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ケニー・オメガ インタビュー Vol.3/Kenny Omega Interview Vol.3

 

メキシコなどで発生した豚インフルエンザ(Swine Flu)が北米やヨーロッパそしてアジアにも広がりをみせているなか、ミスティコの来日キャンセルやメキシコではルチャリブレの大会中止が相次ぐなど、プロレス界にも徐々に影響が出てきている。と、そこで、近々来日を控えた現KO-Dタッグ王者のケニー・オメガに連絡を取ってみました。

 

――そちらカナダの状況はどうですか?
ケニー: メキシコでは厳しいみたいだけど、こっちはまだそれほど深刻な事態ではないんだよね。

――ということは、来日は問題ない?
ケニー: んー。最善はつくすよ。だって日本にいるボクのファンと大切なパートナーのイブシが待っているからね。

――無事来日できることを願ってますよ。ところで近況を教えてください。
ケニー: そうね、KO-Dのタッグ王者になってからはヘビー級の選手にも対応できるようにカラダを大きくするトレーニングを積んでいるんだ。

――プライベートでは?
ケニー: まあ基本ゲームだね。自由な時間はゲームばかりしてるよ。いまは”ストリートファイター4″にはまってる。ちなみにザンギエフ使いね。で、もっと沢山練習して、いつかゲームレジェンドのウメハラダイゴ(梅原大吾)やPoongkoに挑戦したいんだ。

――なるほどね(棒読みで)。ではプロレスの話しに戻しますが、DDTが6月に遊園地を貸し切ってプロレスの興行をひらくって知ってます?
ケニー: ワッツ?遊園地でプロレスとな?いいなあ。ものすごく出たい。できることならねえ…。

――それと、今回の来日ではKAIENTAI DOJOへの初参戦やハードヒットルールでHARASHIMAとの再戦も決まっていますよね。
ケニー: オーイエス!どれも全力で戦うよ。

――なかでも注目なのが、5月4日のKO-Dタッグ防衛戦であの男色ディーノ&ヨシヒコの挑戦を受けるわけですけど抱負などあったら。
ケニー: ヨシヒコはかなりクレバーな選手だからねえ。しかも時々、まるで死んだかのように動かなくなって対戦相手を惑わすからさあ。そこが一番デンジャラスなところだよね。動きが読めないっていうか。

――く、詳しいんですね。秘策なんかあったりして。
ケニー: もちろん。ヨシヒコがレスリング以外に何をしているのかとか、どんな練習をしてどこで寝たりどこで食事をしているのか、ボクは全てチェックしているから。

――いくらチェック済みでもヨシヒコはかなりの強敵ですよ。この前なんて毒霧吹きましたしね。
ケニー: 知ってるよー(キッパリと)。ヨシヒコは確かに強い。それは認める。だけどヨシヒコにはスピードが無いんだ。

――なるほど。ということは、勝利のカギは”スピード”ってことですね。
ケニー: オーイエス!イブシとの連携も使っていきたい。

――では最後に、日本のファンへメッセージを。
ケニー: 日本にいるファンのみなさん、いつも応援アリガトウゴザイマス。ボクのプライドにかけても今度のKO-Dタッグ選手権は必ず防衛します。そして最高の試合になると約束します。もちろんその他の試合も全力で戦いますので、是非会場まで足を運んでみて下さい!

 

入国することを前提に話しを聞きましたが、成田空港では28日からアメリカとカナダからの到着便について機内での検疫(すべての乗客に質問票を配ると同時にサーモカメラによる検査)が始められているということで、はたしてケニーは無事に入国できるのか。まずそこから注目してみたい。そして無事入国できたときには、きっともの凄い試合をしてくれることだろう。

【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】

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ウルトラマンティス・ブラック インタビュー/UltraMantis Black Interview

 

――はじめまして。今回はウルトラマンティス・ブラックさんのことをまだ知らない方のために、プライベートのことも含め、いろいろとお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。
ウルトラマンティス・ブラック(以下UMB): オーイエス!こちらこそよろしく!

