カテゴリー: Review

観戦記

  • Chikarasaurus Rex: King of Sequel – Night 1


    7月30日 Chikara ”Chikarasaurus Rex: King of Sequel″ @グッドウィル・ベネフィシャル・アソシエイション ペンシルバニア州リーディング

    “12 Large: Summit” Tournament Match (Block B)
    1. グリーン・アント vs. ジグソー

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    ファイヤー・アントが変形ショートアームシザースで勝利。ジグソーは怪我からの復帰戦を白星で飾ることができなかった。

    2. グレゴリー・アイアン vs. ジェイコブ・ハンマーマイヤー

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    いつものように自分で自分の入場コールするジェイコブ・ハンマーマイヤー。対戦相手は、AAWのリング上でCMパンクが絶賛したことで一躍時の人となったグレゴリー・アイアン。彼はハンディーキャップレスラーで右手が不自由なのだ。試合途中、ウルトラマンティス・ブラックの乱入によりハンマーマイヤーがノックアウトされてしまう。これによりグレゴリー・アイアンが勝利するものの、どうも煮え切らない結果となってしまった。試合後、ウルトラマンティス・ブラックはBDKのアレスとの対戦を要求。それが実現するまでBDKを一人ずつ襲っていくとマイクで叫ぶ。

    3. エディ・キングストン vs. アダム・コール

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    すっかりヒールが板についてきた感のあるアダム・コール。タレサンも似合っている。チカラプロでは絶大な人気を誇るエディ・キングストンが、バックフィスト・トゥ・ザ・フューチャー(裏拳)で勝利。

    4. スコット・パーカー&シェーン・マシューズ&エル・ジェネリコ vs. イカルス&チャック・テイラー&ジョニー・ガルガーノ

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    4月のキング・オブ・トリオスで結成された「チーム3.0le!」が、ヒールチームの「F.I.S.T.」をスウィート・テイスト・オブ・プロフェッショナリズム(相手のアゴに膝を立てる合体技)で勝利をおさめる。「チーム3.0le!」は、スコット・パーカーとシェーン・マシューズのクラシカルでコミカルな動きに、エル・ジェネリコのダイナミックな受けの良さと破天荒な空中技がプラスされて、息のあった面白いチームに仕上がっている。それと、イカルスのタトゥー(未完成)はいつ見てもハイセンスすぎて面白い。

    5. ジョニー・セイント vs. ジョニー・キッド

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    イギリスを代表する伝説のレスラー、聖なる魔術師ことジョニー・セイントとジョニー・キッドの試合は、5分6ラウンドのラウンド制で行われ、4ラウンド1分41秒ニーリング・フロッグ・プレスでジョニー・キッドの勝利。派手な技はないものの、きめられた首をするっと抜けだし、足や腕の多彩な切り返しを見せてくれた。キャッチ・アズ・キャッチ・キャン・レスリングの真髄ここにあり。

    6. 下田美馬&ポーシャ・ペレス&藤本つかさ vs. サラ・デル・レイ&デイジー・ヘイズ&真琴

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    アイスリボンの真琴と藤本つかさが全米デビューとなる一戦は、下田美馬がデイジーにデスレイクドライブ(雪崩式のタイガースプレックス)をきめて勝利。ジョニー・セイントによるランカシャースタイルの後に、アイスリボン勢の試合というチカラプロらしいカード順。真琴は一方的に攻め込まれる場面もあったが、諦めることなく最後まで攻めの姿勢を見せていた。入場時から笑顔の藤本つかさは、アメリカでプロレスができる喜びをカラダ全体で表現しているようだった。カサドーラのキレ、しなやかで伸びのあるドロップキック、ロープを使った空中技、観客からはどれも大きな反応があった。

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    百戦錬磨の下田美馬は完璧に試合をコントロールしていた。それに食って掛かったのはサラ・デル・レイ。両者の存在感は他を圧倒していた。ポーシャ・ペレスは試合途中に記憶が飛んでしまったらしく、本来のチカラを発揮できなかったようだ。全体的に観客の盛り上がりは素晴らしく、アイスリボン勢の全米進出初戦はまず成功と言っていいだろう。

