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  • Abyss (アビス) ミニミニインタビュー

     

    2008年5月17日 PWSニューヨーク大会

    全試合終了後、エントランス近くでひときわ目立つ巨体を見つけて誰かなと目をこらしてみたらアビスの中の人でした。さっそくミニミニインタビュー決行。

    ――新日本で戦った中西選手の感想を聞かせてください。

    (アビス) 「(すこし笑いながら)あー中西はとても強くて、ビッグハートだったよ。」

    ――新日本プロレスはどうでしたか?

    (アビス) 「じつは日本へ行くのが初めてだったんだけど、ニュージャパンは待遇も良くてエンジョイできたよ。またいつか日本へ行くかもしれない。ところで、中西との試合はどうやって見たの?」

    ――あの試合はアビスさん画鋲で血だらけでしたよね。ユーチューブで見ました。

    (アビス) 「ああ、なるほど。」

    ――えっと、時間がないようなので、また次回よろしくお願いします。マイスペースとかありましたらフレンドに加えてください。

    (アビス) 「あーマイスペースやってないんだよ。設定したりするのが苦手でね。アハハ。」

    ――今日はありがとうございました。

    (アビス) 「こちらこそありがとう。こんどメールするよっ!」

     

    とにかく桁外れにデカい。そして素顔のアビスはとても紳士で、優しい目をしていました。まだメールは届いてはいませんが、きっと彼なら送ってくれるはずだと思います。現在TNAを休んでいるアビス、これからが要注目です。   【文・ジュードーチョップ】

    Abyss VS Manabu Nakanishi
    [youtube:http://jp.youtube.com/watch?v=CJo9WhMa33A]

  • プロレスリング・シンジケート(PWS)という団体

     

    今回はプロレスリング・シンジケート(以下PWS)をご紹介したいのですが、うちの顧問ネクロ・ブッチャーがコミッショナーということ以外、基本的なデータというものが少ないので正直言って説明をする自信がない。ただ言えることは、「ど」が付くほどのインディー団体だということ。それとインディーのわりに出場するレスラーが無駄に豪華という、ボロボロの定食屋に入ったら料理人が道場六三郎だったみたいなアンバランスなゆるさという。

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    会場はクイーンズにある高校の体育館。入場料は当日券で20ドル。このクラスだと平均的な値段かすこし高いくらい。リングサイドはもう少し高めだが自由席の雛段で十分だ。土曜日というのもあるが親子連れで来ているお客さんが多い。してまたこの子供達が血の気が多いのばっかりで、そこらじゅう走り回ったり、プロレスごっこしたり、それがエスカレートしてケンカしたり、売店で買ったシコデリコのマスクを被るコアな子供がいたり、もうあっちもこっちも子供だらけ。プロレス会場に子供が多いていうのは基本的に良いことだとは思う。思うんだけれども、多すぎっていうのもプロレスを見る環境としてはあまり好ましくない、気もする。

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    でまた、そんな子供達が知るはずもないような、大御所のグレッグ・バレンタイン対ブルータス・ビーフケーキなんていう試合があること自体が的外れすぎて笑える。需要と供給のバランス完全無視。あと念のためにもう一度書きますけれども、あのネクロ・ブッチャーがコミッショナーですからね、この団体。その時点で軽くボケかましているわけです。誰かつっこむべき。

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    かと思うと、元ECWのザ・ゾンビがパイプ椅子を持ち、「ウガーッ!」と叫びながらリングを一周して帰って行く。それだけ‥。ほとんどレッスルせずに終わり。そんな扱いをされてザ・ゾンビはいいのか、と余計な心配をしてしまう。ま、いいんだろうな。で、TNAのアビスがネクロさんと対戦するからというので来てみたら、急遽カードが変更になっていた。ネクロに代わって元ECWのボールズ・マホーニーがアビスと戦うことに。PWSの特徴としてはホームページに対戦予定カードを大々的に載せたあと、なんの説明も無しに当日になってカード変更をするパターンが多い。いや、本当はそんなことはしっかりと説明してもらわないといけないわけだが、とにかく投げっぱなしが多すぎる。

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    旗揚げ戦のときはスポーツセンターの食堂から借りてきた鍋をゴング代わりにしていたり、リングサイドのフェンスが薄っぺらのベニヤで作られていたり、トホホなことだらけ。もうこの際だからはっきりと言いますと、怪しい(もちろん良い意味で)団体であることは間違いない。まあ、いわゆる、つっこみどころ満載なのです。そんなPWSをこれからも取材していきますのでお楽しみ。

    【文・ジュードーチョップ】

  • ネクロ・ブッチャー夫人 ミニインタビュー / Mrs.Necro Butcher Interview

     

