月: 2010年12月

  • 宮本裕向 vs. ニック・ゲージ


    12月11日 CZW ”ケージ・オブ・デス12” @フィラデルフィア Asylum Arena (Former ECW Arena)

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    超満員札止め(1,189人)となった会場は立ち見が出るほどの盛況ぶり。そのセミファイナルにCZWウルトラバイオレント・アンダーグラウンド王座のベルトを掛け、王者ニック・ゲージと特攻ヤンキーこと宮本裕向が対戦。先ずは宮本がラダーを担ぎながら氣志團の「ワン・ナイト・カーニバル」で入場。喧嘩番長の刺繍が鈍く光る。次にニック・ゲージがベルトを腰に巻いて入場。一段と大きい歓声がわき起こる。

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    この時点で観客は総立ち。ニック・ゲージがリングインすると「ニック・ファッキン・ゲージ!」チャントが自然発生。CZWのヌシとも言えるゲージの人気は想像以上に高い。リングアナから「ユーコー!ミヤモートー!」とコールされると、観客から黄色と黒の紙テープが投げ入れられる。

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    ここでCZWワイヤードTV王者のドリューが突如リングイン。マイクで「この試合はクリーンにいく!いいかー!オレが裁いてやる!」と勝手にレフェリーを務めはじめる。さらに「ノーウエポン!ノーウルトラバイオレンス!」と叫ぶと観客からは大ブーイング。ドリューはハードコアやデスマッチを一切認めないクリーンなファイトを信念とするキャラクターの為か、CZWのファンからは完全にヒール扱いなのだ。

    ゴングが鳴らされ試合開始。序盤はバックの取り合いからチェーンレスリングの展開。ゲージがセコンドからホチキスを取ると、ドリューがそれを取り上げる。 観客からは「We Want Blood !!」チャント発生。徐々に客のいら立ちが目立ちはじめる。すると我慢できなくなったゲージがドリューをボディスラム。この一発が効いたのかドリューはセ コンドに担がれて退場。元のレフェリーがリングインすると同時に、ボブワイヤーネットや画鋲バットなどの凶器も投入される。観客から「イエーイ!」と分かりやすい反応。

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    リング上でメンチを切る両者。張り手とエルボー合戦の末、場外にセットしてあったボブワイヤーネットに宮本がゲージをボディスラム。「グワァー!」という鈍い叫び声が上がる。さらに宮本は身動きが出来なくなったゲージにコーナーからエルボードロップ。ボブワイヤーネットが完全に破壊される。

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    宮本はノックアウト状態のゲージを場外へと連れ出す。しばらく場外を練り歩いたあと、イス攻撃でゲージの動きを止めテーブルの上にセットする。すると宮本は二階を指差し小走りに階段を登っていく。そこは男子便所の上の高さ5メートルはある階段の踊場。観客からは「止めろー!」という叫び声が上がる中、ゲージが蘇生して踊り場にいる宮本を追いかける。

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    追いつかれてしまった宮本は、ゲージにタコ殴りにあい大ピンチに。非情にも二階から投げ落とされそうになる宮本。ジャッキー映画のワンシーンさながら、手すりに掴まって必至に耐える宮本。しかし力尽きた宮本は下にあったテーブルに背中から落下。「バッコーン!」という音と同時に「ホーリーシット!ホーリーシット!」チャント発生。宮本はピクリとも動かない。

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    その宮本を強引に起こそうとするゲージ。どこから持ってきたのかコップに入ったビールを流血した宮本の顔面に投げつける。さらにグッズ販売のテーブルに宮本をボディスラム。辺りにDVDが散乱する。

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    ようやくリングに戻った両者。ゲージは画鋲付きバットで宮本をタコ殴り。画鋲がリング上に散乱すると、今度は有刺鉄線バットで宮本のおでこにグリグリ攻撃。

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    有刺鉄線バットが効いたのかコーナーでグロッキー状態の宮本。ロープに振られるもハンドスプリングエルボーで切り返す。ゲージをコーナーに押しこみパイプ椅子を使ってダブルニー。さらに座り込んだゲージにドロップキック。コーナポストからのウラカンラナと畳み込んでいくがゲージがそれをツーでキックアウト。今度はゲージの顔面ウォッシュからパイルドライバー2連発。するとゲージが場外にあった巨大ラダーをリング上に乗せるも、蘇生した宮本がそのラダーをスライドさせてゲージにぶつける。場外のゲージにトペコンヒーロ炸裂。

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    ここが勝負と見た宮本はファイヤーサンダーでゲージを捕獲。巨大ラダーをセットする宮本。躊躇なく巨大ラダーを登っていく。「ウォーーー!」という歓声で地響きが起きる。

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    天井に頭がつきそうな高さから宮本独特のふわっと浮くようなムーンサルトプレス。宮本の膝がえぐい角度でゲージの肩口にヒット。

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    そのままスリーカウントが入り宮本裕向が勝利。日本人初となる第15代ウルトラバイオレント・アンダーグラウンド王者が誕生。CZWのファンからは外敵であるはずの宮本へ大きな拍手が送られる。

