何をやらかすか分からない狂った影みたいものが見え隠れしているようにも見えるから、このレスラーは怖い。ROHのレギュラー参戦が現実味を帯びてきたいまでも、彼の中では日本でクレイジーな試合がしたいという考えがあるという。つかみ所がないレスラー。何をやらかすか分からないレスラー。これからが楽しみです。
【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】
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Daisuke Sekimoto Interview/関本大介 インタビュー
- 2008-11-11 (火)
- Interview | Pro Wrestling | Wrestlers
Name: Daisuke Sekimoto
Birthday : February 9, 1981
Birthplace : Osaka
Height/Weight : 5’9”, 240lbs
Signature moves : German Suplex Hold, Lariat, Spear, Argentine Back Breaker
Championships and Accomplishments : BJW World Heavyweight Championship, BJW World Tag Team Championship, NWA United National Heavyweight Championship
Sekimoto debuted on August 10, 1999 for BJW (opponent was Ryuji Ito) in his hometown Osaka. He also entered into death match world from 2005. He teamed up with Abdullah Kobayashi and retained BJW World Tag Team Championship over Jun Kasai & Jaki Numazawa by 250 fluorescent bulb death match. Later, he retained the title by team up with Mammoth Sasaki, Yoshihito Sasaki etc. He also wrestles for major promotions and received Technical Award from Tokyo Sports Pro-wrestling Award in 2007. He is considered to be one of the future of pro-wrestling in Japan.
Sekimoto came to US to wrestle for Chikara for 2 days in October. We had a quick interview with him as we would like you to know him better! He is the future of wrestling. Really.
– How many years are you in pro-wrestling?
(Sekimoto) 10 years in next year
–10 years?! Actually we’ve been watching you since your debut.
(Sekimoto) Really? Thank you very much.
–Please tell us how you got into pro-wrestling.
(Sekimoto) I went to see All Japan Pro Wrestling to Osaka Furitsu Gym when I was in junior high school as it was very close to my home, then I got hooked by wrestling at once. I wanted to be a wrestler since then, and I was introduced to Mr.Uwai (who was in NJPW then) from my father’s connection when I was in high school but he told me to train at Animal Hamaguchi Gym for 3 years as I was not tall enough to be a wrestler. I thought I couldn’t wait for that long as I really wanted to be a wrestler as soon as possible. Incidentally I was in a baseball team in high school but the manager was a friend of Great Kojika (who is a president of Big Japan Pro Wrestling). My manager told me “If you want to be a pro-wrestler, I will introduce Great Kojika” so I met him and talked about my passion to be a wrestler. Then he told me to come to BJW right after I graduated from high school. I said yes to him but I thought it was just a courtesy invitation as I was not tall enough to be a wrestler. Anyway I joined BJW after I graduated from high school and became a pro-wrestler.
–So you really wanted to be a wrestler in any way?
(Sekimoto) Yes. I couldn’t think of anything else but to be a pro-wrestler.
–But you were in a very strong baseball team (his high school team was considered to be one of the best in high school baseball). Have you ever thought about going to college for baseball?
(Sekimoto) Actually I didn’t practice baseball that much!!
–But you liked baseball so that you were in baseball team, correct?
(Sekimoto) I didn’t like it very much at that time! It was just a pain LOL
–We heard you did not practice for baseball but did weight training all the time. Is it true?
(Sekimoto) Yes, it’s true LOL. Current sumo wrestler champion, Asashoryu, was in my high school and we always got along together and trained together most of the time.
–You mentioned you are interested in American pro-wrestling. Why are you into it?
(Sekimoto) The first wrestlers I was impressed was American wrestlers so I have an image American wrestlers are very strong. I was a huge fan of Terry Gordy and Steve Williams Tag team. When I played prowrestling video game, I played Gordy & Williams and beat my friends so badly at that time!
–We heard you are also interested in ROH but please tell us how you felt you watched them for the first time.
(Sekimoto) First time I watched was early ROH like Low-Ki and Bryan Danielson. I was so impressed and just said “Wow! This is amazing!” I thought their style is very similar to Japanese style and that’s the reason why I was into their wrestling.
Then I wrestled for Wrestle Jam, Mochizuki (from DragonGate) told me that he respects ROH wrestlers so much as they wrestle for themselves, and not to get a deal for WWE. When I heard it, I was also impressed very much of their attitude as well. So I think ROH is the place to wrestle and it is one of my goal to wrestle at ROH.
–We hope to see you here in the State more often.
(Sekimoto) Thank you. I hope it will come true.
We think Sekimoto is one of the power wrestlers who can compete in the States. Many wrestling fans expect high-flying, quick moves from Japanese wrestlers but he is different. His style is very orthodox Japanese style with power. We believe he can impress American fans with his wrestling so we really would like to see him more often in the States!
【writer: Shiori】
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月刊 ネクロ・ブッチャー
- 2008-10-06 (月)
- Interview | Koneta | Pro Wrestling
念願だった両国国技館でカシンとRVDを相手にひどいやられようにもかかわらず、一部のファンを魅了しまくった我がマンハッタンドロップ顧問(本人承諾済み)のネクロさん。ひさしぶりにお会いしたら、また一段とだらしないカラダになっていたので一安心。ネクロさんウォッチャーの方ならご存じの通り、一時期の激痩せした頃が嘘のよう。だらしないカラダだからこそネクロさんなわけで、グッドシェイプしたネクロさんなんてストレートヘアーの天龍源一郎よりもありえません。ここはひとつ本来のやさぐれた姿へと更に戻って欲しいものです。そんなネクロさんに近況などを聞いてみました。
――いやーお久しぶりです。日本での活躍ぶりはネットや雑誌で逐一チェックしていますよ。
(ネクロ・ブッチャー 以下顧問) おおーひさしぶり。両国の試合は観てくれた?
――動画共有サイトで少しだけ観ました。また思いっきり流血していましたね。やはり、大相撲が好きなネクロさんにとって両国はいつも以上にエキサイトされたんじゃないですか?
(顧問) 大相撲の殿堂って言われている両国国技館で試合ができたなんてとても誇りに思うよ。
――ところで、例の奥さんのトラブルは解決されたって聞きましたけど?
(顧問) あーあれね。もうワイフとは一緒に住んでるし、ひとまずは解決したよ。
――それはよかった。これでまた思う存分イノキゲノムで暴れられますね。
(顧問) ああ。
――唐突ですけど、いままでで最も印象に残る試合とかってあります?
(顧問) んー。三年くらい前かなあ、ジプシー・ジョーとの試合。ジプシー・ジョーはオレにとってアイドルだから。
――ジ、ジプシー・ジョー!実は、はじめてネクロさんの試合を観たとき、真っ先にジプシー・ジョーを連想したんですよ。動きといい、なんとも味のある風貌といい、ジプシー・ジョー二世だなと。
(顧問) ワーオ。それは光栄だよ。
――あと、練習は一切しないって本当ですか?
(顧問) 一切しない(キッパリと即答で)。
――試合前のウォーミングアップとかも?
(顧問) 一切しない。強いて言えばビールを飲むことが練習だな。
――がははっ。ビールトレーニングですね。では、いまネクロさんが最も注目しているデスマッチファイターは誰ですか?
