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宮本裕向 vs. ニック・ゲージ


12月11日 CZW ”ケージ・オブ・デス12” @フィラデルフィア Asylum Arena (Former ECW Arena)

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超満員札止め(1,189人)となった会場は立ち見が出るほどの盛況ぶり。そのセミファイナルにCZWウルトラバイオレント・アンダーグラウンド王座のベルトを掛け、王者ニック・ゲージと特攻ヤンキーこと宮本裕向が対戦。先ずは宮本がラダーを担ぎながら氣志團の「ワン・ナイト・カーニバル」で入場。喧嘩番長の刺繍が鈍く光る。次にニック・ゲージがベルトを腰に巻いて入場。一段と大きい歓声がわき起こる。

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この時点で観客は総立ち。ニック・ゲージがリングインすると「ニック・ファッキン・ゲージ!」チャントが自然発生。CZWのヌシとも言えるゲージの人気は想像以上に高い。リングアナから「ユーコー!ミヤモートー!」とコールされると、観客から黄色と黒の紙テープが投げ入れられる。

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ここでCZWワイヤードTV王者のドリューが突如リングイン。マイクで「この試合はクリーンにいく!いいかー!オレが裁いてやる!」と勝手にレフェリーを務めはじめる。さらに「ノーウエポン!ノーウルトラバイオレンス!」と叫ぶと観客からは大ブーイング。ドリューはハードコアやデスマッチを一切認めないクリーンなファイトを信念とするキャラクターの為か、CZWのファンからは完全にヒール扱いなのだ。

ゴングが鳴らされ試合開始。序盤はバックの取り合いからチェーンレスリングの展開。ゲージがセコンドからホチキスを取ると、ドリューがそれを取り上げる。 観客からは「We Want Blood !!」チャント発生。徐々に客のいら立ちが目立ちはじめる。すると我慢できなくなったゲージがドリューをボディスラム。この一発が効いたのかドリューはセ コンドに担がれて退場。元のレフェリーがリングインすると同時に、ボブワイヤーネットや画鋲バットなどの凶器も投入される。観客から「イエーイ!」と分かりやすい反応。

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リング上でメンチを切る両者。張り手とエルボー合戦の末、場外にセットしてあったボブワイヤーネットに宮本がゲージをボディスラム。「グワァー!」という鈍い叫び声が上がる。さらに宮本は身動きが出来なくなったゲージにコーナーからエルボードロップ。ボブワイヤーネットが完全に破壊される。

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宮本はノックアウト状態のゲージを場外へと連れ出す。しばらく場外を練り歩いたあと、イス攻撃でゲージの動きを止めテーブルの上にセットする。すると宮本は二階を指差し小走りに階段を登っていく。そこは男子便所の上の高さ5メートルはある階段の踊場。観客からは「止めろー!」という叫び声が上がる中、ゲージが蘇生して踊り場にいる宮本を追いかける。

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追いつかれてしまった宮本は、ゲージにタコ殴りにあい大ピンチに。非情にも二階から投げ落とされそうになる宮本。ジャッキー映画のワンシーンさながら、手すりに掴まって必至に耐える宮本。しかし力尽きた宮本は下にあったテーブルに背中から落下。「バッコーン!」という音と同時に「ホーリーシット!ホーリーシット!」チャント発生。宮本はピクリとも動かない。

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その宮本を強引に起こそうとするゲージ。どこから持ってきたのかコップに入ったビールを流血した宮本の顔面に投げつける。さらにグッズ販売のテーブルに宮本をボディスラム。辺りにDVDが散乱する。

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ようやくリングに戻った両者。ゲージは画鋲付きバットで宮本をタコ殴り。画鋲がリング上に散乱すると、今度は有刺鉄線バットで宮本のおでこにグリグリ攻撃。

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有刺鉄線バットが効いたのかコーナーでグロッキー状態の宮本。ロープに振られるもハンドスプリングエルボーで切り返す。ゲージをコーナーに押しこみパイプ椅子を使ってダブルニー。さらに座り込んだゲージにドロップキック。コーナポストからのウラカンラナと畳み込んでいくがゲージがそれをツーでキックアウト。今度はゲージの顔面ウォッシュからパイルドライバー2連発。するとゲージが場外にあった巨大ラダーをリング上に乗せるも、蘇生した宮本がそのラダーをスライドさせてゲージにぶつける。場外のゲージにトペコンヒーロ炸裂。

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ここが勝負と見た宮本はファイヤーサンダーでゲージを捕獲。巨大ラダーをセットする宮本。躊躇なく巨大ラダーを登っていく。「ウォーーー!」という歓声で地響きが起きる。

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天井に頭がつきそうな高さから宮本独特のふわっと浮くようなムーンサルトプレス。宮本の膝がえぐい角度でゲージの肩口にヒット。

