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2011年6月のアーカイブ

CZW Tournament of Death X (Final Match)


6月25日 CZW Tournament of Death X @マークランド・エーカース・ファーム デラウエア州タウンゼンド

竹田誠志 vs. MASADA (トーナメント・オブ・デス10 決勝戦)
今年で10回目となるCZW主催トーナメント・オブ・デス。血みどろの死合を制して、決勝戦に進出したのはCZW初参戦の竹田誠志(STYLE-E)と、日本でもお馴染みデスマッチ界のフィル・アンセルモことMASADAの二人だ。

この日だけで三試合目となる両者。顔面やコスチュームが血で染まったまま。気力でモチベーションを保とうとしているが疲労の色は隠せない。デスマッチの1dayトーナメントは、想像を遥かに越えた過酷さが要求されるようだ。

リングアナウンサーのラリー・レジェンドが、トレードマークのiPadを持ちながら決勝戦のセレモニーをはじめる。アクシデントで壊れてしまった優勝トロフィーが何とも切ない。リンク上には、有刺鉄線ロープに蛍光灯が括りつけられ、ガラスボードとコンクリートブロックが置かれていた。

ゴングが鳴ると両者ロックアップでスタート。序盤はレスリング主体の攻防。竹田はMASADAをエクスプロイダーで投げる。MASADAの額に蛍光灯の破片を押しつけてグリグリ攻撃。そして蛍光灯で殴りまくる。MASADAの頭が蛍光灯の破片で白くなる。両者とも一旦リング下にエスケープ。

リングに戻ると竹田がMASADAを蛍光灯の上にスープレックス。「ボンッ!」という爆発音。カウントツーでMASADAがキックアウト。MASADAは竹田の背中に蛍光灯をのせてエルボー。キャメルクラッチの体勢で、竹田の額に蛍光灯の破片ををグリグリ。MASADAは竹田を有刺鉄線ロープへ振る。蹴りをくらって場外のガードレールに落ちる竹田。劣勢は続く。

リングに戻るとMASADAが竹田に逆水平チョップ。つづけて蛍光灯で竹田の頭を殴る。すると竹田は「ウガァー!」と叫びながら、自分を奮い立たせるかのように自らの頭を蛍光灯で二度殴る。お客さんから歓声が上がる。竹田はMASADAの左足をとってアンクルホールド。竹田の顔が赤鬼のように真っ赤。参ったしないMASADAにジャーマンスープレックスホールド。MASADAがツーでキックアウト。つづけてMASADAにシャイニングウィザード。しかしこれもツー。

コーナーに立てかけてあるガラスボードにMASADAをベリートゥーベリー。ガラスの破片がリングサイドのお客さんまで飛び散る。MASADAの背中が真っ赤な血で染まる。竹田は蛍光灯を抱えたままコーナーのMASADAに捨て身のタックル。これもカウントツー。すると今度はMASADAが竹田をコーナーのガラスボードにパワーボム。「ボンッ!」という音と同時にガラスの破片が辺りに散らばる。

MASADAはコンクリートブロックにガラスボードを乗せてると、スタッフに火をつけろと指示。お客さんからは「ウィー!ウオント!ファイヤー!」チャント。無責任すぎる。ガラスボードに火が灯る。MASADAは何のためらいもなく竹田を着火ガラスボードにブレーンバスター!一瞬、竹田が火に包まれる。「キャー!」という女性の悲鳴が響く。MASADAがフォールに入るが、竹田がなんとこれをツーでキックアウト!!

まだくたばらねえのかといった表情でMASADAは竹田をパワーボム。フォールに入るが、竹田が根性でキックアウト!凄まじいほどの狂いっぷりにお客さんは総立ち。すると今度はMASADAが、まだ火が燃え上がっているコンクリートブロックに、竹田をパワーボム!完全に殺しにかかっている。コンクリートブロックから竹田を引きずり出しフォールに入ると、力尽きたのか竹田は返せずスリーカウント。トーナメント・オブ・デス10の優勝者はMASADA!