(顧問) んー。
――例えばいまだと、ブレイン・ダメージだとかドレイク・ヤンガー、それにダニー・ハボックとかいますよね。
(顧問) あっ、一人いる。男じゃないんだけどすごいのがいるぞ。その名前は女子レスラーのミッキー・ナックルズ(現在はムースというリングネームでTNAに出場していたが足の怪我で戦線離脱中)。彼女こそデスマッチファイターだ。オレが保証する。
――デスマッチ・ジーザスのネクロさんが認めるデスマッチファイターが女子レスラーだなんて、意外です。名前は聞いたことありますが、まだ実際には観たことないです。男顔負けの血みどろファイトをするっていう。
(顧問) そうそう。彼女はマジですごいよ。
――では最後に、いままで一番痛かった、もうやりたくないデスマッチアイテムは何ですか?
(顧問) あーそれはね、誰がなんと言おうとサボテンだね。あれは最悪。サボテンマッチの後は何週間も体中にトゲが刺さったまま抜けないんだ。もう体中がチクチクチクチクしてたまんないぞ。
――げげっ。サボテン恐るべしですね。ということは、もしミッキー・ナックルズとサボテンマッチをやることになったら?
(顧問) ノー! ものすごく最悪!でも、やれって言われれば、誰とどんなデスマッチスタイルでもやってやるけどな(拳を握りながら)。
――むかしからのネクロさんファンからしたら、いまの試合内容というのは本来のネクロさんではないと思うんです。あの頃の血みどろなデスマッチを見せてください。
(顧問) それはオレもわかってる。わかってるよ…。
お気に入りの潮崎豪Tシャツ姿がまた一段とかっこいい。そしてデスマッチファイターとしての誇りと輝きに満ちたネクロさんの後ろ姿にしびれました。また機会があれば月刊ネクロ・ブッチャーとして定期的にお話を聞くつもりです。需要がなくてもやります。
【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】
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タイラー・ブラック インタビュー/Tyler Black Interview
- 2008-08-26 (火)
- Interview | Pro Wrestling
『ハヤブサかな。17歳のときに彼を見てものすごく好きになったんだ。』
飯伏幸太がゴールデンスターなら、タイラー・ブラックは不気味に黒光りするブラックスターといったところか。いまやROHに欠かせない存在となったアメリカインディー界の超新星タイラー・ブラックが、9月のROH日本公演で遂に初来日を果たす。いままでインターネットなどの動画サイトでしか見ることのできなかったタイラー・ブラックの超絶技を目の当たりにできるとあって、一部のアメリカインディープロレスファンにとっては絶対に見逃せない機会となりそうだ。冒頭にもあるように、彼の口からハヤブサの名前がでてくるあたり、彼のプロレスルーツもまた日本にあるといえる。
――まずはプロレスのキャリアは何年になりますか?
(タイラー・ブラック 以下タイラー) プロレスを始めて3年半になるんだ。もうすぐ4年だね。
――誰に師事していましたか?
(タイラー) トレーナーはダニー・ダニエルス。シカゴのトレーナーさ。
――プロレスを始めるきっかけは何ですか?
(タイラー) 実はROHレスリングアカデミーの第2期生としてトレーニングしたのが始まりなんだ。
――えー、それは知りませんでした。
(タイラー) で、まあ、お金も続かなくなって、とりあえず実家に戻ったんだ。僕は中西部出身なんだけど、シカゴでダニー・ダニエルスの道場があるってわかって、トレーニングを受けるために車で三時間かけてシカゴまで通ったんだ。週に何度もね。とにかく一心不乱にトレーニングを続けてさ、今の僕があるってわけ。
――あなたの趣味(好きな本、好きなアーティスト、好きなバンド)を教えてください。
(タイラー) 本だと『ファイトクラブ』のチャック・パラニュークが好きだね。あと、音楽は…あー(たまたま私が着ていたディリンジャー・エスケイプ・プランのTシャツを指さしながら)ディリンジャー・エスケイプ・プランのようなハードコアなものを聴いたり、ゲームの「ギターヒーロー」が好きでよく遊ぶよ。あとはー、ゴルフとかチェスなんかも好きだね。おかしいでしょ?(笑)
――「タイラー・ブラック」というリングネームの由来を教えてください。
(タイラー) あはは、そうねー、まずはタイラーなんだけど、これは『ファイトクラブ』のタイラー(映画ではブラット・ピットが演じた)からで、ブラックは『ハリー・ポッター』に出てくるブラックという登場人物から。僕はシリアスなキャラクターが好きだから二つをくっつけちゃえってことで出来た名前なんだ。
――日本へ行くのは初めてですか?
(タイラー) そう。9月のROH日本公演で初めて日本へ行くよ。かなり興奮してるよ。だってさ、この業界にいる人なら誰でも日本に憧れるじゃない?少なからず誰でも日本のプロレスの影響は受けてるし、それに日本ではプロレスは人気でしょ?
--では子供の頃から日本のプロレスを観ていたのですか?
(タイラー) いや、子供の頃は観てないよ。当時はやっぱりWWFとかメジャーなものを観てたんだけど、自分の意志でプロレスを観るようになってからは日本のプロレスも観るようになったんだ。あと、ROHでレスリングをするようになって、日本のプロレスを意識するようになったね。
――日本へ行ったら何をしたいですか?
(タイラー) あー。日本食を沢山食べたいなー。寿司とかも好きだしね。何でも怖がらずに挑戦して食べるつもりだよ。
――日本のラーメンはお勧めですよ。ジャパニーズヌードルです。
(タイラー) おお。それは是非チャレンジしてみるよ。
――あなたの一番好きなレスラーは誰ですか?
(タイラー) 小さい頃はハルク・ホーガン。
――だいたいみんなそう言いますよね。
(タイラー) そうそう。そうなんだよね。みんな小さい頃のヒーローはハルク・ホーガンだよ。あとショーン・マイケルズも好きだった。
――あなたのレスリングスタイルは誰の影響が一番強いと思いますか?
(タイラー) AJスタイルズかな。彼は飛べるし、ハードヒッターでもあるし、結構オールラウンダーだよね。
--あなたもどちらかというとオールラウンダーではないですか?飛ぶし、ハードヒッターだし、グラウンドでの攻防も対応できるし。
(タイラー) そうであるように努力はしてるんだ。
――いままでの試合の中で一番危なかった経験、もしくは失敗談を教えてください。
(タイラー) 肩が外れたり、鼻を骨折したり、いろいろとあるけどアゴを骨折したのが一番最悪だった。治るまでに何ヶ月もかかるし。あれは痛いよー、マジで。まあそんなとこかな。でも鼻の骨折なんてこの仕事すれば誰でもやることだし。いまはもう治ってるから何ともないけどね。
――対戦してみたい日本人レスラーはいますか?そしてそれは誰ですか?
(タイラー) んー困ったなあ。どの時代から選んでも良いというなら、ハヤブサかな。17歳のときに彼を見てものすごく好きになったんだ。そう、だから彼の得意だったフェニックススプラッシュをいま僕が試合で使ってるのも、彼の影響なんだ。
――エイジ・オブ・ザ・フォール(AOTF)というチームの説明をしてください。またはどんなチームなのですか?