    2008年5月10日 ROHニューヨーク大会の後。

    ネクロVS森嶋という、響きも絵面もトンデモナイ一戦に度肝をぶっこ抜かれたこの日の大会も無事終了。お客さんもみんな引いた会場のロビーで待つ事数分。来ました!出て来ました!おじさん!いや、みんなのアイドル。ネクロ・ブッチャー!おつかれさんです、顧問っ!今日もいつものネクロファッション決まってま…あっ!今日はアロハじゃない!Tシャツじゃん!ネクロといえばアロハというイメージがインプットされているボクにとってTシャツ姿のネクロなんてネクロじゃない!…ん?でもちょっと待って‥。そのTシャツにプリントされている文字をよく読んでみれば「Keep it Green」。「緑を守ろう」ってなんて素敵なメッセージ!さすがだ‥ネクロさすがだ‥。声を大にして叫ぼう!「だからネクロが好きなんだーッ!」

    「森嶋に喰らわしてやったよ、ははは。」的な会話をボクらとしつつも、すぐソコに座っているROHの副社長が気になる様子のネクロ。そうかそうか、そうだよね、すんませんでした。そうです、ネクロはココからビジネスの時間。ライターという立場にありながらボールペンを無くしてしまい「今日のレポートは全て記憶のみに頼るか?」と無謀な考えが頭をかすめ始めたボクに、快くペンを貸してくれたROHの副社長。彼の元に今日のファイトマネーを貰いに行かなきゃなんです、顧問は。前回は副社長の財布から直接現金を手渡しされているところを目撃。「え?とっぱらい!?」って軽くビビりましたけど。

    副社長にも「森嶋に喰らわしてやったよ、ははは。」と身振り手振りを交え話すネクロのそばを離れ、会場の外に。入り口付近にネクロ夫人を発見!「行くか!?突撃インタビュー行くか!?」という事で「エクスキューズミー‥。ネクロの奥様ですよねー‥?」と近づく怪しい日本人約一名。

    おまっとさんです、ミセス・ネクロへのミニインタビューです!

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    ――まずはお名前を教えてください。

    (夫人) 「バージニアよ。みんなからはジニーって呼ばれてるわ。」

    ――ネクロは日本のインディーシーンではカリスマ的な人気を誇っているんですが、その事についてどう思いますか?

    (夫人) 「文化も習慣も違う国で、しかもアメリカと違ってまずレスリングありきの日本のプロレス界でアレだけみんなに認めてもらってるなんて本当に誇りに思うわ。」

    ――ネクロとの出会いを教えてください。

    (夫人) 「彼がテキサス州のデントンのXCWっていう団体でレッスルしてた頃に出会ったの。私の元カレが『凄いレスラーがいるから見に来い。』って言うから試合を見に行ったんだけど、初めて見たその試合で彼の事を好きになっちゃったの。それから一緒に良く遊ぶようになって付き合うようになったの。」

    ――お腹に赤ちゃんいるんですね。おめでとうございます!

    (夫人) 「ありがとう。」

    ――男の子ですか?女の子ですか?

    (夫人) 「女の子よ。」

    ――名前はもう決まってるんですか?

    (夫人) 「エイミーよ。」

    ――もし差し支えなければネクロがどんなプロポーズしたか教えてもらえますか?

    (夫人) 「全然OKよ。あるプロレス会場で試合を終えた彼がリングの上からマイクを使ってこう言ったの。”オレには今好きな人がいる。バージニア、オレと結婚してくれ!”ってね。もうビックリしたわよ。」

    ――うおー!マジですか?リング上からプロポーズ!?あのネクロがなんてロマンチックな!

    (夫人) 「うふふ、そうなの。客席にいた私はそのまま彼に抱えられてロッカールームに連れて行かれちゃったの。」

    ――わはーっ!やるなーネクロ!すごい!

    (夫人) 「うふふ。」

    と、ネクロのプロポーズ話で盛り上がっているところに、ビジネストークを終えた顧問が登場。「やばっ。奥さんに勝手にインタビューしてるの見つかった‥。」と軽くビビるも特にお咎めは無し。今回のインタビューはココまでになりましたがまた機会が会ったら是非インタビューの続きをお願いしたいと思います。

    そしてネクロ顧問に「日本のファンに一言!」とお願いしたところ「また行くからな。」とのお言葉。
    行くってさ、また行くってさ。

    【文・カズキ】

  • ネクロ・ブッチャーvs森嶋猛 / Necro Butcher vs Morishima

     

