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MANHATTAN DROP

ダッシャー・ハットフィールド

 

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【名前】ダッシャー・ハットフィールド/Dasher Hatfield 【生年月日】不明 【出身地】不明 【身長】178㎝ 【体重】78㎏ 【得意技】下手投げチョップ(アンダーハンド・ピッチ)、殺人スライディングキック(ベースボール・スライド)、パワースラム(グランドスラム

2007年2月17日デビュー。これまで(MosCow→Ultimo Breakfast→Create-A-Wrestler→Dasher Hatfield)と様々なキャラクターを持った変幻自在の覆面レスラー。現在はいにしえの時代からやって来たオールドスクールベースボールプレイヤーである。ベースボールの動きを取り入れたベースボールムーブを使いこなしチカラプロでは絶大な人気を誇る。常にフルスイングを心掛けている。


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ICW “The Aftermatch”


5月15日 ICW “The Aftermatch” @ホーリークロスハイスクール体育館 ニューヨーク州フラッシング

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団体活動を一時停止していたICW(Impact Championship Wrestling)が今年の3月19日に突如として復活。そして復活第2弾として、TNAからMCMG(アレックス・シェリー&クリス・セイビン)やホミサイド、元ECWのトミー・ドリーマー、日本からはTAJIRIが参戦。他にもクワイエット・ストームやSAT(マキシモ兄弟)、アメージング・レッドなどの地元勢に加え、マイキー・ウィプレック、クリストファー・ダニエルズ、ジェリー・リンなど豪華なメンツが揃った。

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セミでトミー・ドリーマーとTNAのホミサイドが対戦。トミー・ドリーマーが入場すると観客から「ECW! ECW! ECW!」チャントが発生してまたすぐに消える。まずはドリーマーがマイクでご挨拶。この時点で興行開始から3時間以上が経っており、ほどんど観客はだらけぎみ。試合の方はびっくりするほど噛みあわず、消化不良のままホミサイドが勝った。

これにはいろんな要因があると考えられるが、会場の都合で場外乱闘が全くなかったことや、椅子などの凶器攻撃も無しと、ECW的な展開を楽しみにしていたファンにとって物足りない内容だったことは否定できない。そしてまた、そんな通常の試合ルールなのに対戦相手がラフファイトが持ち味のホミサイドというのも疑問が残った。団体のプロモーションとしては成功したかもしれないが、試合内容としては残念だっととしか言いようがない。

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メインイベントはTAJIRI対アメージング・レッド対スーパー・クレイジーのイリミネーションマッチ。怪しげな雰囲気を漂わせながらTAJIRIがリングインするとコーナーポストにのぼり毒霧を噴射。すると子どもたちが大はしゃぎ。TAJIRI人気はいまでも健在のようだ。そしてスペシャルレフェリーとして元ECWのマイキー・ウィプレックがリングイン。つるピカハゲ丸くんばりの丸坊主に贅肉もついて一瞬誰だか分からなかったが、それっぽい雰囲気は残っていた。

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元ECW同士の意地悪ヒールコンビといった印象のTAJIRIとスーパー・クレイジーは、アメージング・レッドに集中攻撃をしかける。体のいい可愛がりのようにも見えるがこの構図がまた面白い。かと思えばレッドをキャメルクラッチの態勢に捕らたところに、田尻がレッドと見せかけクレイジーの顔面にミサイルキックをヒットさせる裏切りムーブ炸裂。これで流れが一気に変わっていく。そして最初にイリミネートされたのはスーパー・クレイジーだった。

アメージング・レッドとの一騎打ちになると、更にヒールっぽさが濃くなるTAJIRI。グリーンミストでアメージング・レッドをからかうような仕草を見せると、レフェリーのマイキーが止めるように注意。ここからマイキーとTAJIRIの小競り合いが始まる。最後はTAJIRIがマイキーの裏切りにあって高速スリーカウントでアメージング・レッドの勝利。