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    日本のヤンキーがアメリカのヤンキーをぶっ倒した瞬間、会場内は悲鳴と歓声が入り混じるなんともいえない空間になっていた。純粋なCZWファンにとってニック・ゲージの敗北はショックに違いない。ゲージもこのままでは終わらないだろう。これでベルトが日本へ流出するとなると、日米デスマッチ合戦に拍車がかかりそうな様相である。それと、前回IWAイーストコーストのデスマッチトーナメントに出場していることもあるが、アメリカでの宮本の認知度の高さに驚かされた。日の丸のハチマキをしめて熱心に応援するアメリカの宮本ファンもいるほどだ。全米のデスマッチ好きが注目する大会で、これだけの試合を見せることが出来た宮本裕向はただ者ではない。日本のデスマッチファイターここにありを印象付けた一戦だったと思う。


  • 2010年最優秀試合賞受賞のケニー・オメガ


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    2010年度、東スポプロレス大賞の最優秀試合賞(飯伏&ケニー vs. 田口&デヴィット 新日本プロレス両国大会 IWGPジュニアタッグ選手権)を受賞したケニー・オメガに、その感想を聞いてみた。

    ケニー :ホントーに嬉しいよ!あのIWGPジュニアタッグの試合は自分にとって特別な試合だったんだ。人生には色々なハイライトがあると思うんだけど、例えば最愛の人と出会ったりとか、赤ちゃんが生まれたりとか。そういった意味で今回の受賞はプロレスラーとしての最高のハイライトだよ。それくらい自分にとってベストモーメントなんだ。そうそう、それとね、この受賞とは関係ないかもしれないけどこれだけは言わせて欲しい、またnkwに出たいっ!!



  • 宮本裕向がCZW新チャンピオンに!


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    12月11日フィラデルフィアで開催されたCZW “ケージ・オブ・デスXII” セミファイナル、王者ニック・ゲージ対宮本裕向のCZWウルトラバイオレントアンダーグラウンド王座戦は、巨大ラダーからのムーンサルトプレスでニック・ゲージを破り、宮本裕向が王座を奪取した。これによりCZWウルトラバイオレントアンダーグラウンドのベルトが日本に初めて流出することになる。試合のレビューは後日また詳しく。


  • Lucha VaVOOM 11/9/2010


    11月9日 Lucha VaVOOM @ウェブスターホール ニューヨーク州マンハッタン

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    ちょうど半年ぶりのルチャ・バブーン。前回と同じウェブスターホールにお客さんの入りは7割ほど。いきなりオープニングマッチにダーティー・サンチェスが登場。ハゲ頭に髭のマスク、白のタンクトップ、そしてチン毛がボーボーとい出オチ感たっぷりのキャラクター。もちろんルードス。

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    対するテクニコスのクレイジー・チキンズが登場。場内に四つ打ち音が流れるとそれに合わせて観客が大騒ぎ。クレイジー・チキンズが本当にクレイジーな飛び技を連発。観客のいるフロアーにサンチェスを投げ落とすと、クレイジー・チキンズは躊躇なくトペ。最後はダーティー・サンチェスがうんこを漏らすというまさかの展開に。ドリフかっ。

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    プロレス→ダンサーの踊り→プロレスという流れは前回と同じ。池畑慎之介ばりの色気でフラフープを回しまくる男性ダンサー。

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    見事にシックスパックのエル・ボンベロ登場。キレキレの動きと股間を強調したタイツで女性ファンを魅了する。もう既に公表しているので中身をバラしてしまうと、EVOLVE 1で澤宗紀と対戦したTJPなのだ。

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    ひよこ仮面のリル・チキン登場。チュパカブラを相手にミゼット特有の早い動きを見せる。ルチャ・バブーンのエース的存在だ。

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    ショーの最後は風船にダンサーがすっぽり入ってしまうというネタ。僕の小規模な生活の妻みたいな体型のダンサーに思わず目が釘付け。


    前回と比べて全体的に質がかなり落ちたように感じた。プロレスを見慣れていないお客さんにはこれでいいのかもしれないが、やはりルチャと名前が付く以上もっとルチャスタイルを全面に出して欲しかった。前回が鍋焼きうどんなら今回は素うどんみたいなそんな物足りさを感じてしまうようなショーだった。しかし、バーレスクダンサーの踊りとルチャリブレという相性の良さは、やりようによればいくらでも化けられるのではないか。非常に勿体無い気がしてならなかった。とか言いつつ次も絶対に行きます。


  • おかえりなさいスウィーニーさん


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    10月23日に開催されたチカラプロのトルネオ・シベルネティコ戦(8対8イリミネーション)で、あのラリー・スウィーニーが久しぶりに登場した。2008年のROH日本公演では胡散臭いマネージャーとして来日したこともあるラリー・スウィーニーは半ば喧嘩別れの状態でROHから離脱。その後は目立った活躍のなかったスウィーニーだったが、2009年のROHファイナルバトルで解説者として突如復帰。しかしそれからは継続して出場する機会に恵まれずそのままフェードアウトしてしまう。

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    それから約1年経ったチカラプロのリングにサプライズで現れたスウィーニーは、思いっきり太っていた。だがそれがまたイイ。しかもICW-ICWA Texarkana Television Championshipのベルトをさりげなく持参してくるところが思わせぶりで胡散臭い。特にベルトの説明もなく何がしたいのかさっぱりだ。

    んがしかし、スウィーニーの人気は未だ健在だった。イリミネーションマッチのトップバッターで登場したスウィーニーは、エルボードロップでピンキー・サンチェスから勝利を奪うと、観客からの大声援がしばらく鳴り止まないほどだった。これからチカラプロに絡んでくるような気配は一切ないのだが、願わくば次はあの怪しいマネージャーとして帰ってきて欲しい。おかえりなさいスウィーニーさん。