足首を負傷するアクシデントもあったが、いまのMASADAは本当に強い。そしてカッコいい。血だらけのカラダで優勝トロフィーを抱える姿は男の色気さえ感じる。この勢いでダニー・ハヴォックの持つUVUのベルトも十分に狙えるだろう。負けはしたものの、竹田の驚異的なねばりと根性はアメリカのデスマッチファンにも確実に届いたと思う。その証拠にお客さんから「プリーズ・カム・バック!」チャントを貰っていたほど。竹田が今後もしダニー・ハヴォックやドレイク・ヤンガーと血みどろのデスマッチをしたらどうなるのか。想像しただけでワクワクしてくる。試合後、シャワーで背中の血を洗い流し、そのまま売店に直行する竹田の後ろ姿にはシビれた。試合後、血だらけになったデスマッチファイターのカッコよさは異常である。ともあれ、今回のトーナメント・オブ・デスは次に繋がる展開や、日本人の活躍などもあって大成功と言っていいだろう。

(Round One)

(Semi Finals)


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CZW Tournament of Death X (Semi Finals)


6月25日 CZW Tournament of Death X @マークランド・エーカース・ファーム デラウエア州タウンゼンド

1) ”ザ・ブルドーザー” マット・トレモント vs. MASADA (準決勝)
額に大きな絆創膏を貼ったMASADAが入場。お客さんからの「MASADA!」チャントが鳴り止まない。”ザ・ブルドーザー” マット・トレモントはショッピングカートを押しながら入場。カートの中には蛍光灯、サインボード、バットなどが入っている。頭に画鋲がぎっしりと刺さったままのブルドーザーは、試合前から流血している。エルボー合戦からブルドーザーがMASADAをコーナーに振る。ブルドーザーがMASADAにドロップキック、そして足で顔をグリグリ攻撃。

MASADAは金ブラシでブルドーザーの頭をゴシゴシ。さらに腕と背中に金ブラシを押し付ける。地味に痛そう。横にしたショッピングカートにブルドーザーをバックドロップ。頑丈なカートがしなる。MASADAはコーナーに詰めたブルドーザーにショッピングカートを勢いよくぶつける。ブルドーザーの大きなお腹にジャストミート。するとMASADAがバケツに入っていた剣山をリングにばら撒く。お客さんから「イエーイ!」と大歓声が上がる。

しかしブルドーザーが剣山めがけてMASADAをパワーボム。その際にMASADAが右足首を痛めてしまう。そんなことはお構いなしのブルドーザー。剣山を口に加えたままMASADAの額に噛みつき攻撃。ま、自分も痛いわけだが根性を見せるという意味では素晴らしい技だ。さらにチーズおろし器でMASADAの額を削りはじめる。チーズの代わりにMASADAの血が垂れてくる。

MASADAは剣山を3個ばかしブルドーザーの頭に突き刺す。頭に剣山が刺さったままのブルドーザーにビッグブーツ2連発。椅子で叩いて剣山を頭に押し込むMASADA。あんた鬼だ。ブルドーザーはMASADAをシットダウンパワーボム。バットと椅子で殴り、MASADAをショッピングカートの上に寝かせる。ブルドーザーはボディプレスを狙うが誤爆してしまう。するとMASADAは、椅子のパイプ部分をブルドーザーの首にひっかけて変形のSTF。ブルドーザーの意識が遠のく。レフェリーの呼びかけにも反応がなくゴングが鳴らされる。MASADAが決勝戦進出。

