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2010年5月のアーカイブ

サミ・キャラハン インタビュー


ここ最近、観に行く試合のほとんどにブッキングされているサミ・キャラハン。とにかく今が旬の選手であることには間違いはない。が!ただの旬の選手ではなく、見るごとに試合内容がどんどん良くなっているまさに成長株の筆頭なのです。そんな良い選手をマンハッタン・ドロップが見逃すはずはない!というわけで、早速インタビュー開始。

――プロレス歴は何年になりますか?

2006年1月からトレーニングを開始して、その年の3月にデビューしたんだ。

――え?!そんなに短期間でデビューしたのですか?

幸運にも、と言っても良いのかわからないけど、すぐにデビューできるプログラムでトレーニングしたおかげで、早くデビューできたんだ。

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――誰に師事したのですか?

最初に教わったのはシャークボーイ。それからオハイオのハートランド・レスリング・アソシエーションでレス・サッチャーとコディ・ホークに習った。あとタッグパートナーでもあったジョン・モクスリーにも色々と教わったよ。ジョンとは、俺がプロレスを始めた時からの付き合いなんだ。

――しかしシャークボーイというのは意外です。なぜシャークボーイを選んだのですか?

シャークボーイは初心者向けのプロレスコースを開催してるんだ。週3回の2ヶ月コースで、とにかく基礎をみっちり教え込む。値段は$500だったかな。俺はまだ大学生だったんだけど、クラスメートにプロレス習いに行こうぜ、って誘われたんだ。それで週に3回、片道3時間かけてシンシナティまで車で通った。あの頃はとにかくトレーニングのためなら!って無我夢中だったね。

――ところであなたはCZWにも上がっていることから、デスマッチレスラーと思われる事も多いかと思いますが、本来はどのようなレスリングスタイルなのですか?

よくデスマッチファイターだと思われるんだけど、それは本当に大きな間違い。今までのキャリアの中で、多分15回しかデスマッチをやったことがないと思う。ところが一番最初にCZWに行った時に、その時はスポット参戦だったんだけど、こんなに注目されてる団体なら何でもやります!という気分になっちゃって、デスマッチをやることになったんだ。でも去年の12月のケージ・オブ・デスでダニー・ハボックとデスマッチをやった時に背中を怪我して(と言いながら、すごい傷跡を見せる)もう潮時かな、と。肘にもガラスが入ったままだしね。ただデスマッチも楽しかったよ。デスマッチに嫌な思い出は全くない。だけどもっとレスリングに専念した方が俺自身の良さが生かせると思えるんだ。例えば今はハイフライヤーで跳んだり跳ねたりっていうのが流行ってるけど、それは俺のスタイルじゃない。もっとハードヒットで、技の一発で相手にダメージを与えて、関節技でタップアウトを取ったりKOしたりする、そういうのが俺のスタイルなんだ。

――確かにあなたのスタイルは、デスマッチではなくストロングスタイルだと思います。ではどういうプロレスラーに影響を受けていますか?

スタン・ハンセンとベイダーだね。友達がホーガンと言ってる中で、断固ベイダー支持だったよ!大きなレスラーが容赦なく叩き潰すあのスタイルがたまらなく好きなんだ。彼らは技術的にすごい技を出すわけでもないけど、一発一発に破壊力があって、とにかく説得力があるよね?それにあの存在感は凄い。そんなベイダーとハンセンのように、存在しているだけで恐怖を与えるようなレスラーを目指してるんだ。相手のレスラーだけじゃなく、リングの下にいるセコンドもビビってるでしょ?試合が終わって控え室に戻る時も大暴れして、会場にいる全員を怯えさせるって凄いことだよ。リング上だけを見て、プロレスの技術だけに注目をしてレスラーを評価する人が多いと思うけど、リングを下りてもリング上と同じ存在感を出せるのは本当に凄いことだと思う。俺は控え室を出てからリングでプロレスをし、そしてまた控え室に戻るまでの全ての動きや行動に注目してるんだ。その全てを引っくるめてこそプロレスラーを評価できると思う。そういう意味でもハンセンは最高のレスラーだと思うんだ。

――なるほど。ところで変な質問かもしれませんが、日本の鶴見五郎というレスラーはご存知ですか?