    7. グリーン・アント vs. トゥルサス

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    アメリカンなニューコスチュームで登場したグリーン・アントだったが、途中ジェイコブ・ハンマーマイヤーの乱入があり、最後はトゥルサスがコーナーからのダイビング・ボディプレスをきめて勝利。The Flex Express(元ネタはレックス・ルガー)という一連のプロモがじわじわと面白いグリーン・アントだが、いざ試合となると関節技を使ったシュートでシリアスモードなのがまた素晴らしい。

    “12 Large: Summit” Tournament Match (Block A)
    8. マイク・クワッケンブッシュ vs. クロウディオ・キャスタニョーリ

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    二年半ぶりのシングルマッチとなったチカラプロ両巨頭の試合は、マイク・クワッケンブッシュが必殺のチカラスペシャルでクロウディオ・キャスタニョーリからタップアウト勝利。パワーで押しまくるクロウディオに対し、スピードと巧みな返し技で試合を有利にすすめていくクワッケンブッシュ。ほとんど差が無いに等しいこの両者。決めてはクワッケンブッシュが一瞬のすきに放った伝家の宝刀のチカラスペシャルだった。これによりクワッケンブッシュは勝ち点4をゲット。一方、クロウディオは勝ち点2のまま。まだ始まったばかりの12 Large: Summit、今後の展開が楽しみだ。それにしてもこの両者の試合にはハズレがない。もっともっと観ていたい、そんな気分にさせられる素晴らしい試合だった。


  • EVOLVE 9


    7月26日 EVOLVE 9  @BBキング・ブルース・クラブ・アンド・グリル ニューヨーク州マンハッタン

    ボビー・べバリー (0-0) vs. エリック・ライアン (0-0)

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    試合途中にケビン・スティーンが乱入(PWGのTシャツ着用)。試合はノーコンテスト。スティーンがマイクを持つと、実況席のロブ・ネイラーとラリー・レナードに「オレが喋るからお前ら黙ってろ!」と罵倒。CMパンクのようにリング中央であぐらをかくと、「ROHは“Ring of Horseshit”だ!」、「ROHを牛耳っているジム・コルネットのケツの穴にラケットをぶち込んでやりたい」、「しかしジム・コルネットのケツには、EVOLVEを去ったデイヴィー・リチャーズが引っ付いて離れねーから無理!」と、強烈なROH批判を展開。

    更に、「オレはEVOLVEを救うために来た」と言うと、しばらく考え直して「いやオレはEVOLVEをぶっ壊しに来たんだ!」と叫ぶ。 一体どっちなんだ。そして「オレはアンチ・キリストだしな、ジム・コルネットも嫌いだし、EVOLVEもプロレスだって嫌いなんだよ!」と怒りをぶちまける。するとそこにボビー・フィッシュがリングイン。フィッシュはマイクで「ここはEVOLVEにリングだからEVOLVEのルールに従ってもらう」と冷静な表情で言うと、ケビン・スティーンはバックステージへと去っていく。きわどい内容のマイクパフォーマンスを披露したスティーン、あんたぶっちゃけすぎ!

    ファサード&ジェイソン・ゴリー (0-1) vs. スーパー・スマッシュ・ブラザーズ (0-1)

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    スーパー・スマッシュー・ブラザーズがファサードをゴリースペシャルからのブロックバスターで勝利。プレイヤー・ドスはいつから素顔で試合するようになったのか。ま、素顔でもいいけど。

    サイラス・ヤング  (2-1) vs. シュガー・ダンカートン  (0-0)

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    ヤングは「お前がいつもバスケットボールを持っているのはレスリングが出来ないからだ」と野次る。ダンカートンがヤングの顔面にバスケットボールをぶつける。最後はヤングがスプリングボード・ムーンサルトをきめて勝利。ヤングがヒールっぽくなってきた。初参戦のシュガー・ダンカートンもコミカルムーブを押さえ気味にいいところを見せていた。試合後にジョニー・ガルガーノがリングイン。ガルガーノはヤングの飲酒トラブルについて話しはじめる(サイラス・ヤングは元リアルにアルコール中毒者)。ガルガーノが握手を求めるとヤングはそれを無視してバックステージへ帰ってしまう。なにやら抗争がはじまりそうな気配。