とにかく興行時間が長すぎて試合に集中できなかった。セミのトミー・ドリーマーの試合が終わると一気にお客さんが帰ってしまい、メインイベントのときには空席が目立っていた。詰め込みすぎの印象が否めない。これだけ豪華なメンツを揃えても、どれも印象に残らないのも珍しい。あとロープがへなへなでリング上のマットがこんもりと盛り上がっていたりとリングコンディションが最悪。それが原因で怪我してしまわないか心配になるほどだった。と挙げればキリがないが、そんな細かいことはどうでも良くなる瞬間がいくつかあって、本当に駄目すぎると一周まわってOKみたいなスイッチが入ってしまったのも確か。プロレスって…と、いろいろと考えさせられる大会だった。


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マット・クラシック インタビュー


――いきなりですがおいくつでしょうか?

知らん。とにかく長く生きてきて、長くプロレスをしている。あんたが生まれる前よりも、あんたの母さんが生まれる前よりも、たぶんあんたのお婆さんが生まれる前よりもまえからプロレスをしている。

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――なるほど。そんなに長いプロレス歴を誇るマット・クラシックさんですが、来日経験はあるんでしょうか?

もちろんだ!馬場に勝った。力道山にも勝った。おれの歴史はプロレスの歴史だ。猪木を片エビ固めでタップアウトさせたのさ。武道館でもやったし、同じ時に東京ドームでもやった。そんなことも知らないのは恥と思え!

――す、すみません…

ゲラーアウト!!謝ってすむもんじゃない!

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――いやいやそんな。もうちょっとお話を聞かせて下さい。お願いします。

少し言い過ぎたようだな。あんたはまだキッズだからしょうがない。

――では、いままで現役を続けていられるのはその素晴らしい体型があるからこそだと思うのですが、どうやって維持されているのですか?

毎朝3時に起きる。ヒンズースクワットを13.000回、70マイルジョギング、その後に17個の卵、パンケーキ、ワッフル、トースト、それを一気に大きなグラスに入ったビスクイック(ホットケーキミックス)で流し込む。液体のままだ。こうやって炭水化物やプロテインを摂るんだ。最近の若者はプロテインシェイクやサプリメントなんていうものをわざわざ食べたり飲んだりしてるが、そんなものは信用ならん!おれは昔ながらの方法でやる。朝起きたら、こういった物を食べて、それから熊と訓練だ。それが一番。

――え、いま熊って言いました?

ああ、熊だ。というかその話はもういい。次だ。

――ということは、あなたのトレーニングや食事は全てナチュラルということですね。

そんなもん当たり前だろー!おれは木の根っこも食べるぞ。

――日本でも根っこを食べるんですよ。ゴボウとか。

その通り!ジャパン!!(と突然叫び出す)。ミズーリ州ジャパン。そういう名前の小さな町があってな。昔、そこで試合をしたことがあって、その街の人も木の根っこを食べていたぞ。奴らは根っこだけじゃなくて、枝も食べてたな。栄養が詰まってるからな。

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――意味が全然わかりませんが、ところでヒンズースクワットは最高で何回くらいできますか?

あれは1963年のメモリアルデーの週末だったか…。3週間半連続でヒンズースクワットに挑戦したことがあった。その時は175万2000回やったかな。27時間ごとに休憩をとったけど、その休憩の時にアルカセルツァー(炭酸水)とクラッカーを摂っただけだ。とにかく記録を作るのに必死だった。

――ちなみにトイレはどうしてたんですか?まさかオムツ?

その通り。

――どうやって替えたんですか?

交換などせん!おれは男だ。記録を作るのが目的だったから、そんな小さなことは気にしてられん!記録を作るには肉体的よりも精神的に苦痛がある。肉体的な苦痛は自分の糞尿の臭いを嗅ぐだけだ。おれはこの3週間半の苦行を耐えるための準備をしっかりしてきたから、そんな臭いはなんとも思わん。

――あなたのマスクはマスク・ド・スーパースターのマスクにそっくりですが、それは…?

