• ロドリック・ストロング(王者)vsエリック・スティーブンスvs潮崎豪

     

    2008年5月10日 ROHニューヨーク大会

    記念すべきハマースタイン公演の第一試合。昨年末からこのFIP王座を巡って激しい攻防を続けるロドリック・ストロングとエリック・スティーブンスの二人に、潮崎がどう絡んでいくのかが見物…というか、チョップの得意な3人が試合をするとなったら、激しいチョップ合戦を期待するしかないでしょう!ご存知の方もいるかもしれませんが、ロドリックのチョップはとにかく音が凄いんです。よくもまあ、ここまでの音が出せるな、と感心するほどバチーンッ!!との強烈な音と共に相手の胸にチョップが炸裂します。またロドリックはパワーも凄いんです。なんとあのアビスをも軽々と担ぎ上げるパワーの持ち主。そしてエリック・スティーブンスですが彼はロドリックにプロレスを師事していたこともあって、師匠直伝の”必殺”チョップはスティーブンスの得意技の一つでもあります。そしてこの二人に日本のファンにもおなじみの潮崎選手が加わっての3ウェイ。厳密にはまったく違うタイプの3人ですが、チョップを得意とするという部分は似ています。

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    王者のロドリックは一番最後にベルトを肩に掛けて登場したものの、リング下で待ちかまえていたスティーブンスからいきなり襲撃。それを見守るリング上の潮崎。リング下でかなりの乱闘になるかと思いきや、すぐにロドリックをリング上にあげるスティーブンス。この3人のレスリングスタイルから考えると、あまり早い展開になるとは考えられなかったものの、予想に反して息をもつかせぬめまぐるしい展開に。チョップ合戦はまだかと待つこと約5分、ロドリック→スティーブンス→潮崎→ロドリックと待ちに待ったチョップ合戦が開始!お互いの胸にチョップを叩きこんでいく最中、誰の胸が一番赤くなるかと観察していたのですが、スティーブンスの胸が一番赤くなっていました。ということはロドリックのチョップが一番威力があるのかと一瞬考えたのですが、まあ肌質とかもあるしねー、赤くなったから一番威力があるってわけじゃないでしょう?と冷静に考える私。

    その後コーナーポストから潮崎がムーンソルトをしたものの、スティーブンスがすかさず避けてスモールパッケージで丸め込み、3カウントを狙います。が、ここで横からロドリックが入り、スティーブンスを丸め込んで3カウント奪取。ロドリックがFIP王座を防衛し、ベルトを手にとって早々とバックステージへと戻っていきました。試合終了後、潮崎に握手を求めたスティーブンス。観客は握手しろー!と騒いでいましたが、期待通りがっちりと握手をしてお互いの健闘を称えていました。もしかしたら今後、二人で組んで打倒ロドリック路線でいくのかな?   【文・Shiori】

  • ROHからのお知らせ予告 / News from ROH

     

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    このたびROHから、この『マンハッタンドロップ』を通して、正式に日本のROHファンの方々へお知らせしたいことがある、とのことですので情報が入り次第いち早くお伝えする予定です。乞うご期待。  【文・ジュードーチョップ】

  • ネクロ・ブッチャー夫人 ミニインタビュー / Mrs.Necro Butcher Interview

     

    2008年5月10日 ROHニューヨーク大会の後。

    ネクロVS森嶋という、響きも絵面もトンデモナイ一戦に度肝をぶっこ抜かれたこの日の大会も無事終了。お客さんもみんな引いた会場のロビーで待つ事数分。来ました!出て来ました!おじさん!いや、みんなのアイドル。ネクロ・ブッチャー!おつかれさんです、顧問っ!今日もいつものネクロファッション決まってま…あっ!今日はアロハじゃない!Tシャツじゃん!ネクロといえばアロハというイメージがインプットされているボクにとってTシャツ姿のネクロなんてネクロじゃない!…ん?でもちょっと待って‥。そのTシャツにプリントされている文字をよく読んでみれば「Keep it Green」。「緑を守ろう」ってなんて素敵なメッセージ!さすがだ‥ネクロさすがだ‥。声を大にして叫ぼう!「だからネクロが好きなんだーッ!」

