9月10日 CZW “Chri$ Ca$h Memorial Show” @アサイラムアリーナ ペンシルバニア州フィラデルフィア
この日のメインイベントは、CZW認定UVU王者とBJW認定デスマッチヘビー級王者の日米デスマッチ対決となった。ダブルタイトルマッチとして行われたこの試合は、ノーロープ有刺鉄線ラダーデスマッチ。天井から吊るされた両者のベルトを、ラダーを使い奪い取った方が王者の権利獲得するというシンプルなもの。このラダーマッチは2005年にバイク事故で亡くなったクリス・キャッシュ(CZWレスリングアカデミー出身者)が得意としていたもので、クリス・キャッシュ・メモリアルショーでは定番となっている。
両者が入場するとしばらく睨み合い。自然と観客から「CZW!CZW!」チャントが発生。伊東はそれを嫌ってか「BJW!BJW!」と叫んで観客にアピール。CZWのホームだけに観客からの声援はMASADAに軍配があがる。
序盤のエルボー合戦で、MASADAの強烈なエルボーが伊東のアゴにクリーンヒット。軽くグロッキー状態の伊東だったが、なんとか持ちなおして場外戦へ。MASADAをテーブルに寝かせ、二階のバルコニー席からドラゴンスプラッシュ。バリバリと鈍い音をたてながらテーブルが粉々に。胸を押さえながら立ち上がるMASADA。痛みで顔が歪んでいく。
両者リングに戻ると伊東がMASADAの額を有刺鉄線に押しつけてグリグリ攻撃。MASADAは伊東の背中に思いっきりラダーを叩きつける。伊東を持ち上げボディスラムにいこうと見せかけ有刺鉄線に投げるMASADA。受け身が取れない角度で有刺鉄線に突っ込んだ伊東は脇の下がパックリと切れて出血。してやったりの表情のMASADAは、伊東を起こしてラダーの上にブレーンバスター。
するとMASADAは我々マンハッタンドロップが差し入れした100本入りの竹串を袋から取り出すと、一束にまとめてから伊東の頭にグサッ!ぶっ刺した手を離すと竹串が放射状に広がって、伊東の頭頂部に興奮状態のハリネズミみたいなオブジェが出来上がり!これには観客から「You Sick Fuck!」チャントが発生。
伊東は頭から流血しながらラダーをコーナーに立てかけてバックドロップ。続けて「行くぞー!」と叫んでからラダーにのぼりムーンサルトプレス。しかしMASADAが膝を立てて阻止。伊東は腹押さえながら悶絶する。MASADAはお返しとばかりにラダーめがけ危険な角度で伊東をパワーボム。
するとMASADAはラダーにのぼりベルトを取ろうとするが、伊東がそれを阻止して有刺鉄線に投げる。「アッー!」叫ぶMASADAは右のふくらはぎから出血。その間に今度は伊東がラダーにのぼるが、MASADAがラダーを揺らして有刺鉄線に落とす。伊東の体重で有刺鉄線がグニャリと曲がる。伊東の腹にラダーの先をぶち当てると、MASADAは有刺鉄線をペンチで切りはじめる。
復活した伊東は、有刺鉄線を自分の足首に巻きつけてMASADAの胸にキック。するとそのワイヤーが花道まですっ飛ぶと、観客から悲鳴がおきる。MASADAはローブローで伊東をダウンさせ、ラダーと椅子の間にまたもう一つラダーを渡してそこに伊東を寝かす。有刺鉄線をエルボーに巻きつけて伊東の胸にグリグリ攻撃。そしてラダーに登りエルボーを落とす。観客から「CZW!CZW!」チャント。MASADAがエルボー連打、伊東がブレーンバスターを返すも、ラダーの上にパワーボム食らう。リング下から巨大ラダーをリングに入れるMASADA。天井に吊るされたUVUベルトめがけラダーをのぼりはじめる。
先ずはMASADAがUVUのベルトを奪取。さらに隣のBJW認定デスマッチヘビーのベルトも取りにかかるが、すかさず伊東がラダーからMASADAを落として阻止。すると伊東は巨大ラダー頂上からドラゴンスプラッシュ!観客から「キャー!」という悲鳴があがる。
完璧にきまったドラゴンスプラッシュでMASADAは動けなくなる。その間に伊東は巨大ラダーをのぼりBJWのベルトを奪取。しかし、突如蘇生したMASADAが巨大ラダーを倒し、伊東を場外のテーブに落としてしまう。しばらく身動きができない伊東だったが、リングインに戻りベルトを掲げてみせる。両者は向かい合いそれぞれのベルトをアピール。ルールにより両者とも王座防衛となった。
するとそこにCZWのボス、DJハイドがリングイン。「今日はこれからアナウンスすることがある」と言うと何故か伊東にマイクを渡す。伊東は「こんな試合で納得いかねーよ!今度は12月ここに来て、日本のデスマッチ、日本のプロレスを見せてやるよ!」とアピール。そしてDJハイドがマイクと取り、12月に日本からDDT、BJW、K-DOJO、FREEDOMSの4団体がCZWのリングにやってくると説明。CZWのテーマ曲が流れてショーは終了する。詳細についてはまだ分からないが、CZWと日本の団体がどのようなかたちで絡んでいくのか気になるところ。
両者の対決については、正直なところ完全決着が望ましかったと思う。それだけファンの期待値が高かったとも言える。少なからず試合後には観客からブーイングも出ていた。しかしそれは、試合内容というよりも、両者防衛というルール上の結果に対するブーイングだったように思う。結果を補って余りあるデスマッチの内容だったので、もし再戦することがあれば、つぎは是非とも完全決着ルールでお願いしたい。この二人にしかできないデスマッチがまだまだ観たい、そう感じさせる試合だった。

























































