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MASADA vs. 伊東竜二


9月10日 CZW “Chri$ Ca$h Memorial Show” @アサイラムアリーナ ペンシルバニア州フィラデルフィア

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この日のメインイベントは、CZW認定UVU王者とBJW認定デスマッチヘビー級王者の日米デスマッチ対決となった。ダブルタイトルマッチとして行われたこの試合は、ノーロープ有刺鉄線ラダーデスマッチ。天井から吊るされた両者のベルトを、ラダーを使い奪い取った方が王者の権利獲得するというシンプルなもの。このラダーマッチは2005年にバイク事故で亡くなったクリス・キャッシュ(CZWレスリングアカデミー出身者)が得意としていたもので、クリス・キャッシュ・メモリアルショーでは定番となっている。

両者が入場するとしばらく睨み合い。自然と観客から「CZW!CZW!」チャントが発生。伊東はそれを嫌ってか「BJW!BJW!」と叫んで観客にアピール。CZWのホームだけに観客からの声援はMASADAに軍配があがる。

序盤のエルボー合戦で、MASADAの強烈なエルボーが伊東のアゴにクリーンヒット。軽くグロッキー状態の伊東だったが、なんとか持ちなおして場外戦へ。MASADAをテーブルに寝かせ、二階のバルコニー席からドラゴンスプラッシュ。バリバリと鈍い音をたてながらテーブルが粉々に。胸を押さえながら立ち上がるMASADA。痛みで顔が歪んでいく。

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両者リングに戻ると伊東がMASADAの額を有刺鉄線に押しつけてグリグリ攻撃。MASADAは伊東の背中に思いっきりラダーを叩きつける。伊東を持ち上げボディスラムにいこうと見せかけ有刺鉄線に投げるMASADA。受け身が取れない角度で有刺鉄線に突っ込んだ伊東は脇の下がパックリと切れて出血。してやったりの表情のMASADAは、伊東を起こしてラダーの上にブレーンバスター。

するとMASADAは我々マンハッタンドロップが差し入れした100本入りの竹串を袋から取り出すと、一束にまとめてから伊東の頭にグサッ!ぶっ刺した手を離すと竹串が放射状に広がって、伊東の頭頂部に興奮状態のハリネズミみたいなオブジェが出来上がり!これには観客から「You Sick Fuck!」チャントが発生。

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伊東は頭から流血しながらラダーをコーナーに立てかけてバックドロップ。続けて「行くぞー!」と叫んでからラダーにのぼりムーンサルトプレス。しかしMASADAが膝を立てて阻止。伊東は腹押さえながら悶絶する。MASADAはお返しとばかりにラダーめがけ危険な角度で伊東をパワーボム。

するとMASADAはラダーにのぼりベルトを取ろうとするが、伊東がそれを阻止して有刺鉄線に投げる。「アッー!」叫ぶMASADAは右のふくらはぎから出血。その間に今度は伊東がラダーにのぼるが、MASADAがラダーを揺らして有刺鉄線に落とす。伊東の体重で有刺鉄線がグニャリと曲がる。伊東の腹にラダーの先をぶち当てると、MASADAは有刺鉄線をペンチで切りはじめる。

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復活した伊東は、有刺鉄線を自分の足首に巻きつけてMASADAの胸にキック。するとそのワイヤーが花道まですっ飛ぶと、観客から悲鳴がおきる。MASADAはローブローで伊東をダウンさせ、ラダーと椅子の間にまたもう一つラダーを渡してそこに伊東を寝かす。有刺鉄線をエルボーに巻きつけて伊東の胸にグリグリ攻撃。そしてラダーに登りエルボーを落とす。観客から「CZW!CZW!」チャント。MASADAがエルボー連打、伊東がブレーンバスターを返すも、ラダーの上にパワーボム食らう。リング下から巨大ラダーをリングに入れるMASADA。天井に吊るされたUVUベルトめがけラダーをのぼりはじめる。

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先ずはMASADAがUVUのベルトを奪取。さらに隣のBJW認定デスマッチヘビーのベルトも取りにかかるが、すかさず伊東がラダーからMASADAを落として阻止。すると伊東は巨大ラダー頂上からドラゴンスプラッシュ!観客から「キャー!」という悲鳴があがる。

