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  • デイヴィー・リチャーズがROHと再契約


    ROH公式サイトによると、デイヴィー・リチャーズがROHと再契約をかわしたと発表。これをうけてDGUSAとEVOLVE公式サイトのロースターからデイヴィーの名前が削除されています。

    また、ゲーブ・サポルスキーのTwitterでも、「Effective immediately Davey Richards has been removed from all DGUSA and EVOLVE events. I have been advised not to make more comments now.」という書き込みが確認されています。

    いきなりエース格が抜けてしまったエボルブ。今後の展開に注目したい。


  • カイル・オライリー


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    ご存知の通りプロレス団体には、エースとなる選手がいる。でも、団体が「この選手がエースですよ!」と言ったって、ファンが納得しなければエースでもなんでもないというのが実状なのだけれど、先日旗揚げをしたEVOLVEの場合は文句なしにデイヴィー・リチャーズがエースとして認識されている。デイヴィーは、米メディアそしてファンの両方からアメリカインディー界トップの選手と認められていて、人気・実力ともに団体のエースとなるには非の打ち所のない選手。そのデイヴィーをエースに擁したゲーブのセンスには、さすがと頷ける。説得力がありすぎる。でもエース以上にもっと重要なのが、次期エース候補の存在。いくらエースが良くても、そのエースを脅かす存在となる次期エース候補がいなければ、面白味も、エースの良さも引き立たないわけで。

    実は、先日の旗揚げ戦で観客を唸らせた選手が二人いる。ファンの間ではこの二人がEVOLVEの次期エースになるのでは?と考えられているのだけれど、まず一人は先日のレビューにも書いたTJP。彼はキャリアも実力も、次のエースとなるには問題なし。澤との熱い一戦で評価が急上昇。そしてもう一人が、記念すべき旗揚げ戦の第一試合で見事勝利を飾ったカイル・オライリー。

    日本でもお馴染みのボビー・フィッシュと対戦したカイルは、デイヴィーに師事する期待の若手。何が良いって、まず顔つきが非常に良い。師匠のデイヴィーと同様に闘志を表に出すタイプではないけれど、とても意志の強い顔つきをしている。そして動きもかなり良い。まだ若手なだけに技巧派とは言えないけれど、オリジナルの技も持っているし、体もそこそこできている。彼の試合を見た人は口々に「彼が次のエースになるね」と言っていた。皆にそう思わせるのは、やはり彼自身に「何か」があるからで、リングに上がれば観客を惹きつけるオーラも持ち合わせている。久々に「これは!」と思う期待の若手を見つけたと思っていたところ、いきなり次のEVOLVE2でデイヴィーと対戦することが発表され、ファンの間で話題騒然。このチャンスに、果たしてどんな試合を見せてくれるのか、そしてカイル・オライリーという若手レスラーがどう進化(EVOLVE)するのか、今からEVOLVE2が楽しみで仕方ない。


    【文:Shiori】


  • 飯伏幸太 vs デイヴィー・リチャーズ


    1月16日 EVOLVE1 @ラーウェイ・レックセンター ニュージャージー州ラーウェイ

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    日米インディー界のトップが激突したEVOLVE1のメインイベント。かなりの僅差でデイヴィー・リチャーズのタップアウト勝ち(キムラロック)に終わった。まさにEVOLVE旗揚げ戦のメインイベントに相応しい白熱した試合内容だった。ムーンサルトムーンサルト、場外への三角飛びケブラータ、マトリックコンボなどの飯伏にしか出来ないオリジナルムーブに、会場が割れんばかりの歓声と拍手に包まれていた。そして試合後にはスタンディングオベーションが起こるほどの盛り上がり。この試合はDVDでまたじっくりと観てみたい。


  • 澤宗紀 vs TJP


    1月16日 EVOLVE1 @ラーウェイ・レックセンター ニュージャージー州ラーウェイ

    アメリカマット初上陸となる澤宗紀(格闘探偵団バトラーツ)の対戦相手はテクニシャンのTJパーキンスことTJP。

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    先ずは不敵な笑みを浮かべながらTJPが入場。そして気合を入れるように自ら頬をはりながら澤宗紀が入場してくる。しかしいつもの『リボルバージャンキーズ』ではなくアブストラクトな音楽で。開始のゴングが鳴ると「SAWA! SAWA!」チャントが発生。いきなり張り手合戦から澤のジャマンスープレックスが炸裂する。ど頭からピリピリとした雰囲気。そしてロックアップせずに打撃の攻防がはじまる。TJPの打撃に対する対応力が高いこともあって一進一退の互角。

    澤のお卍固めがすっぽりと決まるとTJPがそれをタイミングよく腕ひしぎ十字固めへと切り返す。澤が膝十字を決めにかかるとTJPがクルッと回転して上になったり、また逆に澤が関節を取り返すといった目まぐるしいグラウンドの攻防が続く。そしてノーガードでの張り手合戦から両者ともノックダウン。ここで観客から「THIS IS AWESOME!!」チャントが発生。またも張り手合戦から一発TJPのイイのが入ると澤が気持ちよさそうに日本語で「いいねえ~!」。

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    そしてグーパンチの連打や伊良部パンチまで繰り出すとシャイニングウィザードがTJPの顔面に炸裂。最後は澤のお卍固めがガッチリと決まりロープに逃げようとするがTJPがたまらずタップアウト。澤はEVOLVEで初勝利をもぎ取った。