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――えっと、いきなりですみません。マスクに触覚らしきものが生えているんですが、あなたは一体何者なんですか?
UMB: そーね。人間であり昆虫であり宇宙人でもあるから一言で言い表すのが難しいんだけど、強いて言うなら“Evil Priest(悪の僧侶)”になるね。

――そ、僧侶だったんですか。しかも悪の…。ではルードス(悪役)ということになりますか?
UMB: イエス。チカラプロではルードスになるね。でも完全なルードスではなくて、試合内容はコメディだったりもするから、コミカルルードスになるかなあ。

――コメディもこなす一方で、ハードコアマッチやデスマッチなどの試合にも出場していますよね?
UMB: イエス。去年、IWA-DSのデスマッチトーナメントに出場したときは、蛍光灯と有刺鉄線を使って頭と背中が血だらけになったしね。スタイルにとらわれずコミックからデスマッチまでなんでもやってるよ。基本的にチカラプロではルチャスタイルかな。

――では、誰にプロレスを教わったんですか?
UMB: オレはチカラプロ道場の1期生で、マイク・クワッケンブッシュとレックレス・ユース、それにクリス・ヒーローとメキシコ人のスカイダにレスリングを習ったんだ。同期にはハロウウィキッドとイカルスがいる。レスリング歴は6~7年。

――プロレスを始めたきっかけは?
UMB: 子供の頃からプロレスが好きで、WWF、NWA、AWAなんかをよく観てたんだ。

――日本のプロレスも?
UMB: もちろん観てたよ。80年代後半から90年代初期までの新日と全日。それからFMWやW★INGも。

――そしてまたプロレスにのめり込んでいくと。
UMB: そうだね。ルチャリブレも好きで、当時ルチャスタイルやPURORESUスタイルを教えてくれるスクールがなかったんだ。で、チカラプロが道場をオープンしたから、すぐに入門したってわけ。

――噂によるとマイナーリーグの野球選手だったそうですがー。
UMB: あっ…。あまりそのことについては詳しく触れないけど、まあ本当かな。

――ということはプロレス以外に野球も好き?
UMB: もちろん!フィリーズファンなんだ。日本の球団だと、阪神タイガースが好き。

――なんでも、音楽好きだということですが、どういったジャンルが好きなんですか?
UMB: 色々なジャンルを聴くんだけど、基本的にはメタル(きっぱりと)。デス、ブラック、スラッシュメタルとか。あと、80′sのイギリス(ザ・スミスとかジョイ・ディヴィジョン)も好き。ま、ヨーロピアンとメタルだね。

――日本の音楽などは?
UMB: G.I.S.M.が好き(キッパリと)。アメリカでは、日本に行ったらG.I.S.M.のことはやばいから一切話すなって言われるくらいデンジャラスな存在なんだ(笑)

――うわっ。いきなりG.I.S.M.ですか(笑)。他に好きなハードコアバンドとかあります?
UMB: そうだなあ。ま、G.I.S.M.とかGAUZEとかザ・スターリンあたり。それと殺害塩化ビニールのQP-CRAZYね。あれ本当にクレイジーだよね。他にはCORRUPTEDとかENVYも好き。あとメルトバナナも。そうそう、メルトバナナのメンバー達とはイタリアで一緒に遊んだ仲なんだ。

――おー!メルトバナナですか。アメリカやヨーロッパで評価が高いバンドですよね。にしてもずいぶんと濃いめのバンドがお好きなんですね…。
UMB: オーイエス!あと、フラワー・トラベリン・バンドが好きでねー。むかし『SATORI PART 1』ていう曲を入場曲に使ってたんだ。

――ジョー山中!してまた入場曲にSATORIを使うとはっ!参りました。
UMB: だから、もしまた日本に行くとしたら、そういった類のバンドTシャツが買いたいんだ。それとプロレス専門店でプロレスTシャツもね。W★INGとかIWA-JAPANとかー

――是非ウルトラマンティスさんにはW★INGのTシャツを手に入れていただきたいです。ところで、mixiもやられているということですが本当ですか?
UMB: オーイエス!マイミク募集中!

――mixiを始めるきっかけは?
UMB: もっとチカラプロを日本のプロレスファンにも知ってもらいたいからなんだ。日本語は難しいけどいま勉強中で、ときどき日本語に訳して日記を書いたりしてるよ。

――さきほどQP-CRAZYという名前がでましたが、QP-CRAZYのボーカルで「バカ社長」ことザ・クレイジーSKBが主催する666(トリプルシックス)という団体はご存じですか?
UMB: もちろん知ってるよ!いまのところ日本に行ったら666に出場することと、サバイバル飛田と対戦すること、この2つがオレの夢なんだ。

――ワーオ!いちいち回答が濃すぎますよ。でもその夢がいつか叶うと信じています。今回はお忙しいなか有り難うございました。
UMB: こちらこそー!(一段とデカイ声で)