完璧にきまったドラゴンスプラッシュでMASADAは動けなくなる。その間に伊東は巨大ラダーをのぼりBJWのベルトを奪取。しかし、突如蘇生したMASADAが巨大ラダーを倒し、伊東を場外のテーブに落としてしまう。しばらく身動きができない伊東だったが、リングインに戻りベルトを掲げてみせる。両者は向かい合いそれぞれのベルトをアピール。ルールにより両者とも王座防衛となった。

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するとそこにCZWのボス、DJハイドがリングイン。「今日はこれからアナウンスすることがある」と言うと何故か伊東にマイクを渡す。伊東は「こんな試合で納得いかねーよ!今度は12月ここに来て、日本のデスマッチ、日本のプロレスを見せてやるよ!」とアピール。そしてDJハイドがマイクと取り、12月に日本からDDT、BJW、K-DOJO、FREEDOMSの4団体がCZWのリングにやってくると説明。CZWのテーマ曲が流れてショーは終了する。詳細についてはまだ分からないが、CZWと日本の団体がどのようなかたちで絡んでいくのか気になるところ。


両者の対決については、正直なところ完全決着が望ましかったと思う。それだけファンの期待値が高かったとも言える。少なからず試合後には観客からブーイングも出ていた。しかしそれは、試合内容というよりも、両者防衛というルール上の結果に対するブーイングだったように思う。結果を補って余りあるデスマッチの内容だったので、もし再戦することがあれば、つぎは是非とも完全決着ルールでお願いしたい。この二人にしかできないデスマッチがまだまだ観たい、そう感じさせる試合だった。


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CZW “New Heights” (2/2)


7月9日 CZW “New Heights” @アサイラムアリーナ ペンシルバニア州フィラデルフィア

コール・キャラウェイがリングイン
レインボーカラーのコスチュームに蝶の羽をつけて入場してきたコール・キャラウェイ。要はゲイレスラーである。あまりのゲイゲイしさに写真を撮るのを忘れてしまったので画像はコチラ

キャラウェイは「あたしはCZWを休んでいる間に大日本プロレスのMEN’Sテイオーに師事していたの」と腰をくねくねさせながら語りはじめる。

「尊敬するMEN’Sテイオーから学んだことを、CZWでも受け継いていきたいの」と言うと、リングアナウンサーのラリー・レジェンドに「そこであたしは、メンズクラブUSAを立ち上げたいと思うの、あなたにはスポークスマンになってもらいたいわ!」と叫ぶ。

レジェンドは一瞬ためらうが、まんざらでもないといった表情で了承する。突然のメンズクラブUSA結成宣言に一部のファンだけ大喜び。果たしてMEN’Sテイオーはこの事実を知っているのだろうか。メンバーはこれから探していくという。あのメンズクラブがインターナショナルに!アッー!

ネクロ・ブッチャー vs. サミ・キャラハン

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右腕を負傷しているサミ・キャラハン。DJハイドが指名した対戦相手はビール大好きネクロ・ブッチャー。ゴングが鳴るといきなり場外乱闘。サミはネクロの頭にイスを投げつける。ネクロは頭頂部から流血。サミは流血したところにイス攻撃。

ネクロはホッチキスを手にして「ウガー!」と叫ぶ。ネクロはサミの頭にホッチキス攻撃。さらにサミの脇の下に「ガッチン!ガッチン!」とホッチキスを撃ちまくる。必死になってホッチキスの針を抜こうとするサミ。

サミはホッチキスを奪い取ると、ネクロの足の裏に「ガッチン!ガッチン!」。泣いた赤鬼みたいなネクロの顔。再び場外戦になるとネクロがホッチキス奪還に成功。負傷したサミの右腕にプロテクターの上からホッチキス攻撃。

ネクロはイスをリングに投げ入れる。ネクロはフィニッシュ!のポーズ。サミをバックブリーカーで落とそうとするがエスケープ。サミはネクロの口の中にホッチキスを押しこんで「ガッチン!ガッチン!」。さすがのネクロも口の中にホッチキスはたまらないのか必死で針を抜く。そのすきにサミがフォールに入ってスリーカウント。サミ・キャラハンの勝利。

試合後DJハイドがリングインすると、サミの負傷した腕を踏みまくる。しかしサミはDJハイドに急所攻撃。DJハイドは「次の対戦相手はBJホイットマーだ!」と叫んでバックステージに帰っていく。

デボン・ムーア vs. ジョーカー (CZW世界ヘビー級王座戦)
デボン・ムーアがジョーカーを僅差で破り王座防衛に成功。試合後にブラック・ジーズが乱入してデボン・ムーアを強襲。怒ったムーアは次の王座戦挑戦者にブラック・ジーズを指名する。コミッショナーのメイヴェン・ベントリーが仲裁に入り、8/13のタイトルマッチはムーア対ジーズに決定したと宣言。試合形式はファン参加型のランバージャック・ストラップマッチ。