うーん、知らないなあ。どうして?

――実は、あなたのそのタイツが鶴見五郎のタイツにそっくりなんです。その形のタイツは珍しいですよね?

ああ、このタイツ?俺がもう一人すごく影響を受けたレスラーはタズなんだ。タズに影響を受けてこのタイツを履いてるんだよ。タズも俺のように体はそんなに大きくないけど、当たりも強いし、大きなスープレックスで相手を翻弄するでしょ?今までにトランクスタイプのタイツを履いていたこともあったけど、皆が履いてるからやめたんだ。他の人と同じじゃ意味がない。

――確かに最近はショートタイツにレガースという格好をしている人が多いですよね。

そう。タイツじゃなけなくて、プロレスのスタイルもそうだよ。今流行の大技をどんどん出して行くスタイルも別に嫌いではないけど、でもそれは僕のスタイルじゃない。技を出しまくるわけじゃなく、一つ一つの技に説得力のあるレスラーが俺の目指すものなんだ。俺は本当にオールドスクールタイプのレスラーが好きでさ。一目見てサミ・キャラハンだとわかる特徴のあるレスラーになりたいんだ。俺には俺のスタイルがある。技の一つにしても誰かの真似をするのではなく、俺自身の技を使いたい。誰かの真似をしたギミックも使いたくない。俺はプロフェッショナルのレスラーだから他の人の真似や流行っていることをするのではなく、サミ・キャラハンというレスラーをもっと磨き上げていきたいと思っている。だからトレーニングをする時も、リング上でも常に100%の力を出して、100%のサミ・キャラハンを出そうと努力している。ベイダーや日本にいた時のスコット・ノートン、それにスタン・ハンセンみたいな存在感のあるレスラーになりたいんだ。スタン・ハンセンが客席を練り歩くと皆が逃げ回るでしょ?ロープを持って、椅子を蹴散らしながら歩き回るだけで、そこにいる全員が本気で逃げまわるんだよ?凄いと思わない?俺もああいう風に怖がってもらえたらと思うよ。サミが来た!ってだけで、そこにいる全員が震え上がって、観客の全員が俺に注目したら最高だと思う。

――ところであなたはベビーフェイスですか?それともヒール?

どちらでもない。俺はサミ・キャラハンであって、ベビーでもヒールでもない。サミ・キャラハンというレスラーとして全力で試合をしてるだけだよ。今はだいたいベビーかヒールに分かれちゃってるけど、どちらでもない存在がユニークな一面として、珍しく思われてるんじゃないかな?

――最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

5年後のサミ・キャラハンを見て欲しい。プロレスが俺の人生だから、毎日しっかりとトレーニングをしてプロレスのための生活をしている。こうやって努力をすれば、きっと実を結ぶと信じてるよ。それにいつかは日本へも行きたい。まだまだ力不足なのはわかってるけど、5年後にはきっと皆に評価してもらえる存在になっていることを約束するよ。


この翌日、インタビューのお礼にと言って鶴見五郎の試合映像を教えたところ、「ゴローの試合見たけど、最高だよ!」との返事が返ってきた。プロレスラーなんだからプロレスができて当たり前。それ以上のプロレスラーとしての存在感が必要なんだと熱く語るサミには、どうやら80年代の鶴見五郎のスタイルはドンピシャだったらしい。とにかくハートの熱い男で、常に努力をしている様子は、試合を見る毎に良くなっていることからも判断できる。5年後とは言わずに、2年後3年後にはトップに登りつめていくのでは?と思わせる説得力を持つ男。唯一無二のレスラーになれるように、ぜひ頑張ってもらいたい!





