なるべくならネガティブな情報をお伝えしたくないのだけれども、事実は事実として書くべきなのではないかなとも思う。正直言って、いまのROHにはファンをワクワクさせてくれる要素が少ない。
去年10月にブッカーのゲーブ・サポルスキー氏が退団、後任にアダム・ピアースがメインブッカーとして迎えられ、年明けからアダム・ピアースが手がける新生ROHが本格的に始動しはじめている。ゲーブ氏の退団後から今までに少しずつではあるが新しい試みが始まりつつある。例えば、不透明な決着や、試合途中の乱入が無駄に多くなったこと、以前にはなかった同じカードの連発、あまりにもお粗末なROHスクール卒業生へのキャラクター付けなどなど。どれもしっくりこないものばかり。しかし、プロレスには常に新しいコンテンツをファンに提供する必要があるので、良いか悪いかは別にしてこれからも新しい試みはどんどんとやるべきだと思う。
ただ、ROHの現状というのは、かつて主要選手が他団体へ大量に流出していったときと違って、先行き不透明な不安感がたっぷりすぎるほどファンの中にはあるはず。かつてのようなスター選手的な存在の不足ということもあるが、なんと言っても一番の要因はメインブッカーが変わったということに尽きる、と思う。店名は一緒だけれども店主が変わって味が落ちてしまったラーメン屋みたいなガッカリ感みたいなものを、むかしからのコアなファンは少なからず感じているんじゃないかなと。
つまり、かつてのような盛り上がりと、ファンの支持を取り戻すには、ファンの意見にもっと耳を傾けていく必要があるのではないか。ま、新体制になってまだ日も浅いので、もう少し様子をみたいとも思う。こんなこと書いてもどうにもならないのだけれども、いま振り返るとファンとの駆け引きを大事にしてきたゲーブ氏のブッキングは絶妙なバランスだったんだなと。までも、ここまで下がりきったら後は上がるしかないわけで、これからROHがどう変化していくのか楽しみでもある。
【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】