    ピンキー・サンチェス (0-0) vs. リンセ・ドラド (0-0)

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    欠場したシーマ・ザイオンの代打はリンセ・ドラド。ここ最近チカラプロに出場していないリンセは、以前と変わらない良い動きを見せる。ピンキー・サンチェスが武藤敬司ムーブを多用しているのが気になった。最後はピンキーがドラドに四の字固めをきめてタップアウト勝利。試合後、抜群の胡散臭さを漂わせるラリー・ダラスが、ボディーガードを連れて登場。謎とされていたタッグチーム(The Scene)を自ら呼び込む。

    ケイレブ・コンリー&スコット・リード vs. チーチ&クラウディ (4-0)

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    ラリー・ダラスがマネージャーを務めるThe Sceneの二人が入場すると、観客から大ブーイング。チーチ&クラウディは息のあった連携技でThe Sceneを翻弄するが、最後はThe SceneがDDTとジャーマン・スープレックスのコンビネーションでクラウディからスリーカウント勝利。試合後、チーチ(坊主の方)がパートナーのクラウディをボコボコにしてしまう。観客からはブーイング。この仲間割れには驚いた。タッグ解消への布石か…。

    ボビー・フィッシュ  (1-4) vs. ジョン・デイビス  (0-1) vs. ケビン・スティーン (0-0)

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    試合が始まるとすぐにケビン・スティーンが乱入。マイクを取ったスティーンはボビー・フィッシュを挑発。フィッシュはスリーウェイを要求するがレフェリーはそれを認めない。すると蚊帳の外になってしまったジョン・デイビスは、突然レフェリーをクローズラインで失神させてしまう。場外で三人が大乱闘。リングに戻るとスティーンがフィッシュにシャープシューター。フィッシュも寝技でスティーンを攻めこんでいくが、最後はジョン・デイビスのシャットダウン・パワーボムがフィッシュにきまりスリーカウント。この試合からフィッシュとスティーンの抗争がスタート。

    トニー・ニース (0-2) vs. ジョン・シルバー (0-0)

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    途中休憩を挟んでのシングルマッチ。先日TNAに出場したトニー・ニース。そのニースとほぼ同じ体格のジョン・シルバーは、技のキレが驚くほどいい。休憩明けということもあって、序盤はぼんやりと観ていたが徐々に惹きつけられてしまった。この二人、特にジョン・シルバーはメイン辺りの選手との試合が観てみたい。最後はジョン・シルバーがバッククラッカーをきめて勝利。

    サミ・キャラハン  (3-1) vs. デイブ・フィンレー  (0-0)

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    アマレスをベースとしたヨーロピアンスタイルと、全く容赦のない打撃技で相手を叩きつぶしてきたフィンレーが、いまインディーシーンで絶大な人気を誇るサミ・キャラハンの挑戦を迎え撃つ。フィンレー入場と同時に大きな歓声があがる。ゴングが鳴るとサミが体当たり。しかしフィンレーはビクともしない。ロックアップからフィンレーがサミを投げ飛ばす。フィンレーのカラダの厚みが昭和のレスラーのそれ。フィンレーはヨーロピアンエルボーからヘッドロック。序盤はフィンレーがサミの動きを完璧に封じ込める。

    サミも逆水平チョップなどで反撃を試みるが、フィンレーが直ぐにペースを掴み返してしまう。フィンレーは全体重を乗せた頭突きをサミにヒットさせる。フィンレーの額が血でにじむ。サミはフィンレーをコーナーに押し込むと、頭突きと逆水平チョップのコンボ。

