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2008年6月15日のアーカイブ

ネクロ・ブッチャーvsジェイ・ブリスコ


2008年6月7日 ROHフィラデルフィア大会

しかしまあ、アメリカのプロレスオタクというのはネクロ・ブッチャーに一体何を求めているのだろうか。いまROHにかぎらず凄い人気なのだけれども、外見だけなら間違いなくプロレス界のワースト3に入る我らがマンハッタンドロップ顧問のネクロさんが、どちらかというと精悍な面構えで雰囲気のあるブリスコ兄弟の兄ジェイとハードコアな試合をすると聞いてフィラデルフィアまで駆けつけた。

このフィラデルフィアのナショナル・ガード・アーモニーというところは、比較的なんでもオーケーな自由度の高い会場で、ハードコアな場外戦もありだし、照明やぐらからダイブしてもいい。してまたオリジナルECWの本拠地がちかいエリアだけに、ダイハードなハードコアファンが多いので、ネクロ対ジェイの試合は盛り上がること必至のはず。ていうことを考えていると、「ウガァー!」という雄叫びとともに、ネクロが裸足で入場してくる。頭はきれいに刈り込んで、もちろんボロボロのジーパン着用。いつものネクロさんだ。

リングインするやいなや、この試合はレフェリーなんていらねーと言わんばかりに、レフェリーのポール・ターナーを場外に投げるネクロ。片手をぐるぐると回しながらリングを徘徊する。つづいてジェイ・ブリスコが入場してくると、いきなり場外戦へと突中。ゴングが遅れて鳴らされる。リングの周りに7~8列ほどのイス席が設置してあり、当日券用の雛段席が一面だけ用意されている。そのリングサイドの客席を殴ったり蹴ったりしながらグッチャグチャにする二人。武器として自分の座っていたイスをジェイに差し出すファンやら、興奮してネクロに中指を立てるおばさんもいたりしてケイオスな状態。

かなり固いと思われるイスでネクロの背中をがんがん殴るジェイ。「行くぞー!」みたいなことを叫んだジェイは、折りたたんだイスを地面に並べて、雛段の真ん中からネクロをパワーボム。ドスンという鈍い音。ファンからは「プリーズ・ドント・ダイ!」コール発生。ネ、ネクロが死んじゃう、と思った。しかし、技の受けなら世界一のネクロはフラフラになりながら立ち上がってくる。ゾンビかっ。というか見た目はかなりゾンビ。

ひととおり場外戦をやり終えると、リング上へと戻る二人。その瞬間、エイジ・オブ・ザ・フォールの二人(タイラー・ブラックとジミー・ジェイコブス)が乱入してくる。するとそこへ怪我で欠場中の弟マーク・ブリスコが兄ジェイを助けにエントランスから走ってくる。タイラー・ブラックを場外へ投げてダウンさせ、捨て身のトペを決める弟マーク。勢いに負けたタイラー・ブラックとジミー・ジェイコブスはマークから逃げまどうばかり。そのままマークが二人をバックステージへと連行して、リング上はネクロとジェイ・ブリスコの二人だけが残る。

ジェイが折りたたみイスを持ってネクロに襲いかかる。そのチカラで叩いたら記憶が飛びますっていうくらいのフルスイングでネクロの頭を椅子で強打。よろけるネクロ。しかし人間では出せないような獣系の周波数で「ウオォー!」と叫びながら、よたよたとジェイへ向かっていくが、再びジェイがバチコ~ンとフルスイング。もう駄目だろと思いきや、ここからがデスマッチジーザスの本領発揮、また「ウオォー!」と雄叫びを発して反撃開始。場外の鉄柵を強引に外してリングへと投げ入れるネクロ。目の色が完璧におかしいことになっている(放送コードぎりぎり)。

で、そのフェンスをリング中央に立てかけ、アトミックドロップのような体勢でジェイを持ち上げてフェンスにまたがられるようにして落とすネクロ。非道すぎる。BADBOY非道よりも非道。さらにネクロは鉄板でもって右に左に悶絶をうちながら倒れるジェイをぶん殴る。フォールに入るがカウント2でキックアウトするジェイ。こんどは固いフェンスをコーナーに立てかけ、おもいっきりジェイを投げつける。すると超人的な底力でもって息を吹き返したジェイは、逆にネクロを鉄柵へと投げつける。カウント2でキックアウトするネクロ。ファンからの声援が一段と大きくなっていく。しかし最後は強引にジェイを持ち上げ、鉄柵の上にタイガードライバーを決め、ネクロがスリーカウントを奪取。ノンPPVマッチだからか、メインイベントにしてはあっけない幕切れだった。

試合後、顧問に挨拶するためバックステージへ向かうと、足を引きずりながら顧問自ら私たちの元へやってくる。すると、試合でやってしまった傷口を手で開いて見せようとする顧問。なにやら白いものがこんにちはしていて、パックリすぎるくらいパックリと切れている。うあー見たくないみたいな仕草をすると、「ほれ、ほれ、見てみー」とまた開いて見せようとする。普段、私たちが朝起きたら顔を洗うみたいなのと同じように、試合したら全身傷だらけという状況がデフォなんだなと思うと、顧問のいる世界ってとんでもないところで、しかも、笑顔でピースサインというね。顧問の魅力はきっとこれなんだなと思った。

【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】

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