    「森嶋に喰らわしてやったよ、ははは。」的な会話をボクらとしつつも、すぐソコに座っているROHの副社長が気になる様子のネクロ。そうかそうか、そうだよね、すんませんでした。そうです、ネクロはココからビジネスの時間。ライターという立場にありながらボールペンを無くしてしまい「今日のレポートは全て記憶のみに頼るか?」と無謀な考えが頭をかすめ始めたボクに、快くペンを貸してくれたROHの副社長。彼の元に今日のファイトマネーを貰いに行かなきゃなんです、顧問は。前回は副社長の財布から直接現金を手渡しされているところを目撃。「え?とっぱらい!?」って軽くビビりましたけど。

    副社長にも「森嶋に喰らわしてやったよ、ははは。」と身振り手振りを交え話すネクロのそばを離れ、会場の外に。入り口付近にネクロ夫人を発見!「行くか!?突撃インタビュー行くか!?」という事で「エクスキューズミー‥。ネクロの奥様ですよねー‥?」と近づく怪しい日本人約一名。

    おまっとさんです、ミセス・ネクロへのミニインタビューです!

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    ――まずはお名前を教えてください。

    (夫人) 「バージニアよ。みんなからはジニーって呼ばれてるわ。」

    ――ネクロは日本のインディーシーンではカリスマ的な人気を誇っているんですが、その事についてどう思いますか?

    (夫人) 「文化も習慣も違う国で、しかもアメリカと違ってまずレスリングありきの日本のプロレス界でアレだけみんなに認めてもらってるなんて本当に誇りに思うわ。」

    ――ネクロとの出会いを教えてください。

    (夫人) 「彼がテキサス州のデントンのXCWっていう団体でレッスルしてた頃に出会ったの。私の元カレが『凄いレスラーがいるから見に来い。』って言うから試合を見に行ったんだけど、初めて見たその試合で彼の事を好きになっちゃったの。それから一緒に良く遊ぶようになって付き合うようになったの。」

    ――お腹に赤ちゃんいるんですね。おめでとうございます!

    (夫人) 「ありがとう。」

    ――男の子ですか?女の子ですか?

    (夫人) 「女の子よ。」

    ――名前はもう決まってるんですか?

    (夫人) 「エイミーよ。」

    ――もし差し支えなければネクロがどんなプロポーズしたか教えてもらえますか?

    (夫人) 「全然OKよ。あるプロレス会場で試合を終えた彼がリングの上からマイクを使ってこう言ったの。”オレには今好きな人がいる。バージニア、オレと結婚してくれ!”ってね。もうビックリしたわよ。」

    ――うおー!マジですか?リング上からプロポーズ!?あのネクロがなんてロマンチックな!

    (夫人) 「うふふ、そうなの。客席にいた私はそのまま彼に抱えられてロッカールームに連れて行かれちゃったの。」

    ――わはーっ!やるなーネクロ!すごい!

    (夫人) 「うふふ。」

    と、ネクロのプロポーズ話で盛り上がっているところに、ビジネストークを終えた顧問が登場。「やばっ。奥さんに勝手にインタビューしてるの見つかった‥。」と軽くビビるも特にお咎めは無し。今回のインタビューはココまでになりましたがまた機会が会ったら是非インタビューの続きをお願いしたいと思います。

    そしてネクロ顧問に「日本のファンに一言!」とお願いしたところ「また行くからな。」とのお言葉。
    行くってさ、また行くってさ。

    【文・カズキ】

  • ネクロ・ブッチャーvs森嶋猛 / Necro Butcher vs Morishima

     