(タイラー) AOTFというのは、自分の意志の通りに人生を生きろというモットーを掲げているんだ。言われたからしなきゃいけない、規則だからやらなくてはいけない、ではなくて、自分の気持ちに素直に従うことを目標としている。みんながやっているからという理由ではなくて、自分がやりたいからこそやることが大切なんだ。AOTFはそういうモットーを皆に伝えるために活動している。自分で人生を切り開いていくんだ、ってね。
--私生活のあなた自身もこういった考えに賛同しているのですか?
(タイラー) ああ、基本的にはそのように生きてるつもりだよ。だってさ、僕のやりたいことはプロレスなんだ。学校では成績も良くなかったし、大学へ行って卒業して会社勤めするなんてまっぴらだって思ってる。もしそんな道に進んでたら、絶対に後悔するに決まってるさ。僕はアイオワのすごく小さな町の出身なんだ。道路には街灯は一個もないし、コンビニは町に一軒あるだけ。そんな田舎出身だけど、目標を持ってやればできるっていうことも証明したかったんだ。
――ところで、背中にあるタトゥーは何て書いてあるんですか?
(タイラー) あー。これは武士道のことが書いてあるんだ。日本人にとっては支離滅裂なことが書いてあると思うから先に謝っておくよ。本当にごめん!で、これは映画の『ラストサムライ』から取ったんだ。映画の中の台詞がとっても気に入ってね。すごく良いことを言ってると思ったんだ。あの映画を観たとき僕は18歳で、ものすごく拗ねていた時期だったんけど、「自分の意志をしっかりと持ち、その目標に向かっていけば、必ずその目標に到達できる」というようなことを言ってたんだ。で、それを背中に入れてみたってわけ。
――日本のファンへメッセージをお願いします。
(タイラー) 日本の皆さん、はじめましてタイラー・ブラックです。今回初めて日本へ行きます。是非、会場へお越し下さい。僕たちが革命を起こします。
――そして最後に、あなたにとってプロレスとはなんですか?
(タイラー) うーん、いま現在で言えば、僕のライフスタイル。プロレスラーになるということは、生活の全てがプロレスに関連するってこと。辛い時もあるし、逆に楽しいこともある。だから一言で言うのは難しいね。だってたくさんの要素が含まれているからね。
【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】
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ブライアン・ダニエルソン インタビュー(Part 3)/Bryan Danielson Interview (Part 3)
- 2008-08-22 (金)
- Interview | Pro Wrestling
――現在、特にインディーなどでは危険な技であればあるほど歓声が上がったりする傾向にあると思うのですが、それについてはどう思いますか?
(ダニエルソン) 一言で言えば、タフだね。アメリカのファン、特にROHのファンなんかは、より危険な技を要求してくる。そうすると、僕達もそれに答えるべくさらに過激な方へと向かっていく。中にはそれに体が耐えられなくなるレスラーもいる、それを続けていくのは大変だよ。ラッキーなことに、そういったスタイルは僕のスタイルではないから、僕はそこまでのことはしなくても済んでいるんだ。僕はもっとサブミッション中心のスタイルだからね。でも多くの人にとって、これはかなり大問題だと思うよ。例えば大技一つ出すにしても、一度出せばそれだけ関節に負担がかかる。人間の体はそこまで頑丈にはできてないんだ。それにアメリカのファンは気が短い。テレビやネットが発達しているおかげで、あれをやってくれ、これをやってくれと常に要求してくる。情報過多の弊害と言えばそれまでなんだけど、これについてはどう対処したら良いのか、僕にもわからないというのが本音だよ。
――怪我の話がでたのでお聞きします。いままで試合中に肩や目などの怪我をされていますが、プロレスを始めてから一番辛かった怪我を教えてください。
(ダニエルソン) 精神的に一番辛いのは脳震とうだね。実際に、昨年のクリス・ベノワの死亡原因は度重なる脳震とうに関係しているんじゃないかと言われているんだ。特に年齢が上がるにつれ、脳震とうの後遺症が出てくる傾向にある。この仕事をしていれば、誰もが脳震とうを経験する。一番怖いのは、いま現在は何も感じていなくても、例えば45歳になった時に突然出てきたりすることなんだ。でも僕は自分の体のことはよくわかっている。関節や腱が悲鳴を上げたらすぐにわかるし、そうなったら健康的な生活はもう送れないなとわかるんだ。そろそろ引退かと考えることはできるけど、脳震とうの場合は歳を取って全く前兆もなく突然後遺症がやってくる。その点から言って、脳震とうがもっとも精神的に怖い怪我だね。肉体的に一番痛かったのは、2006年にやった肩の脱臼。あの時は肩の腱が2本切れたんだ。その後4ヶ月まともにレスリングができなかった。かなりいかれた怪我だったよ。毎週そんな状態で試合をしなければならないし、本当に痛かった。
――結局、肩の手術はしていないんですよね?
(ダニエルソン) うん、してない。実はね、僕は針とか手術がすごく怖いんだ。だから手術をせずに治そうと思って、毎週カイロプラクターやセラピストに通って、エクササイズをして、筋肉をつけて徐々に治していったんだ。まだ少し肩に痛みはあるけど、別に問題になるほどの痛みじゃないよ。左肩に比べると動きに多少制限はあるけど、実際に他の人達よりも関節は柔らかいと思うよ。色々とヨガをやったり、ストレッチしたりしてるからだと思うけど。
――ではプロレスをするうえで苦しかったり困ったりしたら何に頼り、何を考えますか?
(ダニエルソン) 何だろう?例えば何か困難に直面しても「止めない」という選択肢を選ぶ人もいると思うんだ。例えばさ、マクドナルドで働いていて、指を火傷したとするでしょ?その時に「火傷した!薬くれ!絆創膏くれ!」って騒いですぐに家に帰っちゃう人もいるかもしれないし、火傷してもそのまま働いている人もいると思う。レスラーのほとんどって後者タイプだと思うんだ。特に痛みについては他の誰よりも耐久性がある。それに愚痴を言ってばかりいては、この仕事にはつけないよ。そう、このあいだマーク・ブリスコが手首を骨折したでしょ?彼はそれについて一度も不平不満を言ったことがないんだ。例えば「怪我した時どうだった?」って聞けば、「すげー痛かったよ!」とは言うけど、骨折したことに対して自分から愚痴ったりすることは一度もない。「あれは人生で一番痛い怪我だったよ」なんて冗談まじりに言うことはあっても、何で俺がこんな目に…とかの愚痴は一切ない。僕が思うに、この業界にいる人達は、不満を言わないタイプで、リング上で怪我をしたりしてもまあ何とかなるだろうという気持ちを持っている人が多いと思う。多くのレスラーは元々こういった思考を持っているし、逆にレスラーはそういう思考を持つべきだと思うんだ。僕も過去2~3年の間に色々怪我をしたけど、こういった気持ちで乗り切ってきたよ。
――なるほど。強い精神力が必要というわけですね。では次の質問ですが、現在気になる日本人レスラーはいますか?
