カテゴリー: Pro Wrestling

  • オシリアン・ポータル インタビュー/The Osirian Portal Interview

     

    個性的なレスラーが多くいることでも知られるチカラプロ。そのなかでも一際キャラが立っているオシリアン・ポータル。彼らに話しを聞いてみた。

     

    ――まずはプロレス歴を教えてください。
    オフィーディアン: プロレスを始めてからもうすぐで2年になる。

    アマシス: 1年半。

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    ――ご出身は?
    (キッパリと)エジプト。古代エジプト第26王朝さ。

    ――ええ!?エジプトってあのピラミッドとかスフィンクスで有名なエジプトですか?
    そうそう。街には奴隷がいっぱい居るんだ。で、俺達はそいつらを蹴ったりして遊んでるんだけど暇なときは主にテレビを観てるんだ。

    ――テ、テレビて…。では、誰に師事していましたか?
    マイク・クワッケンブッシュとクリス・ヒーローにプロレスを習った(まじめな目で)。

    ――あなたの一番好きなレスラーは誰ですか?
    んー。そうだなあ、ロブ・ヴァン・ダムかな。それと日本のプロレスもよく観るんだ。日本人だとKENTAやKUDO、それに関本大介も好きだね。

    ――ということはいつか日本に行ってみたい?
    おーイエス!でも、いまは行けないんだ。俺たちを創造してくれた暗黒世界(アンダーワールド)に住んでいるオサイリスという神様から、「まだお前らはその時期ではない」と言われているから。

    ――なるほど。創造主には逆らえないんですね。
    色々あってね。いまはアメリカで暴れまくれという命令なんだ。

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    ――ところで怪獣ビッグバトルはご存じですか?
    おーイエス!知ってるよ。だって俺たち出場したことあるから。2008年5月の怪獣ビッグバトル『ボストン大虐殺』だったかな、セクメットっていうドでかい怪獣と戦ったんだ。

    ――その怪獣ビッグバトルに日本の飯伏幸太が出場したがっているみたいなんですけど。
    ガハハハ。怪獣は最高だよ。きっと飯伏には合っていると思う。

    ――では最後に日本のファンへメッセージを。
    Can you dig it !!!!

     

    チカラプロだけにとどまらず他団体でも高評価を得ているその訳は、キレのあるレスリング技術もさることながら、エジプト出身でマスクマンという珍しいギミックとその持ち前の表現力が飛び抜けているからだと思った。チカラプロ世界タッグ王者チーム(Chikara Campeonatos de Parejas)でもある彼らオシリアン・ポータルが、野望である世界へ進出する日もそう遠くはない。

     

    【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】

  • ドラゴンゲートUSA 旗揚げ戦(09年7月25日)

     

    7月25日 ドラゴンゲートUSA@The Arena(旧ECWアリーナ) ペンシルベニア州フィラデルフィア

    ドラゴンゲートUSAの旗揚げ戦(Open the Historic Gate)がフィラデルフィアで開催された。開場前には入り口に長蛇の列が。

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    ○YAMATO VS B×Bハルク×
    デイジー・ヘイズとケリー・デンプシー(ボビー・デンプシーの妹)がB×Bハルクのダンサーを務めた。YAMATOがギャラリアでハルクに勝利。

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    ○2コールド・スコーピオ VS ケン・ドーン×
    かつてECW世界TVチャンピオンに就いたこともある2コールド・スコーピオが旧ECWアリーナに帰ってきた。最後は2コールド・スコーピオのタンブルウィード(コークスクリューレッグドロップ)が決まり元WWEのケン・ドーン(ケニー・ダイクストラ)から勝利。

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    マイク・クワッケンブッシュ & ○ジグソー & ファイアー・アント & ソルジャー・アント VS グラン・アクマ & ×イカルス & アマシス & ハロウウィキッド
    チカラプロの8人タッグマッチ。コミックあり飛び技ありのこれぞチカラプロといった素晴らしい内容だった。試合後に乱入してきたYAMATOがクワッケンブッシュを攻撃。ファンからは大ブーイングが発生。今後の布石となるのか。