惜しくも決勝進出を逃したザ・ブルドーザーことマット・トレモント。デスマッチにかける根性は素晴らしいものがあった。

2) 沼澤邪鬼 vs. 竹田誠志 (準決勝)
日本のデスマッチを直輸入する形となった沼澤と竹田の一戦(有刺鉄線ボード&蛍光灯&画鋲デスマッチ)。エントランスへ向かう竹田の表情は緊張ぎみ。対する沼澤には余裕がうかがえた。いきなりお互いの頭を蛍光灯で殴り合う。「パン!パン!パン!」と餅つきみたいにリズムがいい。沼澤が「ジャパニーズスタイル!」と叫ぶ。沼澤は蛍光灯の破片で竹田の額をグリグリ攻撃すると、袋に入っていた画鋲をリングにばら撒く。お客さんが異常にヒートアップ。

しかし竹田が切り替えして画鋲の上に沼澤をスープレックス。そしてコーナーの沼澤に蛍光灯を抱えたままタックル。竹田は自分もダメージを負ってしまう。沼澤は有刺鉄線ボードへ竹田を投げつける。「バリバリ!」というボードが割れる音と、竹田の「ウガー!」という叫び声が辺りに響く。リング下からテーブルを取り出した沼澤は、竹田をテーブルに寝かす。コーナーへ上ろうとする沼澤を竹田がキャッチしてテーブルに投げ落とす。テーブルは粉々。

最後は竹田が沼澤を有刺鉄線ボードの上にジャーマンスープレックスホールドでしとめてスリーカウント。ビックリするほど綺麗なジャーマンスープレックスホールドだった。日本人によるキチ●イファイトは竹田誠志の勝ち。TOD初出場にして決勝進出という快挙を成し遂げた。

(Final Match)につづく


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CZW Tournament of Death X (Round One)


6月25日 CZW Tournament of Death X @マークランド・エーカース・ファーム デラウエア州タウンゼンド

ニューヨークから車で約3時間のデラウエア州タウンゼンド。ハイウェイを下りて林道を抜けると、そこにはなーんにもない空き地が現れた。野球場ほどの広さはある会場エリアには、既にリングが設営されてあり、その隣には売店や特設トイレも完備。駐車場ではテールゲートパーティー(試合前にビールを飲みまくる)をするファンたちが数多くいた。これから血みどろな試合が始まるとは想像もできないほどユルくのどかな雰囲気だが、一方バックステージではお客さん持ち込みのデスマッチアイテムが山のように集められ、一種異様な光景だった。

試合開始の2時間前、CZWスタッフによるデスマッチアイテム作りを見学させてもらうことに。蛍光灯、画鋲、剣山、バット、竹刀、水のタンク、ドラム缶、有刺鉄線、それにガラスボード。建設現場か廃材置き場と間違えそうなバックステージだ。経験の浅いCZWフタッフが、蛍光灯の束を作ろうと試行錯誤していると、大日本プロレスのレフェリー李日韓さんが手際よくアシスト。そこで急遽、李日韓先生によるデスマッチアイテム作りのワークショップが開講。デスマッチアイテムを作るにも経験と技術が必要なのだ。

試合前からビールをがぶ飲みするネクロ・ブッチャーは、「今日は暑くて汗をかくから、ビールと水を交互に飲むのがいいんだ」と聞いてもいないのに語りはじめる。まったく意味が分からないが、もしかしたらその通りかもと思わせてしまうから不思議な人だ。試合時間が近づくと、お客さんがぞくぞくと席に着く。

1) ディスファンクション vs. MASADA (一回戦)
ディスファンクションの奇襲で試合が始まる。ファン持込みアイテムを使ってのデスマッチということで、リング上には様々なファン自作デスマッチアイテムが散乱している。ディスファンクションがフォークでMASADAの額をメッタ刺し。流血したMASADAは、ゴミ箱のフタでディスファンクションの頭を殴る。CZWと書かれた太鼓を、フラフラになったディスファンクションの頭に振り落とす。すると太鼓がディスファンクションの頭にすっぽりとイン!MASADAの眼が一瞬にしてキラーの眼になる。

