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  • ネクロ・ブッチャーvs森嶋猛 / Necro Butcher vs Morishima

     

    2008年5月10日 ROHニューヨーク大会

    まずネクロの入場曲がトム・ペティの「I Won’t Back Down」で笑った。ゆるい。ゆるすぎる。きっとなにかの手違いなんだろうけれども、それに相反してネクロときたら、いかりや長介ばりに下唇を突きだし「フガー!」とか叫びながら入場。泣けてくる。会場内からは自然発生的に大ネクロコール。手をグルグル回しながらそれにこたえるネクロはどこか緊張しているようにも見えた。

    つづいて森嶋が入場すると軽いブーイングと「モロシマ!」という間違ったチャントが起きる。「モり」の発音が駄目らしい。俺のカラダはビールで作られていると公言し、デスマッチ一筋に生きてきたやさぐれプロゴルファー猿ことネクロ・ブッチャーと、プロレスリング・ノアの現役チャンピオンの森嶋が対峙する絵面がありえなさすぎる。にらみ合う両者が漫画のようで、こういう状況を実際に見てしまうと人間ていうのは思わず笑ってしまうらしく、興奮しながら笑うという経験をはじめて味わった。

    開始のゴングが鳴るやいなや、いきなり森嶋の顔面にグーパンチをぶち込むネクロ。ロックアップから腕を取ったり、ヘッドロックで相手の体力を消耗させるとか、そういった試合の駆け引きなんて一切する気配なし。そのままグーパンチと足蹴りと頭突きの連続攻撃で序盤からラッシュをけかる。森嶋を場外へと追いやりリング脇のテーブルに森嶋の頭を叩きつけ、ゴングで殴りかかるネクロ。さらに森嶋の口の中に木槌を押し込む無駄ムーブ。やることなすこと無計画な感じがひしひしと伝わってくる。場外マットをはがしてパイルドライバーを狙おうとするが案の定あっさりと返されるネクロは森嶋の強烈なラリアットを食らって大の字。ここから森嶋の反撃がはじまる。というかここからがネクロの本領発揮。

    場外でダウンするネクロへ森嶋のボディアタックが炸裂。フーラフラのネクロをリングにあげてコーナーに座らせてランニングヒッププッシュ。しかしここでまたしても大ネクロコール発生。やられればやられるほどネクロコールが大きくなっていく。そしてなんと森嶋に向かって中指を立てるクレイジーなニューヨークの客が続出。会場の声援に奮起したネクロが森嶋をボディスラムで投げようとするが、さすがに重いのかヨタヨタとよろけてしまい完璧には投げきれない。会場からは軽く失笑が。またもや森嶋の一方的な攻撃がはじまる。無意味な側転からのボディアタックで完全にのびてしまうネクロ。新宿駅の裏手にいるその日暮らしの方々のような見事なのびっぷりが目に焼きつく。泣ける。

    しかしネクロにチャンスがおとずれる。コーナーポストからドロップキックを狙った森嶋が自爆。森嶋を立ち上げグーパンチで殴りまくると、コーナーポストから不格好にボディアタックを決めるネクロ。リング下にあったパイプ椅子を持ち込みそれめがけて森嶋をDDTに決める。さらにパイプ椅子で殴りかかろうとするが森嶋に取られてしまい逆に殴られてしまうネクロ。あー。やっぱしな。しかしツーカウントでキックアウト。やられてもやられても起き上がるネクロにまたもや大ネクロコール発生。するとリング中央に椅子をセットした森嶋が、ネクロをコーナーポストへと担ぎ上げて雪崩式バックドロップを狙おうとする。パイプ椅子めがけて雪崩式バックドロップはきつすぎる。ネクロ大ピンチ。ファンからの「ネクロが死ぬから止めてくれ」という悲鳴もむなしく、森嶋の太い腕にロックされたネクロのカラダが宙を舞う。パイプ椅子の背もたれ部分に後頭部から落ちるネクロ。まるで漫画。もう駄目かと思ったそのときネクロのスタンドであるデスマッチジーザスが降臨。またしてもカウントツーでかえす。ものすごい大ネクロコール。しかし一瞬のすきに森嶋の豪快なバックドロップが決まりスリーカウントが入ってしまう。森嶋の勝利。