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    ○ドラゴン・キッド VS 吉野正人×
    ウルトラ・ウラカンラナが決まりドラゴン・キッドの勝利。

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    ○マット・ジャクソン & ニック・ジャクソン (ザ・ヤングバックス) VS CIMA &  横須賀享×
    CIMAのトラースキックが横須賀享に誤爆。最後はダブルムーンサルトでマット・ジャクソンが横須賀からピン。

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    ○土井成樹 VS SHINGO×
    土井成樹がマスキュラーボムでSHINGOから勝利。

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     どのようなファンが会場に足を運んでいるのかと気になっていたら、結局いつもインディー会場で見かける顔が多く集まっていた。何人かに話を聞いてみたところ、「だってゲーブの関わる新団体でしょ?」と言うことで、ゲーブがいるからこそ見に来たとの意見が多数。異常な盛り上がりを見せたチカラプロの8人タッグマッチでも、ほとんどのファンがチカラのストーリーラインを理解し、チカラプロのファンでなければわからない細かい点まで把握していたことからも、今回の観客の多くは“インディープロレスファン”だったようだ。今後どれだけ“ドラゴンゲートUSAのファン”を増やしていけるかがゲーブ・サポルスキーの手腕の見せ所だと思う。

  • IGF澤田敦士 vs 巨大イカ

     

    7月18日 Peelander-Z @Santos Party House, NY

    マンハッタンドロップでは既にお馴染みの、ピーランダーZ(ぴーらんだー・ずぃー)のライブがマンハッタンであるということで行ってみた。すると突然、IGFの澤田敦士が「うががー!」と叫びながらステージに登場してきて、巨大イカと乱闘になったのだ。アメリカで修行していることは知っていたが、まさかパンクバンドのパフォーマンスに参加するなんて。自由すぎる。

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    ライブ終盤、ピーランダーイエロー(ギターボーカル)の紹介でステージに登場した澤田は、両腕を突き上げ日本から来たレスラーということを猛烈アピール。すると突然後ろから巨大イカの奇襲をくらいお客さんがいるフロアーへと転落。吸盤の付いた長い腕でばしばし殴られる。しかし、闘魂に火がついたのか、ムクッと起き上がると鬼のようなキラーの形相で反撃開始。

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    巨大イカへの容赦ないストンピング攻撃。怯んだすきに巨大イカを肩に担ぎ上げ、そのまま固いコンクリのフロアーへ投げ落とす。これが地味に痛そう。そんな中、パンクバンドのライブを観に来たお客さん達は、いきなりの場外乱闘にも関わらず、「やっちまえー!」だの「ぶん投げろー!」と異常な盛り上がり。気が付くと戦う両者を中心に大きな円陣ができていた。雰囲気はリアルファイトクラブ状態。

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    グロッキー状態になった巨大イカをジャイアントスイング。これで巨大イカは完全にグロッキー状態に。目が回った澤田もその場に倒れ、両者ノックダウン。するとなんと、お客さんから「SAWADA! SAWADA!」の大・澤田コールが発生。このリアクションはニューヨークならではというか、正気の沙汰ではないテンションだった。

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    そして最後は、フロアーに立てられたボーリングのピンめがけて巨大イカをぶん投げるという、ピーランダーZのライブではお馴染みの人間ボーリングが炸裂。見事ストライクで場外乱闘は終了した。戦いが終わると、ピーランダーZのメンバーがふたたび集まり、いままで戦っていたフロアーで演奏が再開される。ファンの熱気が一気に大爆発。澤田もファンと一緒になってごっちゃごちゃでぐっちゃぐちゃの大騒ぎ。みんな満面の笑顔のまま、ピーランダーZのライブは幕を閉じた。