【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】

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ザ・スーパー・スマッシュ・ブラザーズ(プレイヤー・ウノ & プレイヤー・ドス) インタビュー/The Super Smash Bros. (Player Uno & Player Dos) Interview

 

カナダに波動拳を使いこなすレスラーがいるかと思えば、チカラプロには昇龍拳の使い手がいたという冗談みたいな本当の話し。プレイヤー・ウノとプレイヤー・ドスの異次元テレビゲームコンビ、その名も『ザ・スーパー・スマッシュ・ブラザーズ』。今回は一部のマニアから絶大なる人気をほこる謎のマスクマンコンビにお話を聞いてみました。

 

――プレイヤー・ウノさん、プレイヤー・ドスさん、初めまして。まずは日本向けのインタビューは初めてだと思いますので、自己紹介をお願いします。
プレイヤー・ウノ(以下ウノ): 僕たちはキノコ王国(マッシュルーム・キングダム)からやって来ました(サラッと)。

――え、マッシュルーム・キングダムって、まさかあのスーパーマリオのキノコ王国のことですか?
ウノ: そう、その通り(キッパリ)。

――で、わざわざ試合をしにキノコ王国から?
ウノ: まあちょっと長旅なんだけど、チカラプロに出るときはいつも雲に乗ってやってくるんだ。

――そ、そっちの方がすげ~!

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――てことはですよ、キノコ王国ではマリオやルイージにすれ違ったりとかするんですか?
ウノ: いや、実はまだ彼には会ったことがないんだよ。彼らはキノコ王国には住んでいなくて、たまにやってくるだけなんだ。それにマリオって何かと忙しいでしょ。ルイージはマリオにくっついて移動しているだけだと思うんだけど(笑)

ドス: そう。彼らはすごく売れっ子でしょ?テレビに出たり、色んなゲームに出たり…。

ウノ: 僕らは彼ら二人の大ファンだから、あっ、いや、大ファンていうかこの世におけるヒーロー的存在っていうの?だから是非とも会ってみたいんだけどね。

――では、キノコ王国に居ながら、どのようにしてプロレスラーになったのかを教えてください?
ウノ: 僕の場合、母がプロレスファンで子供の頃からテレビでプロレスを見てたんだ。で、子供の頃からボディスラムをしたりプロレスごっこをやってたんだけど、当時は妹が犠牲者になっていたね(笑)それでもう見ているだけじゃ駄目だと感じたんだ。週末にテレビゲームをする以外は、プロレスの練習もするようになったわけ。

ドス: 僕も基本的にはウノと同じ。で、16歳の頃から本格的に練習を始めて、今に至るという感じ。

――プロレス歴は?
ウノ: 09年1月でちょうど5年になるよ。でも僕の場合トレーニング期間が長くて、1年~1年半くらいあったかな。

ドス: 僕は3月で4年になるよ。トレーニング期間は1年くらいかな。

――誰にプロレスを教わったんですか?
ウノ: 僕らは二人ともウェイン・クライダーマンに付いてカナダのオタワまで練習に行ってたんだ。当時、アル・スノーがヘッドトレーナーを務めていたボディスラマーズっていうジムがあったんだけど、そこで練習していたんだよ。

ドス: (うなずく)

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――あなた達のプロレススタイルは?
ウノ: テレビゲームスタイル(きっぱりと)!

――“8ビットスタイル”と紹介されていることが多いみたいですけど?
ウノ: そうそう。というか、スタイル的には色んなスタイルを混ぜているのが僕達のスタイルなんだ。でも、色んなテレビゲームから影響を受けながら、技を使っているんだ。例えば“グーンバ・ストンプ”は僕の得意技の一つだけど、他にもストⅡの“昇竜拳”や“波動拳”も使っているよ。あとは“ディグダグドライバー”は気に入っている技の一つで、他にはストⅡの“ソニックブーム”、スーパースマッシュブラザーズから“スマッシュブーム”なんかも使っているんだ。

――では、一番好きなゲームは?
ウノ: 子供の頃はディグダグが大好きだったよ。あとはロックマンだね。それとスーパーマリオはもう別格!スーパーファミコンのスマッシュTVは、やっとことない人には是非プレイして欲しいゲームだね。すごく面白いから(目を輝かせながら)。あと、64のゲームが好きでほとんど毎日64はプレイしているよ。

ドス: 僕は、マリオ1とスーパーマリオ3がお気に入り。

――ということは、どちらかというと任天堂派ということですね。
ウノ・ドス: もちろん!(気持ち悪いくらい同時に)

ウノ: 正直言って、プレステも360も3DOなんかも含めて全てのハードを持っているけど、ゲームをやろう!と思って電源を入れるのは、やっぱり任天堂のハードなんだよね。ファミコン、64、Wiiとか。来年にはWiiでパンチアウトが出るハズなんだけど、もう待ちきれないよ!Wiiでボクシングゲームは最高!