    先ず驚いたのはTJPがバチバチスタイルに対応できたことだった。打撃やグラウンドそして立ち振る舞いなども含め全てが無駄の無いキレのあるグッドコンデションだったように見えた。この二人ならもっとすごいバチバチが観られるのではと思えるほど。これからのTJPはかなり要チェック。そしてアメリカ初上陸の澤宗紀はコアなアメリカのファンの間でもあまり知られていないのが現状。その澤がバチバチスタイルを引っさげてアメリカに乗り込み観客から大きな拍手と歓声につつまれ勝利をおさめた。この一勝は澤にとって実に大きい。しかしランジェリー的な側面も持ち合わせる澤にとってまだまだこれは始まりに過ぎない。とんでもない引き出しがまだ隠されているはずなので、これからもっともっと澤のプロレスをアメリカのプヲタに見せつけて欲しいと思った。

    【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】



  • EVOLVE旗揚げ戦


    待ちに待ったEVOLVE旗揚げ戦。U系のような団体になるのでは?とネット上では噂されていたけれども、やはりそれはただの噂にしかすぎず、EVOLVE(進化、発展の意)の名前に相応しい、既存の団体とは一味も二味も違うものでした。

    まず一番大きな違いは、観客に「見てもらえる」作りだったこと。最近の興業はとにかく長くする傾向にあるので、一試合一試合が無意味に長くなりがち。もちろん楽しめる試合が続けば良いのだけれど、ダラダラと続くものが多いので、最初の2~3試合が終わった時点で客の集中力は途切れ、4時間を超える興業の後は疲れしか残らないものが多い。試合が面白くないから周りの人と話をし始め、「あれ?今の試合終わったの?」なんて言ってる人もよくいるほど。

    では、EVOLVEの「見てもらえる」作りとは一体何なのか?

    まずは選手個人の入場曲が流れないこと。アブストラクト~アンビエント風な曲が流れ、まずは一人目の選手が入場。その選手がコーナーに立った時点で、次の選手が入場。選手個人のテーマ曲が流れないことで、観客の目がエントランスに向き「誰が出てくるのか?」と注目をする。両選手(タッグなら両チーム)がリングに上がった時点で、リング下からアナウンサーが選手紹介をし、すぐに試合開始。観客が集中してリング上を見ている状態ですぐに試合が始まるので、会場全体に緊張感が出て、試合を「見る」状況が出来上がる。

    そして試合。全ての試合がかなり速いペースで進むので、見ている側としても面白い。次々と技が出されるので、目を離す隙もなく、試合が進んでいく。そして休憩前までの前半戦(計7試合)は10分以下のものが多く、それも見ている側の集中力を持続させる結果になったと思う。

    試合が終わった後はアナウンサーがリングに上がり、リング上で勝利者インタビュー。これはUFC等の総合格闘技と同じスタイル。今戦っていた人が、その場ですぐにインタビューに応えるので、ここでまた観客の気を引き、観客を集中させる。またこのインタビューもダラダラと続くものではない。とにかくこの「入場」「試合」「勝利者インタビュー」がスムーズに進んで、非常にテンポが良い。サクサクと進むので、見ている方は飽きない、疲れない、そして集中力が切れない。

    EVOLVE1は全部で11試合行われたものの、トータルでも3時間以下という、8試合で4時間超えが主流の現在では考えられないサクサク具合!試合終了後に観客に話を聞いてみたら、ほとんどの人が開口一番「最後まで試合をちゃんと見ていたのは久しぶり」と言っていたのが印象的。また「今日は疲れていないから、帰りの運転も楽だ」なんていうアメリカらしい意見も。実際問題として、会場全体がダラダラした雰囲気のなか試合が進んでいくのと、観客がきちんと見ている状態で試合が進むのでは、見ている側ももちろんやる方も感じ方が全く違うと思う。

    また「見てもらえる」作りは進行面だけでなく、選手の意気込みからも感じ取れた。例えば、「あれ?以前はこんなに体できてたっけ?」「この選手って、こんなに動き速かったっけ?」と思わせる選手が何人かいたし、初めて目にする選手や長い間見ていなかった選手からは「え?こんな選手だったの?!」と感じる事が多かった。この一番良い例がTJP。それなりにキャリアもあり、ほとんどの人が知っている選手だっただけに、彼の変わり様に皆驚いていたのも事実。

    旗揚げ戦を見るまでは、TNAやROHという既存の団体と何が違うのかよくわからなかったけれど、旗揚げ戦を見た今では、進行、選手、そして会場の雰囲気のどれを取っても既存の団体とは全く違う、EVOLVEという名に相応しい団体だと判明。今後、ゲーブ・サポルスキーという名ブッカーが、この団体をどのように「進化」させていくのか、非常に興味深い。ちなみに次回EVOLVE2は、3月13日に同じニュージャージー州ラーウェイで開催予定。次はどんな進化が待っているのか、そしてどんな選手が参戦するのか、また連続して日本人選手の参戦はあるのか?マンハッタンドロップでは、引き続きEVOLVEに注目していきます。

    また気になる試合内容については、追ってレポートをアップするので乞うご期待!


    【文:Shiori】