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みちのくプロレス
キング・オブ・トリオス2011ファンの集い
- 2011 年 4 月 27 日 2:06 AM
- Koneta | Pro Wrestling
キング・オブ・トリオス恒例の『Fan Conclave』が、二日目の試合前に行われた。ま、簡単にいえばファンの集い。
選手と一緒にポートレートが撮れるブース。マット・クラシックが終始無言でファンとの写真撮影に応じていた。
スタン・ブッシュのライブ風景。キング・オブ・トリオスのテーマ曲を熱唱していた。これを観ていたザ・グレート・サスケが、同じバンドマンとしての血が騒いだらしく、拳を突き上げ「オーイェー!」とハイテンションだったのが印象的。むしろそっちの方がスゲェ~。ライブ後にスタン・ブッシュTシャツをゲットしたサスケは、マスク越しからでもはっきりと分かるニンマリ顔。キング・オブ・ロックンローラー。
豊田真奈美の販売ブースの隣で、東北の英雄ザ・グレート・サスケもアメリカのメイニア達と写真撮影。テーブルには宇宙大戦争(THE ROCK WARS)のDVDも並べられていた。しかも売れていた。宇宙大戦争に国境の壁はない。大阪プロレスの販売ブースにも、沢山のファンが集まっていた。
オリジナルみちのくプロレスのスリーショット。
突然始まったダンスコンテスト。1-2-3キッドことショーン・ウォルトマンとオシリアン・ポータルが審査員。
で、何故かイカルスが上半身裸でダンシング。負けじとシュガー・ダンカートンもブレイクダンス。飛び入りでブレイクダンスを披露する参加者もいたり異常なテンション。しかしヒップホップは門外漢なのかザ・グレート・サスケのノリはいまいちだった。
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チーム・みちのくプロレス vs. F.I.S.T.
- 2011 年 4 月 26 日 1:06 AM
- Pro Wrestling | Review
4月17日 CHIKARA キング・オブ・トリオス 2011 (準決勝)
@アサイラムアリーナ ペンシルバニア州フィラデルフィア
チーム・みちのくプロレス(ザ・グレート・サスケ&ディック東郷&新崎人生) vs. F.I.S.T. (イカルス&チャック・テイラー&ジョニー・ガルガーノ)
準決勝に進出したチーム・みちのくプロレスは、一昨年の覇者F.I.S.T.と対戦。チーム・みちのくプロレスはディック東郷の入場曲、サイプレス・ヒルの「Insane in the Membrane」で入場。いきなり「ミ!チ!ノ!ク!」チャントが鳴り止まない。F.I.S.T.が入場すると観客は親指を下に向けながら大ブーイング。イカルスがジャージを脱ごうとすると「ノー!止めろー!」という怒号。イカルスの背中に入っているタトゥーがダサすぎて見たくないらしい。
チャック・テイラーとディック東郷で試合がスタート。観客からは「レッツゴー!トーゴー!」チャント。試合を裁くのは悪徳レフェリーのデレク・サバト。テイラーは不敵な笑み。東郷は脚をテイラーの首に挟んでヘッドシザーズ・ホイップ。場外にエスケープしたテイラーにトペをすると見せかけて、ロープの反動でクルッとリングに戻る。
ジョニー・ガルガーノと新崎人生がリングに入る。新崎はガルガーノの肩口にトラースキック。ガルガーノの腕を固めたまま拝み渡り。ロープの反動を使ってガルガーノの脳天に手刀を振りおろす。サスケとイカルスが入ると「サ!ス!ケ! サ!ス!ケ!」の大チャント。ロックアップからサスケのヘッドロック。イカルスがサスケをコーナーに追い込んでトーキック連発。しかしサスケがイカルスの蹴りをキャッチしてサソリ固めを狙いに行くが止める。
東郷にタッチするとイカルスにシルバー・ブレット。イカルスが捕まってしまう。新崎にタッチ。新崎はイカルスにコーナーからのボディプレス。観客の「ワンモアタイム!」の声に再びボディプレスと思いきやフットスタンプ。サスケにタッチ。シビレを切らしたテイラーがカットに入ると、ガルガーノと一緒にサスケを踏みつける。イカルスのサブミッション。サスケのカラダが変な方向へと曲る。
しかしサスケはF.I.S.T.のツープラトン攻撃をかわして、ラムジャムばりのダブルエルボー。新崎にタッチすると、コーナートップからガルガーノに手刀をおとす。ガルガーノが新崎にスピアー。コーナーからダイヴを狙ったガルガーノに新崎が地獄突き。続けて新崎はコーナーから念仏ショルダータックル。観客から「レッツゴー!ジンセー!」チャント。
両チーム全員がリングに上がる。F.I.S.T.がみちのくを三人同時にロープに振る。みちのくは三人同時にショルダースルーをかわすと、回転しながら丸め込む。しかしF.I.S.T.がカウントツーでキックアウト。サスケ以外は場外へ。するとサスケは鉄柱越えのトペコン・ヒーロ!