――私も任天堂ファンなんですよ。
ウノ: だよねー。プレステはさ、もっとシリアスなゲームだと思うんだ。なんて言うか大人向けって言うか。任天堂はもっと一般向けでしょ?

ドス: 例えば、友達と集まってもあまりプレステはやらないな。だって友達同士で人間を殺すゲームをして何が楽しいの?でも任天堂なら、マリオパーティとか皆で楽しく遊べるゲームが多いじゃない。

――マリオカートとか?
ウノ・ドス: そう!!オー!マリオカート最高!!

――私はWii版のマリオカートにはまってます。
ウノ: 僕は64のマリオカートのファンだからさ、Wiiのはどうかなーって思ってたんだ。スピードは速いし、ハンドルで操作するじゃない?その辺どう?

――そのハンドル操作がなかなか難しいんですよ!でも逆に言えば、そこが面白いというか。
ウノ・ドス: なるほどね。難しいから面白いってのはあるよね。

――では、マリオの話に便乗してひとつ聞きたいんですが、やはりきのこ王国ではクリボーなどは頻繁にふらふらと歩いていたりするんですか?
ウノ: キノコ王国の中というよりも周辺に生息しているんだよ、クリボーって。だから周りにはたくさん歩いているよ。僕は“グーンバ・ストンプ”を使わせてもらっているけど、彼らはあまりいい人達ではないよね(笑)

――日本ではグーンバのことをクリボーって呼ぶんですよ。
ウノ: (前のめりになりながら)え、違うの?じゃあバウザーは?

――バウザーはクッパです。
ウノ: おー。クッパがバウザーなのかぁ。じゃあさ、リンクはどう?ゼルダは?

――それは一緒です。
ウノ: (前のめりになりながら)ゼルダは日本でも人気ある?

――もちろんです。Wiiのゼルダはやりました?あれはやばいですよ。
ウノ: Wiiも良いけど、僕達はDSでやったんだ。すごく面白いよ。ゼルダって細かい部分まですごく凝っているでしょ?僕はゼルダの大ファンなんだけど、時のオカリナをやった時にはこんなに難しいゲームがあるのか!って思ったもんだよ。

――ところで、試合では“ゼルダの伝説”系の技を使ったりしないんですか?オカリナ吹いたり、タクト振ったり(笑)
ウノ: ゼルダの技となったら、剣を使う物がほとんどでしょ?となると、プロレスで使うのはちょっと難しいんだよね。でもゼルダの技はぜひ使いたいね!ちょっと考えてみるよ。

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――ゲームの話が多くなってしまいましたが、最後に日本のファンへメッセージを。
ウノ: チカラプロに関しては、ぜひhttp://www.chikarapro.com/をチェックしてください。あとhttp://www.myspace.com/PlayerUnoが僕のマイスペースです。

ドス: 僕に関してもウノのマイスペースで情報を得られるよ。

ウノ: あとはhttp://www.interspecieswrestling.comもチェックしてみて。ここにはゲームにインスパイアされたレスラー達がたくさんいるんだ。それとhttp://www.syndicatewrestling.com/もね。

ドス: 僕たちにチャンスを!僕らはゲームをするためだけにでも日本に行くよ!

【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】

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ジェリー・リン インタビュー/Jerry Lynn Interview

 

――試合前(2008年10月25日ROHエジソン大会)の貴重な時間を割いていただいて恐縮です。今日はROHでレギュラー参戦しているジェリー・リン選手に、プライベートの事やプロレスに関していろいろとお聞きしたいと思っています。よろしくお願いします。
ジェリー・リン(以下ジェリー): はいはい、こちらこそよろしく。あーあのさ、このあとエナジードリンクを買いにコンビニまで行きたいんだけど、そこまでキミの車に乗せて貰ってもいいかな?