ダニー・ハボック(c) vs. MASADA (CZWウルトラバイオレントアンダーグラウンド王座戦)

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葛西純との死闘を制しUVU王者になったダニー・ハボックが、今年のトーナメント・オブ・デス覇者MASADAの挑戦を受ける。デスマッチ形式は、カミソリのような荒く小さなトゲトゲが無数についた木の板を使用しただけの、いたってシンプルなもの。見た目はたいしたことない普通の板だが、これが後々になって血の惨劇を生むことに…。

MASADAが入場するとコーナートップに座りじっとリングを見つめて精神統一。不気味な静けさを漂わせる。ハボックはベルトを片手に余裕が伺える。

ゴングが鳴らされ両者逆水平チョップ合戦。MASADAはロープに設置された凶器ボードにハボックを投げようとするが失敗。逆にMASADAが凶器ボードの餌食に。MASADAの額から大量の血が流れ出す。凶器ボードに背中から投げられたハボックも血だらけ。両者場外乱闘へ。

MASADAがエプロンでブレーンバスターを狙うが失敗。セカンドロープと凶器ボードに挟まれてしまい悲鳴をあげる。さらにハボックがイスでメッタ打ち。MASADAは場外へエスケープ。その間にハボックがロープに設置された凶器ボードを剥がしてコーナーに立てかける。そこへMASADAを投げると「ベリッ!」と鈍い音。MASADAの肩甲骨あたりから大量の出血。

今度はMASADAがハボックを凶器ボードに投げつける。ハボックの腕を鋭利な部分にゴシゴシとなすりつける。ハボックの悲鳴が会場に響きわたる。コーナでうなだれるハボックにMASADAがビッグブーツ。さらにMASADAは、イスをセットして凶器ボードを斜めに立てかけ、そこへハボックを背中から投げ落とす。MASADAが殺人鬼(映画シャイニングのジャック)のような目に。

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凶器ボードをリングに寝かせ、その上にMASADAがハボックをパワーボム。ハボックがカウントツーでキックアウト。ハボックはお返しにMASADAを凶器ボードの上にバックドロップ。お互いフラフラになりながら、膝をついてエルボー合戦。凶器ボードの板を剥がして、バットのように振り回すハボック。しかしハボックが振りかぶったところを、MASADAがキャッチしてベリー・トゥー・ベリー。MASADAは凶器の板を奪い取ると、馬乗りになってハボックの額にゴシゴシ攻撃。

ハボックは奪い返したトゲトゲ付きに板をMASADAの左腕にフルスイング!するとMASADAの腕からあり得ない量の血が流れ出す。MASADAの腕にはBCGの注射跡みたいなデカい穴がぼっくりと…。これには観客も「オー!ノー!」という大きな悲鳴。さらにMASADAの頭をぐりぐりしてからシャイニングウィザード。MASADAがツーでキックアウト。観客から「マ!サ!ダッ!」チャント発生。

MASADAはハボックを強引に持ち上げ、凶器ボードの上にパワーボム。そのままテキサスクローバーホールドで絞り上げる。なかなか参ったしないハボックに、今度はSTFを仕掛ける。しばらく耐えたもののハボックが遂にタップアウト。血みどろの戦いを制してMASADAが新チャンピオンになった。観客からの大MASADAチャントが鳴り止まない。試合後、まるで殺人現場のようなリング上でMASADAは、「9月に伊東竜二と戦うことになった!オレはやるぜ!」と叫ぶと、ベルトを高々と突き上げアピールした。負傷した左手で見事なメロイックサインをきめていた。

序盤このデスマッチアイテム駄目だろという雰囲気だったが、MASADAの左腕から血が吹き出したあたりから会場の空気がガラっと変わった。通常の有刺鉄線ボードよりも明らかに血の量が多い。刺さるというより、肉をえぐるという感覚のようで、試合後にMASADAが「見た目は地味だけどこれはヤバい」と語っていたのが印象的。今年のTODを制覇し遂にUVU王者にもなったMASADAの勢いはまだまだ止まらない。


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CZW “New Heights” (1/2)