東郷はイカルスにペディグリーそしてセントーン。場外にエスケープしたイカルスは椅子を持ってリングに戻る。イカルスが東郷へ椅子攻撃をしようと振りかぶると、後ろから新崎がダイビングカット。椅子を奪い取った新崎は、リング中央でイカルスを座らせ、サスケに「飛べ!」と合図。するとサスケは決死のトペコン・ヒーロ!な、な、な、なんと今度は見事にヒット!ノー自爆!飛び跳ねながら喜ぶサスケ。「It’s My Life !!」と叫んでいるようにも見えた。
しかし喜ぶのもつかの間、テイラーがサスケの顔面に白い粉を投げつけ目潰し攻撃。イカルスは待ってましたとばかりにサスケの背後にまわりスモールパッケージホールドでスリーカウント・・・。悪徳レフェリーのサバトは白い粉のことには一切触れず、F.I.S.T.に勝ち名乗りをあげる。ズルしていただきというF.I.S.T.らしい決まり手だった。
東北の英雄ザ・グレート・サスケ、WWF時代にはHAKUSHIとして活躍した新崎人生、そして今年引退を発表したプロレスマスターディック東郷。奇跡ともいえるリヴィングレジェンド・トリオがリングを降りると、「ミ!チ!ノ!ク! ミ!チ!ノ!ク!」の大チャントが鳴り止まなかった。そして観客から大きな拍手が送られた。それは同時に、東北地方太平洋沖地震で被災された方達へのエールであったように思う。
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チーム・みちのくプロレス vs. クワック&ジグソー&豊田
- 2011 年 4 月 23 日 5:41 PM
- Pro Wrestling | Review
4月16日 CHIKARA キング・オブ・トリオス 2011 (二回戦)
@アサイラムアリーナ ペンシルバニア州フィラデルフィア
ザ・グレート・サスケ&ディック東郷&新崎人生 vs. マイク・クワッケンブッシュ&ジグソー&豊田真奈美
この日のメインイベントとなるトーナメント二回戦。チーム・みちのくプロレスは新崎人生のテーマ曲で入場。対する豊田真奈美は赤いガウンでリングイン。リング上で対峙する両チーム、観客たちは早くもスタンディング状態。ゴングが鳴らされサスケとジグソーがロックアップ。サスケはジグソーをキャメルクラッチで締め上げる。両者タッチで、新崎とマイク・クワッケンブッシュ(クワック)が腕の取り合い。
ディック東郷と豊田が入る。睨み合う二人に観客から「ホーリー!プー!」の大チャント。東郷が強烈な逆水平チョップ。豊田も負けじとコーナーからミサイル・ドロップキック。「ト・ヨ・タ!ト・ヨ・タ!」の大チャント。新崎とジグソーが入る。新崎はジグソーの腕を取り、拝み渡りから手刀を落とす。
東郷とマイクが入る。東郷はロープに振ろうとするが、マイクがその場に座り込んで阻止。東郷、クワック、ジグソーが連携技を決めると、まさかの欽ちゃんジャンプ!そしてサスケを残して他全員が場外へ。サスケは場外へ逆トペ。続けざまに豊田がコーナーポストから場外へダイヴ。観客からは「CHIKARA!CHIKARA!」チャント。
ジグソーがチーム・みちのくプロレスに捕まってしまう。新崎がジグソーにボディープレスを決めると、今度はサスケがストンピングの雨あられ、東郷がシルバーブレットとやりたい放題。ジグソーは東郷を場外に落とすとトペ・スイシーダ。東郷のカラダがぐちゃりと仰け反る。クワックと豊田はサスケをコーナーに振り、「ショー!テー!」と叫んでダブルの掌底。豊田はサスケにローリングクレイドル!ぐわんぐわんと回りすぎ!カウントツーでサスケがキックアウト。
すると、サスケはまたしても場外から椅子を持みリング上にセットする。椅子の角に豊田を寝かせ、コーナーポストへ登るサスケ。勢いよくセントーン・アトミコを狙うが華麗に自爆。「あいたたたー!」と叫びながら悶絶。「オー!ノー!」という声と共に場内爆笑の渦。豊田はサスケにセントーンを決めるものの、東郷がカット。そこにジグソーが入り東郷と睨み合い。