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月刊 ネクロ・ブッチャー vol.8


「ネクロ・ブッチャーを大統領に!」を合言葉にやっております月刊ネクロ・ブッチャー。今回は、JAPWで行われたハードコアマッチの模様をダイジェストでお送りします。

5月22日 JAPW @ラーウェイ・レックセンター ニュージャージー州ラーウェイ

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赤いバンダナに上半身裸で入場のネクロ・ブッチャー。右手首には「DANGER」と書かれた黄金のリストバンド装着済み。気持ち腹まわりがスッキリしたように見えるが、白くてだらしない体型は依然としてキープしている。キャラが被りぎみのブロディ・リーも入場時からハイテンション。いきなりダン・マフを客席に投げ込むと、ありえないほどスローな動きで自分も鉄柵を乗り越えるネクロ。すると観客は一斉にその場から避難しはじめハードコアマッチの準備完了。ブロディ・リーも加勢に入る。

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ダン・マフの頭をゴツンゴツンと何度も地面に叩きつけるネクロ。全くもって容赦ない。そのままひな壇の上までダン・マフを連れて行くと殴り合いがはじまる。ひな壇のベンチシートに座らせて最初は逆水平チョップ合戦から次第にグーパンチ合戦へと突入。ダン・マフのグーパンチが顔面にクリーンヒットしても何食わぬ顔で殴り返すネクロ。タフすぎる。グーパンチから今度は頭突き合戦へと移行。頭突きでも一枚上手のネクロは、ダン・マフが怯んだところを無理やり担ぎ上げベンチシートに叩きつける。シートがかるく歪む。

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パイプ椅子をダン・マフの背中に当てがってそのまま地面にボディスラム。グワシャーン!と底が抜けたような音がする。すると何を思ったのか、裏口近くに置いてあるパイプ椅子を収納するための巨大ハンガーに乗っかりはじめるネクロ。続いてダン・マフも乗っかり巨大ハンガーの上で殴り合いがはじまる。そのままエレクトリックパレードのように二人が乗っかったまま巨大ハンガーが会場を練り歩くという意味不明ムーブがつづく。

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再びひな壇の方向へと練り歩くネクロとダン・マフ。会場備え付けのゴミ箱をネクロの顔面へ次々と投げつける。ゴミ箱がかなりいい角度でネクロに直撃。ひな壇の周囲がゴミだらけになっても巨神兵のように立ち上がるネクロ。右腕に彫られたヨーダのタトゥーがダサカッコいい。

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戦場はエントランス周辺へと移動。蹴り倒されたネクロの顔面に長椅子を当てがって更に蹴りをぶち込むダン・マフ。ドンッ!と地味に痛そうな音があたりに響く。ダン・マフの容赦ない攻撃にネクロは少しグロッキー気味。するとブロディ・リーとやりあっていたチャーリー・ハースがネクロを攻撃しはじめる。鉄柵をネクロの顔面めがけぶん投げるチャーリー・ハース。実に大人気ない。そんな凶器攻撃の応酬のなか突然スモールパッケージホールドでスリーカウントを狙うネクロ。ある意味オールドスクールな流れ。しかしスモールパッケージホールドで観客は大盛り上がり。

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ブロディ・リーがネクロの救出に入りチャーリー・ハースに鉄柵攻撃。そしてレスラー全員がリング上に戻る。リング上にパイプ椅子を置き、そこに怪我をしているネクロの右足を落とすチャーリー・ハース。椅子が折れ曲がりネクロが右膝を抱えながらもんどりうってエスケープ。するとブロディ・リーからパイプ椅子を取り上げるが、なんと仲間のチャーリー・ハースを攻撃。ノックダウンしたチャーリー・ハースをブロディ・リーが押さえ込んでスリーカウント。ダン・マフとチャーリー・ハースの仲間割れによりブロディ・リーが棚ぼた勝利。


