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  • タイラー・ブラック インタビュー/Tyler Black Interview

     

    『ハヤブサかな。17歳のときに彼を見てものすごく好きになったんだ。』

    飯伏幸太がゴールデンスターなら、タイラー・ブラックは不気味に黒光りするブラックスターといったところか。いまやROHに欠かせない存在となったアメリカインディー界の超新星タイラー・ブラックが、9月のROH日本公演で遂に初来日を果たす。いままでインターネットなどの動画サイトでしか見ることのできなかったタイラー・ブラックの超絶技を目の当たりにできるとあって、一部のアメリカインディープロレスファンにとっては絶対に見逃せない機会となりそうだ。冒頭にもあるように、彼の口からハヤブサの名前がでてくるあたり、彼のプロレスルーツもまた日本にあるといえる。

     

    ――まずはプロレスのキャリアは何年になりますか?

    (タイラー・ブラック 以下タイラー) プロレスを始めて3年半になるんだ。もうすぐ4年だね。

    ――誰に師事していましたか?

    (タイラー) トレーナーはダニー・ダニエルス。シカゴのトレーナーさ。

    ――プロレスを始めるきっかけは何ですか?

    (タイラー) 実はROHレスリングアカデミーの第2期生としてトレーニングしたのが始まりなんだ。

    ――えー、それは知りませんでした。

    (タイラー) で、まあ、お金も続かなくなって、とりあえず実家に戻ったんだ。僕は中西部出身なんだけど、シカゴでダニー・ダニエルスの道場があるってわかって、トレーニングを受けるために車で三時間かけてシカゴまで通ったんだ。週に何度もね。とにかく一心不乱にトレーニングを続けてさ、今の僕があるってわけ。

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    ――あなたの趣味(好きな本、好きなアーティスト、好きなバンド)を教えてください。

    (タイラー) 本だと『ファイトクラブ』のチャック・パラニュークが好きだね。あと、音楽は…あー(たまたま私が着ていたディリンジャー・エスケイプ・プランのTシャツを指さしながら)ディリンジャー・エスケイプ・プランのようなハードコアなものを聴いたり、ゲームの「ギターヒーロー」が好きでよく遊ぶよ。あとはー、ゴルフとかチェスなんかも好きだね。おかしいでしょ?(笑)

    ――「タイラー・ブラック」というリングネームの由来を教えてください。

    (タイラー) あはは、そうねー、まずはタイラーなんだけど、これは『ファイトクラブ』のタイラー(映画ではブラット・ピットが演じた)からで、ブラックは『ハリー・ポッター』に出てくるブラックという登場人物から。僕はシリアスなキャラクターが好きだから二つをくっつけちゃえってことで出来た名前なんだ。

    ――日本へ行くのは初めてですか?

    (タイラー) そう。9月のROH日本公演で初めて日本へ行くよ。かなり興奮してるよ。だってさ、この業界にいる人なら誰でも日本に憧れるじゃない?少なからず誰でも日本のプロレスの影響は受けてるし、それに日本ではプロレスは人気でしょ?

    --では子供の頃から日本のプロレスを観ていたのですか?

    (タイラー) いや、子供の頃は観てないよ。当時はやっぱりWWFとかメジャーなものを観てたんだけど、自分の意志でプロレスを観るようになってからは日本のプロレスも観るようになったんだ。あと、ROHでレスリングをするようになって、日本のプロレスを意識するようになったね。

    ――日本へ行ったら何をしたいですか?

    (タイラー) あー。日本食を沢山食べたいなー。寿司とかも好きだしね。何でも怖がらずに挑戦して食べるつもりだよ。

    ――日本のラーメンはお勧めですよ。ジャパニーズヌードルです。

    (タイラー) おお。それは是非チャレンジしてみるよ。

    ――あなたの一番好きなレスラーは誰ですか?