あーその件に関してはこうだ。あの小僧(マスク・ド・スーパースターの中の人)が、おれがアラバマの裏庭でトレーニングをしていた時にやってきて、「ミスター・クラシック。あなたのマスクデザインを使用したいのですが。」と言い出した。そこでおれは「そんな申し出は糞食らえだ!」と言ってやった。そうしたらあの小僧は勝手におれのデザインを真似しやがった。だから少額訴訟を起こしてやったんだ。あいつは$15か$17俺に使用料を払わないといけないのさ。

――え?たったそれだけですか?

本当におれに払ったかどうかわからん。奴に会ったら、おれに連絡するように言ってくれ。おれの電話番号は7389だ。いいか、必ず伝えるんだぞ!

――あなたはいつも若いレスラーに苦言を呈していますが、何か彼らにアドバイスはありますか?

おれはあいつらが大嫌いだ。トサカにきてる。アドバイスだって?「ドント・ドゥー・イット!!(やめてしまえ!!)」 。おれのやってるスポーツを汚すな!おれがスチュ・ハートをトレーニングして、ハート・ダンジョンを作り上げたんだ。ファーマー・バーンズやルー・テーズもおれが育てた。おれが彼らを叩き上げて育てたんだ。彼らはプロレスをリスペクトしている。しかし!今の若い奴らはプロレスに何のリスペクトもない。ゼロだ。そんな奴ら一人一人に練習をつけてプロレスに対するリスペクトを植えつけるには、78年もかかるわ!でも必要とあればやってやる。

――かなり厳しいご意見ですが、若いレスラー達がこのインタビューをウェブサイト上で読んで何か感じ取ってくれるといいですね。

ウェブサイト?ウェブサイトって何だ?

――インターネット上の…

インター?インター何だ?

――はい、では次の質問です。あなたにとって理想のレスラーとは?

おれ自身だ。この大きな胸。この分厚い胸を見ろ。がっしりとしたこの肩。太い腕。今の若い奴らがつけてるようなニーパッドなんか必要ない。パッドなんか付ける意味がわからん。あーそれと最近の若い奴らはあんな小さなタイツなんて履きおって…。へそも隠さずに性的に見せつけることばかり考えてやがる。タイツというのはだな、へそを隠してなんぼのもんじゃ。「シェイム・オン・ユー!(恥を知れ!)」。

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――では最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。

最近は日本に行ってないな…。以前は25年連続で行ってたもんだが。あの時はー、メガ・ジャパンプロレスに参戦していた。当時は最高の団体だったんだ。シュウシ・ハラシシが社長だった。まあ今の若い者は知らないとは思うがな。じゃあ、日本のファンにはこう言ってくれ。もし馬場が希望するならば、再戦してもいいぞ、と。もしくは猪木でもいい。タイガーマスクなら初代から7代まで対戦を受け付ける!

――でももう馬場さんは…

俺が馬場と言ったら馬場なんだ!いつでも挑戦は受けるぞ!

――はい(苦笑)ありがとうございました。


滅多に試合を目にすることが出来ない、いにしえの時代から現れた奇跡のレスラー、マット・クラシック。その揺るぎない自信と、プライドに充ち溢れた言葉の数々。これほどまでに素晴らしいレスラーが、あの『プロレススーパースター列伝』に取り上げられていないのが不思議でならない。みなさんも機会があったら是非とも生観戦してみて下さい。ファンならずとも一見の価値はあります。


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EVOLVE 3


5月1日 EVOLVE 3 @ラーウェイ・レックセンター ニュージャージー州ラーウェイ

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第一試合のサミ・キャラハン対アダム・コール。両者ともEVOLVEデビュー戦ながらオープニングマッチにふさわしい気迫に満ちた試合展開に。コーナーから飛びつこうとしたアダム・コールを下でガッチリと受け止めそのままパワースラムでマットに叩きつけるサミ・キャラハン。いまロングタイツや派手なショートタイツが多いなか、あえてツーショルダータイツ(吊りパン)というチョイスがなんとも鶴見五郎で昭和な雰囲気を漂わせている。最後はストレッチマフラー(変形の逆片エビ固め)でサミ・キャラハンのタップアウト勝ち。これからが楽しみな選手だ。