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そのままスリーカウントが入り宮本裕向が勝利。日本人初となる第15代ウルトラバイオレント・アンダーグラウンド王者が誕生。CZWのファンからは外敵であるはずの宮本へ大きな拍手が送られる。

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日本のヤンキーがアメリカのヤンキーをぶっ倒した瞬間、会場内は悲鳴と歓声が入り混じるなんともいえない空間になっていた。純粋なCZWファンにとってニック・ゲージの敗北はショックに違いない。ゲージもこのままでは終わらないだろう。これでベルトが日本へ流出するとなると、日米デスマッチ合戦に拍車がかかりそうな様相である。それと、前回IWAイーストコーストのデスマッチトーナメントに出場していることもあるが、アメリカでの宮本の認知度の高さに驚かされた。日の丸のハチマキをしめて熱心に応援するアメリカの宮本ファンもいるほどだ。全米のデスマッチ好きが注目する大会で、これだけの試合を見せることが出来た宮本裕向はただ者ではない。日本のデスマッチファイターここにありを印象付けた一戦だったと思う。


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宮本裕向がCZW新チャンピオンに!


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12月11日フィラデルフィアで開催されたCZW “ケージ・オブ・デスXII” セミファイナル、王者ニック・ゲージ対宮本裕向のCZWウルトラバイオレントアンダーグラウンド王座戦は、巨大ラダーからのムーンサルトプレスでニック・ゲージを破り、宮本裕向が王座を奪取した。これによりCZWウルトラバイオレントアンダーグラウンドのベルトが日本に初めて流出することになる。試合のレビューは後日また詳しく。


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Yuko Miyamoto is coming to CZW


Japanese death match fighter, Yuko Miyamoto, is coming to CZW to challenge UVU Championship.He started death match in June 2006 and is considered to be one of the best death match fighter in Japan. He is a former bike gang and known for his ‘outlaw’ style of death match. How do fans here in US will see his unique death match style?


CZW presents
Cage of Death XII
Dec 11th @ 8PM
Asylum Arena

The Cage of Death Match:
SUICIDE KINGS (Vortekz, Danny Havoc, Devon Moore and Dysfunction) vs. CULT FICTION (Masada, Brain Damage, tHURTeen) and Drake Younger

CZW vs. Big Japan for the Ultraviolent Underground Championship
Nick F’n Gage (c) vs. Yuko Miyamoto

CZW World Heavyweight Championship
Jon Moxley (c) vs. Homicide

Special Challenge
“The New Horror” Sami Callihan vs. Robert “Ego” Anthony

Tag Team Tournament Finals
PHILLY’S MOST WANTED (Joker and Blk Jeez) vs. THE OSIRIAN PORTAL

CZW Junior Heavyweight Championship
Adam Cole (c) vs. A.R. Fox

Best of the Best Open Scramble
Ruckus vs. Jonathan Gresham vs. Alex Colon vs. Gran Akuma vs. Ryan Mcbride vs. Rich Swann


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ニック・ゲージから宮本裕向へ


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CZWの名物イベント毎年恒例のケージ・オブ・デスが12月11日フィラデルフィアで開催される。その名のとおりケージに囲まれた逃げ場のないリング上でウルトラバイオレントな試合を繰り広げるケージ・オブ・デス。今年はメインのケージ・オブ・デスマッチの他にCZWの各タイトルマッチが組まれている。中でも注目なのが、王者ニック・ゲージ対宮本裕向のCZWウルトラバイオレント・アンダーグラウンド王座戦(UVU Championship)。

今年8月に亡くなったJCベイリーが初代王者のUVU王座は、ザンディグ、ネクロ・ブッチャー、ブレイン・ダメージ、サムタック・ジャックといった錚々たる歴代デスマッチファイター達の血が染み込んだベルト。そのCZWデスマッチの歴史とも言えるベルトに、日本の特攻ヤンキー宮本裕向が挑戦するとあって、アメリカのデスマッチファンからも注目されている。そして王者ニック・ゲージは宮本裕向に対して鼻息荒いプロモを公開。

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「CZWは俺の縄張りだ!ミヤモト!お前の顔を切りきざんでやる!」と早くも臨戦態勢のニック・ゲージ。一体どんな試合になるのか今から楽しみである。


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ピンキー・サンチェス インタビュー/Pinkie Sanchez Interview


ど派手なコスチュームと人を食ったようなレスリングスタイルで試合会場を一気に明るくしてくれるピンク色のニクイ奴。今回は、マンハッタン・ドロップ注目の若手インディーレスラー、ピンキー・サンチェスにいろいろと話を聞いてみました。


――よろしくお願いします。では先ず、あなたのプロレスの師匠を教えてください?
僕は、ACE(American Championship Entertainment)という団体のスクールで3年ほどトレーニングしていたんだ。師匠はアズリエル(Azrieal)。他にもグリム・リーファーとか何人かに教わってはいるけど、主に師事していたのはアズリエルだよ。プロになってからは2年になる。