    リングをあとにした森嶋には大ブーイング。リング上でうずくまるネクロには大ネクロコール。あまりにも対照的だった。そして拍手に送られてリングを降りるネクロはふらふらと最前列にいた奥さんに近寄ってハグ&キスをしていた。泣ける。ネクロが引き上げたあと、こんどはネクロの奥さんに「ミセスネクロ!」の大合唱。それにペコリとお辞儀をしてこたえる奥さんがかわいらしかった。

    いやー負けた。ネクロは試合に負けたが勝負には勝った、と思う。ぶっちゃけて言うと森嶋にはもっと攻めて欲しかったしもっと滅茶苦茶にして欲しかった。いままでの血みどろなデスマッチからしたら確かにゆるい試合だったかもしれないが、ネクロらしさが十分に伝わってきた試合だった。試合後にネクロの奥さんへインタビューを決行。また後日掲載します。お楽しみに。

    【文・ジュードーチョップ】

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  • ポール・ターナー(ROHレフェリー) インタビュー

     

    2008年2月12日 ROHニュージャージー大会
    リングの上はオレが仕切る!ROHレフェリー軍団のナンバー2ことポール・ターナー氏がボクのすぐ横に座って何をするでもなくドリンクを飲んでいます。インタビューをお願いすると「え?オレでいいの?まいったなー。」とまんざらでもない様子。ひょっとしたら飯伏選手に同行して来たボクを日本のプレス関係者と勘違いしてるかもしれません。ま、その方がやり易いのでそのままインタビューに突入です。

    ――いつからROHにいるの?

    (ポール) 「2002年からだね。」

    ――好きな食べ物と、好きな飲み物は?

    (ポール) 「チキンとビール!ビールはミラーライトだねー。」

    ――子供の頃好きだったレスラーは?

    (ポール) 「やっぱりハルク・ホーガンかな。レッスルマニア3のホーガンvsアンドレ・ザ・ジャイアント!あの試合は凄かったなー。」

    ――今のレスラーで好きな選手は?

    (ポール) 「サモア・ジョーとCMパンク、ROHの卒業生だからね。この二人はボクたちの誇りだよ。頑張って欲しいな。」

    ――今まで自分がレフェリングをした試合で思い出深いのは?

    (ポール) 「モリシマvsナイジェル・マッギネスのROHヘビー級チャンピオンシップだね。」

    ――森嶋選手はどうだった?

    (ポール) 「ビッグ、ノンストップ、そしてシャイ!言葉はあんまり通じなかったけどナイスガイだったよ。」

    ――ネクロ・ブッチャーについて一言ぜひ。

    (ポール)「オレは好きだね。何をするか予想不可能だけどすごくナイスガイだよ。普段はジェントルマンなんだけどリングに上がると別人、2面性を持ってる。何が凄いって画鋲ばらまいたリングで裸足ってのが何よりも凄いね。」

    ――最強だと思う人物は?

    (ポール) 「空想上だったらスーパーマンかな。実在の人物だったら‥うーん、そうだなー、うん、彼だ!ケン・シャムロックが強いと思うよ。」

    ――人間以外だったら?

    (ポール) 「ベアー!熊が強いんじゃないかなー?」

    ――好きなエナジードリンクは?

    (ポール) 「AMP(今飲んでる)とレッド・ブル。」

    ――では最後に。人生最後の食事は何を食べたい?

    (ポール) 「‥うーん、(しばらく悩んだ末に)トマトソースのスパゲティーとパンがあれば充分かな‥。簡単に食べれるだろ?」

    ――今日はどうもありがとー!

