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ケニー・オメガvsサイラス・ヤング/KENNY OMEGA VS SILAS YOUNG @ 07/26/08, DETROIT, MI - ROH

 

マンハッタンドロップ一押しのケニー・オメガがROHに参戦決定と聞いてから、居ても立ってもいられない日々が続いたワタクシ。私の一番好きな団体はROHで、現在一番好きなレスラーはケニー・オメガ。そんな‘一番好き’なコラボが実現するなんて嬉しすぎる!でも会場はカナダのトロント(つまり国外)と中西部のデトロイト。デトロイトは全米屈指の犯罪都市で治安は悪いし、興業が終わるのは真夜中。でもオメガマニアとしては行かねばなるまい!と、意を決してデトロイトまで飛行機に乗ってはるばる遠征することに。

前日のトロント大会では第2試合目だったので、この日も早い出番かと思っていたら休憩明けの第5試合。入場曲が会場に響き渡り、いつものようにロボットダンスをしながらゲートから登場。一通りのロボットダンスを終えた後にいきなり波動拳を繰り出して、観客の度肝を抜くケニー(笑)実際、今回の2連戦がROHデビューだったわけですが、驚いたことに観客からは大歓声!一緒に曲を口ずさむ(というか、歌詞のようにアテンショーーーーン!!と叫ぶと言った方が正確)観客も多数。ああ、いきなりこんなに歓迎されて(涙)とまるで息子を見守る母親のような気持ちになった私。その後対戦相手のサイラス・ヤングの入場を待って試合開始。するとゴングが鳴るや否や客席から「オメガ!オメガ!」とのオメガコールが。それも一部のファンの間からだけではなく、会場全体各ブロックからです。初登場ながら完全にベビー。リングに上がるととても映える選手なんですね、ケニー・オメガというのは。いきなり観客のハートを鷲掴みです。

開始早々いきなりハイスパートな展開になったのですが、例えばロープに向かって行く時のスピード(すごく早い!)、向かってくるヤングをリング中央で開脚ジャンプでかわす時の高さ(すごく高い!)などが今まで見てきたどの試合よりも凄い。それだけ彼の気合も入っていたということなのでしょうが、こういった大舞台できちんと結果を出すところがこれまた凄い。こういった動きの一つ一つに観客からは「Oh!!」や「Wow!!」等の感嘆が漏れ、その後にオメガコールが発生といった状況です。得意技である‘ストップ!延髄斬り’を出した際にも客に大ウケ、そしてオメガコール発生。試合中盤にエレクトリックチェアー式ジャーマンスープレックスを放った際も、会場大興奮。そして大オメガコール。そして私も一緒になってオメガコール。興奮の余り、周りに座ってるアメリカ人達に、「彼、凄いでしょ?私、大のオメガファンなんだ!」と意味もなく伝える始末。でもそこで「彼は最高だよ!!」と言ってもらえ、「これからも応援よろしくお願いします」なんてまた母親のような対応をとる私。実際、この試合は5分程度の短いものだったのですが、8回位オメガコールが起こったのではないでしょうか?とにかく出す技全てが客にウケ、その度にドッカンドッカンと沸く試合となりました。

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最後はヤングに3カウントを奪われてしまったものの、すぐさま客が立ち上がり、割れんばかりのスタンディングオベーション。そして続く「プリーズ・カムバック!」コール。これを言ってもらえるのはかなり貴重なのですが、ケニーは2日連続でプリーズ・カムバックコールをもらうことに成功。それだけでも、彼のROHデビュー戦が高評価だったことがわかるかと思います。また最初からハイスパートで飛ばしていましたが、最後までそのスピードは落ちることはなく、かなりテンポの良い試合となりました。どれだけケニーの動きが早かったかというと、デジカメの高速モードで写真を撮影していたにも関わらず、シャッター速度が追いつかずにブレまくって使える写真がほとんどない、といった具合です。

最近、日本では「カナダの路上王」として取り上げられているケニー・オメガですが、オールラウンドに試合をこなせる非常に良いレスラーでもあるのです。私は飯伏選手の大ファンでもありますが、この2人に共通して言えることは、いわゆる通常のレスラーとしての資質にプラスして「可能性」と「未知数」が備わっている所だと思います。飯伏選手と同様に、ケニー・オメガというレスラーは次に何をするかわからない、そして一体どこまでやるのかわからない、という部分が非常に大きな魅力となり、観ている人を虜にする、そんなレスラーなのです。