こんどはディスファンクションの頭めがけてギターをフルスイング。「バッコーン!」という枯れたいい音がする。MASADAは有刺鉄線が巻きついたパイプ椅子に、ディスファンクションを投げつける。ディスファンクションは大流血。MASADAが鬼神のような怒涛の攻めを見せる。場外でファンから渡されたサインボードを投げつけるがMASADAにカットされてしまうディスファンクション。リングに上がったMASADAは、マンハッタンドロップが持参した「焼き鳥の串」を取り出し、ディスファンクションの腕や頭にブスブスと刺しまくる。MASADAがまるで必殺仕掛人の藤枝梅安みたくなっていた。最後はMASADAがディスファンクションを担ぎ上げて、場外のテーブルにデスバレー・ドライバー。そのままスリーカウントが入り、MASADAの準決勝進出が決まった。

2) ”ザ・ブルドーザー” マット・トレモント vs. ネクロ・ブッチャー (一回戦)
試合前にビールを1ダースほど飲んでいるネクロ・ブッチャー。「ビールはエナジードリンク」や「俺にとってビールはエアー(空気)みたいなもんだから無いと困る」という名言を残してからリングへ。この日も裸足にボロボロのジーンズ姿だ。いきなり椅子をがんがんリングに投げ入れる。ここで早くも大「ネクロ!ネクロ!」チャントが発生した。ネクロはブルドーザーをコーナーに投げてパンチ攻撃。ブルドーザーもパンチで反撃すると、「カモーン!オールドマン!」とネクロを挑発。確かに見た目はオッサンだがネクロはまだ40歳前。歳のことを言われカチンときたのか、ネクロは椅子を向かい合わせにセットすると、タイペイスタイルのグーパンチ合戦を要求!

デビューして1年も経たないブルドーザーは、ネクロの顔面にフルスインググーパンチ!「バツン!」といういやーな音が。しかしビール飲んで感覚が麻痺しているのか、ハードパンチを食らってもネクロはビクともしない。お返しとばかりにネクロもブルドーザーの顔面にグーパンチ!こんどは「ドンッ!」という鈍い音。するとブルドーザーは気持よさそうな表情でリングに崩れ落ちる。グーパンチ勝負はネクロに軍配が上がった。

二人は客席に雪崩込んで大乱闘。ネクロは相手の背中に椅子をあてがえて、そのままボディスラム。さらに客席をねり歩くと、お客さんのクーラーボックスをブルドーザーに投げつける。ネクロが場外でフォールするが、ブルドーザーがツーでキックアウト。リングに戻ると、ネクロが棒の先に空の水ボトルがついたアイテムでばこばこ殴る。そしてなんとネクロは、客のビール瓶をブルドーザーの頭に思いっきり叩きつけたのだ。ビール瓶は割れて中身が吹き出す。当然ながらブルドーザーの頭は大出血。これが路上なら普通に警察沙汰である。

ブルドーザーは画鋲バットでネクロの足の裏を連打。ネクロも画鋲バットで反撃するが、ブルドーザーがネクロを椅子の上にパワーボム。ぐにゃっと椅子が変形する。ブルドーザーは空の水ボトルでネクロの頭をボコボコに殴ると、コーナーからダイビング・ヘッドバット。そのままスリーカウントが入り、”ザ・ブルドーザー” マット・トレモントが準決勝進出。このマット・トレモントは思いっきりがイイ。むしろ良すぎるくらい。要注目選手である。

3) 沼澤邪鬼 vs. ダニー・ハボック (一回戦)
沼澤は蛍光灯の束を持って入場。ハボックは右手に蛍光灯を括りつけて入場。蛍光灯セレブレーションマッチと題されたこの試合、リングサイドには電球やクリスマス用のガラスボール、リングコーナーには蛍光灯の束が設置してある。ハボックはジャンピングエルボーで腕に括りつけた蛍光灯を沼澤にヒットさせる。沼澤は額から流血。ハボックは沼澤を蛍光灯の上にボディスラム。ハボックがムーンサルトプレスを狙いにいくところを、沼澤が蛍光灯をフルスイングして阻止。蛍光灯の破片が客席付近へふっ飛ぶ。

