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アメージング・レッド
ICW “The Aftermatch”
- 2010-05-18 (火)
- Pro Wrestling | Review
5月15日 ICW “The Aftermatch” @ホーリークロスハイスクール体育館 ニューヨーク州フラッシング
団体活動を一時停止していたICW(Impact Championship Wrestling)が今年の3月19日に突如として復活。そして復活第2弾として、TNAからMCMG(アレックス・シェリー&クリス・セイビン)やホミサイド、元ECWのトミー・ドリーマー、日本からはTAJIRIが参戦。他にもクワイエット・ストームやSAT(マキシモ兄弟)、アメージング・レッドなどの地元勢に加え、マイキー・ウィプレック、クリストファー・ダニエルズ、ジェリー・リンなど豪華なメンツが揃った。
セミでトミー・ドリーマーとTNAのホミサイドが対戦。トミー・ドリーマーが入場すると観客から「ECW! ECW! ECW!」チャントが発生してまたすぐに消える。まずはドリーマーがマイクでご挨拶。この時点で興行開始から3時間以上が経っており、ほどんど観客はだらけぎみ。試合の方はびっくりするほど噛みあわず、消化不良のままホミサイドが勝った。
これにはいろんな要因があると考えられるが、会場の都合で場外乱闘が全くなかったことや、椅子などの凶器攻撃も無しと、ECW的な展開を楽しみにしていたファンにとって物足りない内容だったことは否定できない。そしてまた、そんな通常の試合ルールなのに対戦相手がラフファイトが持ち味のホミサイドというのも疑問が残った。団体のプロモーションとしては成功したかもしれないが、試合内容としては残念だっととしか言いようがない。
メインイベントはTAJIRI対アメージング・レッド対スーパー・クレイジーのイリミネーションマッチ。怪しげな雰囲気を漂わせながらTAJIRIがリングインするとコーナーポストにのぼり毒霧を噴射。すると子どもたちが大はしゃぎ。TAJIRI人気はいまでも健在のようだ。そしてスペシャルレフェリーとして元ECWのマイキー・ウィプレックがリングイン。つるピカハゲ丸くんばりの丸坊主に贅肉もついて一瞬誰だか分からなかったが、それっぽい雰囲気は残っていた。
元ECW同士の意地悪ヒールコンビといった印象のTAJIRIとスーパー・クレイジーは、アメージング・レッドに集中攻撃をしかける。体のいい可愛がりのようにも見えるがこの構図がまた面白い。かと思えばレッドをキャメルクラッチの態勢に捕らたところに、田尻がレッドと見せかけクレイジーの顔面にミサイルキックをヒットさせる裏切りムーブ炸裂。これで流れが一気に変わっていく。そして最初にイリミネートされたのはスーパー・クレイジーだった。
アメージング・レッドとの一騎打ちになると、更にヒールっぽさが濃くなるTAJIRI。グリーンミストでアメージング・レッドをからかうような仕草を見せると、レフェリーのマイキーが止めるように注意。ここからマイキーとTAJIRIの小競り合いが始まる。最後はTAJIRIがマイキーの裏切りにあって高速スリーカウントでアメージング・レッドの勝利。
とにかく興行時間が長すぎて試合に集中できなかった。セミのトミー・ドリーマーの試合が終わると一気にお客さんが帰ってしまい、メインイベントのときには空席が目立っていた。詰め込みすぎの印象が否めない。これだけ豪華なメンツを揃えても、どれも印象に残らないのも珍しい。あとロープがへなへなでリング上のマットがこんもりと盛り上がっていたりとリングコンディションが最悪。それが原因で怪我してしまわないか心配になるほどだった。と挙げればキリがないが、そんな細かいことはどうでも良くなる瞬間がいくつかあって、本当に駄目すぎると一周まわってOKみたいなスイッチが入ってしまったのも確か。プロレスって…と、いろいろと考えさせられる大会だった。
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アメージング・レッド インタビュー
- 2010-04-04 (日)
- Interview | Pro Wrestling