記念すべきROHデビュー戦を観戦し、興奮冷めやらぬ状態で会場を去ろうとした時に、守衛のおじさんに「この辺は女装したオカマの売春婦がいるから気をつけて」とのご忠告を頂き、デトロイトの恐ろしさを再確認しながらも、非常に満足した気分でホテルに向かったのでした。

【文・Shiori】

ケニー・オメガvsグリム・リーファー/Kenny Omega vs Grim Reefer

 

一度見たら忘れられないケニー・オメガの波動拳。パンチでもないチョップでもない得体の知れないファンタジックなパワーで対戦相手を吹き飛ばす必殺技。ROHのカナダ公演に出場が決まっているケニー・オメガは、CMパンクやマット・サイダルやサモア・ジョーも輩出してきたレスリングのできるイメージのROHのリングで、果たして本当に波動拳を使ってしまうのか。ま、もうこの際、使ってしまってもいい。むしろそれを見たファンのリアクションが気になる。ブーなのかホーリーシットなのか。それくらいの技だと思う。

で、先日その波動拳を見たさに、JAPWというニュージャージーを拠点に活動しているインディー団体へ行ってきた。10年以上も続いているだけあって固定ファンも少なくないが、近所にプロレスが来るから子供連れて来てみました的な親子連れの客が半数を占めていた。なので基本的に会場の雰囲気はぬるい。もう気を抜いたら寝てしまいそうなほどぬるい。たとえばROHなどでレスラーが技を失敗しようものなら、待ってましたとばかりにファンからの「ユー・ファックド・アップ!」という野次が飛びまくるが、ここJAPWではほとんど無い。

そういったドヨーンとした状況のなか、現JAPWチャンピオンのケニー・オメガがメインイベントに登場。JAPWヘビー級のタイトルマッチで、対戦相手は先日レスラー自らこのマンハッタンドロップにインタビュー要請をしてきたグリム・リーファー。入場時から異常な人気(ケニー・オメガは怪我を負った前チャンピオンのロウキーを奇襲して半ば強引にチャンピオンになっているという経緯があるので、流れとしてはヒールチャンピオンのケニー・オメガ対ベビーのグリム・リーファーという構図)で、対するケニー・オメガへはブーイングやら中指立てたファンもいたりして険悪なムード。

ゴングが鳴るといきなり逆水平チョップでオメガを攻めたてるリーファー。オメガは同じ技で対抗しようとするが全てかわされ、また逆水平チョップを食らってしまう。何を思ったのかホーガンのマッチョポーズをとるオメガ。またまたチョップを食らってしまう。さらにバックの取り合いへと展開していき、オメガが場外へ投げ出される。そこへリーファーの不格好なドロップキック。流れは完全にリーファー。すると、フレアーばりに参った参った助けてくれーと膝をつきながらお願いポーズをするオメガ。一瞬のすきにリーファーを仰向けに倒し、その場ムーンサルトを決め、そのまま流れるようにSTFに固める。

しかし、というか残念なのが、この時点でもうリーファーのスタミナが切れてしまって肩で息している状態。そんなリーファーへ気合いを入れるかのように張り手合戦へと持ち込もうとするオメガ。まだまだオメガのスタミナは十分にある。張り手合戦にも負けてしまったリーファーは、オメガをブレーンバスターで場外へ投げるという極道ファイトにでる。さらにコーナーポストから場外で倒れているオメガめがけてトペ。そのまま客席へと雪崩れ込み、オメガを応援していた女性達がキャーキャー言いながら逃げまどう。

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リーファーを客席にダウンさせたオメガは、お返しとばかりに鉄柵越えのトペを敢行。オメガペースへと持ち込む。リーファーをリングへもどしてコーナーポーストからロケットキック。さらにバックを取って二段式のジャーマンスープレックスを決めるもツーでキックアウトするリーファー。スタミナがないわりにしぶとい。すかさずオメガの決め技のひとつ「ストップ!!」からの延髄斬りを狙うもあっさりとかわされてしまう。この「ストップ!!」からの延髄斬りという技もかなりファンタジーな技でして、攻めてこようとする相手に片手を広げて「ストップ!!」と叫び、相手が怯んだすきに延髄斬りを食らわすという、まさにワーオな技。

そして、ついにでました必殺の波動拳がリーファーに炸裂。吹っ飛ぶリーファーだったが、なんとカウントツーでキックアウト。ありえない。ファンタジー崩しか‥。場の空気を読めない人なのか‥。すかさずオメガがパワーボムでフォールするもまたしてもやツーで返す。ねばるリーファー。しかし最後は足関節を取られたリーファーがタップアウト。オメガが王座防衛を果たした。