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    場外戦でサミは左足を攻められる。足を引きずりながら反撃をするサミ。フィンレーを担ぎ上げてスープレックス。コーナーに追い詰めてキックの連打。サミはフィンレーをバックドロップで投げると首をかっ切るポーズ。フィンレーを場外へ投げ落としたあと、トペ・スイシーダにいくが自爆。フェンスに脇腹を強打してしまう。両者リングに戻ると、フィンレーがサミを担いでケルティック・クロス(担いだ相手の頭をロックしてそのまま落とす)。しかしサミがツーでキックアウト。

    フィンレーはトドメとばかりにツームストン・パイルドライバーをきめるが、サミがまたしてもキックアウト。サミの驚異的なネバリに、観客から驚きの歓声があがる。しかしフィンレーが再びツームストン・パイルドライバーをきめるとカウントスリーが入ってしまう。デイブ・フィンレーの勝利。にしても52歳のフィンレー強いわ。フィンレーのファイトスタイルが想像以上にEVOLVEにマッチしていたように思う。そして、この試合はEVOLVEの方向性を決定づける重要な名勝負となった。フィンレーには是非これからも継続参戦してもらいたい。というかまだまだフィンレー観たいですお願いします。

    ジョニー・ガルガーノ  (6-2) vs. チャック・テイラー  (5-3)

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    序盤の試合途中に、ラリー・ダラスが両者の試合を中止させようとリングにタオルを投げ込む。しかしジョニー・ガルガーノがそのタオルをお尻で吹いてダラスめがけて投げ返す。ラリー・ダラス抜きのクリーンファイトをはじめる両者。ガルガーノはテイラーの左腕を集中攻撃。エプロンで攻防のあと、テイラーは観客席の仕切りボードを足場にしてダイブを狙うが、足を滑らせて自爆。

    チカラプロでは同じF.I.S.T.のメンバーだけに、手の内は知り尽くしている両者。技を透かしたり、裏をかくような攻防が目立つ。ガルガーノがコーナーに上がろうとするがそれをテイラーがカット。雪崩式のスープレックスをきめる。テイラーのカナディアン・メイプルリーフがきまると、ガルガーノがエスケープして逆にフェイスロックをきめ返す。ステージ上の観客席で乱闘したあとガルガーノがDDT。

    両者リングに戻ると、テイラーがスモールパッケージホールドをしかけるがツーでキックアウト。ガルガーノがテイラーの必殺技オウフル・ワッフルをきめるがツーで返される。更にガルガーノはフェイスロック。テイラーは堪らずロープエスケープするが、ガルガーノがテイラーリング中央に引っ張り込む。ガルガーノがテイラーの頭にスーパーキック。しかし最後はテイラーがオウフル・ワッフルを完璧にきめてスリーカウント。チャック・テイラーの勝利。試合が終わると、両者は抱き合い健闘をたたえる。


    デイブ・フィンレーとケビン・スティーンの初参戦、チーチ&クラウディの仲間割れの行方、ジョニー・ガルガーノとラリー・ダラスとの確執など、新たな展開をみせた今回のEVOLVE 9。遂にリーダー争いのトップに躍り出たチャック・テイラーの今後も気になるところ。次回EVOLVE 10はどんな仕掛けが待っているのか、いまから楽しみである。


  • CZW “New Heights” (2/2)


    7月9日 CZW “New Heights” @アサイラムアリーナ ペンシルバニア州フィラデルフィア

    コール・キャラウェイがリングイン
    レインボーカラーのコスチュームに蝶の羽をつけて入場してきたコール・キャラウェイ。要はゲイレスラーである。あまりのゲイゲイしさに写真を撮るのを忘れてしまったので画像はコチラ

    キャラウェイは「あたしはCZWを休んでいる間に大日本プロレスのMEN’Sテイオーに師事していたの」と腰をくねくねさせながら語りはじめる。

    「尊敬するMEN’Sテイオーから学んだことを、CZWでも受け継いていきたいの」と言うと、リングアナウンサーのラリー・レジェンドに「そこであたしは、メンズクラブUSAを立ち上げたいと思うの、あなたにはスポークスマンになってもらいたいわ!」と叫ぶ。

    レジェンドは一瞬ためらうが、まんざらでもないといった表情で了承する。突然のメンズクラブUSA結成宣言に一部のファンだけ大喜び。果たしてMEN’Sテイオーはこの事実を知っているのだろうか。メンバーはこれから探していくという。あのメンズクラブがインターナショナルに!アッー!