現在はTNAに籍を置くアメージング・レッド。但し昔からのアメリカインディーファンにとっては、初期TNA・XディビジョンやROHで超人的な技を繰り出していたレスラーというイメージが強いはず。ハイフライヤーの先駆けとして一躍アメリカインディー界で注目を浴びたのも束の間、2003年に全日本プロレスにスプリガンとして参戦した際に、右足前十字靭帯に大怪我を負ってしまう。その後復帰をしたものの、再び同じ箇所に怪我を負ってしまい長期欠場を余儀なくされた。その後2年以上のブランクを経て復帰してからは、TNAを中心に活躍。時々東部インディーにも参戦。そんなレッドにICWでの試合後に話を聞きました。
――2000年代前半のアメリカインディーというと、日本ではアメージング・レッドのプロレススタイルを思い浮かべる人が多いと思いますが。
本当?僕のスタイルが?“ショッパイ”レスラーの見本ってことじゃなくて?(笑)
――02年~03年あたりだと、450°や540°という技はごく限られた人しか使えず、特別な技でした。こういった技を初めて見た時には、凄い!と衝撃を受けたものですが、最近は誰でも使えると言っても過言ではありません。あなたはハイフライヤーのパイオニアですが、最近のこのような風潮についてはどう思いますか?
確かに最近は誰でもやるよね。理由は簡単で、やりたいからなんだ。一度始めると、どんどん飛び技を使い続けて、技自体もどんどん高度になっていく。そして他の人がさらに高度な技を出すのを見たら、自分も、と思ってしまう。今はダブルコークスクリューをやる人もいるでしょ?そういうのを見たら、「ワーすげえ!俺もやろう」って思っちゃうんだよね。でも僕の技やスタイルに影響を受けてそういう技を出してくれているのであれば、とても有り難いことだよ。
――でもかつては、自分の専売特許だったスタイルを皆が始めたことで、焦りやジレンマはありませんでしたか?
正直言って、最初はかなりあった。でも次第に、これは僕のスタイルを認めてくれたからこそ、皆が真似をし始めたんだと思うようになって、光栄な事だと思えるようになったんだ。真似するべき技だと思うから、皆やってくれてるわけでしょ?それに、僕の技を真似したって、全く同じようには出来ないわけだし。だから、僕の技は僕だけの技であって、他の人の技は僕のとは違うその人の技なんだ。例えば誰かがブレインバスターを使ったとしても、橋本と同じようなブレインバスターではないよね?それと同じことだよ。
――なるほど。では、引退の危機に瀕するほどの大怪我をしましたが、その怪我はアメージング・レッドのプロレススタイルに影響を与えたでしょうか?
そうだね。僕は怪我をするまでは、何でもできた。どんな動きも問題なかったんだ。でも最初に怪我をして復帰をしてからは、膝をかばってヘビー級のレスラーみたいな技をよく出すようになった。でもその後にまた怪我をして、2年以上休んで復帰した後は、以前とほとんど同じ技が出せるようになった。まあ怪我をしてからは体重も増えてしまったから、とにかく減量に努めたおかげで、どんな技でも出せるようになったんだけどね。技に限ったことじゃないけど、今はもっと頭も使うようになったから、飛んだり跳ねたりする技ばかり出せば良いってわけじゃないこともわかったんだ。
――手術は全部で何回受けたのですか?
2003年の全日本プロレスに参戦した時に、3週間のツアーの初日に怪我をしてしまったんだ。でもそのままツアーは最終日までこなして、アメリカに帰ってきてから手術をした。半年位リハビリをしてから復帰をして、その後にTNAに行ったんだけど、また怪我をして手術をした。最初の怪我がきっかけで同じ箇所を何度も怪我をしてしまい、その結果何度も手術をすることになってしまった。この時は結局2年近くも休業することになったんだ。
――2年近くものブランクを経て復帰することは簡単ではないと思いますが。
2回目の復帰は本当にきつかったよ。さっきも言ったけど体重も増えてしまって、190ポンド(86㎏)になってしまったんだ。当時、僕の奥さんが妊娠をしていて、つわりで食べられないことも多かったから、食べる機会も多くてさ…。それから今の140ポンド(63㎏)まで必死で落としたよ。
――それは大変でしたね…。ところであなたのプロレススタイルは、どうやって築き上げられていったのですか?影響を受けたレスラーは?