沼澤はイス攻撃を失敗すると、逆にハボックが椅子の上でエースカッター。沼澤はハボックを蛍光灯の上でリバース・パイルドライバー。しかしハボックはツーでキックアウト。同じようにハボックも沼澤に長い蛍光灯の上でリバース・パイルドライバー。沼澤もツーでキックアウト。

ハボックはコーナーから場外のガラスボールへブレーンバスターを狙うが、ミスター・トフィガが蛍光灯を持って突如乱入。ハボックの背中に蛍光灯を叩きつけると、チョークスラムで場外のガラスボールに投げ捨てる。観客から大ブーイングを食らうミスター・トフィガ。沼澤は蛍光灯で出来た建造物にハボックをパワーボム。蛍光灯の破片がリング上に散乱する。しかしハボックはツーでキックアウト。観客から「ダニー!ダニー!」チャント。最後は沼澤が蛍光灯の上でハボックをパイルドライバー。そのままスリーカウントが入り沼澤が準決勝進出。

4) 竹田誠志 vs. スコッティ・ボルテック (一回戦)
CZW初登場の竹田誠志は、入場時から気合十分。ボルテックはニーパッドに画鋲を貼りつけた(試合前にサミ・キャラハンが作った)サムタックニーパッドを着用。実に分かりやすーいデスマッチアイテムである。前回優勝者のボルテックは竹田に比べてすこし余裕が感じられる。リング上には有刺鉄線ボードが設置されているが、序盤はレスリングの攻防。

一旦、両者とも場外に出ると、竹田がサインボードでボルテックの頭を叩く。リングに戻ると竹田が有刺鉄線ボードの餌食になってしまう。ボルテックは画鋲付きのニーパッドで竹田の顔面にキック。顔面に画鋲が刺さったままの竹田。ボルテックは竹田の胸に蛍光灯を押し付けそのままキック。蛍光灯が「ボン!」と破裂する。さらにボルテックは竹田の背中に画鋲ニーパッドでキック。竹田はツーでキックアウト。

しかしここから竹田がネバリを見せる。竹田は有刺鉄線ボードにボルテックをスープレックスで投げつける。さらにボルテックをコーナーに追い込むと、有刺鉄線ボードの破片を立てかけてそのままタックル。しかし有刺鉄線が自分の方に向いたままタックルした為に、「イター!」と叫ぶ竹田。やりたいことが空回り。するとボルテックは画鋲ニーパッドでコーナーからニードロップ。竹田がツーでキックアウト。

竹田が椅子に有刺鉄線ボードを寝かせセットすると、そこへボルテックをジャーマンスープレック。体勢が崩れてしまいもう一度有刺鉄線ボードにジャーマンスープレックスホールド。そのままカウントスリーが入って竹田が準決勝進出を決めた。

(Semi Finals) につづく


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葛西純 vs. サミ・キャラハン


4月10日 wXw @エースアリーナ ニュージャージー州ユニオンシティ

フリーダムズでは惜しくも叶わなかった葛西純対サミ・キャラハンのカードが、ドイツの団体wXwのアメリカツアーで実現した。二ヶ月も前のことなのだが、レビューを書いてみる。

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ゴングが鳴ると観客から「クレイジー!モンキー!」チャント。あっはっはーと半笑いで殴り合う両者。葛西は「ユア、クレイジー!」と叫んで引っかき攻撃。どっちがクレイジーかを競い合っている様子。

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ゴツンゴツンと鈍い音をさせながら両者頭突き合戦。ローキックから逆水平チョップの応酬がつづく。

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葛西はサミを場外へ放り投げる。サミを固いガードレールに叩きつけると、観客のペプシを口に含んでサミの顔面へ噴射。サミはたまらずリングに戻る。