    (ポール) 「こちらこそインタビューしてくれてありがとう。」

     

    このインタビュー後、リングに颯爽と登場したポールは中澤原マイケル選手の記念すべきROHデビュー戦を見事に裁いていました。切れの良いレフェリング、結構かっこいいですよ。   【文・カズキ】

  • ROH @Hammerstein Ballroom, NYの対戦カード発表

     

    今週末、マジソンスクエアガーデンの目と鼻の先にあるハマースタイン・ボールルームで、ROHが初めて興行をうつ。正直、思い切ったことをするなと思った。ちょっと会場としてはでかすぎじゃないのかなと。いままでマンハッタンの場合、ハマースタインの上階にあるグランド・ボールルームという会場を使っていた。かつては「マンデーナイト・ロウ」の収録にも使われていたところでキャパは1200程度。大きすぎず小さすぎずインディーっぽさが残るという意味で規模的にはギリのところ。

    で、今回のハマースタインは、WWEのPPV「ECWワンナイト・スタンド」や大物ミュージシャンのライブにも使われる会場でキャパは2500。単純に倍なわけで、遂にここまで来たかという気持ちと、おいおい大丈夫かという不安とで複雑なんだけれども、PPVは別にしてテレビ放映を持たないインディー団体としてはこれはかなりの賭け。きっといまが攻め時なのか。逆にこの場所で成功したらグンと弾みが付いて更に盛り上がっていくこと間違いなしなので、今週末のハマースタイン・ボールルームは見逃せない興行なのです。

     

    そこで、もう一週間を切ったハマースタイン興行の主要カードが発表になりましたので、簡単な予想コメントと一緒にお伝えしたいと思います。

    1) FIP World Heavyweight Title Match – One Fall – No Time Limit
    ロドリック・ストロング(王者)
    vs.
    エリック・スティーブンス
    vs.
    潮崎豪

    現在、王者ロドリックとエリック・スティーブンスはFIPベルトを巡って抗争中。そこへプロレスリング・ノアの潮崎豪がどう絡んでいくのか。潮崎とロドリックの強烈な逆水平チョップ合戦も注目の一つ。

    2) Special Tag Team Attraction – One Fall – 20 Minute Time Limit
    デイビー・リチャーズ & ロッキー・ロメロ
    vs.
    ケビン・スティーン & エル・ジェネリコ

    前ROHタッグ王者組のデイビー&ロメロが、いま上り調子のスティーン&ジェネリコを迎え撃つ。ここ大一番で繰り出すエル・ジェネリコの必殺技「Brainbustaaaaahhhhh!!!!!」が炸裂するのか。

    3) Tag Team Scramble – One Fall – 20 Minute Time Limit
    デリリアス & ペレ・プリモ
    vs.
    ブレント・オーブライト & クリス・ヒーロー with ラリー・スウィーニー & reality TV star ジョニー・フェアプレイ
    vs.
    ジャック・エバンス & ジグソー with ジュリアス・スモークス

    ラリー・スウィーニーとジュリアス・スモークスの個性派マネージャー対決に期待。

    4) Best In The World Collide – One Fall – 45 Minute Time Limit
    ブライアン・ダニエルソン
    vs.
    丸藤正道

    この一戦を観るために遠方からやってくるアメリカのプオタもいるはず。45分フルタイムもありえるか。

    5) Battle Of The Brawlers – One Fall – 30 Minute Time Limit – Non-Title
    森嶋猛(GHCヘビー級王者)
    vs.
    ネクロ・ブッチャー

    このサイトの顧問でもある我らがネクロさん。ネクロさんだからこそ成しえる超人的な技の受けを初見のノアファンにも堪能していただきたい一戦。ある意味これが裏メインとなること間違いなし。

    6) ROH World Tag Team Title Match – No Disqualification – One Fall – 45 Minute Time Limit
    ジェイ・ブリスコ & オースティン・エリーズ(ROHタッグ王者)
    vs.
    ジミー・ジェイコブス & タイラー・ブラック

    負傷のマークに代わってオースティン・エリーズが入ったことで因縁のジミー・ジェイコブス相手にかなりのラフファイトが予想される。急成長のタイラー・ブラックがどこまで王者タッグに食らいついていけるかも見どころ。

    7) ROH World Title Match – One Fall – 60 Minute Time Limit
    ナイジェル・マッギネス(王者)
    vs.
    クラウディオ・カスタニョーリ

    ヨーロピアンどうしの王座戦。クラウディオがヒールチャンピオンのナイジェルとの抗争に決着をつけることができるのか。時は来た!

