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  • CHIKARA “A Touch of Class”


    1月31日 チカラプロ @The Arena(旧ECWアリーナ) ペンシルベニア州フィラデルフィア

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    今年一発目のチカラプロは”A Touch of Class”と題されほぼ満員の観衆のなか行われた。去年の最終大会で突如として現れた謎のヒール軍団”Bruderschaft des Kreuzes(BDK)”が、今年から本格的に始動するとあって注目の大会なのだが、その前に怪獣ビッグバトルのアナウンサーとしてもお馴染みのラウデン・ノクシャスが、革パンにベストのチョイ悪イメージにキャラ替えをしていて驚いた。その名もギャビン・ラウドスピーカー。怪しい名前だ。

    第一試合がピンク・アント対グリーン・アントのアリ対決。入場とほぼ同時に自分からマスクを脱ぎはじめるピンク・アント。その正体はピンキー・サンチェスだった。ヒール軍団BDKに加入してラフ攻撃が目立つようになったピンキーが終始試合をコントロール。最後はピンキーがバーニングハンマーのような投げ技でグリーン・アントを沈めて圧勝。オープニングマッチから好勝負となった。

    第三試合にはオシリアン・ポータル対サラ・デル・レイ&デイジー・ヘイズが対戦。ピンキーと同じくサラそしてデイジーもBDKに加入しており、これまたヒール対ベビーという構図。序盤は古代エジプトからやってきたオシリアン・ポータルの二人が男勝りなサラのパワーに押されっぱなしの展開。デイジーのスピードとサラのパワーがうまい具合にかみ合っていた。恐らく現時点でアメリカインディーの中では最強の女子タッグだろう。最後はデイジーがジャーマンスープレックスホールドで蛇マスクのオフィーディアンからスリーカウント。デイジーのブリッジがすごいことになっていた。まさに人間橋。

    第五試合目にウルトラマンティス・ブラック率いるオーダー・オブ・ネオソーラー・テンプル(デリリアス&クロスボーンズ)対ROHの若手(グリズリー・レッドウッド&ペレ・プリモー&アンディ・リッジ)が対戦。新たなヒール軍団としてBDKが台頭してきたことで、いままで極悪のイメージだったウルトラマンティス・ブラックがすこし微妙な立ち位置になっている。このヒール軍団の二重構造が今後どんな展開を見せて行くのかが注目だ。試合は典型的なスカッシュマッチとなり、最後はウルトラマンティス・ブラックの必殺技プレイング・マンティス・ボム(ダブルアーム式パワーボム)でリッジを撃沈。

    この日のベストバウトだったセミファイナルは、BDK軍団(クロウディオ・キャスタニョーリ&アレス&トゥルサス&リンス・ドラド)対ベビー軍団(マイク・クワッケンブッシュ&ジグソー&ジミー・オルセン&エディ・キングストン)の対決。クロウディオと新キャラのトゥルサス(フィンランドの水の巨人がモチーフ?)が飛び抜けて強い。ジミー・オルセンやジグソーをちぎっては投げちぎっては投げ。ベビー軍は全く歯が立たない。集団で襲いかかってもビクともしないトゥルサス。その驚異的なライブゲージの多さはヒールながら惚れ惚れするほどだ。最後はクロウディオが助っ人に入ったエディ・キングストンをローブローから丸め込んでスリーカウント。見どころ豊富で素晴らしい試合だった。

    残念だったのがメインイベントのザ・コロニー(ファイヤー・アント&ソルジャー・アント)対F.I.S.T.(グラン・アクマ&イカルス)の試合。技の仕掛けを失敗して受身をしそこなう場面があったり、前のセミファイナルが良すぎて見劣りするせいもあってか客がダレてしまっていた。それにグラン・アクマ&イカルスのモッサリ感がじわじわと観ている側の体力を奪っていく。しかも三本勝負という長丁場。正直、最後まで集中力がもたない内容だった。

    ということで今年一発目のチカラプロは、想像以上に素晴らしい内容の大会だった。なにより善悪をハッキリと分けた図式をわかりやすく全面に打ち出しているところがいいと思った。ウルトラマンティス・ブラック率いるオーダー・オブ・ネオソーラー・テンプルが今後どんな動きを見せるのか。ヒール軍団BDKの真の目的とは。チカラプロは今年も面白くなりそうだ。


    【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】



  • ピンキー・サンチェス インタビュー/Pinkie Sanchez Interview


    ど派手なコスチュームと人を食ったようなレスリングスタイルで試合会場を一気に明るくしてくれるピンク色のニクイ奴。今回は、マンハッタン・ドロップ注目の若手インディーレスラー、ピンキー・サンチェスにいろいろと話を聞いてみました。


    ――よろしくお願いします。では先ず、あなたのプロレスの師匠を教えてください?
    僕は、ACE(American Championship Entertainment)という団体のスクールで3年ほどトレーニングしていたんだ。師匠はアズリエル(Azrieal)。他にもグリム・リーファーとか何人かに教わってはいるけど、主に師事していたのはアズリエルだよ。プロになってからは2年になる。