    2008年5月10日 ROHニューヨーク大会

    まずネクロの入場曲がトム・ペティの「I Won’t Back Down」で笑った。ゆるい。ゆるすぎる。きっとなにかの手違いなんだろうけれども、それに相反してネクロときたら、いかりや長介ばりに下唇を突きだし「フガー!」とか叫びながら入場。泣けてくる。会場内からは自然発生的に大ネクロコール。手をグルグル回しながらそれにこたえるネクロはどこか緊張しているようにも見えた。

    つづいて森嶋が入場すると軽いブーイングと「モロシマ!」という間違ったチャントが起きる。「モり」の発音が駄目らしい。俺のカラダはビールで作られていると公言し、デスマッチ一筋に生きてきたやさぐれプロゴルファー猿ことネクロ・ブッチャーと、プロレスリング・ノアの現役チャンピオンの森嶋が対峙する絵面がありえなさすぎる。にらみ合う両者が漫画のようで、こういう状況を実際に見てしまうと人間ていうのは思わず笑ってしまうらしく、興奮しながら笑うという経験をはじめて味わった。

    開始のゴングが鳴るやいなや、いきなり森嶋の顔面にグーパンチをぶち込むネクロ。ロックアップから腕を取ったり、ヘッドロックで相手の体力を消耗させるとか、そういった試合の駆け引きなんて一切する気配なし。そのままグーパンチと足蹴りと頭突きの連続攻撃で序盤からラッシュをけかる。森嶋を場外へと追いやりリング脇のテーブルに森嶋の頭を叩きつけ、ゴングで殴りかかるネクロ。さらに森嶋の口の中に木槌を押し込む無駄ムーブ。やることなすこと無計画な感じがひしひしと伝わってくる。場外マットをはがしてパイルドライバーを狙おうとするが案の定あっさりと返されるネクロは森嶋の強烈なラリアットを食らって大の字。ここから森嶋の反撃がはじまる。というかここからがネクロの本領発揮。

    場外でダウンするネクロへ森嶋のボディアタックが炸裂。フーラフラのネクロをリングにあげてコーナーに座らせてランニングヒッププッシュ。しかしここでまたしても大ネクロコール発生。やられればやられるほどネクロコールが大きくなっていく。そしてなんと森嶋に向かって中指を立てるクレイジーなニューヨークの客が続出。会場の声援に奮起したネクロが森嶋をボディスラムで投げようとするが、さすがに重いのかヨタヨタとよろけてしまい完璧には投げきれない。会場からは軽く失笑が。またもや森嶋の一方的な攻撃がはじまる。無意味な側転からのボディアタックで完全にのびてしまうネクロ。新宿駅の裏手にいるその日暮らしの方々のような見事なのびっぷりが目に焼きつく。泣ける。

    しかしネクロにチャンスがおとずれる。コーナーポストからドロップキックを狙った森嶋が自爆。森嶋を立ち上げグーパンチで殴りまくると、コーナーポストから不格好にボディアタックを決めるネクロ。リング下にあったパイプ椅子を持ち込みそれめがけて森嶋をDDTに決める。さらにパイプ椅子で殴りかかろうとするが森嶋に取られてしまい逆に殴られてしまうネクロ。あー。やっぱしな。しかしツーカウントでキックアウト。やられてもやられても起き上がるネクロにまたもや大ネクロコール発生。するとリング中央に椅子をセットした森嶋が、ネクロをコーナーポストへと担ぎ上げて雪崩式バックドロップを狙おうとする。パイプ椅子めがけて雪崩式バックドロップはきつすぎる。ネクロ大ピンチ。ファンからの「ネクロが死ぬから止めてくれ」という悲鳴もむなしく、森嶋の太い腕にロックされたネクロのカラダが宙を舞う。パイプ椅子の背もたれ部分に後頭部から落ちるネクロ。まるで漫画。もう駄目かと思ったそのときネクロのスタンドであるデスマッチジーザスが降臨。またしてもカウントツーでかえす。ものすごい大ネクロコール。しかし一瞬のすきに森嶋の豪快なバックドロップが決まりスリーカウントが入ってしまう。森嶋の勝利。

    リングをあとにした森嶋には大ブーイング。リング上でうずくまるネクロには大ネクロコール。あまりにも対照的だった。そして拍手に送られてリングを降りるネクロはふらふらと最前列にいた奥さんに近寄ってハグ&キスをしていた。泣ける。ネクロが引き上げたあと、こんどはネクロの奥さんに「ミセスネクロ!」の大合唱。それにペコリとお辞儀をしてこたえる奥さんがかわいらしかった。