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一言でいうと、ものたらない。オメガが一人で頑張ったというか、メインイベントとしては盛り上がりに欠ける試合だった。正直ケニー・オメガは、ヒールチャンプとしてまだまだの感が否めない。どんな対戦相手であろうと、最後はきっちりとしめて、お客さんを納得させてこそチャンピオンだと思う。いつか、ぬるーい会場の雰囲気を熱狂の渦へと変えてくれることを信じて、これからもケニー・オメガを追っかけようと思った。

【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】

ネクロ・ブッチャーvsジェイ・ブリスコ

 

2008年6月7日 ROHフィラデルフィア大会

しかしまあ、アメリカのプロレスオタクというのはネクロ・ブッチャーに一体何を求めているのだろうか。いまROHにかぎらず凄い人気なのだけれども、外見だけなら間違いなくプロレス界のワースト3に入る我らがマンハッタンドロップ顧問のネクロさんが、どちらかというと精悍な面構えで雰囲気のあるブリスコ兄弟の兄ジェイとハードコアな試合をすると聞いてフィラデルフィアまで駆けつけた。

このフィラデルフィアのナショナル・ガード・アーモニーというところは、比較的なんでもオーケーな自由度の高い会場で、ハードコアな場外戦もありだし、照明やぐらからダイブしてもいい。してまたオリジナルECWの本拠地がちかいエリアだけに、ダイハードなハードコアファンが多いので、ネクロ対ジェイの試合は盛り上がること必至のはず。ていうことを考えていると、「ウガァー!」という雄叫びとともに、ネクロが裸足で入場してくる。頭はきれいに刈り込んで、もちろんボロボロのジーパン着用。いつものネクロさんだ。

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リングインするやいなや、この試合はレフェリーなんていらねーと言わんばかりに、レフェリーのポール・ターナーを場外に投げるネクロ。片手をぐるぐると回しながらリングを徘徊する。つづいてジェイ・ブリスコが入場してくると、いきなり場外戦へと突中。ゴングが遅れて鳴らされる。リングの周りに7~8列ほどのイス席が設置してあり、当日券用の雛段席が一面だけ用意されている。そのリングサイドの客席を殴ったり蹴ったりしながらグッチャグチャにする二人。武器として自分の座っていたイスをジェイに差し出すファンやら、興奮してネクロに中指を立てるおばさんもいたりしてケイオスな状態。

かなり固いと思われるイスでネクロの背中をがんがん殴るジェイ。「行くぞー!」みたいなことを叫んだジェイは、折りたたんだイスを地面に並べて、雛段の真ん中からネクロをパワーボム。ドスンという鈍い音。ファンからは「プリーズ・ドント・ダイ!」コール発生。ネ、ネクロが死んじゃう、と思った。しかし、技の受けなら世界一のネクロはフラフラになりながら立ち上がってくる。ゾンビかっ。というか見た目はかなりゾンビ。

ひととおり場外戦をやり終えると、リング上へと戻る二人。その瞬間、エイジ・オブ・ザ・フォールの二人(タイラー・ブラックとジミー・ジェイコブス)が乱入してくる。するとそこへ怪我で欠場中の弟マーク・ブリスコが兄ジェイを助けにエントランスから走ってくる。タイラー・ブラックを場外へ投げてダウンさせ、捨て身のトペを決める弟マーク。勢いに負けたタイラー・ブラックとジミー・ジェイコブスはマークから逃げまどうばかり。そのままマークが二人をバックステージへと連行して、リング上はネクロとジェイ・ブリスコの二人だけが残る。

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ジェイが折りたたみイスを持ってネクロに襲いかかる。そのチカラで叩いたら記憶が飛びますっていうくらいのフルスイングでネクロの頭を椅子で強打。よろけるネクロ。しかし人間では出せないような獣系の周波数で「ウオォー!」と叫びながら、よたよたとジェイへ向かっていくが、再びジェイがバチコ~ンとフルスイング。もう駄目だろと思いきや、ここからがデスマッチジーザスの本領発揮、また「ウオォー!」と雄叫びを発して反撃開始。場外の鉄柵を強引に外してリングへと投げ入れるネクロ。目の色が完璧におかしいことになっている(放送コードぎりぎり)。