    2008年5月10日 ROHニューヨーク大会

    まずネクロの入場曲がトム・ペティの「I Won’t Back Down」で笑った。ゆるい。ゆるすぎる。きっとなにかの手違いなんだろうけれども、それに相反してネクロときたら、いかりや長介ばりに下唇を突きだし「フガー!」とか叫びながら入場。泣けてくる。会場内からは自然発生的に大ネクロコール。手をグルグル回しながらそれにこたえるネクロはどこか緊張しているようにも見えた。

    つづいて森嶋が入場すると軽いブーイングと「モロシマ!」という間違ったチャントが起きる。「モり」の発音が駄目らしい。俺のカラダはビールで作られていると公言し、デスマッチ一筋に生きてきたやさぐれプロゴルファー猿ことネクロ・ブッチャーと、プロレスリング・ノアの現役チャンピオンの森嶋が対峙する絵面がありえなさすぎる。にらみ合う両者が漫画のようで、こういう状況を実際に見てしまうと人間ていうのは思わず笑ってしまうらしく、興奮しながら笑うという経験をはじめて味わった。

    開始のゴングが鳴るやいなや、いきなり森嶋の顔面にグーパンチをぶち込むネクロ。ロックアップから腕を取ったり、ヘッドロックで相手の体力を消耗させるとか、そういった試合の駆け引きなんて一切する気配なし。そのままグーパンチと足蹴りと頭突きの連続攻撃で序盤からラッシュをけかる。森嶋を場外へと追いやりリング脇のテーブルに森嶋の頭を叩きつけ、ゴングで殴りかかるネクロ。さらに森嶋の口の中に木槌を押し込む無駄ムーブ。やることなすこと無計画な感じがひしひしと伝わってくる。場外マットをはがしてパイルドライバーを狙おうとするが案の定あっさりと返されるネクロは森嶋の強烈なラリアットを食らって大の字。ここから森嶋の反撃がはじまる。というかここからがネクロの本領発揮。

    場外でダウンするネクロへ森嶋のボディアタックが炸裂。フーラフラのネクロをリングにあげてコーナーに座らせてランニングヒッププッシュ。しかしここでまたしても大ネクロコール発生。やられればやられるほどネクロコールが大きくなっていく。そしてなんと森嶋に向かって中指を立てるクレイジーなニューヨークの客が続出。会場の声援に奮起したネクロが森嶋をボディスラムで投げようとするが、さすがに重いのかヨタヨタとよろけてしまい完璧には投げきれない。会場からは軽く失笑が。またもや森嶋の一方的な攻撃がはじまる。無意味な側転からのボディアタックで完全にのびてしまうネクロ。新宿駅の裏手にいるその日暮らしの方々のような見事なのびっぷりが目に焼きつく。泣ける。

    しかしネクロにチャンスがおとずれる。コーナーポストからドロップキックを狙った森嶋が自爆。森嶋を立ち上げグーパンチで殴りまくると、コーナーポストから不格好にボディアタックを決めるネクロ。リング下にあったパイプ椅子を持ち込みそれめがけて森嶋をDDTに決める。さらにパイプ椅子で殴りかかろうとするが森嶋に取られてしまい逆に殴られてしまうネクロ。あー。やっぱしな。しかしツーカウントでキックアウト。やられてもやられても起き上がるネクロにまたもや大ネクロコール発生。するとリング中央に椅子をセットした森嶋が、ネクロをコーナーポストへと担ぎ上げて雪崩式バックドロップを狙おうとする。パイプ椅子めがけて雪崩式バックドロップはきつすぎる。ネクロ大ピンチ。ファンからの「ネクロが死ぬから止めてくれ」という悲鳴もむなしく、森嶋の太い腕にロックされたネクロのカラダが宙を舞う。パイプ椅子の背もたれ部分に後頭部から落ちるネクロ。まるで漫画。もう駄目かと思ったそのときネクロのスタンドであるデスマッチジーザスが降臨。またしてもカウントツーでかえす。ものすごい大ネクロコール。しかし一瞬のすきに森嶋の豪快なバックドロップが決まりスリーカウントが入ってしまう。森嶋の勝利。

