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Bryan Danielson

ブライアン・ダニエルソン インタビュー(Part 2)/Bryan Danielson Interview (Part 2)

 

Part 1からの続き)

――では、次に少し前のことについてお尋ねしたいと思います。プロになる前にバックヤードレスリングをやっていたというのは本当ですか?

(ダニエルソン) まあ、本当だよ(笑)でも、今見かけるようなクレイジーなバックヤードレスリングではなくて、言葉通り「バックヤードでレスリングをしている」というもので、もっとプロレスごっこみたいなものだけど(笑)これはね、なんでやったかって言うと、僕の友達がウェブデザインのクラスを取っていて、何かウェブサイトを作りたい、と。で、プロレスをちょっと取り入れようということになって、半分冗談で作ったんだ。写真とかアップして。それを見た人達が、「ブライアン・ダニエルソンはバックヤードレスリングをしている!」って言い出したんだけど、実際は「バックヤードでプロレスごっこをしている」ってことなんだけどね。

――その時の経験が今に生かされていることはありますか?

(ダニエルソン) うーん、無いかなぁ…。当時はマットレスの上でお互いにプロレスの技を出し合っていただけで、それ以上のものではないからなぁ。

――では、その時の面白いエピソードなどありますか?

(ダニエルソン) 実はその時の映像はたくさんあるんだよ。だから、今後僕のベスト版DVDを作ることがあれば、特典映像として入れるのもアリかなと(笑)テレビ番組の『Grind 』って知ってる?‘90年代のものなんだけど、水着を着た人達が音楽に合わせて踊り狂ったりしている馬鹿げた番組で、それをパロってくだらないことをやったりしてたんだ。2人がレスリングしている回りで大勢の人が踊ったりとか(笑)だから、今それをみると「あー、くだらないなー(笑)」って思うよ。いや、良い意味でね(笑)

――つまり、その時のレスリングは今の物とは全く別物なわけですね。なるほど。では次にお伺いしたいのは、ショーン・マイケルズ主宰のスクールやロス道場でストロングスタイルを学び、またウィリアム・リーガルにヨーロピアンレスリングの基礎も学んでいるということもあって、あなたのレスリングスタイルは色んなものがミックスされた独特なスタイルだと思うのですが、あなたの考える理想のプロレススタイルとは何でしょうか?

(ダニエルソン) 難しい質問だね…。理想のプロレスっていうのは、その時の状況や対戦相手によっても変わると思うんだけど、基本的には僕は猪木のスタイルがすごく好きなんだ。例えば猪木対藤波の60分フルタイム(恐らく1988年8月8日のIWGP戦)とか、もう天才的だと思う。今、僕がやろうとしているのはああいった感じのスタイルなんだ。それと古いイギリスのプロレスもよく見ている。昔の新日スタイルに似てるんだけど、もっとマット上の攻防が中心で、猪木の試合ほど白熱はしていない。でも技術的には非常に素晴らしい。だからこの二つのスタイルが僕にとっての理想だし、お気に入りと言えるね。どちらかと言えば、マット中心のレスリングスタイルが好きなんだ。例えば初期UWFの藤原とか、初代タイガーマスクとか。初代タイガーに関して言えば、初期UWFに参戦していた頃が一番好きなんだ。蹴りは凄く冴えてるし、フジワラアームバーなんかのサブミッション技術も素晴らしい。この頃のスーパータイガーには良い要素が多く詰まっていると思うよ。

――ということは、タイガーマスクよりもスーパータイガーが好きということですよね?

(ダニエルソン) そう!スーパータイガーは本当に素晴らしい。凄いとしか言いようがない。僕が今、一ファンとしてプロレスをみるなら、この当時の試合を見るね。間違いなく。

――では、現在あなたの目指しているプロレスはその頃のもの、ということになりますか?