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で、そのフェンスをリング中央に立てかけ、アトミックドロップのような体勢でジェイを持ち上げてフェンスにまたがられるようにして落とすネクロ。非道すぎる。BADBOY非道よりも非道。さらにネクロは鉄板でもって右に左に悶絶をうちながら倒れるジェイをぶん殴る。フォールに入るがカウント2でキックアウトするジェイ。こんどは固いフェンスをコーナーに立てかけ、おもいっきりジェイを投げつける。すると超人的な底力でもって息を吹き返したジェイは、逆にネクロを鉄柵へと投げつける。カウント2でキックアウトするネクロ。ファンからの声援が一段と大きくなっていく。しかし最後は強引にジェイを持ち上げ、鉄柵の上にタイガードライバーを決め、ネクロがスリーカウントを奪取。ノンPPVマッチだからか、メインイベントにしてはあっけない幕切れだった。

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試合後、顧問に挨拶するためバックステージへ向かうと、足を引きずりながら顧問自ら私たちの元へやってくる。すると、試合でやってしまった傷口を手で開いて見せようとする顧問。なにやら白いものがこんにちはしていて、パックリすぎるくらいパックリと切れている。うあー見たくないみたいな仕草をすると、「ほれ、ほれ、見てみー」とまた開いて見せようとする。普段、私たちが朝起きたら顔を洗うみたいなのと同じように、試合したら全身傷だらけという状況がデフォなんだなと思うと、顧問のいる世界ってとんでもないところで、しかも、笑顔でピースサインというね。顧問の魅力はきっとこれなんだなと思った。

【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】

ナイジェル・マッギネスvs潮崎豪 (ROHヘビー級王座戦)

 

2008年6月7日 ROHフィラデルフィア大会

入場してくる潮崎豪のカラダが大きく見えるのは気のせいなのか。もちっとした感じで日本人特有のゴツさ。もちゴツ。ヒールチャンピオンのナイジェル・マッギネスに観客からの容赦ないブーイングが飛ぶ。あそこまでブーイングされるとヒール冥利に尽きるなと思った。とても柄の良いとはいえないフィラデルフィアの観客を見事にコントロールしているナイジェルはさすがだなと。

しかし、ナイジェルを応援するファンもいるので、両方のファンから「レッツゴー・ナイジェル!」と「レッツゴー・ゴー!」コールが交互に大合唱される。ここで注目して欲しいのは、「レッツゴー」と「ゴー(豪)!」がかぶっていること。かぶっているというか偶然か。にしても「豪」という名前は英語圏では呼びやすくていいなと思った。

序盤から飛ばしぎみの潮崎にたいして、冷静にヒール的なムーブをくりかえすナイジェルは、ファンからのブーイングを浴びてさらに煽る。徐々にヒートアップしていく。起き上がり小坊師式の逆水平チョップの音が「ビシッ!ビシッ!」と場内にひびく。ナイジェルの胸板が真っ赤。一度あの逆水平チョップをマジパワーで受けてみたいのだけれども、あの内出血した真っ赤な胸板を見ると萎える。痛みがわかりやすいという点において逆水平チョップは最強な技だと思った。

中盤、ナイジェルが場外へのタワーオブロンドンを仕掛けるがタイミングが合わずに失敗。その後は潮崎の左腕を執拗に攻めまくる。ガクッと膝をついて左腕をかばう潮崎。すかさず流れるようなナイジェルのキャッチレスリングで休む暇を与えない。緩急がついた動きが見ていて飽きないし、こういったヨーロピアンレスリングもハイフライヤー主体のアメリカインディー団体にも必要なスタイルなんだなと思った。

相変わらずブーイングを浴びまくるナイジェルはヨーロピアンエルボーで潮崎をさらに追い込む。それに対し逆水平チョップで反撃する潮崎。エルボー対逆水平チョップの乱打戦がはじまる。乱打戦を制したナイジェルが潮崎をコーナーポストに乗せ雪崩式のブレーンバスターを決める。しかし「ブワァー!」と叫びながら立ち上がる潮崎はトラースキックを放ちナイジェルをコーナーポストにバックドロップ。逆にナイジェルをコーナーから雪崩式ブレーンバスターで投げつけラッシュをかける。

終盤、潮崎の豪腕ラリアットが決まるがツーでキックアウト。続けて逆水平チョップでフォールするがツーでキックアウト。さらにムーンサルトプレスを放つがまたしてもツーでキックアウト。場内は「ゴー!ゴー!ゴー!」コール一色。休むことなくノーザンライトボムを決めるがツーでかえすナイジェル。張り手合戦で盛り上がる会場内。最後は、潮崎のトラースキックを食らったナイジェルがジョー・ブレーカー・ラリアットを決め、ナイジェルのロンドンダンジョン(キャメルクラッチの体勢でうつ伏せになっている相手の片腕を後方ににそり曲げて固める固め技)で潮崎がタップアウト。