    ネクロ・ブッチャー vs. サミ・キャラハン

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    右腕を負傷しているサミ・キャラハン。DJハイドが指名した対戦相手はビール大好きネクロ・ブッチャー。ゴングが鳴るといきなり場外乱闘。サミはネクロの頭にイスを投げつける。ネクロは頭頂部から流血。サミは流血したところにイス攻撃。

    ネクロはホッチキスを手にして「ウガー!」と叫ぶ。ネクロはサミの頭にホッチキス攻撃。さらにサミの脇の下に「ガッチン!ガッチン!」とホッチキスを撃ちまくる。必死になってホッチキスの針を抜こうとするサミ。

    サミはホッチキスを奪い取ると、ネクロの足の裏に「ガッチン!ガッチン!」。泣いた赤鬼みたいなネクロの顔。再び場外戦になるとネクロがホッチキス奪還に成功。負傷したサミの右腕にプロテクターの上からホッチキス攻撃。

    ネクロはイスをリングに投げ入れる。ネクロはフィニッシュ!のポーズ。サミをバックブリーカーで落とそうとするがエスケープ。サミはネクロの口の中にホッチキスを押しこんで「ガッチン!ガッチン!」。さすがのネクロも口の中にホッチキスはたまらないのか必死で針を抜く。そのすきにサミがフォールに入ってスリーカウント。サミ・キャラハンの勝利。

    試合後DJハイドがリングインすると、サミの負傷した腕を踏みまくる。しかしサミはDJハイドに急所攻撃。DJハイドは「次の対戦相手はBJホイットマーだ!」と叫んでバックステージに帰っていく。

    デボン・ムーア vs. ジョーカー (CZW世界ヘビー級王座戦)
    デボン・ムーアがジョーカーを僅差で破り王座防衛に成功。試合後にブラック・ジーズが乱入してデボン・ムーアを強襲。怒ったムーアは次の王座戦挑戦者にブラック・ジーズを指名する。コミッショナーのメイヴェン・ベントリーが仲裁に入り、8/13のタイトルマッチはムーア対ジーズに決定したと宣言。試合形式はファン参加型のランバージャック・ストラップマッチ。

    ダニー・ハボック(c) vs. MASADA (CZWウルトラバイオレントアンダーグラウンド王座戦)

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    葛西純との死闘を制しUVU王者になったダニー・ハボックが、今年のトーナメント・オブ・デス覇者MASADAの挑戦を受ける。デスマッチ形式は、カミソリのような荒く小さなトゲトゲが無数についた木の板を使用しただけの、いたってシンプルなもの。見た目はたいしたことない普通の板だが、これが後々になって血の惨劇を生むことに…。

    MASADAが入場するとコーナートップに座りじっとリングを見つめて精神統一。不気味な静けさを漂わせる。ハボックはベルトを片手に余裕が伺える。

    ゴングが鳴らされ両者逆水平チョップ合戦。MASADAはロープに設置された凶器ボードにハボックを投げようとするが失敗。逆にMASADAが凶器ボードの餌食に。MASADAの額から大量の血が流れ出す。凶器ボードに背中から投げられたハボックも血だらけ。両者場外乱闘へ。

    MASADAがエプロンでブレーンバスターを狙うが失敗。セカンドロープと凶器ボードに挟まれてしまい悲鳴をあげる。さらにハボックがイスでメッタ打ち。MASADAは場外へエスケープ。その間にハボックがロープに設置された凶器ボードを剥がしてコーナーに立てかける。そこへMASADAを投げると「ベリッ!」と鈍い音。MASADAの肩甲骨あたりから大量の出血。