    ――小さい頃からプロレスが好きでしたか?
    もちろん!小さい頃はよくプロレスを観ていたよ。ハルク・ホーガンが好きだった。4歳の時にプエルトリコに行ってからはプエルトリカンのプロレスやルチャリブレも観るようになったんだ。パソコンを使うようになってからは、日本のプロレスも観るようになったんだ。

    ――あなたはいままでCZWやPWS、それにCHIKARAなど、東海岸の様々なインディー団体に出場していますよね。デスマッチであったりルチャスタイルであったりとその団体のスタイルに違和感なく対応してるように見えるんですが、あなた自身では自分はどのようなファイトスタイルだと思いますか?
    自分自身ではドラゴンゲートのCIMAだったり、TAKAみちのく、獣神サンダーライガーを混ぜたようなスタイルを目指してるんだけど、自分のファイティ ングスピリットの根本にあるのはエンターテインメント。リング上でダスティン・ローデスやハルク・ホーガンのような動きをするのもそのせいなんだ。

    ――いわゆる“コミック”と云われるスタイルのキャラクターで、ウルトラバイオレンスなデスマッチもこなしてしまうわけですが。
    CZWには上がっていたけど、実際にそこまでのデスマッチはやっていないんだよ。でもデスマッチは好きだよ。まず情熱がないとあそこまでのものって出来ないでしょ?本格的なデスマッチをやるとしたら、まだまだ何年も先の話!僕は、ホミサイドのようなハードヒットなスタイルと、コミックをごちゃ混ぜにしたよ うなスタイルを目指しているんだ。ストロングスタイルというには、僕はまだまだ弱すぎるからね。

    ――日本のプロレスが好きということですが、対戦してみたい日本の選手はいますか?
    うーん、難しい質問だなぁ。まず、いつの時代の誰でも良いって言うなら、大仁田かな。手にチェーン巻いてさ、電流爆破マッチをやる!あれはすごいよ…。そ れか、武藤か小橋。あのチョップを何度も胸で受けて、まだまだー!ってやりたい!今の選手なら、飯伏幸太。このまえチカラプロでの試合を目の前で観たけど、 彼は凄いよね。彼と思いっきり試合をしてみたいなぁ。

    ――で、また何でピンク色を基調にしたコスチュームを選んだのですか?
    それはー、みんなが僕のことを「ピンキー!ピンキー!」と呼ぶようになって、それでピンクしかないなと。

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    ――話題を変えて、好きなテレビ番組は?
    メタロカリプス(Metalocalypse)は大好きだよ。あのアニメ番組は狂ってて最高。アダルト・スイムも。ああいう狂ったアニメが大好き。

    ――好きな音楽は?
    メタル大好き!ドラゴンフォース!(メロイックサインを振り上げたまま)オーイエー!あっ、でもマイケル・ジャクソンも好きかなあ。プリンスとかクリス・ブラウンとかも。あー、でも彼がやったことは評価できないけどねー(恋人のリアーナに対する暴行で話題になった)。メタル好きでダンスミュージックも好きってことかな。ドラゴンフォースとかのメタルは、トレーニングする時にすごく良いんだよ!腕立てとかする時に聞くでしょ?そうするとガンガンできるんだよ(笑)自分の限界を超えてもトレーニングを続けることができるってわけ。よし、まだまだ!って(笑)

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    ――あなたの入場曲(Toni Basilの「Hey Mickie」)といい、マイコー風のコスチュームといい、全て80年代テイストっていうのは何か理由があるんですか?
    おーイエス。お母さんが80年代の人だからね。その影響でマイケル・ジャクソンとかよく聴くようになったんだ。それでかな。

    ――そういえばこれは是非お聞きしたかったのですが、このまえチカラプロの試合会場で子猫を連れていたのを見かけたんですがー、あれは?。
    あーあれは僕の猫だよ。まだ3ヶ月で可愛いのなんの。いつも肩に乗っけて連れて歩いてるんだ。僕の初めてのペットなんだ。

    ――では最後に、日本のプロレスファンへメッセージを。
    日本のプロレスファンはとても熱狂的だから、そんなファンの前で試合をしてみたい。どこでも誰とでも良いから、もし日本で試合をする機会に恵まれたらとても光栄だよ。



    [youtube:http://www.youtube.com/watch?v=mspBOag-Hx8]

    一見してとてもレスラーとは思えない細身のカラダだけれども、それを補ってあまりある強烈な個性とプロレスに対する情熱は生半可ではないピンキー・サンチェス。ドリフのもしもシリーズで例えるなら、『もしも、人を笑わせようと頼んでもいないのに面白アクションを連発してしまうクラスに必ず一人は居るひょうきんな奴がそのまんまプロレスラーになったら』、みたいなキャラクター。インディーならではと言ってしまえばそれまでだが、若干19歳にして自分のスタイルを掴んでいるように見えるから、末恐ろしい。マンハッタンドロップはこれからも彼のことを注目していくつもりです。


    【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】