カテゴリー: Interview

インタビュー

  • ブリスコ兄弟のママ インタビュー

     

    見た目からヤバイ!ROHの極悪狂犬兄弟ことブリスコブラザーズ!「親の顔が見てみたい!」という訳で、かわいい息子たちに差し入れを持ってきたブリスコママことジェイナさんをとっ捕まえて、ミニミニインタビューを敢行しました。専門誌でもなかなか無い人選!おっかない息子達に「ウチのママに何してるんだ!」って見つかる前にさくっとやっちゃいましょう‥。

    ――始めましてジェイナさん。今日は突然のインタビューに快く応じてくださって感謝です!

    (ママ) 「いいのよー、何でも答えるわよ。」

    ――好きなレスラーっています?

    (ママ) 「アルティメット・ウォリアーね。彼は私のメンよ。」

    ――じゃ、プロレス好きなんですね?

    (ママ) 「全然見ないわ。でもアルティメット・ウォリアーはイイわね。」

    ――さっき息子さん達にサンドイッチの差し入れを持ってきてたけど二人の好きな食べ物は?

    (ママ) 「マークはとにかくステーキが好きね。ジェイはチキン、もちろん皮無しでね。」

    ――好きな音楽は?

    (ママ) 「カントリーが好きね。トビー・キースは私のメンよ。」

    ――息子さん達の試合で印象に残ってる試合は?

    (ママ) 「2002年にCZWで行われたBest of the Bestでのマークとジェイのシングルマッチね。2人が始めてリングで向かい合った試合なの。」

    ――息子がレッスルをする事についてどう思う?

    (ママ) 「もちろん心配事は多いわ。でも2人とも子供の頃から本当にレスリングが好きでレスラーになるのが夢だったの。だから今こうして子供たちが夢を実現している事は本当に嬉しいの。」

    ――世界最強の男は?

    (ママ) 「マイクね。私のダンナよ。」

    ――得意な料理は?

    (ママ) 「私に作るスパゲティミートソースは絶品よ。子供達も大好きなの。」

    ――じゃ最後の質問です。人生最後に食べたいモノを教えて下さい。

    (ママ) 「(急にテンションが上がり)エビに決まってるじゃないのアナタ!スティームしたエビよ!何皿でもいけるわ!絶対にエビね!」

    ――今日はどうもありがとうございましたー!

    (ママ) 「今夜、マークとジェイの応援たのむわよ!」

     

    ものすごく気さくな感じだったブリスコママ。ちなみにこの日のメインでは極悪兄弟がロッキー・ロメロ&デイビー・リチャーズ組からROHのタッグベルトを奪取。ママさんの差し入れのおかげに違いないでしょ。   【文・カズキ】

  • ネクロ・ブッチャー ミニインタビュー / Necro Butcher Interview


    2008年4月11日ROHボストン大会

    会場オープン15分前。今夜の試合で使うのでしょうか、ハサミを片手でクルクル回しながら会場内を歩いているネクロを捕まえてミニインタビューを敢行しました。

    ――好きな食べ物は?

    (ネクロ) 「ヌードルだな。日本のコンビニで売ってる、あー、なんて言うんだアレ、あの冷たい。」

    ――そば?

    (ネクロ) 「あーそうそう、そばだそば。コールドソバ、冷たいそばが好きだ。あと豆腐も好きだぞ。」

    ――なるほどね。ベジタリアンって聞いてたんだけど本当なんだ。

    (ネクロ) 「あーでも人がご馳走してくれる時とか作ってくれた物に肉が入ってたら食べるけど。」

    ――うう…じゃあベジタリアンじゃないじゃん…。

    (ネクロ) 「だって悪いだろ、せっかくご馳走してくれるのに。オレもベジタリアンになってから2年ぐらいだしな。」

    ――いや、期間とか別に関係ないと思うんだけど…。まあいいや、じゃあ好きな音楽は?

    (ネクロ) 「オールドカントリーやオールドロック、70年代の音楽が好きだ。」

    ――子供の頃好きだったレスラーは?

    (ネクロ) 「ハルク・ホーガンがヒーローだったよ。」

    ――意外にベタな答え!子供時代のネクロってどんなんだ?じゃ、次。対戦してみたいレスラーっている?

    (ネクロ) 「松永!松永とやってみたいなー。」

    ――おお!さすがデスマッチキング!じゃあコイツとだけは試合したくないって人はいる?