どうしてもナイジェルの巧さが印象に残ってしまうけれども、潮崎の持ち味も十分発揮できたし、痛みが伝わってくるいい試合だった。試合後にナイジェル緊急インタビューしましたので後日掲載します。お楽しみに。

【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】

ケニー・オメガvsダニー・デマント / Kenny Omega vs Danny DeManto

 

2008年5月31日 JAPWニュージャージー大会

この日のセミファイナルJAPWヘビー級タイトル戦。現王者ケニー・オメガが宿敵ダニー・デマントを迎え撃つ。て書いてもほとんど誰も知らないと思いますが、ケニー・オメガはアタシ(須山浩継伯爵風)がいま注目しているレスラーの一人。カナダ出身で柔術の経験あり。しかも大の日本好きで尊敬知る人があの『SASUKE』の長野誠というからいろんな意味で注目せずにはおれない。対するダニー・デマントも東海岸エリアで活躍中の劣化版コルト・カバーナというかオーソドックスなスタイルからハードコアまでこなせる器用なレスラー。この二人はプロレスリング・シンジケートでも好勝負をしている。アタシ(須山浩継伯爵風)の中では、ROHやTNAにあがれる実力を持っていながら、チャンスに恵まれない二人という認識の二人で、いつか大化けするんでないかと小松政夫ばりに長ーい目で見ている。

ケニー・オメガがテクノな入場曲にのってロボットダンスをしながら入場。すでにリング上で待ちかまえるダニー・デマントをにらみつけゴングが鳴ると同時に何を思ったのかオメガがハルク・ホーガンのものまねを始める。そんな遊んでいる暇はないとデマントのショルダーアタックがオメガの肩口にいい角度で入る。腕の取り合い、アームホイップ、ねちっこい序盤戦。

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どこに隠して置いたのか、ダニー・デマントがケンドースティックでオメガの頭を狙おうとすると、すばやくかわしてケンドースティックを奪い取り、反撃するオメガ。場外乱闘が始まり、徐々にハードコアな試合へと展開していく。場外にパイプ椅子をセットするデマント。オメガを椅子に座らせてリング上からトペ炸裂。更にデマントがリング下からテーブルほどの木の板を持ち出し、リングエプロンとリングサイドの鉄柵の間に設置すると、客が総立ちになりヒートアップ。デマントがオメガをリングへ引き込むと、一瞬の隙に二段モーションのジャーマンスープレックスを決めるオメガ。すかさずコーナーポストからのドロップキックをデマントの顔面にぶちこみ反撃開始。

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客からは「レッツゴーダニー!」と「レッツゴーオメガ!」が交互にコールされる。するとオメガがさきほどの木の板めがけてデマントをエプロンから場外バックドロップ。木の板ぐっちゃぐちゃ。客からは「ホーリーシット!ホーリーシット!」の大合唱。そしてまた何を思ったのかオメガが「フーフー!」とか言いながらロウキーの物まねをしはじめる。絶好のチャンスなのにこの無駄ムーブがたまらなくツボだった。あんな真似をする暇があるなら攻撃しろと思いながら、あーこれもアリかなと思えてくるからオメガワールドすごい。

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で、息を吹き返したデマントがオメガの顔面を張る。負けじとオメガもデマントの顔面を張りかえす。バチバチスタイルのような顔面張り合戦開始。体重のあるデマントの張り手は強烈でオメガがぐらついた隙にバックブリーカーを決める。サマーソルトドロップで勝負をしかけるデマントだったがカウント2でオメガがキックアウト。デマントをコーナーポストにのせ雪崩式のタイガースープレックスを決めるオメガだったがこれをカウント2でかえすデマント。観客の拍手が会場内に響きわたって客総立ち状態。この日一番の盛り上がり。

デマントが最後の力を振りしぼってオメガをコーナーにフェイスバスター。倒れたオメガにフィニッシャーのダイビングボディープレスを炸裂させるが、これまたカウント2でキックアウト。観客が足バタバタ状態。最後はなんとオメガの波動拳でカウントスリーが入る。えっ。波動拳て。ファンタジー劇場かっ。こんなにガチガチなィイ内容の試合で最後がファンタジー。いろんな意味で衝撃だった。

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試合後、ケニー・オメガにインタビューを決行(本人からオートグラフをいただく)。どことなく飯伏幸太とおなじ匂いがした。こっち側の人間だなと思った。これからのケニー・オメガに注目するとともに、また楽しみが一つ増えたという喜びで気持ちよく帰宅することができた。とにかくオメガ要注目です。尚、近日中にインタビューをアップします。乞うご期待。