――小さい頃からプロレスが好きでしたか?
もちろん!小さい頃はよくプロレスを観ていたよ。ハルク・ホーガンが好きだった。4歳の時にプエルトリコに行ってからはプエルトリカンのプロレスやルチャリブレも観るようになったんだ。パソコンを使うようになってからは、日本のプロレスも観るようになったんだ。

――あなたはいままでCZWやPWS、それにCHIKARAなど、東海岸の様々なインディー団体に出場していますよね。デスマッチであったりルチャスタイルであったりとその団体のスタイルに違和感なく対応してるように見えるんですが、あなた自身では自分はどのようなファイトスタイルだと思いますか?
自分自身ではドラゴンゲートのCIMAだったり、TAKAみちのく、獣神サンダーライガーを混ぜたようなスタイルを目指してるんだけど、自分のファイティ ングスピリットの根本にあるのはエンターテインメント。リング上でダスティン・ローデスやハルク・ホーガンのような動きをするのもそのせいなんだ。

――いわゆる“コミック”と云われるスタイルのキャラクターで、ウルトラバイオレンスなデスマッチもこなしてしまうわけですが。
CZWには上がっていたけど、実際にそこまでのデスマッチはやっていないんだよ。でもデスマッチは好きだよ。まず情熱がないとあそこまでのものって出来ないでしょ?本格的なデスマッチをやるとしたら、まだまだ何年も先の話!僕は、ホミサイドのようなハードヒットなスタイルと、コミックをごちゃ混ぜにしたよ うなスタイルを目指しているんだ。ストロングスタイルというには、僕はまだまだ弱すぎるからね。

――日本のプロレスが好きということですが、対戦してみたい日本の選手はいますか?
うーん、難しい質問だなぁ。まず、いつの時代の誰でも良いって言うなら、大仁田かな。手にチェーン巻いてさ、電流爆破マッチをやる!あれはすごいよ…。そ れか、武藤か小橋。あのチョップを何度も胸で受けて、まだまだー!ってやりたい!今の選手なら、飯伏幸太。このまえチカラプロでの試合を目の前で観たけど、 彼は凄いよね。彼と思いっきり試合をしてみたいなぁ。

――で、また何でピンク色を基調にしたコスチュームを選んだのですか?
それはー、みんなが僕のことを「ピンキー!ピンキー!」と呼ぶようになって、それでピンクしかないなと。

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――話題を変えて、好きなテレビ番組は?
メタロカリプス(Metalocalypse)は大好きだよ。あのアニメ番組は狂ってて最高。アダルト・スイムも。ああいう狂ったアニメが大好き。

――好きな音楽は?
メタル大好き!ドラゴンフォース!(メロイックサインを振り上げたまま)オーイエー!あっ、でもマイケル・ジャクソンも好きかなあ。プリンスとかクリス・ブラウンとかも。あー、でも彼がやったことは評価できないけどねー(恋人のリアーナに対する暴行で話題になった)。メタル好きでダンスミュージックも好きってことかな。ドラゴンフォースとかのメタルは、トレーニングする時にすごく良いんだよ!腕立てとかする時に聞くでしょ?そうするとガンガンできるんだよ(笑)自分の限界を超えてもトレーニングを続けることができるってわけ。よし、まだまだ!って(笑)

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――あなたの入場曲(Toni Basilの「Hey Mickie」)といい、マイコー風のコスチュームといい、全て80年代テイストっていうのは何か理由があるんですか?
おーイエス。お母さんが80年代の人だからね。その影響でマイケル・ジャクソンとかよく聴くようになったんだ。それでかな。

――そういえばこれは是非お聞きしたかったのですが、このまえチカラプロの試合会場で子猫を連れていたのを見かけたんですがー、あれは?。
あーあれは僕の猫だよ。まだ3ヶ月で可愛いのなんの。いつも肩に乗っけて連れて歩いてるんだ。僕の初めてのペットなんだ。

――では最後に、日本のプロレスファンへメッセージを。
日本のプロレスファンはとても熱狂的だから、そんなファンの前で試合をしてみたい。どこでも誰とでも良いから、もし日本で試合をする機会に恵まれたらとても光栄だよ。



一見してとてもレスラーとは思えない細身のカラダだけれども、それを補ってあまりある強烈な個性とプロレスに対する情熱は生半可ではないピンキー・サンチェス。ドリフのもしもシリーズで例えるなら、『もしも、人を笑わせようと頼んでもいないのに面白アクションを連発してしまうクラスに必ず一人は居るひょうきんな奴がそのまんまプロレスラーになったら』、みたいなキャラクター。インディーならではと言ってしまえばそれまでだが、若干19歳にして自分のスタイルを掴んでいるように見えるから、末恐ろしい。マンハッタンドロップはこれからも彼のことを注目していくつもりです。


【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】

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