    リングをあとにした森嶋には大ブーイング。リング上でうずくまるネクロには大ネクロコール。あまりにも対照的だった。そして拍手に送られてリングを降りるネクロはふらふらと最前列にいた奥さんに近寄ってハグ&キスをしていた。泣ける。ネクロが引き上げたあと、こんどはネクロの奥さんに「ミセスネクロ!」の大合唱。それにペコリとお辞儀をしてこたえる奥さんがかわいらしかった。

    いやー負けた。ネクロは試合に負けたが勝負には勝った、と思う。ぶっちゃけて言うと森嶋にはもっと攻めて欲しかったしもっと滅茶苦茶にして欲しかった。いままでの血みどろなデスマッチからしたら確かにゆるい試合だったかもしれないが、ネクロらしさが十分に伝わってきた試合だった。試合後にネクロの奥さんへインタビューを決行。また後日掲載します。お楽しみに。

    【文・ジュードーチョップ】

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  • ポール・ターナー(ROHレフェリー) インタビュー

     

    2008年2月12日 ROHニュージャージー大会
    リングの上はオレが仕切る!ROHレフェリー軍団のナンバー2ことポール・ターナー氏がボクのすぐ横に座って何をするでもなくドリンクを飲んでいます。インタビューをお願いすると「え?オレでいいの?まいったなー。」とまんざらでもない様子。ひょっとしたら飯伏選手に同行して来たボクを日本のプレス関係者と勘違いしてるかもしれません。ま、その方がやり易いのでそのままインタビューに突入です。

    ――いつからROHにいるの?

    (ポール) 「2002年からだね。」

    ――好きな食べ物と、好きな飲み物は?

    (ポール) 「チキンとビール!ビールはミラーライトだねー。」

    ――子供の頃好きだったレスラーは?

    (ポール) 「やっぱりハルク・ホーガンかな。レッスルマニア3のホーガンvsアンドレ・ザ・ジャイアント!あの試合は凄かったなー。」

    ――今のレスラーで好きな選手は?

    (ポール) 「サモア・ジョーとCMパンク、ROHの卒業生だからね。この二人はボクたちの誇りだよ。頑張って欲しいな。」

    ――今まで自分がレフェリングをした試合で思い出深いのは?

    (ポール) 「モリシマvsナイジェル・マッギネスのROHヘビー級チャンピオンシップだね。」

    ――森嶋選手はどうだった?

    (ポール) 「ビッグ、ノンストップ、そしてシャイ!言葉はあんまり通じなかったけどナイスガイだったよ。」

    ――ネクロ・ブッチャーについて一言ぜひ。

    (ポール)「オレは好きだね。何をするか予想不可能だけどすごくナイスガイだよ。普段はジェントルマンなんだけどリングに上がると別人、2面性を持ってる。何が凄いって画鋲ばらまいたリングで裸足ってのが何よりも凄いね。」

    ――最強だと思う人物は?

    (ポール) 「空想上だったらスーパーマンかな。実在の人物だったら‥うーん、そうだなー、うん、彼だ!ケン・シャムロックが強いと思うよ。」

    ――人間以外だったら?

    (ポール) 「ベアー!熊が強いんじゃないかなー?」

    ――好きなエナジードリンクは?

    (ポール) 「AMP(今飲んでる)とレッド・ブル。」

    ――では最後に。人生最後の食事は何を食べたい?

    (ポール) 「‥うーん、(しばらく悩んだ末に)トマトソースのスパゲティーとパンがあれば充分かな‥。簡単に食べれるだろ?」

    ――今日はどうもありがとー!

    (ポール) 「こちらこそインタビューしてくれてありがとう。」

     

    このインタビュー後、リングに颯爽と登場したポールは中澤原マイケル選手の記念すべきROHデビュー戦を見事に裁いていました。切れの良いレフェリング、結構かっこいいですよ。   【文・カズキ】