(ダニエルソン) 永田。それにROHにも参戦している丸藤も素晴らしいと思うよ。あと前回のノアのシリーズで小橋と一緒にツアーを回ったけど、彼も素晴らしいレスラーだと思う。一度対戦したんだけど、リング上での存在感がもの凄いんだ。あと、蹴りが素晴らしいのでKENTAも良いレスラーだと思う。同じ理由で中嶋(勝彦)もいいと思うよ。僕は2004年に新日に出たんだけど、その時に彼と対戦をして蹴りをもらった瞬間に「オー・マイ・ガッ!!」って(笑)あれは今までもらった中で一番効いた蹴りだったなぁ。いま挙げた人達は、試合を観ていてとても楽しいと思う。あと女子レスラーだけど、吉田万里子もとても良い選手だと思うよ。彼女の動きはとてもスムーズだし、サブミッションもとても上手い。観ていてとても良い選手だと思うよ。
――いま名前を挙げた人と対戦したいですか?
(ダニエルソン) もちろん!実際にKENTAとは何度か対戦しているし、小橋とも一度対戦した。永田とはぜひもう一度対戦したいね!あとさっきは名前挙げなかったけど、田村潔司とも対戦したい。彼は今自分の団体を持ってるんだよね?田村との対戦はすごく気に入ってるんだよ。吉田万里子とも対戦したいけど、彼女は女子だからねぇ(笑)でも、彼女とは同じ興業に出たんだ。フランスで先月コミケがあって、そこでプロレスの試合もあったんだけど、彼女は自分の生徒を連れて来ていて、彼女の試合を観たら動きがすごくスムーズでしなやかだからびっくりしたよ。僕が持っていない柔軟性を彼女は持っている。それにスピードもあるしね。アメリカには彼女みたいな女子レスラーはいないよ。
――飯伏幸太はどう思いますか?
(ダニエルソン) 彼はすごく才能あると思う!はっきり言って、彼は凄い。彼がROHに来た時には、僕はちょうどノアに出ていて会えなかったんだ…。ところで彼とデイヴィー・リチャーズの試合をランス・ストームが大絶賛しているの知ってる?彼が生涯観た中で最高の試合の一つって褒めているんだよ。飯伏は本当に素晴らしいよね。もし僕が彼なら、もっとキック中心のスタイルになると思うんだ。あれだけのキックができるんだからね。でも彼はキックの他にもハイフライもやるでしょ?だけど僕は彼の体が心配だよ。いつか怪我するんじゃないかって、彼はまだ若いし、日本のプロレス界の将来を背負って立つレスラーであることに間違いはない。それにファンからも絶大な支持を得ている。しかも彼はそれに答えようとしているでしょ?それでハイリスクな技を多用しているから、いつか怪我するんじゃないかって心配だよ。彼は本当に素晴らしい。できるけど「やらない」っていう選択肢もあるけど、彼はあえてそれを選ばずにどんどんチャレンジしている。そこがまた素晴らしい理由の一つだね。
――飯伏選手は今年のJr.タッグリーグにも出ますよ。
(ダニエルソン) 本当?誰と組むの?
――中嶋選手です(笑)
(ダニエルソン) Oh my god!! それは大変だなぁ…(苦笑)対戦したくないなぁ…。
――ガハハッ。では次の質問です。あなたがプロレスを続けている原動力とは何ですか?
(ダニエルソン) また難しい質問だなぁ。うーん…一言で言えば、僕自身がプロレスをエンジョイしているからだね。僕には一般的な仕事は合わない。僕の父は製紙工場で働いていて、一日12時間働いて、週に48時間か60時間働いている。僕の友達は大学を出てそれなりの職に就いているけど、一般的な仕事は…僕にはエンジョイできないんだ。例えば僕は他に興味あることもあるけど、プロレスのようにエンジョイできないと思う。それにピースボートにも興味あるけど、2年間どこかの国に行って戻ってきたとしても、その時はもう職にあぶれてるし。他にはガーデニングも好きだけど、農業やってもあまり儲からない。僕が興味のあることって、あまりお金にならないようなことばかりなんだ(笑)だから今、僕がプロレスを続けているのは、僕自身がエンジョイしているからなんだよ。まだ若いし、体もついていける。だから今の内にできるだけ稼いで、引退の時が来たらまた学校に戻って、それからやりたいことをするつもりだ。
――プロレスLOVEってことですね?
(ダニエルソン) イェス!!
――ではROH日本公演についてお尋ねします。今回ROHの選手として来日するわけですが、今まで新日本やウワイステーションやノアなどへの参戦と何か気持ち的に変わる部分などはありますか?
(ダニエルソン) ROHはこれらとは全く違うスタイルなんだ。もっとスピードと動きが重視されている。例えばノアだと、ベテランレスラーがいて、若手もいて、たまに若手がベテランレスラーと試合をしてっていう感じなんだけど、ROHは最初から最後までもっとアクションが詰まっていて非常に中身が濃い。アメリカでは全ての試合が高レベルである必要がある。日本ではそうではない。それが大きな違いだと思う。
――なるほど。確かに日本の興業というのは、第一試合から始まり、メインイベントまでそれぞれの試合の役割というのがありますが、ROHの場合は、第一試合から全てメインイベント級の試合ですよね。
(ダニエルソン) その通り!
――では具体的にROHの見所を日本のファンに教えてください。
(ダニエルソン) まずROHのレスラーはとにかく全力を尽くす。日本のプロレス団体の興業の場合、ツアーがあるでしょ?例えば21日間のツアーがあって、そのうち15日試合をしたりするわけで体力もそこそこセーブしておかないといけない。でもROHの場合は、2日連続で試合があって、それで終わり。次に5日休んで、また2日試合。こういった理由も日本人レスラーが長く現役を続けていける理由の一つだと思う。3週間ツアーがあるけど、中には6人タッグもあり、ツアーが終わればまた長期で休みがある。この方が体にとって楽なんだ。でも、2日全力で戦って、ハードヒットで、ペースが早く、エキサイティングなレスリングをする。これがROHのスタイルなんだ。
――では、日本のROHファンへメッセージをお願いします。
(ダニエルソン) ぜひROHを観に来てください。プロレス好きな方なら、楽しんで貰えると思います。そしてROHの雰囲気、レスリングスタイル共に気に入って貰えるはずです。
――では最後に。あなたにとってプロレスとは何ですか?
(ダニエルソン) うーん…一言で言えば「自由」かな。僕が好きなことを感じたままに、そして芸術的に表現できる自由な場。また体型を維持するのに役立ってもいるよ。だってもしレスラーになっていなかったらジムにちゃんと通うかわからないじゃない?(笑)あとはより良い自分でいるための動機。いま現在の僕にとってはライフワーク。例えば他のことをするにしても、何でそれをしているのかと聞かれたら「プロレスのため」って答えるよ。柔術の練習は?「プロレスのため」キックボクシングは?「プロレスのため」何でその本を読んでるの?「読書が好きだからだけど、でも何かインタビューで使えるフレーズとかあるかもしれないじゃない?」って。だから僕の全てがプロレスに向かっているんだよ。
――激しい試合の後、わざわざ時間を割いていただいてありがとうございました。これからも応援しています!
(ダニエルソン) こちらこそ、どうもありがとう。
おわり
ごりごりのアスリートである以前に、その柔軟な頭でプロレスという戦いの場を楽しんでいるといった印象のブライアン・ダニエルソン。私が想像していたよりも、彼の目指すものはまだまだ高いように感じた。プロレスとは「自由」なり。孤高のプロレスラーという言葉がこんだけ似合う人もいないな、と思った。果たして、9月のROH日本公演ではどんな活躍をしてくれるのか、いまから楽しみです。
【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】
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ブライアン・ダニエルソン インタビュー(Part 2)/Bryan Danielson Interview (Part 2)
- 2008-08-16 (土)
- Interview | Pro Wrestling
(Part 1からの続き)
――では、次に少し前のことについてお尋ねしたいと思います。プロになる前にバックヤードレスリングをやっていたというのは本当ですか?