7月9日 CZW “New Heights” @アサイラムアリーナ ペンシルバニア州フィラデルフィア

ランス・スティール vs. VSK vs. アレックス・レイノルズ vs. アレキサンダー・ジェイムス
VSKがアレックス・レイノルズを押さえ込んで勝利。試合中はランス・スティールのコスチュームが気になって仕方なかった。

アズリエル&バンディード vs. ザ・ランナウェイズ(ジョー・ゲイシー&ライアン・スレーター)
アズリエル組の勝利。観客の反応が微妙だった。

ブラック・ジーズがリングイン
ブラック・ジーズがマイクを持つだけで観客はヒートアップ。観客と揉めた問題児のブラック・ジーズが、CZWコミッショナーのメイヴェン・ベントリーと激しい口論になる。この争いはこれから本格化しそう。

The Set(ランス・ルード&J-シン) vs. ブラック・アウト(ラッカス&アレックス・コロン)
ブラック・アウト組の勝利。ROHのTVマッチにちらっと出場していたThe Setの二人。レッグウォーマー?のフカフカ具合が増したような気がする。ラッカスは良くも悪くもスタイルが変わらない。

タイ・ハーゲン vs. リッキー・レイエス
リッキー・レイエスの勝利。レイエスが相変わらずボディーオイル塗りまくりで安心した。仏頂面も健在。

マット・トレモント vs. リトルモンド

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先日のトーナメント・オブ・デスではネクロ・ブッチャーやMASADAを相手に好勝負を繰りひろげたマット・トレモント。軽量のリトルモンドが様々なデスマッチアイテムで攻撃してもびくともしない。トレモントの技の受けは見ていて気持ちがいい。これでキャリアがまだ一年未満というから驚きだ。

リトルモンドはトレモントの頭にゴミ箱をかぶせると、コーナー上段からフットスタンプ。ゴミ箱がトレモントのカラダにめり込んでR2-D2みたいな感じに。顔面にリトルモンドの蹴りが入っても大丈夫。トレモント頑丈すぎ。ザ・ブルドーザーの異名は伊達じゃない。最後はトレモントがリトルモンドを場外に設置したテーブルへシットダウン・パワーボム。マット・トレモントの勝利。

試合後、DJハイドがリングインして、8月に行われるウルトラバイオレント・テーブルマッチに、マット・トレモントが出場すると発表。まだ対戦相手は決定していないが、トレモントなら何かをやってくれそうな気がする。

ジェイク・クリスト vs. ARフォックス (ワイヤードTV王座選手権試合)

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アイリッシュ・エアボーンとしてROHに出場していた頃よりも、精悍な顔つきと荒々しさが増した印象のジェイク・クリストは、ARフォックスが(いつの間にか)保持するワイヤードTV王座に挑戦。

序盤は手の取り合いからグラウンドレスリング。ARフォックスの場外ムーンサルトが綺麗にきまる。負けじとクリストも滞空時間の長いボディプレスや、ムーンサルトプレスを放っていく。同じ技でも、仕掛けの速さや技のキレはARフォックスに分がある。

中盤、ARフォックスは捨て身の空中技を連発していく。セカンドロープにうな垂れるクリストに助走をつけて馬乗り。飯伏を彷彿とさせる打点の高いドロップキック。そしてトペコンヒーロと続く。

クリストはコーナートップからのブレーンバスター。エルボーの打ち合いになると、クリストがタイガースープレックスを放つ。しかしARフォックスがツーでキックアウト。クリストは、三角絞めのような関節技をきめるが、ARフォックスがロープにエスケープ。ARフォックスがエプロンで不知火をきめるとクリストは場外へ。

するとコーナーポストから場外のクリストへ高速の前転ダイブ。しかし、それに合わせてクリストが下から突き上げるようなトラースキック!ARフォックスの顔面にジャストミート。両者はしばらく場外でグロッキー状態に。

そして最後は、ARフォックスがコーナーから走ってくるところをうまく丸め込み、ジャパニーズ・レッグロール・クラッチ・ホールドでスリーカウント。ジェイク・クリストが新王者に。タッグパートナーのデイヴ・クリストがリングに上がってジェイクを祝福する。呆然とするARフォックスにクリストは握手を求める。あっさりとした最後だったが、狂った空中戦はさすが。もう少しじっくりと観たい試合だった。

(2/2)につづく


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CZW Tournament of Death X (Final Match)


