ケニー・オメガとマリオカート

 

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数日前、ケニー・オメガから一通のメールが届いた。近々JAPWの試合に出場するためアメリカへ行くから会おう、というものだった。我々マンハッタンドロップとしては、日本での飯伏幸太との路上マッチやJOM太郎との壮絶悶絶バトルのことも聞きたいし、ケニー・オメガとは浅からぬ縁を感じることもあり、半密着取材をすることにした。

いま彼は、現役のヘビー級王者として定期的にJAPW(ニュージャージーを拠点に活動しているインディー団体)のリングに上がっている。後楽園ホールでのHARASHIMA戦で負った右膝の怪我をおしての出場ということで、すこしナーバスになっているかなと思いきや、子供が初めてプロレスを見た感想を必死になって親に説明するかのように、田中安全プロレスの良さを真剣に語っていたので、なんとなく一安心。怪我の調子を聞くと、「65%回復した」という返事。半端すぎてどれくらい治ったか想像しにくい。しかし、そこがまたケニー・オメガらしいなと思った。

で、日本では飯伏幸太とゲーセンで遊びまくったという話しを耳にしていたので、ここはひとつゲーム対決を挑んでみようとケニー・オメガをうちへ招いた。マリオカートは得意かと聞くと、「マリオカートはスーファミでものすごくはまったから大丈夫」という。スーファミ時代かよ。自称ゲームオタクというだけはある。体育座りになってコントローラーを握った瞬間からスイッチが入ったみたいで、ケニーの顔つきが勝負師の顔に変わった。してまた迷わずルイージを選択するところがやりなれているようで不気味だった。

実際に対戦してみてわかったのが、普通に上手い。たぶん本当にゲームが好きなんだなというゲームオタクなオーラをびんびん感じた。最後の最後でやっと勝つことができて、ガッツポーズをしながらケニーの顔を横目で見ると、リング上で見せる怒りの表情よりも更に怒り顔をしていたので大人げないカナダ人だな、と思った。このあと泣く泣くゲームを止めたケニーは、TNAでも活躍しているライノと対戦することになる。ゲームのように試合の方も上手くいくのだろうか。

【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】