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  • ケニー・オメガvsグリム・リーファー/Kenny Omega vs Grim Reefer

     

    一度見たら忘れられないケニー・オメガの波動拳。パンチでもないチョップでもない得体の知れないファンタジックなパワーで対戦相手を吹き飛ばす必殺技。ROHのカナダ公演に出場が決まっているケニー・オメガは、CMパンクやマット・サイダルやサモア・ジョーも輩出してきたレスリングのできるイメージのROHのリングで、果たして本当に波動拳を使ってしまうのか。ま、もうこの際、使ってしまってもいい。むしろそれを見たファンのリアクションが気になる。ブーなのかホーリーシットなのか。それくらいの技だと思う。

    で、先日その波動拳を見たさに、JAPWというニュージャージーを拠点に活動しているインディー団体へ行ってきた。10年以上も続いているだけあって固定ファンも少なくないが、近所にプロレスが来るから子供連れて来てみました的な親子連れの客が半数を占めていた。なので基本的に会場の雰囲気はぬるい。もう気を抜いたら寝てしまいそうなほどぬるい。たとえばROHなどでレスラーが技を失敗しようものなら、待ってましたとばかりにファンからの「ユー・ファックド・アップ!」という野次が飛びまくるが、ここJAPWではほとんど無い。

    そういったドヨーンとした状況のなか、現JAPWチャンピオンのケニー・オメガがメインイベントに登場。JAPWヘビー級のタイトルマッチで、対戦相手は先日レスラー自らこのマンハッタンドロップにインタビュー要請をしてきたグリム・リーファー。入場時から異常な人気(ケニー・オメガは怪我を負った前チャンピオンのロウキーを奇襲して半ば強引にチャンピオンになっているという経緯があるので、流れとしてはヒールチャンピオンのケニー・オメガ対ベビーのグリム・リーファーという構図)で、対するケニー・オメガへはブーイングやら中指立てたファンもいたりして険悪なムード。

    ゴングが鳴るといきなり逆水平チョップでオメガを攻めたてるリーファー。オメガは同じ技で対抗しようとするが全てかわされ、また逆水平チョップを食らってしまう。何を思ったのかホーガンのマッチョポーズをとるオメガ。またまたチョップを食らってしまう。さらにバックの取り合いへと展開していき、オメガが場外へ投げ出される。そこへリーファーの不格好なドロップキック。流れは完全にリーファー。すると、フレアーばりに参った参った助けてくれーと膝をつきながらお願いポーズをするオメガ。一瞬のすきにリーファーを仰向けに倒し、その場ムーンサルトを決め、そのまま流れるようにSTFに固める。

    しかし、というか残念なのが、この時点でもうリーファーのスタミナが切れてしまって肩で息している状態。そんなリーファーへ気合いを入れるかのように張り手合戦へと持ち込もうとするオメガ。まだまだオメガのスタミナは十分にある。張り手合戦にも負けてしまったリーファーは、オメガをブレーンバスターで場外へ投げるという極道ファイトにでる。さらにコーナーポストから場外で倒れているオメガめがけてトペ。そのまま客席へと雪崩れ込み、オメガを応援していた女性達がキャーキャー言いながら逃げまどう。

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    リーファーを客席にダウンさせたオメガは、お返しとばかりに鉄柵越えのトペを敢行。オメガペースへと持ち込む。リーファーをリングへもどしてコーナーポーストからロケットキック。さらにバックを取って二段式のジャーマンスープレックスを決めるもツーでキックアウトするリーファー。スタミナがないわりにしぶとい。すかさずオメガの決め技のひとつ「ストップ!!」からの延髄斬りを狙うもあっさりとかわされてしまう。この「ストップ!!」からの延髄斬りという技もかなりファンタジーな技でして、攻めてこようとする相手に片手を広げて「ストップ!!」と叫び、相手が怯んだすきに延髄斬りを食らわすという、まさにワーオな技。

    そして、ついにでました必殺の波動拳がリーファーに炸裂。吹っ飛ぶリーファーだったが、なんとカウントツーでキックアウト。ありえない。ファンタジー崩しか‥。場の空気を読めない人なのか‥。すかさずオメガがパワーボムでフォールするもまたしてもやツーで返す。ねばるリーファー。しかし最後は足関節を取られたリーファーがタップアウト。オメガが王座防衛を果たした。