試合結果はこの際置いておくとして、何度かエグい角度で膝に鉄柵攻撃を食らっていたネクロ。膝の具合が心配だ。病院へ行くことは絶対にしないネクロのことだからプロテクターを付ける程度だろう。来月には葛西純との大勝負が控えているので、それまでにはなんとか万全な体調へ回復してほしい。しかし、どんな状態であれ我々ネクロ・ブッチャーのファンとしては、葛西純との一騎打ち、大いに期待したい。


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ダッシャー・ハットフィールド

 

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【名前】ダッシャー・ハットフィールド/Dasher Hatfield 【生年月日】不明 【出身地】不明 【身長】178㎝ 【体重】78㎏ 【得意技】下手投げチョップ(アンダーハンド・ピッチ)、殺人スライディングキック(ベースボール・スライド)、パワースラム(グランドスラム

2007年2月17日デビュー。これまで(MosCow→Ultimo Breakfast→Create-A-Wrestler→Dasher Hatfield)と様々なキャラクターを持った変幻自在の覆面レスラー。現在はいにしえの時代からやって来たオールドスクールベースボールプレイヤーである。ベースボールの動きを取り入れたベースボールムーブを使いこなしチカラプロでは絶大な人気を誇る。常にフルスイングを心掛けている。


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ICW “The Aftermatch”


5月15日 ICW “The Aftermatch” @ホーリークロスハイスクール体育館 ニューヨーク州フラッシング

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団体活動を一時停止していたICW(Impact Championship Wrestling)が今年の3月19日に突如として復活。そして復活第2弾として、TNAからMCMG(アレックス・シェリー&クリス・セイビン)やホミサイド、元ECWのトミー・ドリーマー、日本からはTAJIRIが参戦。他にもクワイエット・ストームやSAT(マキシモ兄弟)、アメージング・レッドなどの地元勢に加え、マイキー・ウィプレック、クリストファー・ダニエルズ、ジェリー・リンなど豪華なメンツが揃った。

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セミでトミー・ドリーマーとTNAのホミサイドが対戦。トミー・ドリーマーが入場すると観客から「ECW! ECW! ECW!」チャントが発生してまたすぐに消える。まずはドリーマーがマイクでご挨拶。この時点で興行開始から3時間以上が経っており、ほどんど観客はだらけぎみ。試合の方はびっくりするほど噛みあわず、消化不良のままホミサイドが勝った。

これにはいろんな要因があると考えられるが、会場の都合で場外乱闘が全くなかったことや、椅子などの凶器攻撃も無しと、ECW的な展開を楽しみにしていたファンにとって物足りない内容だったことは否定できない。そしてまた、そんな通常の試合ルールなのに対戦相手がラフファイトが持ち味のホミサイドというのも疑問が残った。団体のプロモーションとしては成功したかもしれないが、試合内容としては残念だっととしか言いようがない。

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メインイベントはTAJIRI対アメージング・レッド対スーパー・クレイジーのイリミネーションマッチ。怪しげな雰囲気を漂わせながらTAJIRIがリングインするとコーナーポストにのぼり毒霧を噴射。すると子どもたちが大はしゃぎ。TAJIRI人気はいまでも健在のようだ。そしてスペシャルレフェリーとして元ECWのマイキー・ウィプレックがリングイン。つるピカハゲ丸くんばりの丸坊主に贅肉もついて一瞬誰だか分からなかったが、それっぽい雰囲気は残っていた。

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元ECW同士の意地悪ヒールコンビといった印象のTAJIRIとスーパー・クレイジーは、アメージング・レッドに集中攻撃をしかける。体のいい可愛がりのようにも見えるがこの構図がまた面白い。かと思えばレッドをキャメルクラッチの態勢に捕らたところに、田尻がレッドと見せかけクレイジーの顔面にミサイルキックをヒットさせる裏切りムーブ炸裂。これで流れが一気に変わっていく。そして最初にイリミネートされたのはスーパー・クレイジーだった。