    (ネクロ) 「んー…そうだなー…。あ、ディーノ(DDTの男色ディーノ選手)!ディーノとはやりたくないなー、ハハハッ。」

    ――最強の男は誰だと思う?

    (ネクロ) 「朝青龍!」

    ――わはは!そりゃ強い!じゃあ動物界で最強だと思うのは?

    (ネクロ) 「カバだな。あいつらは意地悪だからな。(意味不明)」

    ――…。

    (ネクロ) 「カバはディックヘッドだ!ガハハハッ!(意味不明)」

    ――…はい、次行きます。毎年ジャマイカへ旅行する為にファイトマネーを稼いでるって聞いた事があるんだけど本当?

    (ネクロ) 「ジャマイカには行った事ねーよ。」

    ――えっ?ないの?

    (ネクロ) 「ない!でもすごく行きたい。ビーチが好きなんだよ。海が青くてキレイだろ。でも水には入りたくないんだよなー。」

    ――ビーチでビール飲みながらのんびりしたいんだ。

    (ネクロ) 「そうそう、最高だな。」

    ――人生最後の食事は何を食べたい?

    (ネクロ) 「ワイフが作るマッシュルームパスタだな。」

    ――ただのマッシュルームパスタじゃなくて奥さんが作ったマッシュルームパスタね?

    (ネクロ) 「そうだ。美味いんだよすごく。」

    ――奥さんが話に出て来たからちょっと奥さんの事聞いても良い?

    (ネクロ) 「いいぞ。」

    ――どうやって知り合ったの?

    (ネクロ) 「それは秘密だ!ちょっと言えないなコレだけは…いや…別に言っても良いか…ああ、まあ別にいいや。」

    ――このインタビューは完全に日本語でしか掲載されないけど。

    (ネクロ) 「あーもう日本語でも英語でも別に何でもいいよ。実は初めて会った時って言うのが、彼女はxxxxでオレがxxxxをxxxx…。」

    ――ちょ、ちょっとちょっと!書けないってば!

    (ネクロ) 「あー?別に書いてもいいぞ。」

    ――書けない!

    (ネクロ) 「ハハハッ。まあそういう事だ。」

    ――ネクロと結婚した彼女が本当のハードコアって言われてるの知ってる?

    (ネクロ) 「ハハハッ、そうなのか?」

    ――そう思う?

    (ネクロ) 「思う思う。彼女は背中に刺さったガラスの破片や足の裏の画鋲とかピンセットで取ってくれるんだ。自分じゃ見えないからな。」

    ――じゃ、最後の質問。ネクロにとってレスリングって何?

    (ネクロ) 「シアターだな。レスリングはシアターなんだよ。スタントも無し、SFXも無し、目の前で起こる一瞬一瞬がすべて本物のライブシアターだ。」

    ――おおー!それっぽい答え!今日は時間を割いてくれてありがとう。試合楽しみにしてるよ!

    (ネクロ) 「あーこちらこそありがとう。」

    またハサミをクルクル回しながらバックステージに消えて行ったネクロ。リングチェック、ウォームアップ一切無し!ネクロ最高。   【文・カズキ】

  • クリス(ネクロ・ブッチャーの元ルームメイト ) インタビュー

     

    2008年春の「Green Green ツアー2008」の途中で立ち寄ったテキサス州デントンのライブハウスRuber Gloves。その日の対バン、地元のバンドLast of the Interceptorsのフロントマン、クリス。かつてはRubber Glovesのスタッフでもあった彼は以前にネクロのおっさんと一緒に住んでいたとの事で、これは何やら面白い話が聞けるかも、、という事でネクロの元ルームメイト、クリスに突撃インタビューを敢行しました。ライブ前にさくっと。

    ――いつからネクロを知ってる?

    (クリス)   「どこから来たのかはよくわかんねーけど、2~3年前くらいからかなー、、。ここデントンでよくレッスルしてて、俺もその頃リングアナやってた関係で仲良くなったんだよね。」おお、クリス!あんたリングアナやってたのかよ!それもまたビックリ!

    ――どのくらいの期間一緒に住んでいた?

    (クリス)  「んー、、6ヶ月くらいかなー、、。いつも二人でビール飲んだりTVゲームしたりしてたよ。」

    ――ネクロの部屋には何があった?