    いやー負けた。ネクロは試合に負けたが勝負には勝った、と思う。ぶっちゃけて言うと森嶋にはもっと攻めて欲しかったしもっと滅茶苦茶にして欲しかった。いままでの血みどろなデスマッチからしたら確かにゆるい試合だったかもしれないが、ネクロらしさが十分に伝わってきた試合だった。試合後にネクロの奥さんへインタビューを決行。また後日掲載します。お楽しみに。

    【文・ジュードーチョップ】

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  • ROH @Hammerstein Ballroom, NYの対戦カード発表

     

    今週末、マジソンスクエアガーデンの目と鼻の先にあるハマースタイン・ボールルームで、ROHが初めて興行をうつ。正直、思い切ったことをするなと思った。ちょっと会場としてはでかすぎじゃないのかなと。いままでマンハッタンの場合、ハマースタインの上階にあるグランド・ボールルームという会場を使っていた。かつては「マンデーナイト・ロウ」の収録にも使われていたところでキャパは1200程度。大きすぎず小さすぎずインディーっぽさが残るという意味で規模的にはギリのところ。

    で、今回のハマースタインは、WWEのPPV「ECWワンナイト・スタンド」や大物ミュージシャンのライブにも使われる会場でキャパは2500。単純に倍なわけで、遂にここまで来たかという気持ちと、おいおい大丈夫かという不安とで複雑なんだけれども、PPVは別にしてテレビ放映を持たないインディー団体としてはこれはかなりの賭け。きっといまが攻め時なのか。逆にこの場所で成功したらグンと弾みが付いて更に盛り上がっていくこと間違いなしなので、今週末のハマースタイン・ボールルームは見逃せない興行なのです。

     

    そこで、もう一週間を切ったハマースタイン興行の主要カードが発表になりましたので、簡単な予想コメントと一緒にお伝えしたいと思います。

    1) FIP World Heavyweight Title Match – One Fall – No Time Limit
    ロドリック・ストロング(王者)
    vs.
    エリック・スティーブンス
    vs.
    潮崎豪

    現在、王者ロドリックとエリック・スティーブンスはFIPベルトを巡って抗争中。そこへプロレスリング・ノアの潮崎豪がどう絡んでいくのか。潮崎とロドリックの強烈な逆水平チョップ合戦も注目の一つ。

    2) Special Tag Team Attraction – One Fall – 20 Minute Time Limit
    デイビー・リチャーズ & ロッキー・ロメロ
    vs.
    ケビン・スティーン & エル・ジェネリコ

    前ROHタッグ王者組のデイビー&ロメロが、いま上り調子のスティーン&ジェネリコを迎え撃つ。ここ大一番で繰り出すエル・ジェネリコの必殺技「Brainbustaaaaahhhhh!!!!!」が炸裂するのか。

    3) Tag Team Scramble – One Fall – 20 Minute Time Limit
    デリリアス & ペレ・プリモ
    vs.
    ブレント・オーブライト & クリス・ヒーロー with ラリー・スウィーニー & reality TV star ジョニー・フェアプレイ
    vs.
    ジャック・エバンス & ジグソー with ジュリアス・スモークス

    ラリー・スウィーニーとジュリアス・スモークスの個性派マネージャー対決に期待。

    4) Best In The World Collide – One Fall – 45 Minute Time Limit
    ブライアン・ダニエルソン
    vs.
    丸藤正道

    この一戦を観るために遠方からやってくるアメリカのプオタもいるはず。45分フルタイムもありえるか。

    5) Battle Of The Brawlers – One Fall – 30 Minute Time Limit – Non-Title
    森嶋猛(GHCヘビー級王者)
    vs.
    ネクロ・ブッチャー

    このサイトの顧問でもある我らがネクロさん。ネクロさんだからこそ成しえる超人的な技の受けを初見のノアファンにも堪能していただきたい一戦。ある意味これが裏メインとなること間違いなし。

    6) ROH World Tag Team Title Match – No Disqualification – One Fall – 45 Minute Time Limit
    ジェイ・ブリスコ & オースティン・エリーズ(ROHタッグ王者)
    vs.
    ジミー・ジェイコブス & タイラー・ブラック

    負傷のマークに代わってオースティン・エリーズが入ったことで因縁のジミー・ジェイコブス相手にかなりのラフファイトが予想される。急成長のタイラー・ブラックがどこまで王者タッグに食らいついていけるかも見どころ。

    7) ROH World Title Match – One Fall – 60 Minute Time Limit
    ナイジェル・マッギネス(王者)
    vs.
    クラウディオ・カスタニョーリ

    ヨーロピアンどうしの王座戦。クラウディオがヒールチャンピオンのナイジェルとの抗争に決着をつけることができるのか。時は来た!

    【文・ジュードーチョップ】