ジグソーが東郷に急角度のブレーンバスター、トラースキックと攻め立てる。東郷はジグソーをクロスフェイスでがっちりと固めギブアップを狙いにいく。ジグソーは東郷をコーナーに吊るしミサイルキック。新崎とクワックがリングに入る。新崎はクワックに念仏ショルダータックル。念仏パワーボムを決めようとするが、豊田が入って阻止。新崎は豊田に曼陀羅捻り(逆回転式ドラゴンスクリュー)を決め、続けて念仏パワーボムを狙おうとするが、クワックが入って阻止。クワックはサスケにコーナー上段からハリケーンラナを決める。
クワックはサスケにコーナートップからスワントーンボムを狙うが自爆。サスケはクワックをボディスラムで寝かせ、コーナーに登ってセントーン・アトミコを狙うがまたまた自爆!見事なまでの自爆合戦。クワックはブラック・トルネード・スラムを狙うがサスケが持ちこたえて失敗。今度はみちのくドライバーを決めるが、サスケがツーでキックアウト。
クワックはサスケに必殺のチカラ・スペシャルを仕掛ける。すると新崎がカットに入りクワックに地獄突き。しかしクワックは鬼の形相で持ちこたえて見せる。しかし新崎はクワックの首に手をかけそのままチョークスラム。東郷がクワックにペディグリー。のびているクワックにサスケのセグウェイが決まる。新崎は、カットに入ろうとする豊田に極楽固め。東郷は、同じくカットに入ろうとしたジグソーをフェイスロックでがっちりと決めると、サスケがクワックにサンダーファイヤー・パワーボム。そのままスリーカウントが入りチーム・みちのくプロレスの勝利。
観客はスタンディングオベーション。「ミー!チー!ノー!クー!」の大きなチャントが止まらない。敗れたマイク・クワッケンブッシュ、ジグソー、豊田真奈美にも大きな拍手が送られた。
チーム・みちのくプロレスが準決勝進出。
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チーム・みちのくプロレス vs. チーム・ミネソタ
- 2011 年 4 月 19 日 3:14 PM
- Pro Wrestling | Review
4月15日 CHIKARA キング・オブ・トリオス 2011 (一回戦)
@アサイラムアリーナ ペンシルバニア州フィラデルフィア
チーム・みちのくプロレス(ザ・グレート・サスケ&ディック東郷&新崎人生) vs. チーム・ミネソタ(アリック・キャノン&ダリン・コービン&1-2-3 キッド)
この日のメインイベント、キング・オブ・トリオス2011の一回戦。1-2-3キッドの曲が流れると観客から「1! 2! 3!」の大チャント。この日のためにコスチュームを作り直し、当時のようにヒゲも剃っていた。この大会にかける意気込みを感じる。旧ECWにみちのくプロレスのテーマが流れると、チーム・みちのくプロレスが一人ずつ入場。新崎人生は手ぬぐいを観客に投げてからリングイン。「み!ち!の!く!」と、「ミ!ネ!ソ!タ!」チャントが交互に発生。
東郷とアリック・キャノンの素晴らしい立ち上がり。観客から大きな拍手。サスケとダリン・コービンが、何の前触れもなく突然スローモーションに!すると観客までスローモーションで大声援。「ディ~ス!イ~ズ!オ~~サム!」とスローチャント。しかし1-2-3キッドだけは普通のまま。観客に「一体どうなってんの?」と聞きまくる。コービンからタッチをうけた1-2-3キッドは新崎を指名。15年以上の時を経て、再びリング上で対峙する二人。観客は大盛り上がり。新崎が拝み渡りから手刀を落とす。
1-2-3キッドが東郷とサスケにダブルクローズライン。コービンが入ってくると、東郷がシルバーブレットを決める。アリック・キャノンがサスケにインディアンデスロック。サスケが新崎にタッチ。新崎はコーナーからコービンに手刀を落とす。代わったキャノンにトラースキック。コーナーからのダイビングショルダーアタックと怒涛の攻め。カウントツーでキャノンがキックアウト。