    (クリス)  「あいつ、アクションフィギュアが好きでさー、X-Menとかスパイダーマンとかのフィギュアがいっぱいあったよ。」

    ――ネクロの好きな音楽は?

    (クリス)  「ボブ・マーリー(即答)。ボブばっかり聞いてたよ。」ヒッピーっぽいねー。「そうそう。」

    ――好きな映画は?

    (クリス)  「映画はわかんねーけど、そういえばDALLAS(80年代のTVドラマシリーズ。ソープオペラ物)のDVDボックスセット買ってたよ。普通買うか?あはは。」

    ――好きな女優は?

    (クリス)  「知らない。」

    ――普段は何を食べてる?

    (クリス)  「アイツ、ベジタリアンなんだよね。魚は食うけど肉は全く食べない。」おお!初耳!肉とかガンガン食いそうなイメージだったのに。

    ――冷蔵庫に何が入ってた?

    (クリス)  「ビールいっぱい!ビールしか入ってなかったよ。あとは豆の缶詰だな。料理はしてなかったなー。」

    ――家では何着てた?

    (クリス)  「短パンにTシャツ。あとはスウェットとか。」あー普通だね。「うん、普通。」

    ――酒は何が好き?

    (クリス)  「ビールだな(即答)。いや、うーん、、(しばらく考える)」結局ビールでしょ?「うん、やっぱりビールだ。」

    ――甘いものは好き?

    (クリス)  「分かんね。」

    ――口ぐせとかあった?

    (クリス)  「いっつも言葉の最初に”ヘイ メーン”って言ってたな。そうだ”ヘイ メーン”って言ってた、言ってた。ははは。」

    ――好きな食べ物は?

    (クリス)  「豆のブリトー(即答)。」

    ――シャンプーは何を使ってる?

    (クリス)  「何かよーオレガノ入りのシャンプーでさー、風呂がスパゲティーソースくさいんだよ。何でシャンプーにオレガノ入ってんだ?」いや知らねーし、、。

    ――最近結婚したらしいけど奥さんに会った事はある?

    (クリス)  「ああ、ナイスな彼女だったよ。結婚式には行ってないけど。」ネクロよりもネクロと結婚した奥さんの方がハードコアだって言われてるけど、、。「その通りだな。」

    ――年に一度のジャマイカ旅行の費用を稼ぐ為にレッスルしてるって聞いたことがあるんだけど、、。

    (クリス)  「あはは。バナナ食って、煙くゆらせて、ビール飲んでのんびりしたいんだろ。」まんまだね。「うん、まんまだな。」

    ――何かおもしろエピソードある?

    (クリス)  「背中が痛い痛いって言うから何事かと思ったら ”多分背中にガラスの破片が入ってるッぽいから取ってくれ”ってピンセット渡されてよー、、。俺にほじくれって言うんだよ。”んな事出来ねーよ!病院行けよ!”って言ったんだけど俺の元カノが”私がやる!”って背中をピンセットでほじったら3cmくらいのガラスが出てきたよ。病院行けよ!って。」

     

    「最近はネクロと連絡を取ってない」とクリス。今度ネクロのおっさんと話す機会があったらよろしく言っとくよ。今日はありがとう。「あはは、いつでもOKだよ。」   【文・カズキ】

  • クリス・ヒーロー インタビュー / Chris Hero Interview

     

    2008年4月11日ROHボストン大会
    試合前のクリス・ヒーローをとっ捕まえミニインタビューを敢行しました。

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    ――好きな音楽は?

    (クリス)  「カニエ・ウエストやループ・フィアスコが好きだね。あとはArt Brute、Atreynなんか最近よく聞くよ。今日車の中で聞いてたアルバムは“When Punk Goes Crump”。」

    ――好きな食べ物は?

    (クリス)  「プロテインシェイク!ははは!あとはチキンが好きだな。チャイニーズレストランではいつもジェネラルツォズチキン(アメリカのテイクアウトチャイニーズレストランの定番メニュー。鶏のから揚げに甘辛いソースを絡めたモノ)を食べるよ。あとはメキシカンも好きだね。」

    ――子供の頃憧れたレスラーは?

    (クリス)  「アルティメット・ウォリアー!」
    うーん、、分かるような気がする、、。

    ――印象に残ってる試合は?