6月25日 CZW Tournament of Death X @マークランド・エーカース・ファーム デラウエア州タウンゼンド

竹田誠志 vs. MASADA (トーナメント・オブ・デス10 決勝戦)
今年で10回目となるCZW主催トーナメント・オブ・デス。血みどろの死合を制して、決勝戦に進出したのはCZW初参戦の竹田誠志(STYLE-E)と、日本でもお馴染みデスマッチ界のフィル・アンセルモことMASADAの二人だ。

この日だけで三試合目となる両者。顔面やコスチュームが血で染まったまま。気力でモチベーションを保とうとしているが疲労の色は隠せない。デスマッチの1dayトーナメントは、想像を遥かに越えた過酷さが要求されるようだ。

リングアナウンサーのラリー・レジェンドが、トレードマークのiPadを持ちながら決勝戦のセレモニーをはじめる。アクシデントで壊れてしまった優勝トロフィーが何とも切ない。リンク上には、有刺鉄線ロープに蛍光灯が括りつけられ、ガラスボードとコンクリートブロックが置かれていた。

ゴングが鳴ると両者ロックアップでスタート。序盤はレスリング主体の攻防。竹田はMASADAをエクスプロイダーで投げる。MASADAの額に蛍光灯の破片を押しつけてグリグリ攻撃。そして蛍光灯で殴りまくる。MASADAの頭が蛍光灯の破片で白くなる。両者とも一旦リング下にエスケープ。

リングに戻ると竹田がMASADAを蛍光灯の上にスープレックス。「ボンッ!」という爆発音。カウントツーでMASADAがキックアウト。MASADAは竹田の背中に蛍光灯をのせてエルボー。キャメルクラッチの体勢で、竹田の額に蛍光灯の破片ををグリグリ。MASADAは竹田を有刺鉄線ロープへ振る。蹴りをくらって場外のガードレールに落ちる竹田。劣勢は続く。

リングに戻るとMASADAが竹田に逆水平チョップ。つづけて蛍光灯で竹田の頭を殴る。すると竹田は「ウガァー!」と叫びながら、自分を奮い立たせるかのように自らの頭を蛍光灯で二度殴る。お客さんから歓声が上がる。竹田はMASADAの左足をとってアンクルホールド。竹田の顔が赤鬼のように真っ赤。参ったしないMASADAにジャーマンスープレックスホールド。MASADAがツーでキックアウト。つづけてMASADAにシャイニングウィザード。しかしこれもツー。

コーナーに立てかけてあるガラスボードにMASADAをベリートゥーベリー。ガラスの破片がリングサイドのお客さんまで飛び散る。MASADAの背中が真っ赤な血で染まる。竹田は蛍光灯を抱えたままコーナーのMASADAに捨て身のタックル。これもカウントツー。すると今度はMASADAが竹田をコーナーのガラスボードにパワーボム。「ボンッ!」という音と同時にガラスの破片が辺りに散らばる。

MASADAはコンクリートブロックにガラスボードを乗せてると、スタッフに火をつけろと指示。お客さんからは「ウィー!ウオント!ファイヤー!」チャント。無責任すぎる。ガラスボードに火が灯る。MASADAは何のためらいもなく竹田を着火ガラスボードにブレーンバスター!一瞬、竹田が火に包まれる。「キャー!」という女性の悲鳴が響く。MASADAがフォールに入るが、竹田がなんとこれをツーでキックアウト!!

まだくたばらねえのかといった表情でMASADAは竹田をパワーボム。フォールに入るが、竹田が根性でキックアウト!凄まじいほどの狂いっぷりにお客さんは総立ち。すると今度はMASADAが、まだ火が燃え上がっているコンクリートブロックに、竹田をパワーボム!完全に殺しにかかっている。コンクリートブロックから竹田を引きずり出しフォールに入ると、力尽きたのか竹田は返せずスリーカウント。トーナメント・オブ・デス10の優勝者はMASADA!

足首を負傷するアクシデントもあったが、いまのMASADAは本当に強い。そしてカッコいい。血だらけのカラダで優勝トロフィーを抱える姿は男の色気さえ感じる。この勢いでダニー・ハヴォックの持つUVUのベルトも十分に狙えるだろう。負けはしたものの、竹田の驚異的なねばりと根性はアメリカのデスマッチファンにも確実に届いたと思う。その証拠にお客さんから「プリーズ・カム・バック!」チャントを貰っていたほど。竹田が今後もしダニー・ハヴォックやドレイク・ヤンガーと血みどろのデスマッチをしたらどうなるのか。想像しただけでワクワクしてくる。試合後、シャワーで背中の血を洗い流し、そのまま売店に直行する竹田の後ろ姿にはシビれた。試合後、血だらけになったデスマッチファイターのカッコよさは異常である。ともあれ、今回のトーナメント・オブ・デスは次に繋がる展開や、日本人の活躍などもあって大成功と言っていいだろう。