【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】

ロドリック・ストロング(王者)vsエリック・スティーブンスvs潮崎豪

 

2008年5月10日 ROHニューヨーク大会

記念すべきハマースタイン公演の第一試合。昨年末からこのFIP王座を巡って激しい攻防を続けるロドリック・ストロングとエリック・スティーブンスの二人に、潮崎がどう絡んでいくのかが見物…というか、チョップの得意な3人が試合をするとなったら、激しいチョップ合戦を期待するしかないでしょう!ご存知の方もいるかもしれませんが、ロドリックのチョップはとにかく音が凄いんです。よくもまあ、ここまでの音が出せるな、と感心するほどバチーンッ!!との強烈な音と共に相手の胸にチョップが炸裂します。またロドリックはパワーも凄いんです。なんとあのアビスをも軽々と担ぎ上げるパワーの持ち主。そしてエリック・スティーブンスですが彼はロドリックにプロレスを師事していたこともあって、師匠直伝の”必殺”チョップはスティーブンスの得意技の一つでもあります。そしてこの二人に日本のファンにもおなじみの潮崎選手が加わっての3ウェイ。厳密にはまったく違うタイプの3人ですが、チョップを得意とするという部分は似ています。

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王者のロドリックは一番最後にベルトを肩に掛けて登場したものの、リング下で待ちかまえていたスティーブンスからいきなり襲撃。それを見守るリング上の潮崎。リング下でかなりの乱闘になるかと思いきや、すぐにロドリックをリング上にあげるスティーブンス。この3人のレスリングスタイルから考えると、あまり早い展開になるとは考えられなかったものの、予想に反して息をもつかせぬめまぐるしい展開に。チョップ合戦はまだかと待つこと約5分、ロドリック→スティーブンス→潮崎→ロドリックと待ちに待ったチョップ合戦が開始!お互いの胸にチョップを叩きこんでいく最中、誰の胸が一番赤くなるかと観察していたのですが、スティーブンスの胸が一番赤くなっていました。ということはロドリックのチョップが一番威力があるのかと一瞬考えたのですが、まあ肌質とかもあるしねー、赤くなったから一番威力があるってわけじゃないでしょう?と冷静に考える私。

その後コーナーポストから潮崎がムーンソルトをしたものの、スティーブンスがすかさず避けてスモールパッケージで丸め込み、3カウントを狙います。が、ここで横からロドリックが入り、スティーブンスを丸め込んで3カウント奪取。ロドリックがFIP王座を防衛し、ベルトを手にとって早々とバックステージへと戻っていきました。試合終了後、潮崎に握手を求めたスティーブンス。観客は握手しろー!と騒いでいましたが、期待通りがっちりと握手をしてお互いの健闘を称えていました。もしかしたら今後、二人で組んで打倒ロドリック路線でいくのかな?   【文・Shiori】

ネクロ・ブッチャーvs森嶋猛 / Necro Butcher vs Morishima

 

2008年5月10日 ROHニューヨーク大会

まずネクロの入場曲がトム・ペティの「I Won’t Back Down」で笑った。ゆるい。ゆるすぎる。きっとなにかの手違いなんだろうけれども、それに相反してネクロときたら、いかりや長介ばりに下唇を突きだし「フガー!」とか叫びながら入場。泣けてくる。会場内からは自然発生的に大ネクロコール。手をグルグル回しながらそれにこたえるネクロはどこか緊張しているようにも見えた。

つづいて森嶋が入場すると軽いブーイングと「モロシマ!」という間違ったチャントが起きる。「モり」の発音が駄目らしい。俺のカラダはビールで作られていると公言し、デスマッチ一筋に生きてきたやさぐれプロゴルファー猿ことネクロ・ブッチャーと、プロレスリング・ノアの現役チャンピオンの森嶋が対峙する絵面がありえなさすぎる。にらみ合う両者が漫画のようで、こういう状況を実際に見てしまうと人間ていうのは思わず笑ってしまうらしく、興奮しながら笑うという経験をはじめて味わった。

