5月29日 PWS@ニュージャージー州ガーフィールド
ぐだぐだな進行、ゆるキャラ混じりのレトロな人選、トンデモなマッチメイク、どれをとっても抜群なプロレスリング・シンジケート。今回は、会場全体を覆いつくすユルユルな雰囲気を、写真と共にレポートしていきたいと思います。
まず開場時間を過ぎても会場内に入ることが出来ない。しかも何で入れないのか説明が一切ない。いきなりPWSクオリティに振り回されるお客さん達。仕方ないので入り口付近で待つことに。
会場がニュージャージーにも関わらず、リングアナウンサーが「ニューヨークのみなさん元気ですかー!」と豪快に大ミスをぶちかましてから試合がスタート。するとオックス・ベイカーが無名サモア人レスラーのマネージャーとして登場。まるで作り物のような質感がたまらない。特に何をするというわけでもなく、杖をつきながらのっそのっそとリングサイドを一周しているうちに試合が終了。「バー!」とか叫びながらバックステージへ消えていった。
ZERO1にも出場経験のあるショックウェーブ・ザ・ロボットがバトルロイヤルに登場。ちびっこファンからの声援は一切無し。お約束のロボットダンスのあと、よっこらしょと普通にロボットマスクを脱ぐのがなんともユルい。
元ECW(WWE)のザ・ゾンビが走って入場してくると、血だらけの口で「ウガー!」と叫びながらファンを追っかけ始める。ロボットの次はゾンビである。素晴らしく出オチな感じ。
同じくバトルロイヤルにサブゥーが登場。いつの間にか頭が丸坊主に。ハードコアなことは一切せず、気が付くとバトルロイヤルに優勝していた。この大会で一番の盛り上がり。
かつて大日本プロレスでジョニー・カジミアと共にバックシート・ボーイズを結成していたトレント・アシッド。デッドプールなるマスクマンとして登場するも試合途中でマスクを剥がされてしまう。で、しかもPWSの王者に。しかし昔の面影はなかった。
何がどうなっているのか全く理解できないまま、気が付いたらバター・ビーンがPWSの王者になっていた。一応しっかりと試合は観ていたのにだ。不思議だ。というか、「いつの間にか」とか、「気が付いたら」という展開が多すぎる。これぞPWSマジックか。とにかく今回分かったことは、試合内容や今後の展開はこの際どうでもよくて、見た目のインパクトを重視する。これぞPWS流なのだろう。「考えるな、感じろ!」的なプロレスの見方を再確認できた。
PWSを観に来るたびにプロレスの奥深さを思い知らされる。このようなプロレスの源流とも言える見せ物小屋のような興行こそ、プロレスインポになりそうなときのカンフル剤として年に一度は観るべきだと思った(楽しめるかどうかは別として)。にしても、リングに上がるだけで汗だくで、しかも受け身をとるのも微妙なバター・ビーンがチャンピオンて。PWS恐るべし。
【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】