アメージング・レッドとの一騎打ちになると、更にヒールっぽさが濃くなるTAJIRI。グリーンミストでアメージング・レッドをからかうような仕草を見せると、レフェリーのマイキーが止めるように注意。ここからマイキーとTAJIRIの小競り合いが始まる。最後はTAJIRIがマイキーの裏切りにあって高速スリーカウントでアメージング・レッドの勝利。

とにかく興行時間が長すぎて試合に集中できなかった。セミのトミー・ドリーマーの試合が終わると一気にお客さんが帰ってしまい、メインイベントのときには空席が目立っていた。詰め込みすぎの印象が否めない。これだけ豪華なメンツを揃えても、どれも印象に残らないのも珍しい。あとロープがへなへなでリング上のマットがこんもりと盛り上がっていたりとリングコンディションが最悪。それが原因で怪我してしまわないか心配になるほどだった。と挙げればキリがないが、そんな細かいことはどうでも良くなる瞬間がいくつかあって、本当に駄目すぎると一周まわってOKみたいなスイッチが入ってしまったのも確か。プロレスって…と、いろいろと考えさせられる大会だった。


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マット・クラシック インタビュー


――いきなりですがおいくつでしょうか?

知らん。とにかく長く生きてきて、長くプロレスをしている。あんたが生まれる前よりも、あんたの母さんが生まれる前よりも、たぶんあんたのお婆さんが生まれる前よりもまえからプロレスをしている。

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――なるほど。そんなに長いプロレス歴を誇るマット・クラシックさんですが、来日経験はあるんでしょうか?

もちろんだ!馬場に勝った。力道山にも勝った。おれの歴史はプロレスの歴史だ。猪木を片エビ固めでタップアウトさせたのさ。武道館でもやったし、同じ時に東京ドームでもやった。そんなことも知らないのは恥と思え!

――す、すみません…

ゲラーアウト!!謝ってすむもんじゃない!

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――いやいやそんな。もうちょっとお話を聞かせて下さい。お願いします。

少し言い過ぎたようだな。あんたはまだキッズだからしょうがない。

――では、いままで現役を続けていられるのはその素晴らしい体型があるからこそだと思うのですが、どうやって維持されているのですか?

毎朝3時に起きる。ヒンズースクワットを13.000回、70マイルジョギング、その後に17個の卵、パンケーキ、ワッフル、トースト、それを一気に大きなグラスに入ったビスクイック(ホットケーキミックス)で流し込む。液体のままだ。こうやって炭水化物やプロテインを摂るんだ。最近の若者はプロテインシェイクやサプリメントなんていうものをわざわざ食べたり飲んだりしてるが、そんなものは信用ならん!おれは昔ながらの方法でやる。朝起きたら、こういった物を食べて、それから熊と訓練だ。それが一番。

――え、いま熊って言いました?

ああ、熊だ。というかその話はもういい。次だ。

――ということは、あなたのトレーニングや食事は全てナチュラルということですね。

そんなもん当たり前だろー!おれは木の根っこも食べるぞ。

――日本でも根っこを食べるんですよ。ゴボウとか。

その通り!ジャパン!!(と突然叫び出す)。ミズーリ州ジャパン。そういう名前の小さな町があってな。昔、そこで試合をしたことがあって、その街の人も木の根っこを食べていたぞ。奴らは根っこだけじゃなくて、枝も食べてたな。栄養が詰まってるからな。

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――意味が全然わかりませんが、ところでヒンズースクワットは最高で何回くらいできますか?

あれは1963年のメモリアルデーの週末だったか…。3週間半連続でヒンズースクワットに挑戦したことがあった。その時は175万2000回やったかな。27時間ごとに休憩をとったけど、その休憩の時にアルカセルツァー(炭酸水)とクラッカーを摂っただけだ。とにかく記録を作るのに必死だった。

――ちなみにトイレはどうしてたんですか?まさかオムツ?