開始のゴングが鳴るやいなや、いきなり森嶋の顔面にグーパンチをぶち込むネクロ。ロックアップから腕を取ったり、ヘッドロックで相手の体力を消耗させるとか、そういった試合の駆け引きなんて一切する気配なし。そのままグーパンチと足蹴りと頭突きの連続攻撃で序盤からラッシュをけかる。森嶋を場外へと追いやりリング脇のテーブルに森嶋の頭を叩きつけ、ゴングで殴りかかるネクロ。さらに森嶋の口の中に木槌を押し込む無駄ムーブ。やることなすこと無計画な感じがひしひしと伝わってくる。場外マットをはがしてパイルドライバーを狙おうとするが案の定あっさりと返されるネクロは森嶋の強烈なラリアットを食らって大の字。ここから森嶋の反撃がはじまる。というかここからがネクロの本領発揮。

場外でダウンするネクロへ森嶋のボディアタックが炸裂。フーラフラのネクロをリングにあげてコーナーに座らせてランニングヒッププッシュ。しかしここでまたしても大ネクロコール発生。やられればやられるほどネクロコールが大きくなっていく。そしてなんと森嶋に向かって中指を立てるクレイジーなニューヨークの客が続出。会場の声援に奮起したネクロが森嶋をボディスラムで投げようとするが、さすがに重いのかヨタヨタとよろけてしまい完璧には投げきれない。会場からは軽く失笑が。またもや森嶋の一方的な攻撃がはじまる。無意味な側転からのボディアタックで完全にのびてしまうネクロ。新宿駅の裏手にいるその日暮らしの方々のような見事なのびっぷりが目に焼きつく。泣ける。

しかしネクロにチャンスがおとずれる。コーナーポストからドロップキックを狙った森嶋が自爆。森嶋を立ち上げグーパンチで殴りまくると、コーナーポストから不格好にボディアタックを決めるネクロ。リング下にあったパイプ椅子を持ち込みそれめがけて森嶋をDDTに決める。さらにパイプ椅子で殴りかかろうとするが森嶋に取られてしまい逆に殴られてしまうネクロ。あー。やっぱしな。しかしツーカウントでキックアウト。やられてもやられても起き上がるネクロにまたもや大ネクロコール発生。するとリング中央に椅子をセットした森嶋が、ネクロをコーナーポストへと担ぎ上げて雪崩式バックドロップを狙おうとする。パイプ椅子めがけて雪崩式バックドロップはきつすぎる。ネクロ大ピンチ。ファンからの「ネクロが死ぬから止めてくれ」という悲鳴もむなしく、森嶋の太い腕にロックされたネクロのカラダが宙を舞う。パイプ椅子の背もたれ部分に後頭部から落ちるネクロ。まるで漫画。もう駄目かと思ったそのときネクロのスタンドであるデスマッチジーザスが降臨。またしてもカウントツーでかえす。ものすごい大ネクロコール。しかし一瞬のすきに森嶋の豪快なバックドロップが決まりスリーカウントが入ってしまう。森嶋の勝利。

リングをあとにした森嶋には大ブーイング。リング上でうずくまるネクロには大ネクロコール。あまりにも対照的だった。そして拍手に送られてリングを降りるネクロはふらふらと最前列にいた奥さんに近寄ってハグ&キスをしていた。泣ける。ネクロが引き上げたあと、こんどはネクロの奥さんに「ミセスネクロ!」の大合唱。それにペコリとお辞儀をしてこたえる奥さんがかわいらしかった。

いやー負けた。ネクロは試合に負けたが勝負には勝った、と思う。ぶっちゃけて言うと森嶋にはもっと攻めて欲しかったしもっと滅茶苦茶にして欲しかった。いままでの血みどろなデスマッチからしたら確かにゆるい試合だったかもしれないが、ネクロらしさが十分に伝わってきた試合だった。試合後にネクロの奥さんへインタビューを決行。また後日掲載します。お楽しみに。

【文・ジュードーチョップ】

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ネクロ・ブッチャーvsロドリック・ストロング / Necro Butcher vs Roderick Strong

 

2008年4月12日 ROHニュージャージー大会

今日のネクロはトランプ柄のアロハで登場。クラウディオに「ナイスシャツ。」と言われ嬉しそうです。今日も前日同様全くウォームアップする気配無し。各選手がリングの上で試合前の調整をする中、アロハ姿のままポケットをぱんぱん叩き「ケータイが無くなっちゃた、、。」と呟きながら会場内をウロウロしています。

もうすっかりネクロとも顔なじみになりました。「昨日はありがとう。」とインタビューのお礼を言うと「ノープロブレム。今日も楽しんで行けよ。」とピース。そういえばネクロってオレより2歳年上なだけなんだよなー、、。貫禄あるなー、、。