    今度はMASADAがハボックを凶器ボードに投げつける。ハボックの腕を鋭利な部分にゴシゴシとなすりつける。ハボックの悲鳴が会場に響きわたる。コーナでうなだれるハボックにMASADAがビッグブーツ。さらにMASADAは、イスをセットして凶器ボードを斜めに立てかけ、そこへハボックを背中から投げ落とす。MASADAが殺人鬼(映画シャイニングのジャック)のような目に。

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    凶器ボードをリングに寝かせ、その上にMASADAがハボックをパワーボム。ハボックがカウントツーでキックアウト。ハボックはお返しにMASADAを凶器ボードの上にバックドロップ。お互いフラフラになりながら、膝をついてエルボー合戦。凶器ボードの板を剥がして、バットのように振り回すハボック。しかしハボックが振りかぶったところを、MASADAがキャッチしてベリー・トゥー・ベリー。MASADAは凶器の板を奪い取ると、馬乗りになってハボックの額にゴシゴシ攻撃。

    ハボックは奪い返したトゲトゲ付きに板をMASADAの左腕にフルスイング!するとMASADAの腕からあり得ない量の血が流れ出す。MASADAの腕にはBCGの注射跡みたいなデカい穴がぼっくりと…。これには観客も「オー!ノー!」という大きな悲鳴。さらにMASADAの頭をぐりぐりしてからシャイニングウィザード。MASADAがツーでキックアウト。観客から「マ!サ!ダッ!」チャント発生。

    MASADAはハボックを強引に持ち上げ、凶器ボードの上にパワーボム。そのままテキサスクローバーホールドで絞り上げる。なかなか参ったしないハボックに、今度はSTFを仕掛ける。しばらく耐えたもののハボックが遂にタップアウト。血みどろの戦いを制してMASADAが新チャンピオンになった。観客からの大MASADAチャントが鳴り止まない。試合後、まるで殺人現場のようなリング上でMASADAは、「9月に伊東竜二と戦うことになった!オレはやるぜ!」と叫ぶと、ベルトを高々と突き上げアピールした。負傷した左手で見事なメロイックサインをきめていた。

    序盤このデスマッチアイテム駄目だろという雰囲気だったが、MASADAの左腕から血が吹き出したあたりから会場の空気がガラっと変わった。通常の有刺鉄線ボードよりも明らかに血の量が多い。刺さるというより、肉をえぐるという感覚のようで、試合後にMASADAが「見た目は地味だけどこれはヤバい」と語っていたのが印象的。今年のTODを制覇し遂にUVU王者にもなったMASADAの勢いはまだまだ止まらない。


  • CZW “New Heights” (1/2)


    7月9日 CZW “New Heights” @アサイラムアリーナ ペンシルバニア州フィラデルフィア

    ランス・スティール vs. VSK vs. アレックス・レイノルズ vs. アレキサンダー・ジェイムス
    VSKがアレックス・レイノルズを押さえ込んで勝利。試合中はランス・スティールのコスチュームが気になって仕方なかった。

    アズリエル&バンディード vs. ザ・ランナウェイズ(ジョー・ゲイシー&ライアン・スレーター)
    アズリエル組の勝利。観客の反応が微妙だった。

    ブラック・ジーズがリングイン
    ブラック・ジーズがマイクを持つだけで観客はヒートアップ。観客と揉めた問題児のブラック・ジーズが、CZWコミッショナーのメイヴェン・ベントリーと激しい口論になる。この争いはこれから本格化しそう。

    The Set(ランス・ルード&J-シン) vs. ブラック・アウト(ラッカス&アレックス・コロン)
    ブラック・アウト組の勝利。ROHのTVマッチにちらっと出場していたThe Setの二人。レッグウォーマー?のフカフカ具合が増したような気がする。ラッカスは良くも悪くもスタイルが変わらない。