(ダニエルソン) いや、今のアメリカのマット界では、こういったスタイルは無理なんだよ。まずファンが望んでいない。例えばこういうスタイルで試合をしたとするでしょ?そうしたら試合開始5分で客から「Boring!(つまらない)」ってチャントが始まるよ。でも僕自身はああいったスタイルを現在のスタイルに組み入れることは可能だと思っている。だから僕の基本スタイルにこういった要素を入れようとしているところなんだよ。特にアメリカでは、色んな要素を入れる必要がある。そうでないと、誰も興味を示してくれないからね。だから個人的には、そういった要素を加えているのが理想のスタイルなんじゃないかと思っているんだ。

――なるほど。なかなか難しいですね。ところで最近のあなたのレスリングスタイルはキラー猪木を彷彿とさせていますよ。

(ダニエルソン) 本当に?どうもありがとう。

――当時の新日本を観て育っているので、やはり私の考えるプロレスの根底にあるのはああいったスタイルなんです。今の新日本とは随分違うと思いますが。

(ダニエルソン) でも、僕はナガタはとても良い選手だと思うよ。彼は素晴らしいよ。

――あの白目はどう思います?(笑)

(ダニエルソン) ああ、こういうやつ?(笑)(と言って真似をする)。あれは、彼なりに何か自分らしいことをやっているんだと思うけど(笑)でも、彼はアマレス出身で、基礎はもちろん素晴らしいし、キックも素晴らしい。彼のテクニックは全てにおいて素晴らしいと思う。僕が新日にいて彼らと試合をした時、僕はまだ今ほどの経験も技術もなかったけど、当時から永田は素晴らしいとずっと思っていたんだ。いま、僕が一個人としてプロレスを観るなら、さっき言った試合の他には間違いなく彼の試合も観るね。彼と棚橋とのIWGP戦とか本当に素晴らしいと思う。またプロレスラーとして見た場合も、僕が理想としているレスラーに近いと思うんだ。ヘビー級としても彼は素晴らしい試合ができるし、Jr.ヘビーとしても素晴らしい。彼はキラーだと思う。永田の試合は本当に好きだね。

――あなたも十分キラーですよ(笑)

(ダニエルソン) 僕なんかまだまだ。頑張ってはいるけどね(笑)

――なぜ新日ロス道場に行ったのですか?

(ダニエルソン) 当時、カリフォルニアの若いレスラーをトレーニングするために、ロス道場がレスラーを募集してたんだ。「ここに来て練習するといいよ」って感じで。知っていると思うけど、アメリカにはレスラーがゴロゴロいる。で、みんななんとかしてリングに上がろうと必死なんだ。みんな日本に行きたがっているから、自分の映像や写真を日本に送りつけて売り込みをしている。日本以外にも、イギリス、メキシコ、WWEなんかにもね。で、僕がロス道場に行った時には真壁なんかもいて、ある意味トライアウトみたいな感じでまずは練習に参加したんだ。レスリングスキルなんかを見られたんだけど、「みんなレスリングスキルはかなり良い。でもどれくらい真剣に考えているのかなども、精神面ももっと見てみたい」って言われたんだ。実際に僕は荷物をまとめてロス道場に入門した最初のレスラーだったんだよ。最初は床で寝たりしてさ。それでも僕が望んでいたことだったんだ。とにかく日本に行きたかったし、アメリカでレスラーとして生活ができるとは思っていなかったし。アメリカだととにかく体が大きければ良いという風潮があるけど、日本だとJr.ヘビーでも十分に戦っていける。だからこれこそが僕のスタイルだと思ったんだ。

――実は私は以前にロス道場のドキュメンタリーみたいなものを見たことがあるんです。ロス道場の練習を密着取材していたものなんですけど、とにかくあなたが黙々と走っている姿がとても印象に残っていて、この選手は大物になる!と宣言していたんですよ。

(ダニエルソン) 本当に?どうもありがとう。

つづく

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【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】

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ブライアン・ダニエルソン インタビュー(Part 1)/Bryan Danielson Interview (Part 1)

 

8月2日、ROHニューヨーク大会、ハマースタイン・ボールルーム。アメリカン・ドラゴンことブライアン・ダニエルソンに会えるという喜びと、あまりにも好きすぎて何を喋っていいのやらというパニック寸前の不安とで、まるで「選ばれし者の恍惚と不安二つ我にあり」のような心境で、ブライアン・ダニエルソンがバックステージから出てくるのをジーッと待っていた。すでにほとんどの選手達が会場を後にしてるなかリングの撤去作業がつづく。すると、試合で痛めた首をさすりながら、「待たせてごめん」と言ってブライアン・ダニエルソンがこっちに歩いてきた。うわー本物だ。ま、当然ながら本物なんだけれども、その苦笑いをした普段の表情と、リング上のキラーな顔とが違いすぎて一瞬だけ戸惑った。これがあのアメリカン・ドラゴンなのかと。レスラーとしての彼と、そうでないときの彼の差っていうのも、これまたそこはかとなく魅力的だった。今回はプロレスラーとしてだけではなく、普段のブライアン・ダニエルソンてどんな人なのか、ということをちょっと探ってみようと思います。