(ダニエルソン) まあ、本当だよ(笑)でも、今見かけるようなクレイジーなバックヤードレスリングではなくて、言葉通り「バックヤードでレスリングをしている」というもので、もっとプロレスごっこみたいなものだけど(笑)これはね、なんでやったかって言うと、僕の友達がウェブデザインのクラスを取っていて、何かウェブサイトを作りたい、と。で、プロレスをちょっと取り入れようということになって、半分冗談で作ったんだ。写真とかアップして。それを見た人達が、「ブライアン・ダニエルソンはバックヤードレスリングをしている!」って言い出したんだけど、実際は「バックヤードでプロレスごっこをしている」ってことなんだけどね。
――その時の経験が今に生かされていることはありますか?
(ダニエルソン) うーん、無いかなぁ…。当時はマットレスの上でお互いにプロレスの技を出し合っていただけで、それ以上のものではないからなぁ。
――では、その時の面白いエピソードなどありますか?
(ダニエルソン) 実はその時の映像はたくさんあるんだよ。だから、今後僕のベスト版DVDを作ることがあれば、特典映像として入れるのもアリかなと(笑)テレビ番組の『Grind 』って知ってる?‘90年代のものなんだけど、水着を着た人達が音楽に合わせて踊り狂ったりしている馬鹿げた番組で、それをパロってくだらないことをやったりしてたんだ。2人がレスリングしている回りで大勢の人が踊ったりとか(笑)だから、今それをみると「あー、くだらないなー(笑)」って思うよ。いや、良い意味でね(笑)
――つまり、その時のレスリングは今の物とは全く別物なわけですね。なるほど。では次にお伺いしたいのは、ショーン・マイケルズ主宰のスクールやロス道場でストロングスタイルを学び、またウィリアム・リーガルにヨーロピアンレスリングの基礎も学んでいるということもあって、あなたのレスリングスタイルは色んなものがミックスされた独特なスタイルだと思うのですが、あなたの考える理想のプロレススタイルとは何でしょうか?
(ダニエルソン) 難しい質問だね…。理想のプロレスっていうのは、その時の状況や対戦相手によっても変わると思うんだけど、基本的には僕は猪木のスタイルがすごく好きなんだ。例えば猪木対藤波の60分フルタイム(恐らく1988年8月8日のIWGP戦)とか、もう天才的だと思う。今、僕がやろうとしているのはああいった感じのスタイルなんだ。それと古いイギリスのプロレスもよく見ている。昔の新日スタイルに似てるんだけど、もっとマット上の攻防が中心で、猪木の試合ほど白熱はしていない。でも技術的には非常に素晴らしい。だからこの二つのスタイルが僕にとっての理想だし、お気に入りと言えるね。どちらかと言えば、マット中心のレスリングスタイルが好きなんだ。例えば初期UWFの藤原とか、初代タイガーマスクとか。初代タイガーに関して言えば、初期UWFに参戦していた頃が一番好きなんだ。蹴りは凄く冴えてるし、フジワラアームバーなんかのサブミッション技術も素晴らしい。この頃のスーパータイガーには良い要素が多く詰まっていると思うよ。
――ということは、タイガーマスクよりもスーパータイガーが好きということですよね?
(ダニエルソン) そう!スーパータイガーは本当に素晴らしい。凄いとしか言いようがない。僕が今、一ファンとしてプロレスをみるなら、この当時の試合を見るね。間違いなく。
――では、現在あなたの目指しているプロレスはその頃のもの、ということになりますか?
(ダニエルソン) いや、今のアメリカのマット界では、こういったスタイルは無理なんだよ。まずファンが望んでいない。例えばこういうスタイルで試合をしたとするでしょ?そうしたら試合開始5分で客から「Boring!(つまらない)」ってチャントが始まるよ。でも僕自身はああいったスタイルを現在のスタイルに組み入れることは可能だと思っている。だから僕の基本スタイルにこういった要素を入れようとしているところなんだよ。特にアメリカでは、色んな要素を入れる必要がある。そうでないと、誰も興味を示してくれないからね。だから個人的には、そういった要素を加えているのが理想のスタイルなんじゃないかと思っているんだ。
――なるほど。なかなか難しいですね。ところで最近のあなたのレスリングスタイルはキラー猪木を彷彿とさせていますよ。
(ダニエルソン) 本当に?どうもありがとう。
――当時の新日本を観て育っているので、やはり私の考えるプロレスの根底にあるのはああいったスタイルなんです。今の新日本とは随分違うと思いますが。
(ダニエルソン) でも、僕はナガタはとても良い選手だと思うよ。彼は素晴らしいよ。
――あの白目はどう思います?(笑)
(ダニエルソン) ああ、こういうやつ?(笑)(と言って真似をする)。あれは、彼なりに何か自分らしいことをやっているんだと思うけど(笑)でも、彼はアマレス出身で、基礎はもちろん素晴らしいし、キックも素晴らしい。彼のテクニックは全てにおいて素晴らしいと思う。僕が新日にいて彼らと試合をした時、僕はまだ今ほどの経験も技術もなかったけど、当時から永田は素晴らしいとずっと思っていたんだ。いま、僕が一個人としてプロレスを観るなら、さっき言った試合の他には間違いなく彼の試合も観るね。彼と棚橋とのIWGP戦とか本当に素晴らしいと思う。またプロレスラーとして見た場合も、僕が理想としているレスラーに近いと思うんだ。ヘビー級としても彼は素晴らしい試合ができるし、Jr.ヘビーとしても素晴らしい。彼はキラーだと思う。永田の試合は本当に好きだね。
――あなたも十分キラーですよ(笑)
(ダニエルソン) 僕なんかまだまだ。頑張ってはいるけどね(笑)
――なぜ新日ロス道場に行ったのですか?