    タイ・ハーゲン vs. リッキー・レイエス
    リッキー・レイエスの勝利。レイエスが相変わらずボディーオイル塗りまくりで安心した。仏頂面も健在。

    マット・トレモント vs. リトルモンド

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    先日のトーナメント・オブ・デスではネクロ・ブッチャーやMASADAを相手に好勝負を繰りひろげたマット・トレモント。軽量のリトルモンドが様々なデスマッチアイテムで攻撃してもびくともしない。トレモントの技の受けは見ていて気持ちがいい。これでキャリアがまだ一年未満というから驚きだ。

    リトルモンドはトレモントの頭にゴミ箱をかぶせると、コーナー上段からフットスタンプ。ゴミ箱がトレモントのカラダにめり込んでR2-D2みたいな感じに。顔面にリトルモンドの蹴りが入っても大丈夫。トレモント頑丈すぎ。ザ・ブルドーザーの異名は伊達じゃない。最後はトレモントがリトルモンドを場外に設置したテーブルへシットダウン・パワーボム。マット・トレモントの勝利。

    試合後、DJハイドがリングインして、8月に行われるウルトラバイオレント・テーブルマッチに、マット・トレモントが出場すると発表。まだ対戦相手は決定していないが、トレモントなら何かをやってくれそうな気がする。

    ジェイク・クリスト vs. ARフォックス (ワイヤードTV王座選手権試合)

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    アイリッシュ・エアボーンとしてROHに出場していた頃よりも、精悍な顔つきと荒々しさが増した印象のジェイク・クリストは、ARフォックスが(いつの間にか)保持するワイヤードTV王座に挑戦。

    序盤は手の取り合いからグラウンドレスリング。ARフォックスの場外ムーンサルトが綺麗にきまる。負けじとクリストも滞空時間の長いボディプレスや、ムーンサルトプレスを放っていく。同じ技でも、仕掛けの速さや技のキレはARフォックスに分がある。

    中盤、ARフォックスは捨て身の空中技を連発していく。セカンドロープにうな垂れるクリストに助走をつけて馬乗り。飯伏を彷彿とさせる打点の高いドロップキック。そしてトペコンヒーロと続く。

    クリストはコーナートップからのブレーンバスター。エルボーの打ち合いになると、クリストがタイガースープレックスを放つ。しかしARフォックスがツーでキックアウト。クリストは、三角絞めのような関節技をきめるが、ARフォックスがロープにエスケープ。ARフォックスがエプロンで不知火をきめるとクリストは場外へ。

    するとコーナーポストから場外のクリストへ高速の前転ダイブ。しかし、それに合わせてクリストが下から突き上げるようなトラースキック!ARフォックスの顔面にジャストミート。両者はしばらく場外でグロッキー状態に。

    そして最後は、ARフォックスがコーナーから走ってくるところをうまく丸め込み、ジャパニーズ・レッグロール・クラッチ・ホールドでスリーカウント。ジェイク・クリストが新王者に。タッグパートナーのデイヴ・クリストがリングに上がってジェイクを祝福する。呆然とするARフォックスにクリストは握手を求める。あっさりとした最後だったが、狂った空中戦はさすが。もう少しじっくりと観たい試合だった。

    (2/2)につづく


  • CZW Tournament of Death X (Final Match)


    6月25日 CZW Tournament of Death X @マークランド・エーカース・ファーム デラウエア州タウンゼンド

    竹田誠志 vs. MASADA (トーナメント・オブ・デス10 決勝戦)
    今年で10回目となるCZW主催トーナメント・オブ・デス。血みどろの死合を制して、決勝戦に進出したのはCZW初参戦の竹田誠志(STYLE-E)と、日本でもお馴染みデスマッチ界のフィル・アンセルモことMASADAの二人だ。

    この日だけで三試合目となる両者。顔面やコスチュームが血で染まったまま。気力でモチベーションを保とうとしているが疲労の色は隠せない。デスマッチの1dayトーナメントは、想像を遥かに越えた過酷さが要求されるようだ。

    リングアナウンサーのラリー・レジェンドが、トレードマークのiPadを持ちながら決勝戦のセレモニーをはじめる。アクシデントで壊れてしまった優勝トロフィーが何とも切ない。リンク上には、有刺鉄線ロープに蛍光灯が括りつけられ、ガラスボードとコンクリートブロックが置かれていた。