    (クリス)  「オハイオ州のデイトンで見たリック・フレアー対ハルク・ホーガンかな。初めてライブで見たプロレスなんだ。」

    ――対戦したいレスラーは?

    (クリス)  「川田利明とやりたいな。川田が一番好きな選手だよ。」

    ――対戦したくないレスラーは?

    (クリス)  「金だけの為にレッスルをする人達かな。レスリングは選手と選手で作るアートだと思う。」

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    ――ネクロ・ブッチャーについて一言。

    (クリス)  「ネクロとはもう15回くらい対戦してるんじゃないかな?ハードレスラーだよ彼は、、。いろんな人が彼をキ●ガイ(日本語で言ってました)って言うけど実はすごくインテリジェントなんだ。飛び級で15歳で高校を卒業したんだぜ、すごいだろ?」
    ネクロについての新事実発覚!15歳で高校卒業!まさに神童!

    ――じゃ最後の質問。人生最後の食事は何を食べたい?

    (クリス)  「うーん、、、バッフェ!そうバッフェが良いな、色んなものを沢山食べれるし。ラスベガスのフラミンゴってホテルのバッフェが最高だ!35ドルでちょっと高いけどね。」
    庶民的な答えありがとう!

    ――さっき持ってたノアのロゴ入りのバッグは?

    (クリス)  「(めっちゃ嬉しそうに)ノアのオフィスから貰ったんだ!」

    試合前にも拘らず快くインタビューに応じてくれたクリス・ヒーロー。どうもありがとう!「三沢のエルボーはキツイ!」と言ってました。   【文・カズキ】

  • 飯伏幸太 インタビュー / Kota Ibushi Interview


    とうとう現実となった飯伏選手のROH参戦。予定されていた4戦は無事終了し、生で観戦したファンは想像以上の凄さに度肝を抜かれた模様です。ROHの公式掲示板でも賞賛の言葉がずら~りと…。今回、到着時より密着取材を続けていたManhattan Dropですが、前半の2連戦を終えたところで飯伏選手にインタビューを行いました。

    ――まずは2連戦お疲れさまでした。すごく盛り上がりましたね!さて今回はROHからオファーがあってアメリカデビューが実現したかと思いますが、そもそもアメリカに来たいと思ったきっかけは何でしょうか?

    (飯伏選手/以下飯伏)  「ちょうど一年位前に友達からインターネットでアメリカの試合を見せてもらったんです。今考えると、多分PWGだったと思うんですけど。それを見て、凄いと思ったんです。」

    ――その時のカードは覚えています?

    (飯伏)  「うーん、多分パック対エル・ジェネリコだったような。あとROHは知っていたけど、選手のことまでそんなに詳しく知らなかったんです。その後ノアに出てROHの選手と対戦した時に、これは凄いなと。そこで海外に出て試合をしてみたいと思ったんです。」

    ――そして今回アメリカに来ることになって、やってみたいと思ったことは?

    (飯伏)  「奇行を何か(笑)」

    ――では実際に1試合目が始まる前の心境はどうでしたか?こちらに到着した時から、あまり実感がないとは言っていましたが?

    (飯伏)  「いや、デビュー戦以上の緊張でした。でもそのお陰で集中力は出ましたよ。もうとにかく気合いが入ったんです。でもその気合いも8333%のおかげですけど(笑)」

    ――あー、あれですね。ドラッグストアで買った、栄養成分表の数値がおかしいドリンク(笑)

    (飯伏)  「そうです。試合の始まる2時間前に飲んだんです。」

    ――で、効果が出てきたのは?

    (飯伏)  「試合が終わって1時間後位かな?」

    ――ええっ!?ちょっと遅いですよ(笑) では、入場曲が流れてきた時にはどのように感じましたか?

    (飯伏)  「ついに来たな、と。」

    ――実際、お客さんからの声援も多く紙テープも投げられていましたが、お客さんの反応はどう思いましたか?

    (飯伏)  「おおー!と思いました。お客さんの反応はちゃんとわかりましたよ。とにかくアメリカのお客さんはノリが良いですねー。あと、見たままの感想がそのままストレートに来る。凄い技になるほど歓声もすごいじゃないですか?それに合わせて自分もどんどん乗ることができました。何かやれば盛り上がるし、あの声援はかなり大きかったと思います。」

    ――1試合目が終わった後に一言「面白かった」という言葉を頂きましたが、具体的にどんな部分が?

