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MASADA

MASADA インタビュー


いまCZWで活躍中のMASADAは、今年6月25日に開催されるCZW主催のデスマッチトーナメント、『Tournament of Death 10』への出場が決定している。そんなMASADAにいろいろと話を聞いてみた。


――デビューはいつですか?2002年説と2004年説があるのですが…。

本当のデビューは1999年なんだ(笑)1999年の3月…20日だったかな?俺はネットもやらないし、自分で色々書いたりもしないから、まあ正しい情報が無いのも当然だけど。

――誰に師事しましたか?

スティーヴ・オーブリー。彼はかなり荒くれ者として有名なんだけど、その人の門下生だったんだ。スティーヴのところで2年間トレーニングしてから、テキサス・レスリング・アカデミーでルディー・ロイ・ゴンザレスの下でまたトレーニングを始めたんだ。まあそういう経緯もあって、デビュー時期も色々混同されてると思うんだけど。その後のROHに出たことも大きく取り上げられて、ROHでデビューとかも言われたしね。でも本当のデビューは1999年。俺が17歳の時のことだよ。

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――では、なぜプロレスを始めたのですか?きっかけは?

俺は5歳の頃から大のプロレスファンでね。AWAとかミッドサウスとか観てたんだ。でもそのうち、母親に観るなって言われてある時期は観てなかったんだけど、しばらくしてまた友達と一緒に観るようになったんだ。でもその時にはただ観てるだけじゃなくて、プロレスラーになりたいって思うようになったんだよ。その頃は今みたいにプロレスのスクールもそんなにないし、まずどうやったらプロレスラーになるかすら分からなかったんだよ。そんなに情報が溢れてるわけでもなかったし。で、たまたま17歳の時にテキサスでプロレスのスクールを見つけてさ、これはやるしかないだろう、って(笑)

――最初からデスマッチ志向だったのですか?

いや、最初はただ単にプロレスラーになりたかったんだよ。ハードコアとかルチャとか正統派とか関係なく。俺の初期の試合を観てもらえればわかるけど、最初はレスリング重視のプロレスをやってたんだよ。その後ROHでハードコアマッチをやるようになって、FMWやW★ING、IWA Japan、ECWやスモーキー・マウンテン・レスリングのファンだったこともあって大日本プロレスに行くことになったんだ。そういった自然な流れでデスマッチをやるようになったんだ。その頃のハードコアは、今とは違って基礎もしっかりした上でレスリングをやり、その中でハードコアな試合をするという感じだったんだ。今みたいに技術ができないからデスマッチ、というわけではなかったんだよ。金村、マンモス佐々木、ハヤブサ、大仁田、サブゥー、テリー・ファンクなんかが好きだったから、デスマッチをやるのも自然な流れだったよ。

――デスマッチをやることに対して恐怖はありましたか?

全然!(笑)まあ怪我をしたら怪我した時だって思ってたからね。やってやるぜ!って。ある意味開き直りというか(笑)それにROHに出てた時には、周りにいたのは運動神経の良い奴ばかりだったから、こういう人達が新日本とかノアとかに行けるんだって感じたんだ。俺はこんな格好でプロレスしてるし(と言いながら自分の着てるコスチュームを指差す)、正統派を目指すのは難しい。でも日本が大好きだからいつも日本に行きたいと思ってた。そうなるとあまり他の人が目指していない所を狙うのが良いかなと思ってデスマッチが自分の中で大きくなってきた。その頃はもうFMWもW★INGもなかったし、じゃあ大日本を目指そうかな、って。

――ノーマルの試合とデスマッチとでは、どちらが好きですか?

んー、どっちも好きかな。レスリングができるのであればどっちでも構わない。例えばバックヤードレスリングみたいな物でも、そこにストーリーがあって駆け引きがあるなら、それでも良いよ。

――では、デスマッチとそれ以外のノーマルな試合は、基本的に同じ物といった考えですか?

いや、そうじゃないな。試合の流れとかは全く違うから。通常の試合の場合は試合自体にもっと集中しなくちゃいけないし、もちろん技術的な部分もすごく重要になってくる。デスマッチの場合は自分の感情がもっと重要になってくるんだよ。でもどっちの試合形態も好きだよ。それと、あまり気づいてもらえないけど、俺はハイフライヤーでもあるんだよ(笑)プロレスのトレーニングを始めた時は、練習生の中で一番小柄だったっていうのもあって、跳んだりはねたりっていう技をたくさん練習したんだ。だからそういう技もかなり出せる。特に俺の初期の試合は飛びまくってるぜー!できたら確認して欲しいなー(笑)

――確かにあなたは長身なのに身軽だし、動きも速いですよね?今までのスポーツ歴は?

実は、9歳から14歳まではテコンドーをやってた。なんと黒帯の2段(笑)親が気に入っててね、そのまま指導員にでもなって道場を持って欲しかったみたいだけど、周りに変な奴が多いから嫌になって辞めた。周りが変な奴だらけっていうのはこの世界も同じだけど(笑)

――テコンドーとは意外ですね。プロレスラーの場合、アメフトかアマレスの経験者が多いですけど。

でも、実はテコンドーも役にたってるんだ。テコンドーってジャンプしながら蹴ったりするのが多いでしょ、さっきも言ったようなハイフライ系の技を出す基礎になってるんだよ。特にプロレスを始めた当初はすごく役立った。その他のスポーツは全くしてない。野球もアメフトもバスケも全く興味なし。

――では、音楽は好きだと聞きましたけど?バンドもやっていたとか?

