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  • PWS ニューヨーク大会


    5月8日 PWS @ステピナック・ハイスクール体育館 ニューヨーク州ホワイトプレインズ

    事前発表と当日のカードが毎回しれっと変わっていることでおなじみのプロレスリング・シンジケート(PWS)のレビューを今回は写真中心でお届けします。

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    会場はニューヨーク郊外にあるハイスクールの体育館。昼間に選手達のサイン会が開かれ夜にプロレスという二部構成。およそ八割の入りでほとんどがファミリー客が中心。そしてなんと一般客としてチカラプロにも出場しているピンキー・サンチェスの姿もあった。いきなり前チャンピオンのバター・ビーンがリングイン。どこから首でどこからが肩なのか判断がつかないほどにまた一段と丸くなっていた。ビジュアル的にはかなりのインパクトがあって怪しさ満点。レスリングの内容としてはこれといって特筆すべきことは無し。

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    レジェンドマッチと銘打たれたハクソー・ジム・ドゥガン対ドインク・ザ・イービル・クラウンことマット・オズボーンの試合が、入場の時点から何やら不穏な雰囲気を漂わせていた。ゴングが鳴らされても微動だにしない二人。ちょっと接触しただけでリングの外にエスケープするドインク。ものすごい形相で追っかけるジム・ドゥガン。観客は何のことか分からずにポカーン状態のまま試合は続く。するとドインクがストリートファイトをしようとジム・ドゥガンを場外へ誘って小競り合い。椅子で威嚇しながらジム・ドゥガンを迎え撃つドインクだったが、そのまま場外カウントが進んで両者リングアウト。完全にシュートマッチだった。後から聞いた話しによると二人はプライベートでとても仲が悪いとのこと。それを知ってわざとマッチメイクしたとしたらPWS恐るべしなのだがPWSかぎってそれはあり得ない、と思う。

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    物販ブースにドッカリと腰をおろして試合を眺めるグレッグ・バレンタイン。分厚い胸板とたなびく金髪がなんともセクシーだった。元ROHのデズモンド・ウルフ(ナイジェル・マッギネス)はダン・マフを相手に卒のない試合を披露。インターミッション中に声をかけると「コンバンワ!」と甲高い声で挨拶してくれた。ROH最終戦で会ったとき以来のナイジェルは相変わらずいい人だった。

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    新人レスラーのマネージャーとしてほぼ毎回出場しているオックス・ベイカー。肌の質感といい釣り上がった眉毛といいモンスターそのものだ。この日もムチを持ちながらリングの周りをゆっくりと歩くだけだったが、全出場選手の中でもその存在感はダントツで一番。ただし観るたびに顔色が悪くなっているのが気がかりでならない。ぶっちゃけオックス・ベイカーのためにPWSを観続けているようなものなので、なんとか体調を戻してまたムチくわえて子供達を追いかけていただきたい。TNAのベルベット・スカイもマネージャーとして登場。テレビで観るより化粧が濃くなかった。

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    ダニー・デマントがバルコニーダイブして相手選手を病院送りにしてしまった。落ちた場所が胸部だったらしくピクリとも動かない。それを心配そうに見つめるバター・ビーン。岩みたいだ。

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    インターミッション中には選手たちによるサイン会が開催され、バター・ビーンとAJスタイルズが並んでサインするという貴重なツーショット。やっぱり岩みたいだ。ネイチャーボーイ継承キャラのAJスタイルズはポール・バーチルと対戦。ものすごいブーイングと罵声を受けながらもJAスタイルズが勝利。アメージング・レッドはジェネレーション・ミー(元ヤングバックス)と対戦。ちょっと体重が増えたようにも見えたが華麗な空中技は健在だった。

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    容姿が変わりすぎて誰だか分からなかったバンピーロと、メタル大好きジェリー・リンとの対戦。バンピーロがほとんど動けていなかった。ジェリー・リンの動きが良かっただけに非常に残念。長時間興行で客はダレダレだし特に盛り上がりもなくジェリー・リンが勝利。色んな意味で目が覚めた試合だった。


    ユルい、長い、無駄に豪華、この三つがPWSの基本コンセプトだと思った。というかそれが一番しっくりくるしそれ以上のものは何もない。ただしオックス・ベイカーは飛び抜けて素晴らしいことになっているので、この際だからオックス・ベイカーをエースにすべき。ダメもとで。いや無理か。無理だよな。


  • PWS ニュージャージー大会(09年5月29日)

     

    5月29日 PWS@ニュージャージー州ガーフィールド

    ぐだぐだな進行、ゆるキャラ混じりのレトロな人選、トンデモなマッチメイク、どれをとっても抜群なプロレスリング・シンジケート。今回は、会場全体を覆いつくすユルユルな雰囲気を、写真と共にレポートしていきたいと思います。

     

    まず開場時間を過ぎても会場内に入ることが出来ない。しかも何で入れないのか説明が一切ない。いきなりPWSクオリティに振り回されるお客さん達。仕方ないので入り口付近で待つことに。

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    会場がニュージャージーにも関わらず、リングアナウンサーが「ニューヨークのみなさん元気ですかー!」と豪快に大ミスをぶちかましてから試合がスタート。するとオックス・ベイカーが無名サモア人レスラーのマネージャーとして登場。まるで作り物のような質感がたまらない。特に何をするというわけでもなく、杖をつきながらのっそのっそとリングサイドを一周しているうちに試合が終了。「バー!」とか叫びながらバックステージへ消えていった。

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    ZERO1にも出場経験のあるショックウェーブ・ザ・ロボットがバトルロイヤルに登場。ちびっこファンからの声援は一切無し。お約束のロボットダンスのあと、よっこらしょと普通にロボットマスクを脱ぐのがなんともユルい。

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    元ECW(WWE)のザ・ゾンビが走って入場してくると、血だらけの口で「ウガー!」と叫びながらファンを追っかけ始める。ロボットの次はゾンビである。素晴らしく出オチな感じ。

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    同じくバトルロイヤルにサブゥーが登場。いつの間にか頭が丸坊主に。ハードコアなことは一切せず、気が付くとバトルロイヤルに優勝していた。この大会で一番の盛り上がり。

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    かつて大日本プロレスでジョニー・カジミアと共にバックシート・ボーイズを結成していたトレント・アシッド。デッドプールなるマスクマンとして登場するも試合途中でマスクを剥がされてしまう。で、しかもPWSの王者に。しかし昔の面影はなかった。

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    何がどうなっているのか全く理解できないまま、気が付いたらバター・ビーンがPWSの王者になっていた。一応しっかりと試合は観ていたのにだ。不思議だ。というか、「いつの間にか」とか、「気が付いたら」という展開が多すぎる。これぞPWSマジックか。とにかく今回分かったことは、試合内容や今後の展開はこの際どうでもよくて、見た目のインパクトを重視する。これぞPWS流なのだろう。「考えるな、感じろ!」的なプロレスの見方を再確認できた。

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    PWSを観に来るたびにプロレスの奥深さを思い知らされる。このようなプロレスの源流とも言える見せ物小屋のような興行こそ、プロレスインポになりそうなときのカンフル剤として年に一度は観るべきだと思った(楽しめるかどうかは別として)。にしても、リングに上がるだけで汗だくで、しかも受け身をとるのも微妙なバター・ビーンがチャンピオンて。PWS恐るべし。

     

     【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】