新崎から東郷にタッチ。キャノンに逆水平チョップ、トラースキック。するとサスケが椅子をリング上にセット。再びコービンとスローモーションに!コービンを椅子に座らせるとサスケはコーナーに登る。じっくりとスローにアピールしてからトペコンヒーロ自爆。「あいたたたー!」と叫びながら悶絶するサスケ。場内大爆笑。1-2-3キッドが場外に落ちたサスケにダイヴ。新崎は1-2-3キッドに曼陀羅捻りを決める。
するとサスケはコーナーから場外にいるコービンにダイビングアタックをするも華麗に自爆。場内「ホーリー!プー!」チャント。リング上ではコービンとキャノンが東郷にダブルで攻撃。新崎は1-2-3キッドに極楽固めを決めるがキャノンがカット。最後はディック東郷がペディグリーからのダイビングセントーンでコービンからスリーカウント。チーム・みちのくプロレスの勝利。
チーム・みちのくプロレスが二回戦進出。
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ジェリー・リン インタビュー/Jerry Lynn Interview
- 2008 年 12 月 1 日 1:20 AM
- Interview | Pro Wrestling
――試合前(2008年10月25日ROHエジソン大会)の貴重な時間を割いていただいて恐縮です。今日はROHでレギュラー参戦しているジェリー・リン選手に、プライベートの事やプロレスに関していろいろとお聞きしたいと思っています。よろしくお願いします。
ジェリー・リン(以下ジェリー): はいはい、こちらこそよろしく。あーあのさ、このあとエナジードリンクを買いにコンビニまで行きたいんだけど、そこまでキミの車に乗せて貰ってもいいかな?
――はい、もちろんです。車で一緒にコンビニまで行けるなんて逆に嬉しいくらいです。
ジェリー: ハハハッ。たすかるよ、ありがとう。
――では初めに、やはり子供の頃はプロレスファンでしたか?
ジェリー: そうだね。6歳の時に初めてプロレスを見て以来、プロレスファンだね。それから毎週末にプロレスを見るようになったよ。
――当時好きだったレスラーは誰ですか?
ジェリー: 6歳の頃?(笑)当時はバロン・フォン・ラシクとかマッドドッグ・バションとかかなぁ。
――オールドレスラーばかり。かなり古い話ですね。
ジェリー: (苦笑いしながら)おー、それはどうもありがとう。
――長年グッドシェイプを保っているジェリー・リン選手ですが、やはり食事には気をつけていますか?又、好きな食べ物などありますか?
ジェリー: 結構何でも食べるんだけど好きなものと言えばイタリア料理かな。もちろん食事には気をつけているよ。でもそこでガチガチになるんじゃなくて、週に何度かはその時に食べたいものを食べたりしてるんだ。あれはダメだとかそんなにクレイジーにはなってないよ。
――ということは、毎日規則正しく生活をしているということですね。毎日決まった時間にトレーニングをしたりとか?
ジェリー: どちらかと言えば規則正しい方だね。いま2歳になる娘がいるんだけど、たいてい朝は彼女の世話をしているかな。それと家の事でやらないといけないことがあればそれをしてる。そうしているうちに妻が仕事から帰ってくるから、夕食を食べて、その後にジムへ行く。
――ジムは夜に行くのですか?
ジェリー: そう、ほとんど夜だよ。ジムから帰ってきたら、あとはリラックスして寝るという感じかな。
――ところでヘビーメタルが大好きだという話を小耳に挟んだのですが、それは本当ですか?
ジェリー: YES。ヘビーメタルなら何でも好きなんだけど、デスメタルが一番好きなんだ。
――デ、デスメタル?!