    ゴングが鳴ると両者ロックアップでスタート。序盤はレスリング主体の攻防。竹田はMASADAをエクスプロイダーで投げる。MASADAの額に蛍光灯の破片を押しつけてグリグリ攻撃。そして蛍光灯で殴りまくる。MASADAの頭が蛍光灯の破片で白くなる。両者とも一旦リング下にエスケープ。

    リングに戻ると竹田がMASADAを蛍光灯の上にスープレックス。「ボンッ!」という爆発音。カウントツーでMASADAがキックアウト。MASADAは竹田の背中に蛍光灯をのせてエルボー。キャメルクラッチの体勢で、竹田の額に蛍光灯の破片ををグリグリ。MASADAは竹田を有刺鉄線ロープへ振る。蹴りをくらって場外のガードレールに落ちる竹田。劣勢は続く。

    リングに戻るとMASADAが竹田に逆水平チョップ。つづけて蛍光灯で竹田の頭を殴る。すると竹田は「ウガァー!」と叫びながら、自分を奮い立たせるかのように自らの頭を蛍光灯で二度殴る。お客さんから歓声が上がる。竹田はMASADAの左足をとってアンクルホールド。竹田の顔が赤鬼のように真っ赤。参ったしないMASADAにジャーマンスープレックスホールド。MASADAがツーでキックアウト。つづけてMASADAにシャイニングウィザード。しかしこれもツー。

    コーナーに立てかけてあるガラスボードにMASADAをベリートゥーベリー。ガラスの破片がリングサイドのお客さんまで飛び散る。MASADAの背中が真っ赤な血で染まる。竹田は蛍光灯を抱えたままコーナーのMASADAに捨て身のタックル。これもカウントツー。すると今度はMASADAが竹田をコーナーのガラスボードにパワーボム。「ボンッ!」という音と同時にガラスの破片が辺りに散らばる。

    MASADAはコンクリートブロックにガラスボードを乗せてると、スタッフに火をつけろと指示。お客さんからは「ウィー!ウオント!ファイヤー!」チャント。無責任すぎる。ガラスボードに火が灯る。MASADAは何のためらいもなく竹田を着火ガラスボードにブレーンバスター!一瞬、竹田が火に包まれる。「キャー!」という女性の悲鳴が響く。MASADAがフォールに入るが、竹田がなんとこれをツーでキックアウト!!

    まだくたばらねえのかといった表情でMASADAは竹田をパワーボム。フォールに入るが、竹田が根性でキックアウト!凄まじいほどの狂いっぷりにお客さんは総立ち。すると今度はMASADAが、まだ火が燃え上がっているコンクリートブロックに、竹田をパワーボム!完全に殺しにかかっている。コンクリートブロックから竹田を引きずり出しフォールに入ると、力尽きたのか竹田は返せずスリーカウント。トーナメント・オブ・デス10の優勝者はMASADA!

    足首を負傷するアクシデントもあったが、いまのMASADAは本当に強い。そしてカッコいい。血だらけのカラダで優勝トロフィーを抱える姿は男の色気さえ感じる。この勢いでダニー・ハヴォックの持つUVUのベルトも十分に狙えるだろう。負けはしたものの、竹田の驚異的なねばりと根性はアメリカのデスマッチファンにも確実に届いたと思う。その証拠にお客さんから「プリーズ・カム・バック!」チャントを貰っていたほど。竹田が今後もしダニー・ハヴォックやドレイク・ヤンガーと血みどろのデスマッチをしたらどうなるのか。想像しただけでワクワクしてくる。試合後、シャワーで背中の血を洗い流し、そのまま売店に直行する竹田の後ろ姿にはシビれた。試合後、血だらけになったデスマッチファイターのカッコよさは異常である。ともあれ、今回のトーナメント・オブ・デスは次に繋がる展開や、日本人の活躍などもあって大成功と言っていいだろう。

    (Round One)

    (Semi Finals)


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