    (タイラー) 小さい頃はハルク・ホーガン。

    ――だいたいみんなそう言いますよね。

    (タイラー) そうそう。そうなんだよね。みんな小さい頃のヒーローはハルク・ホーガンだよ。あとショーン・マイケルズも好きだった。

    ――あなたのレスリングスタイルは誰の影響が一番強いと思いますか?

    (タイラー) AJスタイルズかな。彼は飛べるし、ハードヒッターでもあるし、結構オールラウンダーだよね。

    --あなたもどちらかというとオールラウンダーではないですか?飛ぶし、ハードヒッターだし、グラウンドでの攻防も対応できるし。

    (タイラー) そうであるように努力はしてるんだ。

    ――いままでの試合の中で一番危なかった経験、もしくは失敗談を教えてください。

    (タイラー) 肩が外れたり、鼻を骨折したり、いろいろとあるけどアゴを骨折したのが一番最悪だった。治るまでに何ヶ月もかかるし。あれは痛いよー、マジで。まあそんなとこかな。でも鼻の骨折なんてこの仕事すれば誰でもやることだし。いまはもう治ってるから何ともないけどね。

    ――対戦してみたい日本人レスラーはいますか?そしてそれは誰ですか?

    (タイラー) んー困ったなあ。どの時代から選んでも良いというなら、ハヤブサかな。17歳のときに彼を見てものすごく好きになったんだ。そう、だから彼の得意だったフェニックススプラッシュをいま僕が試合で使ってるのも、彼の影響なんだ。

    ――エイジ・オブ・ザ・フォール(AOTF)というチームの説明をしてください。またはどんなチームなのですか?

    (タイラー) AOTFというのは、自分の意志の通りに人生を生きろというモットーを掲げているんだ。言われたからしなきゃいけない、規則だからやらなくてはいけない、ではなくて、自分の気持ちに素直に従うことを目標としている。みんながやっているからという理由ではなくて、自分がやりたいからこそやることが大切なんだ。AOTFはそういうモットーを皆に伝えるために活動している。自分で人生を切り開いていくんだ、ってね。

    --私生活のあなた自身もこういった考えに賛同しているのですか?

    (タイラー) ああ、基本的にはそのように生きてるつもりだよ。だってさ、僕のやりたいことはプロレスなんだ。学校では成績も良くなかったし、大学へ行って卒業して会社勤めするなんてまっぴらだって思ってる。もしそんな道に進んでたら、絶対に後悔するに決まってるさ。僕はアイオワのすごく小さな町の出身なんだ。道路には街灯は一個もないし、コンビニは町に一軒あるだけ。そんな田舎出身だけど、目標を持ってやればできるっていうことも証明したかったんだ。

    ――ところで、背中にあるタトゥーは何て書いてあるんですか?

    (タイラー) あー。これは武士道のことが書いてあるんだ。日本人にとっては支離滅裂なことが書いてあると思うから先に謝っておくよ。本当にごめん!で、これは映画の『ラストサムライ』から取ったんだ。映画の中の台詞がとっても気に入ってね。すごく良いことを言ってると思ったんだ。あの映画を観たとき僕は18歳で、ものすごく拗ねていた時期だったんけど、「自分の意志をしっかりと持ち、その目標に向かっていけば、必ずその目標に到達できる」というようなことを言ってたんだ。で、それを背中に入れてみたってわけ。

    ――日本のファンへメッセージをお願いします。

    (タイラー) 日本の皆さん、はじめましてタイラー・ブラックです。今回初めて日本へ行きます。是非、会場へお越し下さい。僕たちが革命を起こします。

    ――そして最後に、あなたにとってプロレスとはなんですか?

    (タイラー) うーん、いま現在で言えば、僕のライフスタイル。プロレスラーになるということは、生活の全てがプロレスに関連するってこと。辛い時もあるし、逆に楽しいこともある。だから一言で言うのは難しいね。だってたくさんの要素が含まれているからね。

    【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】