(Round One)

(Semi Finals)


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CZW Tournament of Death X (Semi Finals)


6月25日 CZW Tournament of Death X @マークランド・エーカース・ファーム デラウエア州タウンゼンド

1) ”ザ・ブルドーザー” マット・トレモント vs. MASADA (準決勝)
額に大きな絆創膏を貼ったMASADAが入場。お客さんからの「MASADA!」チャントが鳴り止まない。”ザ・ブルドーザー” マット・トレモントはショッピングカートを押しながら入場。カートの中には蛍光灯、サインボード、バットなどが入っている。頭に画鋲がぎっしりと刺さったままのブルドーザーは、試合前から流血している。エルボー合戦からブルドーザーがMASADAをコーナーに振る。ブルドーザーがMASADAにドロップキック、そして足で顔をグリグリ攻撃。

MASADAは金ブラシでブルドーザーの頭をゴシゴシ。さらに腕と背中に金ブラシを押し付ける。地味に痛そう。横にしたショッピングカートにブルドーザーをバックドロップ。頑丈なカートがしなる。MASADAはコーナーに詰めたブルドーザーにショッピングカートを勢いよくぶつける。ブルドーザーの大きなお腹にジャストミート。するとMASADAがバケツに入っていた剣山をリングにばら撒く。お客さんから「イエーイ!」と大歓声が上がる。

しかしブルドーザーが剣山めがけてMASADAをパワーボム。その際にMASADAが右足首を痛めてしまう。そんなことはお構いなしのブルドーザー。剣山を口に加えたままMASADAの額に噛みつき攻撃。ま、自分も痛いわけだが根性を見せるという意味では素晴らしい技だ。さらにチーズおろし器でMASADAの額を削りはじめる。チーズの代わりにMASADAの血が垂れてくる。

MASADAは剣山を3個ばかしブルドーザーの頭に突き刺す。頭に剣山が刺さったままのブルドーザーにビッグブーツ2連発。椅子で叩いて剣山を頭に押し込むMASADA。あんた鬼だ。ブルドーザーはMASADAをシットダウンパワーボム。バットと椅子で殴り、MASADAをショッピングカートの上に寝かせる。ブルドーザーはボディプレスを狙うが誤爆してしまう。するとMASADAは、椅子のパイプ部分をブルドーザーの首にひっかけて変形のSTF。ブルドーザーの意識が遠のく。レフェリーの呼びかけにも反応がなくゴングが鳴らされる。MASADAが決勝戦進出。

惜しくも決勝進出を逃したザ・ブルドーザーことマット・トレモント。デスマッチにかける根性は素晴らしいものがあった。

2) 沼澤邪鬼 vs. 竹田誠志 (準決勝)
日本のデスマッチを直輸入する形となった沼澤と竹田の一戦(有刺鉄線ボード&蛍光灯&画鋲デスマッチ)。エントランスへ向かう竹田の表情は緊張ぎみ。対する沼澤には余裕がうかがえた。いきなりお互いの頭を蛍光灯で殴り合う。「パン!パン!パン!」と餅つきみたいにリズムがいい。沼澤が「ジャパニーズスタイル!」と叫ぶ。沼澤は蛍光灯の破片で竹田の額をグリグリ攻撃すると、袋に入っていた画鋲をリングにばら撒く。お客さんが異常にヒートアップ。

しかし竹田が切り替えして画鋲の上に沼澤をスープレックス。そしてコーナーの沼澤に蛍光灯を抱えたままタックル。竹田は自分もダメージを負ってしまう。沼澤は有刺鉄線ボードへ竹田を投げつける。「バリバリ!」というボードが割れる音と、竹田の「ウガー!」という叫び声が辺りに響く。リング下からテーブルを取り出した沼澤は、竹田をテーブルに寝かす。コーナーへ上ろうとする沼澤を竹田がキャッチしてテーブルに投げ落とす。テーブルは粉々。

最後は竹田が沼澤を有刺鉄線ボードの上にジャーマンスープレックスホールドでしとめてスリーカウント。ビックリするほど綺麗なジャーマンスープレックスホールドだった。日本人によるキチ●イファイトは竹田誠志の勝ち。TOD初出場にして決勝進出という快挙を成し遂げた。

(Final Match)につづく


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