――はい、もちろんです。車で一緒にコンビニまで行けるなんて逆に嬉しいくらいです。
ジェリー: ハハハッ。たすかるよ、ありがとう。

――では初めに、やはり子供の頃はプロレスファンでしたか?
ジェリー: そうだね。6歳の時に初めてプロレスを見て以来、プロレスファンだね。それから毎週末にプロレスを見るようになったよ。

――当時好きだったレスラーは誰ですか?
ジェリー: 6歳の頃?(笑)当時はバロン・フォン・ラシクとかマッドドッグ・バションとかかなぁ。

――オールドレスラーばかり。かなり古い話ですね。
ジェリー: (苦笑いしながら)おー、それはどうもありがとう。

――長年グッドシェイプを保っているジェリー・リン選手ですが、やはり食事には気をつけていますか?又、好きな食べ物などありますか?
ジェリー: 結構何でも食べるんだけど好きなものと言えばイタリア料理かな。もちろん食事には気をつけているよ。でもそこでガチガチになるんじゃなくて、週に何度かはその時に食べたいものを食べたりしてるんだ。あれはダメだとかそんなにクレイジーにはなってないよ。

――ということは、毎日規則正しく生活をしているということですね。毎日決まった時間にトレーニングをしたりとか?
ジェリー: どちらかと言えば規則正しい方だね。いま2歳になる娘がいるんだけど、たいてい朝は彼女の世話をしているかな。それと家の事でやらないといけないことがあればそれをしてる。そうしているうちに妻が仕事から帰ってくるから、夕食を食べて、その後にジムへ行く。

――ジムは夜に行くのですか?
ジェリー: そう、ほとんど夜だよ。ジムから帰ってきたら、あとはリラックスして寝るという感じかな。

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――ところでヘビーメタルが大好きだという話を小耳に挟んだのですが、それは本当ですか?
ジェリー: YES。ヘビーメタルなら何でも好きなんだけど、デスメタルが一番好きなんだ。

――デ、デスメタル?!
ジェリー: モーティシャンとかダイイング・フィータス、イモレーションとか。あとハードコアも好きなんだけど、ヘイトブリードとかオール・アウト・ウォーとか。あとブラックメタルも好きなんだ。でも俺の好きなのはラジオじゃ絶対にかからないようなバンドばかりで、君達が聴いたこともないようなものばかり聴いてるよ。

――えっと実は私達もデスメタル好きなんです。ベヒモスとかナイルとか…。基本どころでヴェイダーとか。
ジェリー: オーー!YES!!ベヒモス!俺もすごーく好きだよ。彼らは最高!ナイルも良いし、ヴェイダーは基本だよね(笑)

――そう言えば普段着ているTシャツにメタルっぽいデザインが多いようですが。
ジェリー: そうね。完全に個人的なセンス。好きだから着てるんだ。

――ではここから日本のことについてお聞きします。ゴルゴダ・クロス名義で日本へ行ったこともありますが、何か日本の思い出などあれば教えてください。良い思い出、悪い思い出のどちらでも構いません。
ジェリー: 悪い思い出?!基本的に日本での悪い思い出なんか無いけど、強いて挙げるとしたらこの話かな。えーと、長崎に巡業で行ったんだけど、アメリカは第二次世界大戦中に長崎へ原爆を落としたでしょう?そういうこともあって、あまり歓迎されていない印象を受けたんだ。特に年配の人達と接すると、やはり目の奥に悲しみが見て取れるんだよね。だから悪い思い出というと語弊があるけれど、悲しい思い出と言ったらいいのかな…。このことはよく覚えているよ。でもそれ以外は長崎の滞在も楽しかった。ライトニング・キッド(現在のXパック)と一緒に岬にある灯台へ行ったんだけど、そこから見た夕陽はとても綺麗だったなぁ。今までに色んな所を訪れているけど、あそこが一番美しい場所だったよ。

――日本ではかなり各地を回っていますよね?
ジェリー: そうだね。ユニバーサルに参戦していた時には、北海道の小さな町にも行ったよ。日本中を巡業したんだ。あの時は仙台からフェリーに乗って北海道まで行ったんだよ。

――では日本以外にも色々な国を回っていると思いますが、何か思い出に残るエピソードなどありますか?
ジェリー: 世界中って言ったら、それはもうたくさんあるよー。悲惨な話だと、たいていプロモーターがショーをキャンセルしたとかギャラが貰えなかったとか、怪我をしたとか。怪我をしたらその間試合ができないわけで、稼ぎもなくなっちゃうからね。逆に良い話と言ったら、これも日本での話になるんだけど、試合で観客が沸いた時に、足で床をバタバタ~ってやるじゃない?あれを自分の試合でやってもらうのがちょっとした夢だったんだよ。初めてあれを見た時に、まるで会場に雷が落ちたような大きな音が鳴り響いて、これは凄い、と。で、みちのくプロレスでマスクマン対決として愚乱・浪花と試合をした時に、会場全体にストンピングの嵐が起きたんだ。あれは今までのキャリアの中で、ハイライトと言っても過言ではないよ。