その通り。

――どうやって替えたんですか?

交換などせん!おれは男だ。記録を作るのが目的だったから、そんな小さなことは気にしてられん!記録を作るには肉体的よりも精神的に苦痛がある。肉体的な苦痛は自分の糞尿の臭いを嗅ぐだけだ。おれはこの3週間半の苦行を耐えるための準備をしっかりしてきたから、そんな臭いはなんとも思わん。

――あなたのマスクはマスク・ド・スーパースターのマスクにそっくりですが、それは…?

あーその件に関してはこうだ。あの小僧(マスク・ド・スーパースターの中の人)が、おれがアラバマの裏庭でトレーニングをしていた時にやってきて、「ミスター・クラシック。あなたのマスクデザインを使用したいのですが。」と言い出した。そこでおれは「そんな申し出は糞食らえだ!」と言ってやった。そうしたらあの小僧は勝手におれのデザインを真似しやがった。だから少額訴訟を起こしてやったんだ。あいつは$15か$17俺に使用料を払わないといけないのさ。

――え?たったそれだけですか?

本当におれに払ったかどうかわからん。奴に会ったら、おれに連絡するように言ってくれ。おれの電話番号は7389だ。いいか、必ず伝えるんだぞ!

――あなたはいつも若いレスラーに苦言を呈していますが、何か彼らにアドバイスはありますか?

おれはあいつらが大嫌いだ。トサカにきてる。アドバイスだって?「ドント・ドゥー・イット!!(やめてしまえ!!)」 。おれのやってるスポーツを汚すな!おれがスチュ・ハートをトレーニングして、ハート・ダンジョンを作り上げたんだ。ファーマー・バーンズやルー・テーズもおれが育てた。おれが彼らを叩き上げて育てたんだ。彼らはプロレスをリスペクトしている。しかし!今の若い奴らはプロレスに何のリスペクトもない。ゼロだ。そんな奴ら一人一人に練習をつけてプロレスに対するリスペクトを植えつけるには、78年もかかるわ!でも必要とあればやってやる。

――かなり厳しいご意見ですが、若いレスラー達がこのインタビューをウェブサイト上で読んで何か感じ取ってくれるといいですね。

ウェブサイト?ウェブサイトって何だ?

――インターネット上の…

インター?インター何だ?

――はい、では次の質問です。あなたにとって理想のレスラーとは?

おれ自身だ。この大きな胸。この分厚い胸を見ろ。がっしりとしたこの肩。太い腕。今の若い奴らがつけてるようなニーパッドなんか必要ない。パッドなんか付ける意味がわからん。あーそれと最近の若い奴らはあんな小さなタイツなんて履きおって…。へそも隠さずに性的に見せつけることばかり考えてやがる。タイツというのはだな、へそを隠してなんぼのもんじゃ。「シェイム・オン・ユー!(恥を知れ!)」。

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――では最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。

最近は日本に行ってないな…。以前は25年連続で行ってたもんだが。あの時はー、メガ・ジャパンプロレスに参戦していた。当時は最高の団体だったんだ。シュウシ・ハラシシが社長だった。まあ今の若い者は知らないとは思うがな。じゃあ、日本のファンにはこう言ってくれ。もし馬場が希望するならば、再戦してもいいぞ、と。もしくは猪木でもいい。タイガーマスクなら初代から7代まで対戦を受け付ける!

――でももう馬場さんは…

俺が馬場と言ったら馬場なんだ!いつでも挑戦は受けるぞ!

――はい(苦笑)ありがとうございました。


滅多に試合を目にすることが出来ない、いにしえの時代から現れた奇跡のレスラー、マット・クラシック。その揺るぎない自信と、プライドに充ち溢れた言葉の数々。これほどまでに素晴らしいレスラーが、あの『プロレススーパースター列伝』に取り上げられていないのが不思議でならない。みなさんも機会があったら是非とも生観戦してみて下さい。ファンならずとも一見の価値はあります。


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