 

――初めまして。あなたの大ファンなので、私生活からプロレスまで、出来る限り多くの質問をさせて頂こうと思っています。どうぞよろしくお願いします。

(ダニエルソン) こちらこそ、よろしく。

――まず最初の質問ですが、髪型やヒゲについてです。今は髪を伸ばしているみたいですが、坊主になったりヒゲを伸ばしたりと髪型には何かこだわりがあるのでしょうか?

(ダニエルソン) 特に意味はないんだ。その時の気分に合ったことをしているだけというか(笑)伸ばしたくなったから伸ばしてるだけなんだよね、実は。ええと、まず一番最初にヒゲを伸ばした理由なんだけど、カミソリを無くしたからなんだ(笑)まず2~3週間ヒゲを伸ばし続けて、そろそろ剃らないと、と思って剃ったら剃刀負けしちゃって、あー、もういいや、このまま伸ばしちゃえ!って(笑)

――では次に一日のスケジュールを教えてもらえますか?やはりトレーニングなどは朝にするのでしょうか?

(ダニエルソン) ウエイトはたいてい朝にやるんだ。えっと、ではまず毎日の僕のスケジュールね。まず起きる。で、次にカーディオ(有酸素運動)。まあ、走るか縄跳びが中心かな。その次に朝食。週に1~2回ジムに通う。その後ランチ。昼寝。読書。犬の散歩。その後に柔術かキックボクシングの練習。帰宅して、就寝。基本的には毎日このスケジュールだよ。

――柔術!それにキックボクシングの練習までしてるんですか。で、プロレスの練習はしないのですか?

(ダニエルソン) 僕はシアトルから2時間ほど南西に走った町に住んでいるんだけど、プロレス用のリングなんて無い所なんだ。だから試合の前に早く来て、リングで色々と練習をすることもあるけど、基本的にはカーディオを中心にやって、キックボクシングか柔術の練習をすることが、僕にとってのプロレスの練習と言えるかな。

――それはびっくりです。ところで犬の散歩という話もでましたが、犬もお好きなんですよね?myspaceにも写真が載っていますが、何匹飼っているのですか?

(ダニエルソン) 僕自身が飼っているのは一匹。でも、僕のお母さんが一匹飼っていて、その子は僕が高校生の頃からいるんだ。だから僕が飼っている犬となると一匹と答えるけど、僕の犬ということなら、この2匹ということになるかな。僕が試合で家を空ける時には、僕の犬はお母さんの家に預けるんだ。あと、空いている時間にはペットシェルターで過ごすことも多いよ。犬の里親捜しをしたりとか。とにかく犬が好きなんだ。いま、僕が情熱をかけていることといえば、これだね。

――それでは、あなたの尊敬する人は?

(ダニエルソン) 尊敬する人はたくさんいるよ。一人だけとなると、選ぶのは難しいけど…。僕のお母さんは全く教育も受けていなかったけど、今では心理学の修士の学位を持っているほどの努力家なんだ。プロレスで言えば、ショーン・マイケルズとウィリアム・リーガルが僕の師匠で彼らから本当に多くのことを教わった。多くの人を尊敬しているけど、一番と言われたら両親とショーン・マイケルズ、そしてウィリアム・リーガルの4人になるだろうね。

――あなたは化学を専攻していたそうですが、いつ頃まで勉強されていましたか?

(ダニエルソン) 大学に通っていたんだけど、ちょうどその頃ROHのレスリングスクールのコーチ要請があったんだ。で、その要請を受けたから、大学をオンラインコースに変更したんだ。でもオンラインだと授業内容が結構限られているんだよね。まあそれには2年制と4年制のコースがあるんだけど、僕はその2年のコースをほとんど終了して、あと残すのみは体育の授業なんだ。でもこの仕事をしてるから、今更体育の授業を取ってもね(笑)

――では、その化学の勉強はプロレスに役立っていますか?