(ダニエルソン) 当時、カリフォルニアの若いレスラーをトレーニングするために、ロス道場がレスラーを募集してたんだ。「ここに来て練習するといいよ」って感じで。知っていると思うけど、アメリカにはレスラーがゴロゴロいる。で、みんななんとかしてリングに上がろうと必死なんだ。みんな日本に行きたがっているから、自分の映像や写真を日本に送りつけて売り込みをしている。日本以外にも、イギリス、メキシコ、WWEなんかにもね。で、僕がロス道場に行った時には真壁なんかもいて、ある意味トライアウトみたいな感じでまずは練習に参加したんだ。レスリングスキルなんかを見られたんだけど、「みんなレスリングスキルはかなり良い。でもどれくらい真剣に考えているのかなども、精神面ももっと見てみたい」って言われたんだ。実際に僕は荷物をまとめてロス道場に入門した最初のレスラーだったんだよ。最初は床で寝たりしてさ。それでも僕が望んでいたことだったんだ。とにかく日本に行きたかったし、アメリカでレスラーとして生活ができるとは思っていなかったし。アメリカだととにかく体が大きければ良いという風潮があるけど、日本だとJr.ヘビーでも十分に戦っていける。だからこれこそが僕のスタイルだと思ったんだ。
――実は私は以前にロス道場のドキュメンタリーみたいなものを見たことがあるんです。ロス道場の練習を密着取材していたものなんですけど、とにかくあなたが黙々と走っている姿がとても印象に残っていて、この選手は大物になる!と宣言していたんですよ。
(ダニエルソン) 本当に?どうもありがとう。
つづく
Part 3 はこちら
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ブライアン・ダニエルソン インタビュー(Part 1)/Bryan Danielson Interview (Part 1)
- 2008-08-13 (水)
- Interview | Pro Wrestling
8月2日、ROHニューヨーク大会、ハマースタイン・ボールルーム。アメリカン・ドラゴンことブライアン・ダニエルソンに会えるという喜びと、あまりにも好きすぎて何を喋っていいのやらというパニック寸前の不安とで、まるで「選ばれし者の恍惚と不安二つ我にあり」のような心境で、ブライアン・ダニエルソンがバックステージから出てくるのをジーッと待っていた。すでにほとんどの選手達が会場を後にしてるなかリングの撤去作業がつづく。すると、試合で痛めた首をさすりながら、「待たせてごめん」と言ってブライアン・ダニエルソンがこっちに歩いてきた。うわー本物だ。ま、当然ながら本物なんだけれども、その苦笑いをした普段の表情と、リング上のキラーな顔とが違いすぎて一瞬だけ戸惑った。これがあのアメリカン・ドラゴンなのかと。レスラーとしての彼と、そうでないときの彼の差っていうのも、これまたそこはかとなく魅力的だった。今回はプロレスラーとしてだけではなく、普段のブライアン・ダニエルソンてどんな人なのか、ということをちょっと探ってみようと思います。
――初めまして。あなたの大ファンなので、私生活からプロレスまで、出来る限り多くの質問をさせて頂こうと思っています。どうぞよろしくお願いします。
(ダニエルソン) こちらこそ、よろしく。
――まず最初の質問ですが、髪型やヒゲについてです。今は髪を伸ばしているみたいですが、坊主になったりヒゲを伸ばしたりと髪型には何かこだわりがあるのでしょうか?
(ダニエルソン) 特に意味はないんだ。その時の気分に合ったことをしているだけというか(笑)伸ばしたくなったから伸ばしてるだけなんだよね、実は。ええと、まず一番最初にヒゲを伸ばした理由なんだけど、カミソリを無くしたからなんだ(笑)まず2~3週間ヒゲを伸ばし続けて、そろそろ剃らないと、と思って剃ったら剃刀負けしちゃって、あー、もういいや、このまま伸ばしちゃえ!って(笑)
――では次に一日のスケジュールを教えてもらえますか?やはりトレーニングなどは朝にするのでしょうか?
(ダニエルソン) ウエイトはたいてい朝にやるんだ。えっと、ではまず毎日の僕のスケジュールね。まず起きる。で、次にカーディオ(有酸素運動)。まあ、走るか縄跳びが中心かな。その次に朝食。週に1~2回ジムに通う。その後ランチ。昼寝。読書。犬の散歩。その後に柔術かキックボクシングの練習。帰宅して、就寝。基本的には毎日このスケジュールだよ。
――柔術!それにキックボクシングの練習までしてるんですか。で、プロレスの練習はしないのですか?
(ダニエルソン) 僕はシアトルから2時間ほど南西に走った町に住んでいるんだけど、プロレス用のリングなんて無い所なんだ。だから試合の前に早く来て、リングで色々と練習をすることもあるけど、基本的にはカーディオを中心にやって、キックボクシングか柔術の練習をすることが、僕にとってのプロレスの練習と言えるかな。
――それはびっくりです。ところで犬の散歩という話もでましたが、犬もお好きなんですよね?myspaceにも写真が載っていますが、何匹飼っているのですか?
(ダニエルソン) 僕自身が飼っているのは一匹。でも、僕のお母さんが一匹飼っていて、その子は僕が高校生の頃からいるんだ。だから僕が飼っている犬となると一匹と答えるけど、僕の犬ということなら、この2匹ということになるかな。僕が試合で家を空ける時には、僕の犬はお母さんの家に預けるんだ。あと、空いている時間にはペットシェルターで過ごすことも多いよ。犬の里親捜しをしたりとか。とにかく犬が好きなんだ。いま、僕が情熱をかけていることといえば、これだね。
――それでは、あなたの尊敬する人は?
(ダニエルソン) 尊敬する人はたくさんいるよ。一人だけとなると、選ぶのは難しいけど…。僕のお母さんは全く教育も受けていなかったけど、今では心理学の修士の学位を持っているほどの努力家なんだ。プロレスで言えば、ショーン・マイケルズとウィリアム・リーガルが僕の師匠で彼らから本当に多くのことを教わった。多くの人を尊敬しているけど、一番と言われたら両親とショーン・マイケルズ、そしてウィリアム・リーガルの4人になるだろうね。
――あなたは化学を専攻していたそうですが、いつ頃まで勉強されていましたか?
(ダニエルソン) 大学に通っていたんだけど、ちょうどその頃ROHのレスリングスクールのコーチ要請があったんだ。で、その要請を受けたから、大学をオンラインコースに変更したんだ。でもオンラインだと授業内容が結構限られているんだよね。まあそれには2年制と4年制のコースがあるんだけど、僕はその2年のコースをほとんど終了して、あと残すのみは体育の授業なんだ。でもこの仕事をしてるから、今更体育の授業を取ってもね(笑)
――では、その化学の勉強はプロレスに役立っていますか?
(ダニエルソン) 全然!(笑)でも、化学って凄く面白いんだよ。どうしてそうなるのかって理解するのはすごく面白いよ。それにプロレスをやっていると、どうしてもプロレス以外のことには目を向けなくなりがちじゃない?そうなると、物事に対する視点がすごく狭くなって良くないと思うんだ。だからプロレス以外のことに興味を持つことは、とても良いことだと思うよ。
――それと同じような理由で、読書も好きなのですか?
(ダニエルソン) うん、そうだね。
――好きな作家は誰ですか?
(ダニエルソン) ジョン・アービングって知ってる?
――私の大好きな作家ですよ!
(ダニエルソン) 僕はジョン・アービングが凄く好きなんだ。あとは村上春樹も好き。それ以外では、レイモンド・カーヴァーのショートストーリーとかも。
――えーと、ひとつ変な質問をさせてもらっても良いでしょうか?試合を観ていると、あなたの筋肉はすごく柔軟性があり、かつ試合中にあまり汗をかかないことに気付きました。実はあのアントニオ猪木も筋肉が柔らかくて汗をかきにくい体質なのですが、この共通点についてどう思いますか?