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葛西は観客から靴を借りて、サミの顔面にぐりぐりと押し付けオドイーター攻撃。サミをコーナーに投げてから、サミの顔面に靴の底でポコポコヘッド攻撃。サミは靴を奪って葛西の顔面に押し付けて逆オドイーター攻撃。葛西は「オエー!」とえずきながら靴を観客席にぶん投げる。そして自分で借りときながら何故か観客に中指を立てる葛西。

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葛西はサミをブレーンバスター。カウントツーでキックアウト。また観客から「クレイジー!モンキー!」チャントが起きると、葛西はサミの袖なしGジャンを盗んで着はじめる。しかしサイズが合わずに「スモール!」と叫んで投げ捨てる。完璧なカタカナ発音に日韓レフェリーも苦笑い。葛西はサミにチョーク攻撃。サミは目潰し攻撃で葛西をはね返す。

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葛西はサミをコーナーに投げてエルボーを狙うが、見事にかわされてしまいハイキックを食らう。続けて葛西に顔面ウォッシュ。フォールに入るが葛西がツーでキックアウト。ねばる葛西を強引にバックドロップ。すると葛西は、「マサ・サイトー!」と叫んでヘソで投げるバックドロップ炸裂。さらに「ダイナマイト・キッド!」と叫んでから高速のブレーンバスター。そして「ハーリー・レイス!」と叫んでコーナートップからダイビング・ヘッドバット。レスラーの名前を叫んでから技を出しますよシリーズ完成!しかし調子にのってしまったのか「ウィーー!」と叫んでテキサスロングホーンばりのラリアットを狙うがかわされて失敗。

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葛西は急所攻撃からコーナーにフェイスバスターそしてラリアット。サミがカウントツーでキックアウト。葛西はリバース・タイガードライバーをきめるが、またツーでキックアウト。バズソーキックから二度目のリバース・タイガードライバーをきめるも、またまたツーでキックアウト。すると葛西はボディスラムで寝かしといて、サミの顔面に手鼻をかんでからコーナートップヘ。「シュワッチ!シェーー!」と叫んでパールハーバー・スプラシュを狙うが自爆。サミが強烈なランニングエルボーからフォールに入るがツーでキックアウト。と、そこでサミは何を思ったのか、葛西のゴーグルを手に取りコーナーポストに登ると、オキテ破りの逆パールハーバー・スプラシュ!しかしサミも自爆!自爆合戦!

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すると葛西は三度目のリバース・タイガードライバーを狙いにいくが、それをサミが上手くかわしてストレッチマフラー。そのままグランドに持ち込む。葛西はロープにエスケープしようとするが耐えきれずタップアウト。サミ・キャラハンの勝利。

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勝ったことが信じられないサミ。ふらふらと葛西に近寄りゴーグルを返そうとすると、葛西が突然クレイジー同士の熱いキッス!ツバを吐いて嫌がっていたサミだが、まんざらでもない様子だった。

日米クレイジー対決は、サミ・キャラハンに軍配が上がった。ハードコアマッチでもデスマッチでもなかったが、両者の持ち味が十分に発揮できて、しかもクレイジーで笑えた試合だった。普段ゴツゴツとしてハードヒットな試合スタイルのサミ・キャラハンが、葛西のコミックな動きに対応していたのも興味深かった。サミもコミックいけるのかと思ったが、やはり次はもっとハイテンションで最狂な試合が観たみたい。そんなサミ・キャラハンの来日を願って止まないのだ。


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怪獣ビッグバトル “Leveling Las Vegas!”