    【文・ジュードーチョップ】

  • ブリスコ兄弟のママ インタビュー

     

    見た目からヤバイ!ROHの極悪狂犬兄弟ことブリスコブラザーズ!「親の顔が見てみたい!」という訳で、かわいい息子たちに差し入れを持ってきたブリスコママことジェイナさんをとっ捕まえて、ミニミニインタビューを敢行しました。専門誌でもなかなか無い人選!おっかない息子達に「ウチのママに何してるんだ!」って見つかる前にさくっとやっちゃいましょう‥。

    ――始めましてジェイナさん。今日は突然のインタビューに快く応じてくださって感謝です!

    (ママ) 「いいのよー、何でも答えるわよ。」

    ――好きなレスラーっています?

    (ママ) 「アルティメット・ウォリアーね。彼は私のメンよ。」

    ――じゃ、プロレス好きなんですね?

    (ママ) 「全然見ないわ。でもアルティメット・ウォリアーはイイわね。」

    ――さっき息子さん達にサンドイッチの差し入れを持ってきてたけど二人の好きな食べ物は?

    (ママ) 「マークはとにかくステーキが好きね。ジェイはチキン、もちろん皮無しでね。」

    ――好きな音楽は?

    (ママ) 「カントリーが好きね。トビー・キースは私のメンよ。」

    ――息子さん達の試合で印象に残ってる試合は?

    (ママ) 「2002年にCZWで行われたBest of the Bestでのマークとジェイのシングルマッチね。2人が始めてリングで向かい合った試合なの。」

    ――息子がレッスルをする事についてどう思う?

    (ママ) 「もちろん心配事は多いわ。でも2人とも子供の頃から本当にレスリングが好きでレスラーになるのが夢だったの。だから今こうして子供たちが夢を実現している事は本当に嬉しいの。」

    ――世界最強の男は?

    (ママ) 「マイクね。私のダンナよ。」

    ――得意な料理は?

    (ママ) 「私に作るスパゲティミートソースは絶品よ。子供達も大好きなの。」

    ――じゃ最後の質問です。人生最後に食べたいモノを教えて下さい。

    (ママ) 「(急にテンションが上がり)エビに決まってるじゃないのアナタ!スティームしたエビよ!何皿でもいけるわ!絶対にエビね!」

    ――今日はどうもありがとうございましたー!

    (ママ) 「今夜、マークとジェイの応援たのむわよ!」

     

    ものすごく気さくな感じだったブリスコママ。ちなみにこの日のメインでは極悪兄弟がロッキー・ロメロ&デイビー・リチャーズ組からROHのタッグベルトを奪取。ママさんの差し入れのおかげに違いないでしょ。   【文・カズキ】

  • Briscoe Brothers

     

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    【名前】ブリスコ兄弟 【生年月日】兄ジェイ:1984年1月25日、弟マーク:1985年1月18日 【出身地】デラウェア州ローレル 【身長】ジェイ:183㎝、マーク:183㎝ 【体重】ジェイ:93㎏、マーク:92㎏ 【得意技】ジェイ:ジェイ・ドリラー、マーク:カット・スロート・スープレックス(変形デスバレー) 【経歴、タイトル歴、エピソード等】 デビューは2000年5月。翌年の7月にはCZWタッグチャンピオンを奪取。JAPWや大日本プロレス、初期のROHにも戦いの場を広げ、2003年にROHタッグチャンピオンに輝く。その後、西海岸のPWGやフィラデルフィア地区のPWUなどにも参戦。2006年2月ROH4周年記念興行で再びROH戦線に復帰。タッグ屋としての実力が評価され、2007年1月にはGHCジュニアヘビー級チャンピオンになる。非常に似ているが二人は年子で双子ではない。兄のジェイは腹部に”strength”のタトゥーを入れており、シングルプレイヤーとしても評価が高い。弟のマークは時々「アチョー!」という奇声を発し、高いところからのダイブを得意とする。見分け方としては、兄の方がタトゥー多め、弟の方が前歯が抜けていていつも無茶をする。

     

    NOAH: The Briscoe Brothers Vs. Marufuji & Ibushi – Part 1

    [youtube:http://jp.youtube.com/watch?v=e2CW7eOWVWI]

    NOAH: The Briscoe Brothers Vs. Marufuji & Ibushi – Part 2

    [youtube:http://jp.youtube.com/watch?v=ncVvs5obZoY]