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第二試合ではリコシェがジョニー・ガルガノと対戦。ずる賢い動きのガルガノに対してハイフライヤーらしいキレの良い飛び技を繰り出していくリコシェ。そんな攻防の一つ一つを観客は集中して観ている。最後は両者リングアウトになり一度はゴングが鳴らされるが、最初にリングインした方が勝ちという完全決着ルールがリングアナからコールされる。両者とも生まれたての子馬のようにプルプルと立ち上がり、そして最初にリングインしたのはジョニー・ガルガノだった。ユーチューブに自分撮り(Johnny Gargano Power Hour)でプロレスを語りまくり、面白動画をアップロードし続けるガルガノは、後からじんわりと来るものがある。

第四試合のチーム・ビヨンド、アエロフォーム、そしてアップ・イン・スモークのスリーウェイタッグマッチがこれまた素晴らしい内容だった。特に、Beyond Wrestling(オハイオ州を拠点に活動中)などに出場しているジェイソン・パトリックとチェイス・バーネットのチーム・ビヨンドは、見た目はどこにでもいる若手インディーレスラーだが、空中技に関してはかなりの素質を持っている。アエロフォームのフリップ・ケンドリックと並んで次世代ハイフライヤーのうちの1人であるのは間違いないだろう。

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こちらもEVOLVEデビュー戦のドレイク・ヤンガーとジョン・モクスレイが第五試合で対戦。序盤はレスリング主体の試合運びで意表をつかれた。明らかにCZWのファンという風貌のお客さんがドレイク・ヤンガーに大ブーイング。対するモクスレイには大きな拍手と声援が送られていた。で、「良い」とは聞いていたがモクスレイがすこぶる良かった。憎たらしい表情やカラダの大きさ、そしてなによりレスラー然とした雰囲気がたまらない。

後半に入るといつものようなラフファイトが中心となっていく。凶器は使わないものの噛み付き攻撃でモクスレイの額から流血。そして流血した額に頭突きと噛み付き攻撃を続けるヤンガー。さらには場外戦にまで持ち込んでいく。いままでの流れからしてEVOLVEに流血戦は無いものと勝手に思い込んでいたが、やはりというかこの二人なら致し方ないだろう。今後はこういうゴツゴツした激しい試合もEVOLVEには必要な気がした。試合はドレイク・ヤンガーの勝利。

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前回のEVOLVE2ではクロウディオ・キャスタニョーリと素晴らしい試合を見せてくれたボビー・フィッシュ。相手は前日の試合で目を負傷したクリス・ヒーロー。序盤のキャッチレスリングのあと両者エルボー合戦がはじまる。クリスの強烈なエルボーでボビーのマウスピースがすっ飛ぶ。速くて重い蹴りでクリスを何度もぐらつかせるボビーだったが、最後はローリングエルボー3連発でクリスの勝利。EVOLVE2で日高郁人のセコンドに付いていたブラッド・アレンがリングインしてくると、クリスに対戦を要求する。しかしクリスは無言でリングをあとにする。この試合でもクリスの上手さが光った。クリスのレスリングテクニックの評価が前回の日高戦でまた一段と上がっているらしい。いつものハイスパート主体の試合はそれなりに魅力的だが、EVOLVEでしか観せないクリスのレスリングスタイルとても興味深い。次回ブラッド・アレンの挑戦を受けるのかどうか気になるところ。