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    ライブ終了後、澤田の感想は、「ピーランダーZのメンバーのみなさんは、パワフルでお客さんを巻き込むのがうまいんです。オレも巻き込まれました。こういった貴重な経験ができたということだけでも、アメリカに来たかいがありましたよ。」

     

    お客さんを楽しませるという意味ではプロレスもライブショーも変わりはない。プロレスの源流であるアメリカで学んだこと、それはいかにお客さんの心を掴んで引き込んでいくか。自分に必要なものは「経験」と言い切る澤田敦士。この経験を日本のリングでどう活かしていけるのか、今後の澤田に注目したい。

    【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】

  • Kota Ibushi vs. Kaiju Big Battel

     

    特報デス!!
    DDT飯伏幸太が、怪獣ビッグバトルの司会者ラウデン・ノクシャスに、「おねがいします!」と参戦を直談判してから約3ヶ月。やっとその熱い願いが怪獣スタッフに届いた模様です。先日、プロレス界のスーパースター飯伏幸大が怪獣ビッグバトルに出場するだろう(ただしまだ日程や場所、対戦相手も決まってない)という内容の動画が、ユーチューブにアップされました。それがこれ↓です。

    [youtube:http://www.youtube.com/watch?v=3AbGNworoms]

    一説によると、飯伏本人からは「四メートル以上の怪獣と戦ってみたい」という無謀な対戦要求もあるらしく、もしこのまま怪獣ビッグバトル参戦が決定した場合、その対戦相手が非常に気になるところ。

    缶フーマスターことカンフー・チキンヌードルなのか、狂異の癒し系ダストバニーなのか、それとも極悪医師ドクター・キューブなのか!はたまた怪獣一の巨体セクメットなのか!新日ベストオブスーパージュニアから怪獣ビッグバトルというこの振り幅のデカさは飯伏ならでは。人間と怪獣をも超越した宇宙規模の狂った戦いになること間違いなし。ということで、飯伏の怪獣ビッグバトル参戦に関しては追ってまた報告します。乞うご期待。

    尚、今後の詳細に関しては怪獣ビッグバトルの公式サイトでも随時発表していくとのこと。

     

    【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】

  • ROH ニューヨーク大会(09年6月13日)

     

    6月13日 ROH@ニューヨーク州マンハッタン

    ザ・ヤングバックス VS ケニー・キング & レット・タイタス
    現PWG世界タッグ王者組のヤングバックス(マット&ニック・ジャクソン兄弟)が、息のあった連携技でケニー・キング&レット・タイタス組に勝利。

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    ネクロ・ブッチャー VS ジミー・レイヴ
    ジミー・レイヴがリングインすると同時に、観客からトイレットペーパーが投げ入れられる。「だから投げんじゃねーよ!」と叫ぶマネージャーのプリンス・ナナにも、ブーイングと大量のトイレットペーパーが投げつけられる。現在、ジミー・レイヴと抗争中のネクロさんは、いつものように腕をぐるぐる回して「ウガー!」と叫びながらドシドシと走って入場。観客からは割れんばかりの「ネクロ!ネクロ!」コールで迎えられる。

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    いきなり場外乱闘が始まり、強引に引っこ抜いた客の椅子でジミー・レイヴを襲おうとするネクロさん。しかし、レイヴにその椅子を取られてしまい、ネクロさんの右膝にクリーンヒット。執拗に右膝を攻めまくるレイヴだったが、一瞬のすきにスモールパッケージホールドで丸め込み、ネクロさんの逆転勝ち。試合終了後、身動きが取れなくなったネクロさんにジ・エンバシーがストンピングの雨あられ。そこへコルト・カバーナが助けに入ってくる。足を引きずりながらバックステージへと帰って行くネクロさん。観客からは大拍手。

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    ここでリック・フレアーが登場。リングサイドでメインのタイトル戦に立ち会う予定だったが、このスピーチを最後に会場を後にした。ちなみに試合開始前には同会場の地下でサイン会が開かれていた。

