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Nigel McGuinness

ブライアン・ダニエルソン vs ナイジェル・マッギネス


9月26日 ROH@グラウンドボールルーム ニューヨーク州マンハッタン

The Final Countdown

先ずはナイジェル・マッギネスがいつものタレサンをかけてゆっくりと入場。ファンからは「Thank You Nigel !!」チャントが鳴りやまない。著作権の問題でオリジナルの「ファイナルカウントダウン」ではないエントランス曲が流れると、えんじ色のガウンを羽織ったブライアン・ダニエルソンが続いて入場。どこか寂しげな表情でリングの周りを一周してからリングイン。両者の名前がコールされると無数の紙テープがリングに投げ込まれる。

両者がっちりと握手をしたあとROHでは最後となるゴングが鳴らされる。するとファンから「Let’s Go Dragon !!」と「Let’s Go Nigel !!」チャントが交互に何度も何度も合唱される。こんな地響きするほどのチャント合戦はROHでも珍しい。しかし、ファンの思いとは裏腹に序盤はゆっくりとしたペースで試合は進んでいく。ねちっこい腕の取り合いから関節技の攻防へ。技の一つ一つにこれまでの思いが凝縮されているかのようだ。

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関節を極められたナイジェルがロープに逃げてもカウント4までその手を離さないダニエルソン。するとファンからいつもの「I have Till Five !!」チャントが飛ぶ。これが最後だから思う存分チャントしてくれと言わんばかりに何度もカウント4まで手を離さないダニエルソン。二人だけではなくファンと一緒にプロレスをしているかのようだ。

ナイジェルが場外へのタワー・オブ・ロンドンを決めた辺りから一気にラフファイトモードへと突入。ナイジェルを客席へ投げ込むと、ニューヨーク恒例トップロープからの客席へのダイブをダニエルソンが決行。ようやく立ち上がったナイジェルはダニエルソンを鉄柱へと叩きつけ流血させる。気が付くとヒールチャンプだった頃のナイジェルの表情が戻ってきていた。さよなら試合にこんな死闘されてもみたいな雰囲気が一瞬だけ会場を包み込む。

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リングに戻ると、いままで二人がROHのリング上で繰り広げてきた名場面を再現するかのように、持っている技を全て出し尽くしていく両者。一進一退の攻防が続く。ナイジェルがロンドン・ダンジョン(キャメルクラッチの退勢で腕を決める技)を仕掛けると、ダニエルソンがそれをキャトルミューティレーションで返し、それを抜け出したナイジェルが掟破りのエルボーパッドでダニエルソンを攻め込む。まるで技で会話をしているような二人だけの世界が繰り広げられていく。

キラーとなったダニエルソンは鬼気迫る形相でナイジェルに頭突きをぶち込む。ふらふらになりながらも自らロープに振ってぶつかり合う両者。再度キャトルミューティレーションでナイジェルを弱らせて、すかさず三角締めに移行するダニエルソン。ギブアップしないとみるや三角締めのままナイジェルの頭部めがけてエルボーバッドを何度も何度も打ち込んでくと、見かねたレフェリーのトッド・シンクレアがここでレフェリーストップ。ROHファイナルマッチはブライアン・ダニエルソンの勝利。

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試合後、スタッフはじめ選手全員がリングサイドに集結。はじめにナイジェルがマイクを取り「ROHそしてブライアン・ダニエルソンに感謝したい、これからもファンのみんなにはROHを応援していって欲しい!」と別れの言葉の言う。次にダニエルソンがマイクを取ると、「ジョン・シナの耳にナックルパンチをぶち込んでくれ!」というファンからの野次に、「よーし!あのサノバ●ッチに食らわせてやるぞー!」と拳をつくりながら応えるダニエルソン。すると会場は大爆笑。

続いてダニエルソンは、「いま現在ROHで最高の選手をあげるとするなら、ジ・アメリカンウルヴス、ロドリック・ストロング、それにオースティン・エリーズだ」と言うと会場からは大きな拍手がわき起こり、「いままで日本をはじめ世界各地をプロレスで渡り歩いてきたけど、世界で最高のレフェリーはトッド・シンクレアだ」とリングサイドにいるシンクレア本人に向けて言うと、いつもは入場しただけで大ブーイングのシンクレアに対して、ファンから大きな拍手が送られる。涙をぬぐいながら何度も「サンキュー」と応えるシンクレア。