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    一言でいうと、ものたらない。オメガが一人で頑張ったというか、メインイベントとしては盛り上がりに欠ける試合だった。正直ケニー・オメガは、ヒールチャンプとしてまだまだの感が否めない。どんな対戦相手であろうと、最後はきっちりとしめて、お客さんを納得させてこそチャンピオンだと思う。いつか、ぬるーい会場の雰囲気を熱狂の渦へと変えてくれることを信じて、これからもケニー・オメガを追っかけようと思った。

    【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】

  • グリム・リーファー インタビュー / Grim Reefer interview

     

    2008年5月17日 PWSニューヨーク大会

    マンハッタン・ドロップ初!レスラーからインタビュー要請を受けました。とにかく日本のプロレスは最高と言うグリム・リーファーのインタビューをどうぞ。

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    ――まず日本のファンにあなたの紹介をお願いします。デビューしてからどれくらいですか?

    (グリム・リーファー) 練習生の期間を含めると9年だね。プロとしてリングに上がるようになってからは大体6~7年位。

    ――誰に師事していたのですか?

    (リーファー) ホミサイドとロウ・キー。他にも色んな人に教えてもらったけど、誰にトレーニングしてもらったかと聞かれたら、この二人になるね。

    ――なるほど。そういう経緯もあってロットワイラーズ(ホミサイドを中心とした軍団)のメンバーだったのですね。

    (リーファー) そう。ロットワイラーズとしてはROHのリングに上がったりしてたんだ。

    ――今はどの団体に出ているのですか?

    (リーファー) 主にJAPW。たまにCZW、あとはFTWなんかの東部インディー中心だね。その他スケジュール次第で色んな団体に出てるよ。できることなら日本にも行きたいけど…。日本に行ってプロレスするのが俺の夢なんだ!

    ――特に興味のある団体はありますか?

    (リーファー) 日本ならどこでもいいよ!もちろんドラゴンゲートとかノアには興味があるけど、日本で挑戦したいっていう気持ちの方が強いからどこでも構わないさ。そのためには、もっと体を作らなきゃいけないって思ってる。もちろん今でも十分プロレスできる体だけど、日本でやるにはもっと体を作らないとね。どうなるかはわからないけど、とにかくもっと努力してチャンスを手にすることができたら、と思うよ。もしそれで上手くいかなかったとしても、俺はここまでやったんだ、っていう自信にもなるしね。とにかくこれだけは言わせてくれ。ジャパニーズレスリング・イズ・ナンバーワン!!

    ――子供の頃から日本のプロレスを観ていたのですか?

    (リーファー) 俺はとにかく子供の頃からタイガーマスクが好きでさ。あ、俺の言うタイガーって初代タイガーのことだぜ。タイガーマスクとダイナマイト・キッドの抗争にはかなり入れ込んでるんだ。これが俺のプロレスのルーツだね。

    ――ところでホミサイドに師事していたということは、あなたもハードコア戦が得意なのですか?

    (リーファー) 得意というわけではないけど、CZWにも出てるし、もちろん対応できるよ。まあ毎試合デスマッチやハードコアっていうのはきついけどね(苦笑)基本的に俺のスタイルは飛んだり跳ねたりといったハイフライが中心で、そこにキックを絡めたりしてるんだ。もちろんどんなプロレススタイルにも対応できるように色んな練習はしているけどね。

    ――今後の目標は?

    (リーファー) とにかくもっとしっかりと体を作る。あとは毎試合良い試合になるように心掛ける。あと日本に行くことだね。

    ――是非日本に行ってほしいですね。応援しています。

    (リーファー) ありがとう。これからもよろしく。

     

    さすがホミサイドとロウ・キーの下でやっているだけあって、一見強面のグリム・リーファー。しかし実際はインタビューからもわかるように、とても真面目な好青年。そこまで日本のプロレスが好きならば、ぜひとも日本でプロレスをして欲しい!興味のある関係者各位、ぜひご連絡下さいませ。
    ところでレスラーと話をしてタイガーマスクの話になると「もちろん初代のことでしょ?」と必ず言われるのが面白い。なぜ皆申し合わせたように同じ台詞を言うのでしょう?(笑)

    【文・Shiori】