(ダニエルソン) 多分、僕はイノキと同じようなトレーニングをしているんだと思うよ。マシーンでガンガン筋肉つけて、ジョン・シーナみたいな体を作っているわけではないし。もっと柔軟性をつけるトレーニングをしているんだ。もっとスムーズに、もっとフレキシブルにという目的を持ってトレーニングしているんだよ。
つづく
Part 2 はこちら
【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】
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ワイルド・キャット インタビュー
- 2008-06-29 (日)
- Interview | Pro Wrestling
サウスフロリダのCCW(Coast Championship Wrestling)という団体を主戦場とするワイルド・キャットなる女子レスラーに出会いました。友達の友達つながり。
(キャット) 「私はハードコアなの。女となんかレッスルなんかしてられないわ。なんせハードコアなんだから。男よ、男と戦ってばっかりよ。とにかく殴りあいたいの。イスでもカウベルでも何でも使うわよ。」
――その名が示す通り、かーなーりワイルドですね、、。
(キャット) 「オリジナルホールドはダブルスタナー。この私の胸の谷間に相手の顔をうずめて、その上からエルボーを振り落とすの、思いっきりね。天国から地獄へ一直線よ。」
――胸もかーなーりワイルドです、、。
(キャット) 「デビュー戦の相手はフロリダでナンバーワンのレスリングトレーナー、アレックス・Gよ。タイトル歴はFSCW(4Star Championship Wrestling)の女子チャンピオンと、CCWのチャンピオンね。」
――アレックス・G、、、FSCW、、、。まだまだ知らない事がたくさんある、、。
(キャット) 「プロレスのきっかけ?そうねー、、。初めてパイルドライバーを喰らったのは5才の時。近所の20才の男にいきなりやられたの。」
――「やられたの」って、、。5才でしょ?何、その男ってのはレスラーか何か?
(キャット) 「ただの近所の男よ。本気パイルだったわ。まあ、それがきっかけといえばきっかけかしら。」
――、、、5才で本気パイルの洗礼、、、。
(キャット) 「ストリートでのデビュー戦は13才の時。それ以来ガチでは一度も負けた事がないわよ。そうそう、そういえば私ダッドリー・ボーイズ(チーム3D)のババ・レイにも本気で喰らわした事あるのよ。アイツらとは仲が悪いのよ、私。去年の話なんだけど、当時TNA関係者のクリスってのと付き合ってたんだけど、、。」
――えーと、、クリスって名前出しちゃってOKなのかな、、?
(キャット) 「そうねー、、いいんじゃない?クリスって名前の男、TNAにいっぱいいるし、わかんないわよ。そうそう、それでねTNAの会場に出入りしてた頃の話なんだけど、ダッドリーの奴ら、特にババ・レイが何か知らないけど私の事嫌ってるみたいなのよ。ある時突然頭を両手で左右から押さえられて“何!?キスされるの?それともヘッドバットされるの?”ってビックリしたんだけど、そんなのどっちも嫌だから喰らわしてやったわ。額に思いっきり爪の痕残してやったわよ。あははは。あと、クリスもそうよ。あいつったら実はXXXXでXXXXだったのよ!思い出すだけでムカつくわ!だからねアイツの腕をXXXXってもうボッコボコにして別れてやったわ。もうホントにボッコボコ!あっはははは!」
――「あははは!」って、、、。それもう刑事事件レベルっていうか、、捕まりますよソコまでやったら、、。
(キャット) 「自業自得ね。あとね、TNAにアビスっているでしょ?」
――はいはい。怪奇派アビス!
(キャット) 「そうそう、そのアビスなんだけど、あのキャラクターって全部私のアイデアなのよ。私がクリスに“こんなのどうかしら?”って話したのがそのまま出て来たからビックリしたわ。」
――なるほど、、。いやーなかなか面白い!それではあといくつかの質問も。好きな言葉は?
(キャット) 「Have fun as much you can. And don’t hurt anybody.」
――「思いっきり楽しもう。そして人の事は傷つけない」って感じでしょうか?でも「人を傷つけない」って言ってるのにクリスはボッコボコ、、、。
(キャット) 「自業自得って言ってるでしょ!文句あんの!?」
――、、、イエス!イエス!その通りです!では最強と思う男は?
(キャット) 「UFCのチャック・リデルね。あの人は強いわよ。」
――最強の動物は?
(キャット) 「ライオンね。」
――うーん、そういえばあなたも動物に例えるとライオンっぽい印象です。
(キャット) 「でしょ?私はワイルド・キャット。ライオンもネコ科でしょ?」
――今日は突然のインタビューを快く受けてくれてありがとう!
(キャット) 「いーえ、こちらこそ。最後に私のダブルスタナー試してみる?」
――ノーサンキューです!
(キャット) 「あははは!冗談よ!」
とても気さくな声の大きい女性でした。TNAのクリスって誰だろ、、?
【文・カズキ】
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ニック・メイベリー インタビュー/Nick Mayberry Interview
- 2008-06-16 (月)
- Interview | Pro Wrestling
フロリダと聞いて思い浮かべるのはカール・ゴッチにドリー・ファンクJr.。最近ならTNAの本拠地として有名。さらに現役のWWEスーパースターも数多く住んでると聞きます。そんな気候もプロレスも熱いここフロリダにHCW(ハードコアチャンピオンシップレスリング)なるインディー団体があります。いや「インディー」じゃないな、、、。「どインディー」です、「ど」が付きます、頭に。このHCWは2002年から活動をしている団体で、HCWヘビーとHCWハードコアがメインの2大タイトルで、更にインクレディブル8なるトーナメントが不定期に開催されている様子。「どインディー」なので、物凄いビッグネームは参戦してませんが、ドラゴンゲートに参戦経験のあるジミー・レイブ、ROHのロドリック・ストロングス、初期TNAで活躍していたシャークボーイくらいが参戦経験のある選手の中では有名どころでしょうか。そういえば何年か前に佐々木健介や全日本の武藤敬司とかが絡んだハワイの団体もHCWって名前だったような、、。それとこのフロリダのHCWは全く関係無いようです。
前途のHCWハードコアチャンピオンシップ。突然なんですがオレ、実はHCWハードコアチャンピオンなんです。第19代目(多分)のHCWハードコアチャンピオンなんです、オレってば!このタイトルは日本で言うDDTのアイアンマンの様なタイトルでして、24時間ドコでも誰とでもって奴。以前フロリダでライブをした時にですね、当時チャンピオンだったニック・メイベリーがステージに乱入。すったもんだの挙句ライブ中にステージ上でウチのベーシストと二人がかりでニックから3カウント取っちゃたんです。2007年の6月なんで調度一年前の出来事ですね。HCWのホームページ(http://www.incredible8.com/)にも歴代チャンピオンとしてPeelander-Blue&Peelander-Red(ステージネーム)の名前がしっかりと載ってますんでお暇な人は是非ご確認を!
しかもこの我々のタイトル奪取劇の後、全くイベントを開催してないっぽいんですこの団体、、。いいのかな、オレ達がチャンピオンのままで、、?
ま、久し振りのフロリダへのツアー。ニックも奥さんと一緒に遊びに来てくれたし、インタビューでもしますか、という事でHCWの看板選手ニック・メイベリー選手へのインタビューをどうぞー。日本のプロレスマスコミの皆さんも知らないでしょこんな選手。
――わはー!久し振りニック!元気だった?
(ニック) 「久し振り!これ持って来たんだよ、スタジオにでも飾ってよ。」
(と前回みんなで撮った記念写真を紙袋から取り出すニック。物凄く立派な額に入ってました。)
――ありがとう!大事にするよ。さて今日はインタビューよろしくねー。
(ニック) 「こちらこそ。」
――年齢とデビュー戦について教えて。
(ニック) 「年齢は23歳で、、」
――え?23歳なの?若っ!