ああ、日本にいた時にゲストボーカルで参加して、それはCDにもなったよ。以前はあるバンドでボーカルもしてたけど、大して成功もしなかったな。基本はメタルが好き。セパルトゥラの大ファンなんだ。あとはホワイトゾンビとかスレイヤーとか。オールドスクールというか、ハートのあるバンドが好きだな。

――音楽にしてもプロレスにしても、ハートが重要なんですね?

まさにそう!商業主義で金儲けばかり考えてるバンドにロクなのは無い。ロクでもない奴の作る音楽は、ロクなものじゃないだろう?

――私も音楽好きなんで、よーくわかります。ではプロレスの話に戻って、日本とアメリカとではデスマッチの違いみたいなものは感じますか?

時期によっても違うけど、初期ECWやスモーキー・マウンテン時代は特になかったと思う。ECWの人気が出てバックヤードレスリングが出て、基礎もないのにデスマッチをやるようになってからは、差というのが大きくなってきたと思う。例えば、普通にレスリングのできるレスラーがデスマッチをするのと、レスリングができない奴らがデスマッチをするのとでは、差は愕然でしょ?もっとわかりやすく言うと、最近ジョン・モクスリーがWWEと契約したけど、デスマッチファイターと言われる人がWWEと契約するなんてサブゥー以来だよ。日本のデスマッチファイターは、基礎がしっかりできてる人も多いけど、アメリカでは2~3ヶ月プロレススクールに通ってデビューしただけの奴がデスマッチをやったりしてるから、この部分は大きな違いだよね。あとストーリーや感情といった部分が日本のデスマッチにはある。FMWでは大仁田がよく泣いてたし、工藤めぐみのデスマッチとか、あれなんて感情そのものでしょ?そこも大きな違いかな。

――確かに日本のデスマッチにはドラマ性がありますね。ではデスマッチアイテムはどうですか?好きなアイテムとか嫌いなアイテムは?

うーん、嫌いというわけでもないけど、蛍光灯は難しいよね。運が悪いと大怪我するし。でも嫌いってほどでもない。好きなのは有刺鉄線。あと焼き鳥スティック(竹串)!

――日本の竹串はアメリカのに比べると短くて細いですが、どちらが好きですか?

日本の!アメリカのだと長くて刺さっても垂れてきちゃうんだよね。ダラーンと。それと日本の方が刺しやすい。

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――では、リングネームのMASADAを選んだ理由は?

よく日本の名前だって言われるけど、そうじゃないんだよね。これはヘブライ語でイスラエルにある要塞の名前なんだ。ユダヤ人がこの要塞に立てこもっていたところをローマ人が包囲して、最終的にはそのユダヤ人が自決したという歴史的背景のある場所なんだ。両親からこの話を聞いたんだけど、すごくカッコいいと思って、その時にバンドを組んでいたからまずはバンド名にして、それからプロレスを始めてからもこの名前を使うことにしたんだ。

――ということはあなたはユダヤ人?

いや、全然違う(笑)俺のルーツはスコティッシュ、アイリッシュ、そしてチェロキー族。

――チェ、チェロキー?!

そう。鼻の横に筋があるでしょ?これはチェロキー(ネイティブアメリカンの部族)の特徴だよ。この名前を使って面白いことは、まず日本人には「マサダ?日本の名前?」って聞かれて、ヘブライ語だって答えると「じゃあユダヤ人?」って聞かれること。どっちの血も全く入ってないんだけどねー(笑)

――日本で記憶に残るエピソードはありますか?

うーん、大日本のレスラーは皆面白いから、笑える話はたくさんあるけど。札幌に行った時に、宮本、佐々木、ネクロ・ブッチャー、クレイグ・クラシックと一緒にバーに行ったんだけど、店にあったビールとアルコールを全部飲んじゃったことがあってね。あれは凄かったなー(笑)

――日本のここが嫌いっていうのは?

うーん、特にないけど、経済が悪くなったせいで俺がもう日本に住めなくなったってことは、それに当てはまるかな。日本は生活するのにお金がかかる国だよね。

――日本食も好きですか?

もちろん!何でも食べるよ!

――納豆も?

オー!納豆はダメ。臭いも味も受け付けない。キライ!!初めて日本に行った時は食べ物が心配で、知らない物は食べないようにしてたらすごく痩せちゃったんだ。だから次に行った時には何でも挑戦するようにした。そうしたら刺身も焼肉も牛丼も何でも好きになったよ。

――では最後に日本のファンにメッセージを

いつもサポートしてくれてありがとう。なかなか戻ることができなくて、残念だ。皆の事は忘れてないし、早く日本に戻ろうと思ってるよ。日本のことは大好きだし、いつも想ってる。俺のことも忘れずにいてくれよ。


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