ジェリー: モーティシャンとかダイイング・フィータス、イモレーションとか。あとハードコアも好きなんだけど、ヘイトブリードとかオール・アウト・ウォーとか。あとブラックメタルも好きなんだ。でも俺の好きなのはラジオじゃ絶対にかからないようなバンドばかりで、君達が聴いたこともないようなものばかり聴いてるよ。
――えっと実は私達もデスメタル好きなんです。ベヒモスとかナイルとか…。基本どころでヴェイダーとか。
ジェリー: オーー!YES!!ベヒモス!俺もすごーく好きだよ。彼らは最高!ナイルも良いし、ヴェイダーは基本だよね(笑)
――そう言えば普段着ているTシャツにメタルっぽいデザインが多いようですが。
ジェリー: そうね。完全に個人的なセンス。好きだから着てるんだ。
――ではここから日本のことについてお聞きします。ゴルゴダ・クロス名義で日本へ行ったこともありますが、何か日本の思い出などあれば教えてください。良い思い出、悪い思い出のどちらでも構いません。
ジェリー: 悪い思い出?!基本的に日本での悪い思い出なんか無いけど、強いて挙げるとしたらこの話かな。えーと、長崎に巡業で行ったんだけど、アメリカは第二次世界大戦中に長崎へ原爆を落としたでしょう?そういうこともあって、あまり歓迎されていない印象を受けたんだ。特に年配の人達と接すると、やはり目の奥に悲しみが見て取れるんだよね。だから悪い思い出というと語弊があるけれど、悲しい思い出と言ったらいいのかな…。このことはよく覚えているよ。でもそれ以外は長崎の滞在も楽しかった。ライトニング・キッド(現在のXパック)と一緒に岬にある灯台へ行ったんだけど、そこから見た夕陽はとても綺麗だったなぁ。今までに色んな所を訪れているけど、あそこが一番美しい場所だったよ。
――日本ではかなり各地を回っていますよね?
ジェリー: そうだね。ユニバーサルに参戦していた時には、北海道の小さな町にも行ったよ。日本中を巡業したんだ。あの時は仙台からフェリーに乗って北海道まで行ったんだよ。
――では日本以外にも色々な国を回っていると思いますが、何か思い出に残るエピソードなどありますか?
ジェリー: 世界中って言ったら、それはもうたくさんあるよー。悲惨な話だと、たいていプロモーターがショーをキャンセルしたとかギャラが貰えなかったとか、怪我をしたとか。怪我をしたらその間試合ができないわけで、稼ぎもなくなっちゃうからね。逆に良い話と言ったら、これも日本での話になるんだけど、試合で観客が沸いた時に、足で床をバタバタ~ってやるじゃない?あれを自分の試合でやってもらうのがちょっとした夢だったんだよ。初めてあれを見た時に、まるで会場に雷が落ちたような大きな音が鳴り響いて、これは凄い、と。で、みちのくプロレスでマスクマン対決として愚乱・浪花と試合をした時に、会場全体にストンピングの嵐が起きたんだ。あれは今までのキャリアの中で、ハイライトと言っても過言ではないよ。
――これまでECW, WCW, WWF,TNAなど多くの団体に参戦していますが、最近になってROHのリングに上がるようになりました。ずばりROHという団体についてはどう思われますか?
ジェリー: ずばり、素晴らしい団体だと思う。どう考えたって、世界トップレベルのレスラー達が揃っているんだからね。それに可能性も多く秘めている団体だと思う。今、テレビで見ることのできるプロレス団体は、はっきり言ってプロレスはしていないでしょ?WWEだって自分たちのことはプロレス団体とは言ってない。はっきりと“エンターテイメント”って言い切ってるしね。俺自身は、レスリングが好きなんだ。もちろんエンターテイメントのある部分は好きだよ。でも基本はレスリングなんだ。ROHは、皆がテレビでは見ることのできなくなったレスリングを見せてくれる団体だと思うよ。
――ある噂ですと、あなたがTNAを辞めた理由は、エンターテイメントではなくレスリングがやりたいからだ、ということらしいですがそれについては?