――これまでECW, WCW, WWF,TNAなど多くの団体に参戦していますが、最近になってROHのリングに上がるようになりました。ずばりROHという団体についてはどう思われますか?
ジェリー: ずばり、素晴らしい団体だと思う。どう考えたって、世界トップレベルのレスラー達が揃っているんだからね。それに可能性も多く秘めている団体だと思う。今、テレビで見ることのできるプロレス団体は、はっきり言ってプロレスはしていないでしょ?WWEだって自分たちのことはプロレス団体とは言ってない。はっきりと“エンターテイメント”って言い切ってるしね。俺自身は、レスリングが好きなんだ。もちろんエンターテイメントのある部分は好きだよ。でも基本はレスリングなんだ。ROHは、皆がテレビでは見ることのできなくなったレスリングを見せてくれる団体だと思うよ。

――ある噂ですと、あなたがTNAを辞めた理由は、エンターテイメントではなくレスリングがやりたいからだ、ということらしいですがそれについては?
ジェリー: それもあるけど、実際は2週間分のテレビ収録があったにも関わらず、その分のギャラをTNAが払ってくれなかったからなんだ。それで「よし、もういいや」と思って辞めたんだ。

――そうだったんですか。もっとシビアなことだったんですね。では、最近日本のプロレスはチェックしていますか?
ジェリー: 最近はあまり見ていないんだよね。もう何年も前の情報で止まってるなぁ。実はね、昔の全日本が好きなんだ。ハンセンとかがいた頃の。ファンもすごく熱かったでしょ?あの頃は良かったなぁ。

――では好きな日本人レスラーはいますか?
ジェリー: そうだなぁ…。獣神サンダーライガーにはかなり影響を受けたね。あと蝶野も好きだよ。そしてもちろんムタもね。もっとも俺の言ってるのは昔の、ってことだけど。アメリカもそうだけど、日本でもプロレスが色々変わっているからね…。

――では長いキャリアでありながらも、以前と変わらず体型を維持し、スタミナやスピードも衰えない秘訣を教えてください。失礼ですが、どうやったらその年でそこまでのクオリティを維持できるのですか?
ジェリー: ハハハッ。まず、トレーニングで妥協しないこと。俺は特に体が大きいわけでもないし、力があるわけでもないから、とにかく持久力や耐久性を付けないといけない。そうでなければ、技を受けたらすぐにくたばっちゃうでしょ?(笑)それに耐久性を付けていかないと、ダメージや疲労がどんどん蓄積されていっちゃうからね。とは言うものの、技を受けるのはキツいよ(笑)体の方が悲鳴を上げて、そろそろスローダウンしたり、セミリタイヤを考えろって言ってくることもあるけど(笑)まあ俺自身は引退するつもりは全くないけどね。

――時には自分の息子と言ってもいい年齢のレスラーと試合をすることもあるかと思います。若者達の思考や行動はあなたの世代とは全く違う部分も多いかと思いますが、そういった若いレスラーを見て感じることはありますか?
ジェリー: もっと頭を使ってレスリングをしろ!と言いたいね。というのは、彼ら自身がハードルを高くしていっている。つまりレスリングを危険なものにしていっているんだ。危険な技を出すことで、ファンの求める物もより危険なものになっていく。その結果、自分達が危険な目に遭う確率が高くなる。で、もっと危険な技を出す、そしてファンがそれ以上のものを求める…これの繰り返し。これはレスリングと言えるのか?最近の若いレスラーの中には、まるで中国のアクロバットみたいな動きを出すのもいる。でもそれって果たしてレスリングなわけ?技を出せば良いという訳じゃないんだ。高い所に上って、そこから飛べば満足か?でもそれをやる前に、果たしてそれってレスリングなのかを考えて欲しい。そう思わない?