    (飯伏)  「お客さんの反応ですね。とにかくやったことがそのままお客さんの反応で返ってくるのが面白かったです。」

    ――まだ2戦しかしていないので難しいかと思いますが、ROHの選手はどうですか?

    (飯伏)  「体、スピード、パワー、全てが違うんですよ。色んな意味でとにかく衝撃を受けました。まず当たりがすごく強い。じゃあ力が凄いだけなのかと言うと、それだけじゃなくてスピードも全然違うんです。すごくプロレスだなって思いました。」

    ――先日も少し説明してもらいましたけど、飯伏選手の考えるプロレスとプロレスリングについての違いを教えて下さい。

    (飯伏)  「僕の中では、わかりやすく言うとプロレスというのはすごく痛いもの。例えば技を受けた時に表情を全く変えなくても、みんなが今のは痛いとわかるとか、とてもアスリート的なものがプロレスなんです。ROHはこの要素がすごく強いですね。逆にプロレスリングというのはもっとエンターテイメント性が強いんです。だからプロレスリングの最高峰がWWEなら、プロレスの最高峰はROHかな、と。まあそんなに単純に分けられるわけではなく難しいんですけど。」

    ――その理論で言うと、DDTはプロレスリングになりますよね?

    (飯伏)  「そうですね。DDTは色んな選手がいて、例えば中澤原マイケルならネタ中心で盛り上げていきますよね。でも僕はその中でプロレスをする役割なんです。プロレスリングの中でプロレスをやっているから逆に目立つことができて、色々とオファーを貰ったりしてると思うんです。だからこそ僕はDDTを選んだんですよ。あとは奇行ができるからというのも理由ですけど。」

    ――奇行と言えば、昨日アメリカのコミケ会場で行われていたライブ中にステージ上でプロレスを始めましたよね?しかも場所がカフェテリアということで、地面は非常に硬い床。観客もコミケかライブ目当てのお客さんでした。はっきり言って全くプロレスをやる環境ではなかったと思うのですが、これも奇行と言って良いでしょうか?

    (飯伏)  「僕の中では奇行だと思っていないんですよ。非現実的な場所で試合をするということが、すごく良いんです。」

    ――アメリカで、非現実的な状況でのプロレスとなるとバックヤードレスリングだと思いますが、それとは同じですか?

    (飯伏)  「いや、バックヤードと一緒ではないです。」

    ――私もバックヤードの根本にあるのは「プロレスへの憧れ」であって、「プロレス」ではないと思います。

    (飯伏)  「そうです。例えば高い所から落ちてもそれはプロレスじゃないんです。それはただ高い所から落ちたというだけのことなんです。僕は公園でプロレスをやりたいってよく言ってるんですけど、今の目標としては公園でめちゃくちゃ良い試合をしたい、と。例えば今回のデイヴィー・リチャーズ戦レベルの試合を公園でやるんです。リング上ではラリアットを受けた時に、一回転して受け身取ったりしますよね?非現実の状況でも同じ技、同じ受けをしないといけないんです。それをマットの上ではないからと言ってしないのはおかしい。下がコンクリートでも同じことをするのが凄いんです。コンクリートに頭から突き刺さるのが凄いわけではなくて、コンクリートでも同じことをするのが凄い。非現実の状況で最高のプロレスをする、ということが凄いわけです。」

    ――海でやりたいというのも同じ理由ですか?

    (飯伏)  「海の場合は、僕が小6の時に鹿児島の海に道場を作ったんです。大きな木が流れてきたらそれを拾って砂場に立ててたんですね。1メートルとか深く掘ってしっかり立てたんで、4本立てるのに3ヶ月位かかったんですよ。その後は自転車のチューブを全部で120本位手に入れたんです。まずチューブを5本位一列に繋げて、それを今度は5本組にしてロープにしたわけです。でもそれは4面全部ではなくて対面上の2面だけ。そんなにチューブが集まらなかったので。他の2面はとらロープなんかで作りました。その道場には20人位の友達が来てたんですけど、全員がプロレスの練習をするわけではなくて、『飯伏が何かやるはずだ』と期待して来ていたのも多かったんです。結局この砂浜リングは6年半くらい撤去されなかったんです。まあこういう思い出もあって海で試合をやりたいな、と。」

    ――その頃はどういう練習をしていたのですか?