(ダニエルソン) 全然!(笑)でも、化学って凄く面白いんだよ。どうしてそうなるのかって理解するのはすごく面白いよ。それにプロレスをやっていると、どうしてもプロレス以外のことには目を向けなくなりがちじゃない?そうなると、物事に対する視点がすごく狭くなって良くないと思うんだ。だからプロレス以外のことに興味を持つことは、とても良いことだと思うよ。

――それと同じような理由で、読書も好きなのですか?

(ダニエルソン) うん、そうだね。

――好きな作家は誰ですか?

(ダニエルソン) ジョン・アービングって知ってる?

――私の大好きな作家ですよ!

(ダニエルソン) 僕はジョン・アービングが凄く好きなんだ。あとは村上春樹も好き。それ以外では、レイモンド・カーヴァーのショートストーリーとかも。

――えーと、ひとつ変な質問をさせてもらっても良いでしょうか?試合を観ていると、あなたの筋肉はすごく柔軟性があり、かつ試合中にあまり汗をかかないことに気付きました。実はあのアントニオ猪木も筋肉が柔らかくて汗をかきにくい体質なのですが、この共通点についてどう思いますか?

(ダニエルソン) 多分、僕はイノキと同じようなトレーニングをしているんだと思うよ。マシーンでガンガン筋肉つけて、ジョン・シーナみたいな体を作っているわけではないし。もっと柔軟性をつけるトレーニングをしているんだ。もっとスムーズに、もっとフレキシブルにという目的を持ってトレーニングしているんだよ。

つづく

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Bryan Danielson

 

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【名前】ブライアン・ダニエルソン 【生年月日】1981年5月22日 【出身地】ワシントン州アバディーン 【身長】173㎝ 【体重】83㎏ 【得意技】キャトルミューティレーション、雪崩式バックドロップ、ダイビングヘッドバット、ドラゴンスープレックス、ロメロ・スペシャル 【経歴、タイトル歴、エピソード等】 アマチュア時代にバックヤード・チャンピオンシップ・レスリング(BCW)のヘビー級王者だったことがある。プロになるため、ショーン・マイケルズ主宰(当初、ディーン・マレンコのレスリングスクールへの入門を希望していたがスクール閉鎖により断念)のサンアントニオ・レスリング・アカデミーに入門。1999年にテキサス・レスリング・アカデミー(TWA)でプロデビュー。同年12月、FMWにマスクマンのアメリカン・ドラゴンとして同じアカデミーの練習生だったランス・ケイドと共に初来日。2000年スパンキーとのタッグでTWAタッグチームタイトルを獲得。テネシー州のメンフィス・チャンピオンシップ・レスリングでもスパンキーと組んでタッグチャンピオンに就く。その後、新日本プロレスのロス道場へ入門。2002年には新日本プロレスへ初参戦。2004年カレーマンとタッグを組み、IWGPジュニアタッグ王座を獲得。又、WWEとデベロップメンタル契約をむすび、ベロシティやヒートなどのテーピングマッチでジョバーも務めていた。

ROHには2000年2月22日の旗揚げから参戦。ロウ・キーとクリストファー・ダニエルズとのスリーウェイマッチはROH名勝負としていまでも語りぐさになっている。旗揚げ戦から数々の名勝負を量産してきたにもかかわらず、ベルト奪取には縁がなかったブライアン・ダニエルソンだったが、2005年9月17日のニューヨーク大会でジェームス・ギブソンを破り念願の第7代ROHヘビー級王者に就く。翌年の12月ホミサイドにタイトルを奪われるまで38回のタイトル防衛を果たし、サモア・ジョーの持つ防衛記録(29回)を抜く。2006年からバイソン・スミスやエディ・エドワーズと組みNOAHに参戦。2006年1月から11月までフル・インパクト・プロ(FIP)の世界ヘビー級王者に就く。翌年の3月にROHへ復帰。

ROH復帰後も、森嶋猛、KENTA、ナイジェル・マッギネス、オースティン・エリーズなどと名勝負を繰り広げ、3月のプロレスリング・ゲリラ(PWG)ではCIMAと30分ドローの好勝負を展開。2008年にはWWEのダークマッチに出場。同門のランス・ケイドに勝利している。大の犬好き。入場曲はヨーロッパの『ザ・ファイナル・カウントダウン』

【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】

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