――同感です。レスリングの基本も全く出さずに、まるで体操選手のような動きばかりをするレスラーをたまに見かけますが、私もそれはレスリングだとは思いません。
ジェリー: そう。体操競技なら、そういう動きばかりをするのも当然。だけど、俺のやってるのはレスリングだよ。プロレス。ただ自分のできる技ばかり出して、なんだか飛んだり跳ねたりしてさ、全くフォールをしたり“試合”という概念とはかけ離れたことをしている奴らが多いんだよ(ため息)

――是非そういった若い選手に、レスリングとはどういうものかを指導していっていただきたいです。あなたに言われたらかなりの説得力あるはずですからっ!
ジェリー: なるべくそうするようにはしてるんだけどさ、あいつらって、右の耳から聞いて、左の耳からすぐに出てっちゃうから(笑)最近の若者って(笑)

――日本のファンにメッセージをお願いします。
ジェリー: 俺はまだまだ引退しないし、いつか近いうちに日本に行けることを楽しみにしているよ。

――それでは最後の質問です。あなたにとってプロレスとは何ですか?
ジェリー: 完成することのない芸術作品だね。

 

インタビュー後、エナジードリンクを買いにコンビニへと消えていくジェリー・リンの後ろ姿が、たまらなくかっこよかった。気さくでお茶目で45歳のデスメタル好き。精神的な若さが表情からもリング上の試合からもびんびんに伝わってくる。そして、これからも“本物のいぶし銀”ジェリー・リンがリング上で見せる完成することのない芸術品の数々を、できるだけ多く目に焼き付けていきたいと思った。

【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】

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ケニー・オメガ インタビュー Vol.2/Kenny Omega Interview Vol.2

 

11月15日のジャージーオールプロに出場するためカナダから渡米してきたケニー・オメガ。試合前に近況など聞いてみました。

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――お久しぶり。ちょっと痩せたみたいですけど。

(オメガ) そう。プロレスでヨーロッパへ行ったりアメリカ西海岸へ行ったりと忙しくしていたら痩せちゃったみたい。

――現在の膝の具合は?

(オメガ) 細かく言えば、HARASHIMA戦で負った怪我は治ってはいるんだけど、怪我をした部分の周りの筋肉や腱にはまだ疲労というか怪我の後遺症みたいなものは残っているんだ。これは完全に休養しないと取れない痛み。

――ということは、いままでどおりプロレスはできるということですね?

(オメガ) 全く問題ない。いつでも日本へ行けるよ。

――では、ROHに参戦してみての印象は?

(オメガ) 各団体にはトップレスラーと言われるレスラーがいるけど、ROHはそのトップレスラーが集まっている場所だと思う。しかも、どインディーとかではなくしっかりとした技術を持った団体のトップレスラー達なんだ。僕はその中でもトップに入れるように頑張っている。ROHはシリアスな団体だから僕自身もっとシリアスにならないといけないと思う。例えば、このまえ参戦したPWGはファンも面白いものを求めていて、僕のコミカルな部分を出すことができたんだ。それぞれの団体によってカラーもあるしファンの求めているものも違う。ただしROHはよりシリアスに、より真剣なものを求めている団体だと思うから、僕もそれに合わせていきたい。

――これまで、ROHのファンからは「プリーズ・カムバック!」コールをもらったり、かなりの高評価を受けているみたいですけど、その点についてはどう思う?

(オメガ) あまり特別視しないようにはしている。ただトップレスラーと試合をするという点では、緊張したり怪我の心配をしたりするけれども、なるべく特別なことだとは考えずに、いつもと同じように試合をすることを心掛けているよ。

――ヨーロッパやROHそれにPWGのBOLAにも参戦したりといま引っ張りだこですよね。そのなかでもやはり日本は特別なところですか?

(オメガ) イエス!もちろん日本は僕にとって特別な場所だよ。そう、ちょっと聞きたいことがあるんだけど、いい?

――ええ、なんでしょう。

(オメガ) DDTのゴージャス松野さんが倒れて一時心肺停止になったって本当?

――本当ですよ。 でも今は奇跡的に復活してライブイベントにも出演しているみたい。というか何でそんなこと知ってるんですか?

(オメガ)  インターネットで日本のプロレス事情はチェックしてるからね(笑)

――あーだから田中安全プロレスドラゴンソルジャーLAW(DSL)のような専門誌にも載らない話しをよくしてるんですね。

(オメガ)  イエス!あとDSLには是非とも伝えて欲しいことがあるんだ。僕は彼の大ファンなんだけれども、もし次回来日した時に都合が合えばDSLと試合がしたいんだ。駄目かな?

――いやいや駄目じゃないですけど、ついこのまえROHでブライアン・ダニエルソンとタイラー・ブラックとで素晴らしいスリーウェイマッチを戦った人から、DSLと戦いたいだなんて聞けるとは(笑)さ、さすがです。

(オメガ) それと、田中安全プロレスがカラオケボックスでプロレスしたって凄いよね(笑)いやー参戦したかったあ。マジで悔しい。

――凄いの意味がちょっと違う気がしますけど、ここで話しを戻しますね。今年DDTに初参戦してみてDDTという団体はあなたが想像していたようなところでしたか?