(ニック) 「えへへ。デビュー戦は2001年にフロリダのFuture of Wrestlingって団体でそこのプロモーター兼選手のバディー・ロジャースと。」
――そのFuture of Wrestlingってのも聞いたこと無いんだけど、、
(ニック) 「もう潰れちゃってるよ。でもかつてはダスティー・ローデスやケビン・サリバン、それにアブドーラ・ザ・ブッチャーも参戦した事あるんだ。」
――得意技を教えて。
(ニック) 「テーブルを使った技各種!」
――わははー!さすがハードコア団体の看板選手!タイトル歴は?
(ニック) 「HCWヘビーとHCWハードコア。」
――なるほど、なるほど、、。そのまんまと言えばそのまんまだ、、。じゃ次の質問。一番好きなレスラーは?
(ニック) 「ブレット・ハートかなー、やっぱり。」
――子供の頃に憧れたのは?
(ニック) 「ハルク・ホーガン!(即答!)」
――じゃ好きな日本人レスラーっている?
(ニック) 「グレート・ムタと小島聡が好きだね。」
――対戦してみたいレスラーは?
(ニック) 「ミック・フォーリーにテリー・ファンク。」
(ココで同席していた奥さんが「もう一人いるでしょ、言いなさいよ!」とニックに一言)
(ニック) 「(照れながら)、、、ハルク・ホーガンと試合をするのが夢なんだ、、。」
――コイツとだけは試合したくない!ってのは?
(ニック) 「ニュージャックは怖いなー、、。アブドーラ・ザ・ブッチャーも怖いなー、、。」
――レスリングを始めたきっかけは?
(ニック) 「小さい頃からテレビで見てたってのもあるんだけど、じいさんの知り合いがラスティー・ブルックスってレスラーで、その人から大分影響を受けたよ。」
――じゃあ師匠もそのラスティー・ブルックス?
(ニック) 「そうだね。彼はレスリングスクールをやってて、そこでマンツーマンでレスリングを教わったんだ。WWEのMVPも彼に習ってるはずだよ。情熱的な良いティーチャーだったよ。」
――今までで印象に残ってる試合は?
(ニック) 「もとECWのハック・メイヤースにイスでぶん殴られて7針縫った試合かなー、、。」
――一番強いと思うのは誰?
(ニック) 「うーん、、難しいな、、。全盛期のケン・シャムロック、、。いや、ダン・スバーンも強いな、、。」
――今までで受けた中で一番痛かった技は?
(ニック) 「画鋲だよ、画鋲!画鋲がいっちばん痛いよ!」
――わはは!そりゃ痛い!じゃ最後にもうヒトツ。となりに奥さんがいるけど、奥さんをデートに連れて行くならどんなデートにする?
(ニック) 「(激テレで)え?え?何その質問?やー参ったなー、、。」
(奥さん) 「はやく答えなさいよ。どこに連れてってくれるの?」
(ニック) 「え?いやー、、えーと、、。」
(奥さん) 「(ボクに向かって)ごめんなさいね、照れ屋なのよこの人。じゃーこの間の結婚記念日の事でも話したらいいじゃない。」
(ニック) 「わかったよ、、。えーと、何したっけ、、?あ、そうだ、二人でコーヒーカップを手作り出来るところへ行って、レッドロブスター(アメリカのファミレスチェーン店)でランチだったよね。その後は、、えーと、、。」
(奥さん)「ショッピング!」
(ニック) 「そ、そうそう、ショッピング!で夜はスパニッシュレストランでディナー。テーブルに花や風船をたくさん並べたんだ。」
(奥さん) 「ロマンチックな人なのよ、うふふ。」
――いやー、今日はありがとう!
(ニック) 「こちらこそありがとう。」
(奥さん) 「本当にロマンチックなのよ、この人。うふふ。」
また近いうちに日本やメキシコからもレスラーを招聘してインクレディブル8トーナメントを開催したいと語るニック。それよりハードコアのベルトは取り戻さなくていいのかな、、?
【文・カズキ】
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ナイジェル・マッギネス インタビュー/Nigel McGuinness Interview
- 2008-06-11 (水)
- Interview | Pro Wrestling
2008年6月7日 ROHフィラデルフィア大会
見事、潮崎選手を相手に王座防衛を果たしたナイジェル・マッギネス選手のインタビューです。
――まずはじめにあなたのプロレス歴を教えてください。
(ナイジェル・マッギネス) 7~8年だね。
――もっと長いかと思っていましたが。
(ナイジェル) それだけ俺が素晴らしいレスラーだってことだね。
――では、プロレスは誰に師事していのですか?
(ナイジェル) オハイオ州シンシナティにある当時WWE傘下のHWA(Heartland Wrestling Association)という団体の創設者レス・サッチャーにレスリングを習って、それからイギリスに戻ったんだ。
――試合中いつも気をつけていることはありますか?
(ナイジェル) ファンの反応はあまり気にしていない。アメリカのファンの野次にいちいち反応していたら試合なんて出来なくなるからね。とにかく自分の持っているチカラを100%発揮することをいつも心がけている。
――いままで様々は国で試合をしていますが、日本独特だと思うところは?
(ナイジェル) なによりも先ず一番違うのは食事だね。日本の食事は世界のどこの国とも違うし、炭水化物中心で糖分が少ない。欧米の食事はもっとタンパク質が豊富だからね。とにかく食事が違う。
――もしかして日本食は苦手?
(ナイジェル) 全てとは言わないけれど、苦手なものもあるね。その国々によって違いがあるのはわかっているから、チャレンジはするんだけど‥。んー、日本人は素晴らしいね。とても礼儀正しいし、丁寧だし、レスリングに対する造詣も深い。
――では、食べられない日本食は?
(ナイジェル) 寿司のイクラとか、エビ、タコだね(不味そうな顔をしながら)。
――逆に好きな日本食は?
(ナイジェル) 知ってるかなあ。ステーキハウスのリベラ!(即答で)。あとはファミリーレストランのコーンスープとか大好物だね。
――イギリス出身ということでサッカーは好きですか?
(ナイジェル) イギリスに住んでいた頃は好きでよく見ていたけれど、いまはアメリカに住んでいてサッカーを見る機会も少なくなってしまったんだ。イギリスにいたころはマンチェスター・ユナイテッドのファンだった。俺の出身地ロンドンでは一番嫌われているチームなんだけどね。マンチェスターではマンチェスター・シティが嫌われていて、マンチェスター・ユナイテッドが一番人気なんだよ。
――あなたが好きなレスラーは?
(ナイジェル) ナイジェル・マッギネス(ニヤッと笑いながら)。見てて好きなのは、ウィリアム・リーガルとかフィンリーかな。
――では最後に、今後の目標を教えてください。
(ナイジェル) このROHヘビー級のベルトをできる限り長く防衛して、ROH史上最高のチャンピオンになることさ。
ROH史上最高のヒールチャンプ、今後も王座として君臨を宣言!王座を取るまではファンの間で大人気だったのですが、取った瞬間に見事なヒールに変身。これもナイジェルの上手さ所以でしょう。今後はどこまでブーイングされていくのか、ちょっと気になるところでもあります。
【文・Shiori】
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