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足の怪我でEVOLVE2を欠場したTJP。肘でカイルの背中をグリグリしたり、関節をきつく締め上げたりとエゲツない攻めを見せる。ステップワークから見て怪我の具合は心配なさそうだ。対するカイルは必死に食らいつこうとひたすら動きまわる。カイルがロープを使ってのジャンピングニーそして変形のコブラツイストが決まる。得意の起き上がり小法師式ダブルアームスープレックスにアンクルホールドと面白いように技が決まるカイル。動きに無駄がなくスピードもある。終盤になると蹴り合いの末に両者ダウン。観客からは「This Is Awesome !」チャントが発生。最後は変形の片エビ固めでTJPの勝利。試合後のインタビューで澤宗紀との再戦をアピールしたTJP。すると観客からは大きな歓声が上がった。敗れはしたものの澤との試合はかなり評価が良いだけに、この2人の再戦に注目が集まる。

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メインイベントはクロウディオ・キャスタニョーリ対チャック・テイラーの一戦。メインイベントのカードをファン投票で決めるという企画で実現したこのカード。実力差がハッキリと出た内容となった。インディーではトップクラスのパワーを誇るクロウディオ。序盤はそのパワーでチャック・テイラーを徹底的に痛めつける。そしてクロウディオはリング下に落ちたチャックを担ぎ上げると、なんとそのままトップロープ越しにリングへと投げ入れる。パワーありすぎ。休むことなくジャイアントスイングからそのままボストンクラブに決めるとチャックがもう虫の息。してまたチャックを肩に担いだまま立ち上がってクルクルと回りだす。しかも手を離して首だけで支えてクルクルクルクルー。キン肉マンっぽい技で観客もヒートアップしていく。しかし、クロウディオの攻撃をなんとか凌いだチャックは、一瞬のすきにオメガ・ドライバーを決め、クロウディオからスリーカウント奪取。誰もがこのまま負けるだろうと思っていた矢先の逆転勝利だった。


初参戦のサミ・キャラハン、ドレイク・ヤンガー、ジョン・モクスレイ、チーム・ビヨンドが、それぞれ自分の持ち味をしっかりと発揮できていたのが印象的だった。とにかく飛びまくる選手がいたかと思えば、スピードやパワーで押し切る選手がいたりと、全体的にメリハリがあって今まで以上に観やすかった。逆に言うと、盛り上がった試合とそうでない試合との差が少ない分、印象に残るような場面が少なかったようにも感じた。やはり新しいことをやろうとしているのだからもっと「これは一体何なんだ?」、という驚きがもう少し欲しかった。それにはやはり日本人選手の参戦が不可欠なのか。まだまだ手探り感がただようEVOLVE、次はどんなカードが組まれるのだろうか。いまから楽しみだ。尚、今後のスケジュールは9月11日にニュージャージーで開催が決定している。


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キング・オブ・トリオス2010 レビュー(Part.2)


3月23・24・25日 チカラプロ キング・オブ・トリオス2010 @フィラデルフィア  The (ECW) Arena

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チカラプロ初参戦ということもあってか初戦は少しぎこちない動きもあったが、2回戦からは素晴らしい活躍を見せてくれた大阪プロレス勢。苦戦が予想された2回戦の“F.I.A.T.”には一進一退の攻防で大接戦の末になんと前年度優勝トリオを撃破。観客からは「オオサカ!オオサカ!」の大チャントが発生。試合後にスタンディングオベーションが起きたのが印象的だった。思うに、大阪プロレスのスタイルはチカラプロと非常に相性が良いのかもしれない。それに小峠のスピードあるロープワークはスタッフや関係者の中からも絶賛の声が聞かれるほど。来年もまたエントリーして欲しい。

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休憩時間にはレスラー自らグッズの販売をしていた。黒カマキリの隣りにコブラのマスクが並んで、そしてその隣りには頭にカレーを乗っけたマスクマンがいるというなんともワクワクする光景が。大日本プロレスの面々も負けじと大声を出していた。子供のファンから腕にマジックでサインをして欲しいと言われたカレーマンは、「いいの?腕にサインしても後で消えちゃうけど、本当にいいの?知らないよ!」とカタコトの英語でやさしく対応していたのが印象的だった。にしても腕にマジックでサインて…。