(オメガ) 想像以上だったよ!例えばイギリスに行く前は緊張したけれども、ファンがとても喜んでくれた。ドイツでもそう。日本の場合は、ファンがもっと熱狂的でまるで家族のように接してくれる。アメリカでは娯楽の一環としてプロレスを見に来る人が多いけど、日本の場合は僕個人を応援するために来てくれる人が沢山いたし、平日でも毎日来てくれた。それがとても嬉しかったよ。

――では、DDTでの思い出などあれば。

(オメガ) 思い出はたくさんあって難しいなあ。一つあげるならイブシとの激辛ソースチャレンジかな。名古屋でレストランへ行ったんだけど、その店にロシアンルーレットピザというのがあって、6ピースのピザのうち一つだけ激辛ソースが掛かっていたんだ。僕とイブシは辛いものが苦手で全く食べられないんだけど、面白いから挑戦することにした。僕たちと名古屋の新人とで食べたんだけど、まずは新人が食べても何ともなかった。で、次に僕たちが食べたけど何ともなかった。なんで?って思ってたら「実は僕のが当たりだった」って新人が白状して、このロシアンルーレットピザはおしまい。でもそれじゃ面白くないでしょ?だからナカザワがイブシに激辛ソースを渡して、イブシが僕のピザにそのソースをかけたんだ。お返しに僕がイブシのピザにソースをかけたんだけど、うっかりかけすぎちゃったんだよね(笑)でも、とりあえずそれをイブシに渡して、そのピザを早食いしようってことになって。そうしたらもう辛いの何のって!二人で水を何杯も飲んで、氷を口の中に入れて、それでもまだ水を飲むって感じだったんだけど、途中であまりの辛さにイブシが涙を流したんだ。で、イブシが手で涙をぬぐったらその手に実はホットソースがついていて、ますます涙が流れてきたんだよ。で、二人ともまだ舌がヒリヒリしていて、アイスクリームを頼んで食べたんだけどまだ舌がヒリヒリして、その後にもまだ水を飲み続けて、収まるまでにかなり時間が掛かったんだ。あれはいい思い出だったなあ。

――日本では飯伏選手と一緒にアーケード版サイレントヒルをクリアするまで遊び倒したそうですけど、いま一番やってみたいゲームなどありますか?

(オメガ) かなり古いゲームなんだけど、『メタルギア』シリーズが好きな僕としては小島秀夫の『スナッチャー』と『ポリスノーツ』かな。あと、今度DSで発売になる『クロノ・トリガー』も良くできたゲームだけど、僕は『クロノ・クロス』の方が断然に好きだね。あの世界観は本当に素晴らしいものがあるんだ。あークロノ・クロスがやりたくなってきた。

――セガサターンに初代プレイステーションのゲームですか。古いゲームが好きというところがまた飯伏選手と似てますね。

(オメガ) またイブシとゲーセンに行きたいよ。ゲーセン!ゲーセン!

――次回、日本へ行くことになったら何がやりたいですか?

(オメガ) もっとクレイジーマッチがやりたい(即答で)。誰もが忘れられないようなやつ。渋谷スクランブル交差点とか。でも前回は観光とかもあまりしていないし日本をよく見ていないから、正直なところ何があるのかよく分からないんだ。でも、なにかクレイジーな試合をしたいよ。

――では最後に日本のファンにメッセージを。

(オメガ) シニタイ…

―― はあ?!どこでそんな日本語を覚えたんですか?!

(オメガ) だはははは。ジョークだよジョーク。では真面目に。たとえ僕がどこにいようとも、DDTが一番大事。だから必ずまた戻るよ。

 

ゲームとインディープロレスの話しになると目の輝きが一段と増してくるケニー・オメガ。久しぶりに話してみて感じたのは、彼のプロレスに対するピュアハートな姿勢でした。しかしそのピュアハートの奥底にはまだ何をやらかすか分からない狂った影みたいものが見え隠れしているようにも見えるから、このレスラーは怖い。ROHのレギュラー参戦が現実味を帯びてきたいまでも、彼の中では日本でクレイジーな試合がしたいという考えがあるという。つかみ所がないレスラー。何をやらかすか分からないレスラー。これからが楽しみです。

【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】

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