僕がプロレスを始めた時は、ハルク・ホーガンと123キッドが大好きだったんだ。その後日本のプロレスを見るようになって、まずは獣神サンダーライガーにハマった。それから三沢と小橋だね。彼らの試合はとにかく録画して、テープが擦り切れるまで見たよ。「これがプロレスなんだ!」とか友達に説明しながらね(笑)その後レスラーになって日本へ行く機会に恵まれた時に、とにかく全日本プロレスに行きたいって言ったんだ。当時の全日本と違うことはわかっていたけど、全日本プロレスというのが僕の憧れだったんだ。
――なんだか意外な答えですね。では最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。
最後に後楽園ホールで試合をした時には、膝の具合が悪くて全然良い試合ができなかった。本当にショッパイ試合で、ごめんさない!!今は膝の具合も良くなって、皆の前で自信を持って試合をすることができるから、ぜひ日本へ行ってもう一度試合がしたい。場所も団体もどこでもいい。日本のファンに、がっかりさせたままでいたくないんだ。だからすぐにでも日本へ行って、本当のアメージング・レッドを見てもらいたい。その日が来るまで、ぜひ期待して待っていてね!
【文:Shiori】
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アメージング・レッド復帰戦
- 2008-12-14 (日)
- Koneta | Pro Wrestling
2008年12月13日 JAPWラーウェイ大会
約3年振りとなるアメージング・レッド復帰戦。今年に入ってから何度か復帰の噂があったものの全て実現には至らなかったので、今回も試合開始まで本当に出てくるのか不安でした。が、今回は本当に復帰!ここ数年、従兄弟であるS.A.T.の二人の太り具合を見ているだけに、復帰をするものの実はすごく太っているのではないかと心配していたのですが、とりあえず体型は問題無い様子。
復帰戦はバトル・オブ・ライトヘビーウエイトという試合形式で、7人のレスラーでのエリミネーション戦。最初は相手の技をかわしてバックキックをする程度で大きな技は出さずに様子見といった感じ。
レッドの復帰を待ち望んでいた人にとっての最大の疑問点は、やはり「以前のように動けるのか?」と言うことだと思うのですが、正直な感想は「予想以上には動けているが、以前のようにかと聞かれればそうだとは言えない」になるのかなぁ。うーん、でももしかしたら以前のように動けているのかもしれない…。ご存じの通りレッド自身はハイフライング、ハイペースといったレスリングスタイルの先駆者で、活躍していた当時はそういうスタイルのレスラーの中では絶対的にトップの一人でした。但し現在はそういうスタイルはとても人気があり、他にも同じようなスタイルのレスラーが多く、ある意味誰もがハイフライヤーと言った状態。その中でブランクがあり、しかも7人でのエリミネーション戦という試合形式では、その動きはまだ判断できないというのが正直なところ。ただ全く動けないというわけではないし、期待外れということでは全然ないので、その点はご心配なく。動けるか否かという点では、十分に合格点、安心して良いと思います。
肝心の試合は、途中でトップロープを超えてのコークスクリュー式プランチャ(もしかしたらレッドの得意技インフレアードの変形?)を出した以外は特にこれと言ったハイフライは無し。ただ、技への入りは速いし、一つ一つの技に対する反応もとても良い。復帰戦としては全く悪くはないと思うのだけれど、以前のイメージが凄すぎただけに、そして彼のスタイルがある意味現時点での主流であるだけに、当時見ていたほどの衝撃が得られなかったのも事実。でも以前と変わらないレッドを見ることができ、ファンがとても喜んでいたのも確か。今後試合を重ねるにつれ勘も戻ってくるだろうし、しばらくは注目していこうと思っています。
【文・Shiori】
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