    (飯伏)  「今思うと、この頃からプロレスを好きになりすぎていったんですね。だから技的に言えば、どんどん過激になりすぎていったと思います。例えば小6でフェニックス(スプラッシュ)をやってたんですけど、朝礼台の上からフェニックスやって、(左脇を指しながら)ここの肋骨全部折ったんですよ。しかも2回。ちなみにその2回目は映像もあります!あとみんなもやったと思うけど、体育のマットを使って練習もしました。でも学校の体育館は休みの日には開いてないんで…。そこで座布団を集めてガムテープで繋げて自分の部屋に置いたんです。そこで毎日とにかく受け身の練習をしました。毎日一人で受け身を取って汗だく。それを続けていたら、2年で部屋の床が抜けました(笑)」

    ――それは凄い!(笑)飯伏選手は確かお兄さんがいらっしゃるんですよね?お兄さんも一緒にプロレスの練習をしていたんですか?

    (飯伏)  「初めは一緒にやっていたんですけど、中学に入った時点で脱落しちゃったんです。で、300円やるからドラゴンスープレックス5回やらせろ→イヤダ、3回だ→イヤダ、5回、みたいなやりとりがあって、そのうち無理矢理反撃されるんです。そうするとこっちも無理矢理反撃して、それが続いて結局喧嘩になるわけです。」

    ――その頃憧れていた選手はいますか?

    (飯伏)  「いや、その頃既に他の選手は敵だと思っていたのでそういうのは特に…。」

    ――では動きを真似していた選手などは?

    (飯伏)  「ああ、それならサスケ選手ですね」

    ――ではまだ滞在して間もないですが、アメリカに来て何か感じたことはありますか?

    (飯伏)  「気持ちが変わりました(キッパリ)。今までにも一度こういう感覚になったことがあるんです。試合をして『あー、全然ダメだ!』って落ち込んで、それでなんとかついていこうと頑張って続けて、そして最後に大爆発!みたいな。その時の経験はすごく自信になったんです。でもそういう気持ちを維持するのはすごく難しいんですよね。今回ROHで試合をして、今までは実は気合いが入っていなかったんじゃないかって感じたんです。デイヴィーとクローディオと激しいプロレスをやって、『あー!忘れてた!!』って感じで目が覚めたんです。デイヴィーに関していえば、僕の方が身長はあるんですけど、とにかく当たりも強いし頑丈なんです。スピードもあるし。クローディオはとにかく背が高くてすごく良い体をしていて、技の一発の重さが全然違うんですよ。もう非常に重い。それで頑張らないとダメだ、上には上がいるって気が付きました。」

    ――なんと頼もしいお言葉!!ではROHという団体についてはどう思いますか?

    (ここで中澤原マイケル氏登場)  「だれてる感じが全くないんですよ。アスリートって感じですね。」
    (飯伏)  「ここにいる一人一人の能力が全く違うんです。とにかく能力が凄い。あと全てにおいてアスリートですね。」

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    ――では、飯伏選手がそういう人達を超えるためには何が必要ですか?

    (飯伏)  「よく外人と日本人は作りが違うと言われてると思うんですけど、僕は一緒だと思ってるんですね。日本人だからとかではなくて、対等にできないとおかしい。日本人の方が下だというのは嫌なんです。だから日本人でも対抗出来るという部分を見せたいと思います。体格が違うというのは、対抗できないという理由ではないと思うので。そのためにも秘密基地で特訓です!」

    ――その舞台としては、ROHは格好の場なので是非とも頑張って欲しいですね。では最後に次にアメリカに来る時の目標を教えて下さい。

    (飯伏)  「まずは負けずに対抗できるように頑張ります。そのためには『プロレス』の練習をもっとしっかりしなきゃいけないし、あといわゆる『奇行』の方もしっかりやらないとダメですね!」


    このインタビューの後は、デトロイトでオースティン・エリーズと組んでブリスコ兄弟と対戦、そして最終戦ではエル・ジェネリコ選手とシングルで対戦し、会場を熱狂の渦に巻き込んだ飯伏選手。今のままでも十分凄いのに、更なる進化を宣言するとは恐るべし。そのような向上心があるからこそプロレスラー、飯伏幸太が誕生したと気付かせてくれたインタビューでした。今回飯伏選手の試合を観戦したファン達が、既に次回ROH参戦を願っています。YOU ARE AWESOME! PLEASE COME BACK!!   【文・Shiori】