今回の月刊ネクロ・ブッチャーは、ブロディ・リーと組んでニック・ゲイジ&ネイト・ヘイトリッドのやさぐれ極悪タッグチームを迎え撃つJAPWタッグ選手権試合の模様をレビューします。
11月21日 JAPW@ニュージャージー州ラーウェイ
入場と同時に揉みくちゃになる両チーム。ざっくりと額を割られたネクロ・ブッチャーはウガー!と雄叫びを上げながら反撃を開始する。奪い取ったハサミでニック・ゲイジの額を切り刻むと、ハサミから滴る血をポタポタと口の中に入れながら怪気炎。いよいよスイッチが入ってしまったネクロはゲイジをつかまえて客席へと雪崩込んでいく。一方、ブロディ・リーとネイト・ヘイトリッドは会場の外へ。
鉄柵を強引に取り外そうとするネクロだったが、どうやっても取り外すことができずに苛立はじめる。鉄柵に集中しすぎて隙だらけのネクロを後ろから殴りかかるゲイジ。ぱっくりと開いたネクロの額めがけてグーパンチの連打。さらにヨロヨロになったネクロへ容赦ないグーパンチの雨を降らせる。床には大量の血がポタポタと滴り落ちる。その頃、リーとヘイトリッドは会場の外で殴り合いが続いている。
ひげ面に顔面血だらけでしかも寄り目というやさぐれ定番フェイスが出たところで一気に反撃にでるネクロ。助走をつけてゲイジを壁に叩きつけると、ゲイジの血が壁にべっとりと付着。首根っこを捕まえてひな壇の観客席へと倒れるように駆け込む二人。落ちていた空き缶を引きちぎり尖った部分でゲイジの額を殴りまくるネクロ。ゲイジ悶絶して血が吹き出す。さらに紐をゲイジの首にぐるぐる巻きにして締め上げる。ちょっとした殺人現場のようだ。
すると会場の外でやりあっていたリーとヘイトリッドが裏口から会場内へと戻ってくる。ややヘイトリッドが劣勢。戻ってきたのを確認するとノックダウンしたゲイジを残してヘイトリッドにも股間攻撃をはじめるネクロ。グーパンチ、凶器攻撃、急所攻撃のオンパレード。この時点でプロレス的な技はひとつも出ていない。リーも負けじとヘイトリッドの背中へパイプ椅子攻撃。しかもフルパワーで思いっきりがいい。ハードコアな試合になるといつも以上の実力を発揮するブロディ・リー。ハードコア適性はかなりのものがある。
ようやくリング上に戻った両チーム。また激しくやりあうなかネクロだけはリング下を物色する。探し物はパイプ椅子だった。リング上へパイプ椅子を投げ入れるとまたウガー!と叫んでグーパンチのポーズ。向かい合うようにパイプ椅子をセットしてゲイジにタイペイパンチ合戦を要求するネクロ。ファンから大声援が巻き起こる。グーパンチを頬にフルパワーでぶち込むだけのタイペイパンチが始まる。パチン!とゴツン!が合わさったような鈍い音が何度も場内に響く。ネクロのフルスイングパンチがゲイジのアゴに命中。ゲイジは椅子ごと後ろにぶっ倒れるとネクロがガッツポーズを決める。
たたみ込むように得意技のタイガースープレックスで勝負に出るネクロだったがゲイジはそれをツーでキックアウト。しかし一瞬のすきにネクロが背後からゲイジを丸め込んでスリーカウント。ネクロ&ブロディ組がタッグ王座を防衛した。
今回のストリートマッチは本来のネクロさんムーブが随所に炸裂したせいもあってか大会一の盛り上がりだった。対戦相手のニック・ゲイジ&ネイト・ヘイトリッド組も大量の血を流し大量の椅子を壊してなかなかの活躍ぶり。最近ではここまで激しい流血戦というのも珍しくなってしまったネクロ。やはり通常ルールの試合よりも流血戦の方が数倍も輝いて見えた。これからも凶器片手に顔面を血で染めて変な方向に口を曲げながら寄り目のネクロが見てみたい。ネクロが一番輝ける場所はハードコアでありデスマッチなんだと思った。
【文・ジュードーチョップ aka Yama-chan】