6月3日 Kaiju Big Battel “Leveling Las Vegas!” @プラザホテル&カジノ ネバダ州ラスベガス

ニューヨークから飛行機で約6時間かけてネバダ州ラスベガスへ。遂に怪獣ビッグバトルもラスベガスに進出かっ!と思いきや、単独興行ではなくバーレスクショーのオープニングアクトとして開催されたものだった。会場はラスベガス中心街から車で20分ほどのところにあるダウンタウンのホテル。改装中ということもあって場末感がぷんぷん。通常ならばお客さんがリングを囲むように観戦するのだが、今回は舞台の上にリングが設置されていて、一方向からでしか試合を観ることが出来ない。

さらに、試合前に予定されていた怪獣ビッグバトル紹介スライドショーが、会場にスクリーンが無いというトラブルで急遽中止になってしまった。このスライドショーの為に徹夜で眼を赤くしていた主催者のランド・ボーデン氏は、開場前から茫然自失。しかし、司会者であり怪獣ビッグバトルの中心的人物でもあるラウデン・ノックシャス(チカラプロではギャヴィン・ラウドスピーカー)がそれをうまくリカバリーしていた。その他にも細々とトラブルがあったりしてアウェー感たっぷりな中、ショー・マスト・ゴー・オンてことで試合開始となった。

リング上にはラスベガスの街並みが設置されていた。遠望デッキに絶叫マシーンがあることで有名なストラトスフィアタワーや、UFCを開催しているMGMグランドホテル、それにピラミッド型のルクソールホテルまである。笑えるくらいによく出来ていた。しかし怪獣グルーディンが入場すると、一瞬でストラトスフィアタワーをぶち壊してしまった。呆気無さすぎ。

ダスト・バニー対グルーディンの試合途中に、極悪科学者ドクター・キューブが手下の怪獣を従えてリングイン。ダスト・バニーをボコボコにしてしまう。ラスベガスでもブーイングを食らうドクター・キューブ。惚れ惚れするほどのヒールっぷりだった。ラスベガスといえば(婚姻手続きが簡単というなんともアメリカンな理由)でウエディングが有名ということで、一つ目のヘルモンキーがタキシード姿で登場すると、お客さんとこの場で結婚式をあげようとする。が、そんな馬鹿げたことは許さんとサンバスターが阻止。

ラスベガス限定?の賭博怪獣ギャンブリング・バグとヤースミンコ、そしてサイクロプトパスが登場。そしてこれまた新キャラの宇宙の流れ者フェイデンもリングイン。で、エルビス・プレスリーやランディ・サベージ風のレフェリーまで登場。フェイデンがギャンブリング・バグを押さえこんで勝ったものの、リング上はしっちゃかめっちゃか状態。あえて収集をつけずに、試合をノンストップで続けていくハプニングパフォーマンスみたいな斬新なスタイル。ある程度観続けているとこれがまた癖になる。

そして久々にスーパー・ロングが復帰してスチーム・パワード・テンタクル・ボウルダーと対戦。スーパー・ロングの入場曲が、はっぱ隊の「YATTA!」ってことをどれだけのお客さんが知っているのか。ツッコミどころ満載の対戦はテンタクル・ボールダーの勝利。続けて男前のウチュウチュウ(宇宙虫)とウニボウズが対戦。宇宙虫が圧勝するとマスカラスばりのピースサインで勝ち名乗りをあげた。

メインイベントは、怪獣チャンピオンシップベルト(飯伏が狙っているとかいないとか)をかけて、王者ナンバー13が挑戦者アメリカンピートルと対戦。観客席での乱闘でフラフラになったアメリカンビートルに、またしてもドクター・キューブが介入。しかしそこにカンフー・チキンヌードルが登場!ドクター・キューブ軍を一掃すると、アメリカンビートルがナンバー13から見事に勝利!タイトル移動でショーは終了した。

本来のスタイルとは微妙に違ったショーだったが、怪獣ビッグバトルの魅力は十分に伝わってきた。初めてショーを観たというお客さんから、「ブッ飛んでて楽しかったよ!いつもこんなことやってるの?」という声を聞いた。そうなんです、いつもこんなにブッ飛んでるのが怪獣ビッグバトルなんです。ともあれ、西海岸エリアのファン達にも楽しんでもらえたようで何よりだった。次回はいつどこでブッ飛んだことしてくれるのだろうか。

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