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優勝候補の“BRUDERSCHAFT DES KREUZES(BDK)”に対抗できるトリオと言えば、このキング・オブ・トリオスまでの一 連の流れから考えても、アリ軍団の“THE COLONY”しかいない。実際に今年の決勝で対戦したが結果はルードス軍団のBDKが優勝。これで、ヤング・ライオンズ・カップを獲得したティム・ドンスト、今年3月にタッグチャンピオン(The Campeonatos de Parejas)になったクロウディオ・キャスタニョーリとアレス、そして今回のキング・オブ・トリオス制覇と、BDKがチカラプロのタイトルを総ナメしてしまったことになる。テクニコスの総大将であるマイク・クワッケンブッシュに、次の打つ手は果たしてあるのだろうか。

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BDKの若手で結成したピンキー・サンチェスとティム・ドンストそれにリンス・ドラドのトリオがこれまた勢いがあって憎らしいほど強かった。BDKの怖さはクロウディオ・キャスタニョーリやトゥルサスなどのトップどころだけでなく、こういった若いチカラも粒ぞろいなところだ。特にピンキー・サンチェスは勢いに乗せると手がつけられないので要注意。それだけに次世代BDKにとってピンキーの動向がカギとなってくるだろう。

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個人的にどうしても生で見てみたかったクイヘが想像を遥かにこえた小ささで驚愕。エントランスから姿を表したときには観客からどよめきが起きるほど。存在からして反則というかミニという分野がいまでも存在しているルチャリブレすごいと思った。対するカレーマンとロス・アイスクリームスもある意味反則。見た目は派手でコミックな路線ではあるが、技の一つ一つがどれも正確でキレがあった。特に試合にはあまり関係のないカレーマンのカレーダンスがダンス甲子園で優勝できるくらいキレキレだった。メロリンQも真っ青だ。恐らく中の人はかなりのテクニシャンでダンスの達人であることは間違いないだろう。

それに比べてアレブリヘが太り過ぎで動けなさすぎ。同じくオリエンタルも動きは鈍かった。やはりクイヘの一人舞台となった。クイヘが小さすぎて試合がやりづらそうにするカレーマン。ロス・アイスクリームスと一緒にクイヘだけを集中攻撃すると観客からはブーイングが。クイヘを見慣れていない観客も多かったはずだが予備知識は一切不要な気がした。最後はアレブ リヘがクイヘを空高く投げてそのままアイスクリームスをボディプレスで沈めた。観客からは「ルーチャーリブレー!ルーチャーリブレー!」の大合唱。こういったミニの試合が楽しめるのもキング・オブ・トリオスならではだろう。

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末っ子マラカイ・ ジャクソンが加入したことでジャクソン兄弟揃い踏みとなったが期待はずれだった。ジェネレーション・ミーとしてTNAで活躍しているマットとニックが凄 すぎるのか、末っ子マラカイがまだまだなのか、かなり微妙なトリオだった。そして素顔のリコシェとしてEVOLVEにも参戦しているヘリオスが相変わ らず無茶なダイブを見せていた。最後はヘリオスが630スプラッシュでマラカイ・ジャクソンをピン。


今年もバラエティに飛んだメンバーが集結したキング・オブ・トリオスだったが、試合内容もさることながら会場の雰囲気がとても良かったの印象的だった。チカラプロの一大イベントだということをお客さんもちゃんと理解して選手と一緒になって盛上げていた。こういったインディーの特徴でもあるファン同士の心地よい一体感というのがキング・オブ・トリオスのシリーズを通して感じられたし、これはかなり癖になる、と思った。あまりプロレスを知らない人から、マスクマンの中の人の名前を全部言い当ててしまえるほどのコアな人まで、みんなが楽しめるキング・オブ・トリオス。来年は一体どんなレスラーが出場するのか、もういまから楽しみである。


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