2月20日 Chikara “Clutch of Doom” @パルマーセンター ペンシルバニア州イーストン
試合前にリングアナウンサーのギャヴィン・ラウドスピーカーによるミニライブ開始。即興に近い弾き語りなのだけど名前通りのラウドなライブだった。マイクスタンド役のサミーちゃんの顔に注目。
去年8月、ヤングライオンズカップ(矢野啓太戦)での怪我から復帰したグリーン・アントが、第一試合でいきなりマイク・クワッケンブッシュと対戦。
サブミッション中心のチェーンレスリングで、地味ながらも気迫のこもった内容に、お客さんも自然と試合に集中していく。ザ・コロニーの中では一番経験の浅いグリーン・アント。まだ荒削りな部分もあるが、チカラプロでは珍しいシュートスタイルを続けることは大いに有りだと思う。最後はシャープシューターがきまりクワッケンブッシュのタップアウト勝利。
試合中にダンスをする映像がYouTubeやAOTS(アタック・オブ・ザ・ショー)というケーブルテレビの番組にも取り上げられ、いまネットなどでちょっとした話題となっているオシリアンポータルの二人。チカラプロのファンであればお馴染みのダンスなのだが、あまりプロレスを観ないライトなファンにとって、試合中に催眠術やらブレイクダンスはかなりのインパクトがあった模様。試合の方は、イカルスがオフィーディアンのベルトを使って首を締めるという卑怯な技を使い、最後はスリーパーホールドでイカルスの勝利。試合内容よりもイカルスの背中のタトゥーが気になって仕方なかった。
じわじわと面白いオールドスクールな動きのスローバックス(ダッシャー・ハットフィールド&シュガー・ダンカートン)と、アンステイブル(ヴィン・ジェラルド&スティグマ)の試合は、3.0(スリーポイントオー)の介入で荒れ模様に。
コーナーで逆さ吊りにされたジェラルド。スライディングキックを狙おうとするダッシャーだったが、スティグマがそれを阻止。しかし、スティグマを強引に押しのけ、ダブルのスライディングキックがヒット!
試合途中にマイクを持って乱入してきた3.0のシェーン・マシューズ。勝手に試合の実況をしはじめる。邪魔になったのかスティグマが3.0を追いかけまわすと、試合がドリフのコントのような展開になっていき、最後は一人になったヴィン・ジェラルドがダッシャーに押さえ込まれスローバックスの勝利。3.0とアンステイブルとの抗争が激化しそうだ。
チカラプロで不動の人気を誇るロス・アイスクリームス。入場と同時に子供たちが大はしゃぎ。アマシスとヒーラコンのタッグも人気が高い。デイジー・ヘイズとデリリアス、そして3.0の合計4チームによる4コーナー・エリミネーション・タッグマッチ。ゴングとほぼ同時にロス・アイスクリームスがエリミネートされ退場。早すぎ。
すると、先程やられたお返しとばかりに、ヴィン・ジェラルドとスティグマが乱入してきて、シェーン・マシューズを追いかけまわす。その間にデイジー・ヘイズがスコット・パーカーをジャーマンスープレックス・ホールドで押さえ込みスリーカウント。これで3.0が退場。最後はアマシスがローリングエルボーでデリリアスからフォール勝ち。ロス・アイスクリームスのコミカルな仕掛け、3.0とアンステイブルの抗争、オシリアンポータルの新メンバー(ヒーラコン)の躍動感ある動きと、見どころの多い試合だった。
ウルトラマンティス・ブラック&フライトメア&ハロウウィキッド対、チーム・バチリ(オバリヨン&コダマ&コバルド)の試合は、コミカル無しの熱い戦いとなった。最後はオバリヨンがフライトメアをDDTでしとめてチーム・バチリの勝利。ウルトラマンティス・ブラックとチーム・バチリの因縁が深まるかたちとなった。この抗争はまだまだ続きそう。
BDKのティム・ドンストが悪徳レフェリーのサバトを連れてリングイン。観客からは大ブーイング。ドンストが連続して高速サイドスープレックスを放つとすかさずカバーに入る。すると悪徳レフェリーの高速カウントでスリーが入ってしまう。こちらも今後への布石なのか、ジグソーとドンストの因縁が深まる。にしてもサバトのいかにもインチキっぽいレフェリングが素晴らしかった。阿部四郎ばりに胡散臭さが爆発していた。
そしてメインイベントは、BDK(クロウディオ・キャスタニョーリ&トゥルサス)対、ザ・コロニー(ファイアー・アント&ソルジャー・アント)のタッグマッチ。体格的にはBDKの圧勝だが、蟻だけに機動力を活かしたザ・コロニーにも必ず勝機はあるはず。
クロウディオをコーナーに押しこみエルボーの乱れ打ち。一発一発が重いトゥルサスの攻撃を、連携プレーでかわしていくザ・コロニー。ソルジャー・アントがトゥルサスにチカラスペシャルをきめるが、クロウディオがカットに入る。勝負をいそぎ過ぎたザ・コロニーは劣勢に…。
トゥルサスに圧殺されるソルジャー・アント。まさに虫の息だ。キレると怖いファイアー・アントが、トップロープからトゥルサスめがけてフライングキック。しかし、クロウディオがすぐにカットに入ってファイアー・アントにストンピングの雨あられ。
BDKの専属リングアナウンサー、ヤコブが試合の邪魔をしようとすると、エディ・キングストンがバックステージから現れそれを阻止。逃げ惑うヤコブに裏拳をぶちこむキングストン。最後はファイアー・アントがコーナからのボディーアタックをきめてクロウディオからスリーカウントを奪取!この日で一番の盛り上がりだった。
試合後、エディ・キングストンがクロウディオを挑発。一触即発の二人を全選手がリングにあがり分けようとするが、収拾はつかずかえってハチャメチャな状態に。エディ・キングストンと対等に戦えるヘビー級はクロウディオしかいないだろう。そして既に、3月13日のニューヨーク州ブルックリンで開催されるチカラプロのビッグマッチで、クロウディオ・キャスタニョーリ対エディ・キングストンの試合が決定済み。ヘビー級の激突がいまから楽しみである。







