ジェリー: それもあるけど、実際は2週間分のテレビ収録があったにも関わらず、その分のギャラをTNAが払ってくれなかったからなんだ。それで「よし、もういいや」と思って辞めたんだ。
――そうだったんですか。もっとシビアなことだったんですね。では、最近日本のプロレスはチェックしていますか?
ジェリー: 最近はあまり見ていないんだよね。もう何年も前の情報で止まってるなぁ。実はね、昔の全日本が好きなんだ。ハンセンとかがいた頃の。ファンもすごく熱かったでしょ?あの頃は良かったなぁ。
――では好きな日本人レスラーはいますか?
ジェリー: そうだなぁ…。獣神サンダーライガーにはかなり影響を受けたね。あと蝶野も好きだよ。そしてもちろんムタもね。もっとも俺の言ってるのは昔の、ってことだけど。アメリカもそうだけど、日本でもプロレスが色々変わっているからね…。
――では長いキャリアでありながらも、以前と変わらず体型を維持し、スタミナやスピードも衰えない秘訣を教えてください。失礼ですが、どうやったらその年でそこまでのクオリティを維持できるのですか?
ジェリー: ハハハッ。まず、トレーニングで妥協しないこと。俺は特に体が大きいわけでもないし、力があるわけでもないから、とにかく持久力や耐久性を付けないといけない。そうでなければ、技を受けたらすぐにくたばっちゃうでしょ?(笑)それに耐久性を付けていかないと、ダメージや疲労がどんどん蓄積されていっちゃうからね。とは言うものの、技を受けるのはキツいよ(笑)体の方が悲鳴を上げて、そろそろスローダウンしたり、セミリタイヤを考えろって言ってくることもあるけど(笑)まあ俺自身は引退するつもりは全くないけどね。
――時には自分の息子と言ってもいい年齢のレスラーと試合をすることもあるかと思います。若者達の思考や行動はあなたの世代とは全く違う部分も多いかと思いますが、そういった若いレスラーを見て感じることはありますか?
ジェリー: もっと頭を使ってレスリングをしろ!と言いたいね。というのは、彼ら自身がハードルを高くしていっている。つまりレスリングを危険なものにしていっているんだ。危険な技を出すことで、ファンの求める物もより危険なものになっていく。その結果、自分達が危険な目に遭う確率が高くなる。で、もっと危険な技を出す、そしてファンがそれ以上のものを求める…これの繰り返し。これはレスリングと言えるのか?最近の若いレスラーの中には、まるで中国のアクロバットみたいな動きを出すのもいる。でもそれって果たしてレスリングなわけ?技を出せば良いという訳じゃないんだ。高い所に上って、そこから飛べば満足か?でもそれをやる前に、果たしてそれってレスリングなのかを考えて欲しい。そう思わない?
――同感です。レスリングの基本も全く出さずに、まるで体操選手のような動きばかりをするレスラーをたまに見かけますが、私もそれはレスリングだとは思いません。
ジェリー: そう。体操競技なら、そういう動きばかりをするのも当然。だけど、俺のやってるのはレスリングだよ。プロレス。ただ自分のできる技ばかり出して、なんだか飛んだり跳ねたりしてさ、全くフォールをしたり“試合”という概念とはかけ離れたことをしている奴らが多いんだよ(ため息)
――是非そういった若い選手に、レスリングとはどういうものかを指導していっていただきたいです。あなたに言われたらかなりの説得力あるはずですからっ!
ジェリー: なるべくそうするようにはしてるんだけどさ、あいつらって、右の耳から聞いて、左の耳からすぐに出てっちゃうから(笑)最近の若者って(笑)
――日本のファンにメッセージをお願いします。
ジェリー: 俺はまだまだ引退しないし、いつか近いうちに日本に行けることを楽しみにしているよ。
――それでは最後の質問です。あなたにとってプロレスとは何ですか?
ジェリー: 完成することのない芸術作品だね。
インタビュー後、エナジードリンクを買いにコンビニへと消えていくジェリー・リンの後ろ姿が、たまらなくかっこよかった。気さくでお茶目で45歳のデスメタル好き。精神的な若さが表情からもリング上の試合からもびんびんに伝わってくる。そして、これからも“本物のいぶし銀”ジェリー・リンがリング上で見せる完成することのない芸術品の数々を、できるだけ多く目に焼き付けていきたいと思った。
【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】
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