さて試合の事書きますか。ネクロの入場と同時にに大ネクロコール発生!さすが!リングインした後は紙テープがそこそこ飛んできます。本日の対戦相手はロドリック・ストロング。ゴングが鳴ったのかどうかも分かんないまま、いきなりの場外戦。おおっ!グッズ売り場が危ない!やる気か?グッズ売り場ぐちゃぐちゃにする気か?うう、しない、、。

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それにしても今日のロドリックはなーんか殺気立ってる感じがするんですけど気のせいでしょうか?「ドゴッ!ドゴッ!」ってかなりマジナックルをネクロに喰らわしてるし、、。本当に「ドゴッ!ドゴッ!」って音が聞こえてきます。ネクロも負けずにゴミ箱で反撃。しかしすぐにロドリックの倍返しwithパイプイス!「バガンッ!」フルスイングのイス攻撃を脳天に喰らったネクロは流血&昇天。わわわ、、大丈夫かネクロ、、?今のはちょっと凄すぎる、、。てかロドリック目がヤバい、、。「殺らなきゃオレが殺られちまう、、。」てな心境なんでしょうか?ネクロがぶっ倒れてる間にリング下に大量のイスを積み上げるロドリック。ふらっふらのネクロを無理矢理エプロンに引っ張り上げ断崖式の川津掛け!技のチョイスしぶっ!自分も痛い!もちろん会場「どっかん!」

その後も場外戦が延々と続きます。二人が移動する度に一緒にお客さんも民族大移動(含むオレ)。

やっとリングに戻り、コーナーにロドリックを追いつめたネクロは天龍ばりにグーパンチ(マジ)と逆水平の乱れ打ち、肩車から前方回転エビ固め、タイガードライバーなどを繰り出しフル回転!会場「どっかん!」&大ネクロコール!コーナーポストにロドリックを座らせてパイプイスで一撃!出るか?出るのか?出ました!雪崩式フランケンシュタイナー!、、、いや失敗してる!グダグダ!

再びしばしの場外乱闘後、リング下から引っ張り出したテーブルをリング上に設置するロドリック。そこへ突然ロドリックと絶賛抗争中のエリック・スティーブンスが乱入。テーブルに思いっきり叩き付けられるロドリック。もちろんテーブルが真っ二つ!そして「ここぞ!」とばかりにグッタリしているロドリックに覆い被さるネクロ。カウントを入れるレフェリー。「1、2、3!」ネクロ勝利!会場「どっかん!」

血まみれで客席に向かい投げキッス&ピースをキメるネクロ。かっこいい、、。今日は画鋲も有刺鉄線も無かったけど充分です。お腹いっぱい、、.

試合後オレンジのアロハに着替えて出て来たネクロ。試合前と試合後の服が違う、、。結構おしゃれなのかも、、。「アロハいくつ持ってるの?」と聞くと「わからん。とにかく一杯持ってる。」との事。更に「そんなに高いモンじゃない。」という追加情報も頂きました。

2008_04130085.jpg

更にその後大事件発生!
帰ろうとしていたネクロを捕まえ「是非マンハッタンドロップの顧問(スーパーバイザー)になって欲しい。」と無理を承知でお願いした所「あーいいよ。」と快諾!ネクロ顧問、これからもヒトツよろしくおねがいします!「5月のニューヨーク大会終ったら飲みに行こうぜー。」だって。もちろんです、顧問!是非お共させて頂きます!   【文・カズキ】

飯伏幸太ROH最終戦速報 / Ibushi ROH tour - Chicago result

 

本日、中澤マイケルより試合のレポートが入っていないので詳細は不明ですが下記結果をお伝えします。19日シカゴで行われた最終戦の相手はドラゴンゲートでも大人気のエル・ジェネリコ。飯伏はトップロープからリーバースのウラカンラナそして最後はフェニックススプラッシュでエル・ジェネリコから勝利を奪った。飯伏は遂に最終戦にしてROH初勝利。   【文・ジュードーチョップ】

飯伏幸太ROH3戦目速報/ Ibushi ROH tour - Detroit result

 

たった今、現地デトロイトの中澤マイケルから試合速報が入りましたのでお伝えします。セミファイナルで行われた飯伏幸太&オースティン・エリーズ対ブリスコ兄弟の試合は、飯伏のムーンサルトムーンサルトでデトロイトのファンを沸かせものの、最後は兄ジェイ・ブリスコの必殺ジェイドリラーで飯伏を仕留め、ブリスコ兄弟の勝利に終わった。明日は最終日のシカゴでエル・ジェネリコとのシングルマッチが待っている。   【文・ジュードーチョップ】

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