更に「社長のケアリー・シルキンがいなければ、いまのROHはなかっただろうと思う」と言うと、社長自ら手を振ってそれに応える。そして最後に、「ファンのみんなにはこれからもROHの応援して欲しい」と言うと場内にオリジナルバージョンのファイナルカウントダウンが流れ、ファンの「ファイナルカウントダーウン!」の大合唱と共に、ダニエルソンは天高く人差し指を突き上げた。

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ここまで殺伐とした試合になるとは正直想像していなかったが、最後の最後に両者のスタイルを出し切った試合内容だったので一ファンとして嬉しかった。らしいといえばらしい試合だった。もうROHでは観ることが出来ないと思うと実に寂しい。いままでROHを離脱していった数々のレスラー達も同様にさよなら興行をしてきたが、ここまでファン達の気持ちが一つになった興行は無かったように思う。それだけ両者はROHにとって特別だったと言えるだろう。適材適所という言葉があるが、二人が最も輝ける舞台はROHだと信じてきた自分にとって、WWE移籍は正直不安でしかない。もしかしたらアメドラさんがユージーンのようなギミックを与えられるかもしれない。ナイジェルがハリケーンのような全身タイツで試合をさせられるかもしれない。がしかし、たとえ彼らがどういう形になったとしても、広い気持ちでこれからも応援していきたい。それは彼らがインディーファンの夢だから。その夢に最後まで乗っかっていきたいと思う。


【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】

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ナイジェル・マッギネス インタビュー/Nigel McGuinness Interview

 

2008年6月7日 ROHフィラデルフィア大会

見事、潮崎選手を相手に王座防衛を果たしたナイジェル・マッギネス選手のインタビューです。

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――まずはじめにあなたのプロレス歴を教えてください。

(ナイジェル・マッギネス) 7~8年だね。

――もっと長いかと思っていましたが。

(ナイジェル) それだけ俺が素晴らしいレスラーだってことだね。

――では、プロレスは誰に師事していのですか?

(ナイジェル) オハイオ州シンシナティにある当時WWE傘下のHWA(Heartland Wrestling Association)という団体の創設者レス・サッチャーにレスリングを習って、それからイギリスに戻ったんだ。

――試合中いつも気をつけていることはありますか?

(ナイジェル) ファンの反応はあまり気にしていない。アメリカのファンの野次にいちいち反応していたら試合なんて出来なくなるからね。とにかく自分の持っているチカラを100%発揮することをいつも心がけている。

――いままで様々は国で試合をしていますが、日本独特だと思うところは?

(ナイジェル) なによりも先ず一番違うのは食事だね。日本の食事は世界のどこの国とも違うし、炭水化物中心で糖分が少ない。欧米の食事はもっとタンパク質が豊富だからね。とにかく食事が違う。

――もしかして日本食は苦手?

(ナイジェル) 全てとは言わないけれど、苦手なものもあるね。その国々によって違いがあるのはわかっているから、チャレンジはするんだけど‥。んー、日本人は素晴らしいね。とても礼儀正しいし、丁寧だし、レスリングに対する造詣も深い。

――では、食べられない日本食は?

(ナイジェル) 寿司のイクラとか、エビ、タコだね(不味そうな顔をしながら)。

――逆に好きな日本食は?

(ナイジェル) 知ってるかなあ。ステーキハウスのリベラ!(即答で)。あとはファミリーレストランのコーンスープとか大好物だね。

――イギリス出身ということでサッカーは好きですか?

(ナイジェル) イギリスに住んでいた頃は好きでよく見ていたけれど、いまはアメリカに住んでいてサッカーを見る機会も少なくなってしまったんだ。イギリスにいたころはマンチェスター・ユナイテッドのファンだった。俺の出身地ロンドンでは一番嫌われているチームなんだけどね。マンチェスターではマンチェスター・シティが嫌われていて、マンチェスター・ユナイテッドが一番人気なんだよ。

――あなたが好きなレスラーは?

(ナイジェル) ナイジェル・マッギネス(ニヤッと笑いながら)。見てて好きなのは、ウィリアム・リーガルとかフィンリーかな。

――では最後に、今後の目標を教えてください。

(ナイジェル) このROHヘビー級のベルトをできる限り長く防衛して、ROH史上最高のチャンピオンになることさ。

 

ROH史上最高のヒールチャンプ、今後も王座として君臨を宣言!王座を取るまではファンの間で大人気だったのですが、取った瞬間に見事なヒールに変身。これもナイジェルの上手さ所以でしょう。今後はどこまでブーイングされていくのか、ちょっと気になるところでもあります。

【文・Shiori】

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