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    ロドリック・ストロング VS サンジェイ・ダット
    ロドリック・ストロングがギブソン・ドライバーでサンジェイ・ダットに勝利。ネクロさんとは違い、両者共にグッドシェイプされたカラダで、終始スピーディーな好試合。

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    タイラー・ブラック VS ジミー・ジェイコブス
    最初に流血した方が負けのファーストブラッドマッチ。ジミー・ジェイコブスがありえないほど長いドライバーでタイラー・ブラックの額に凶器攻撃。これであっさりとタイラー・ブラックは流血してしまい、ジミー・ジェイコブスの勝利。試合後、タイラー・ブラックは王者挑戦権を行使するとマイクで宣言。これでメインのROHタイトルマッチはタイラー・ブラック、ジェリー・リン、オースティン・エリーズのスリーウェイで行われることが決定した。

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    ディーロ・ブラウン VS ブライアン・ダニエルソン VS クラウディオ・キャスタニョーリ VS コルト・カバーナ
    コルト・カバーナがシカゴクラブ(ビリー・ゴーツ・カース)を決めてディーロ・ブラウンから勝利。

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    (C)ジ・アメリカン・ウルブス VS ケビン・スティーン & エル・ジェネリコ
    因縁深い両タッグチームがROHタッグベルトをかけてサブミッションルール(最後はサブミッションで極めなければ勝てないルール)で激突。膝の怪我から復帰したばかりでいつもの動きに精彩を欠くエル・ジェネリコ。膝にはスティーブ・オースティンのようなプロテクターを装着している。その痛めている方の膝へ、リチャーズがチャンピオンベルトで容赦ない反則攻撃。最後はエドワーズがハーフ・ボストンクラブをジェネリコに決めタップアウト勝ち。スティーン&ジェネリコ組はあともう少しのところで惜しくもベルトを逃した。

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    ジェイ・ブリスコ VS リトル・グイドー・マリタート
    かつてUWFインターナショナルにも所属していたヌンジオことリトル・グイドー・マリタートにジェイ・ブリスコが必殺のジェイ・ドリラーを決め勝利。

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    (C)ジェリー・リン VS オースティン・エリーズ VS タイラー・ブラック
    オースティン・エリーズはリック・フレアーの入場曲でゆっくりと入場。立会人のリック・フレアーはリングサイドに来ることが出来なくなったとマイクで説明するオースティン。すると片手にレフェリーシャツを握ったままのナイジェル・マッギネスが登場。オレが立会人になってやると言ってレフェリーシャツに着替えリングサイドに陣取るマッギネス。試合は序盤、タイラー・ブラックへの脚攻めでオースティン有利の展開。

    オースティンが鉄柱を使った変形足四の字固めをタイラーに決めるが、立会人の権限でナイジェルがカットに入る。と、ここでタイラーがリンをスモールパッケージに丸め込んでスリーカウント。チャンピオンだったリンがここで退場。突然の出来事に場内がざわめく中、ここからタイラーとオースティンの一騎打ちとなる。

    この日、すでに一試合を消化しているタイラーは徐々に疲れが見えはじめ、オースティンのねちっこい攻撃に足が止まる場面も。最後は顔面への蹴りから垂直落下式ブレーンバスターをタイラーに決めて、オースティン・エリーズが史上初の二度目のROH世界ヘビー級王座を奪取。観客からは歓声と落胆の声とが入り乱れての大盛り上がり。

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    正直びっくりした。かつて(2005年~06年あたり)の盛り上がりが蘇ったかのような素晴らしい内容だった。どの試合もテンポが良く、興行全体をコンパクトに集中して見ることができた。定期的に開催されているTVテーピング(HDNet)でも、これくらいの盛り上がりを期待したいところだが、オースティン・エリーズの王者交代によって今後どういう展開を見せていくのか期待していきたい。

     

    【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】