カテゴリー: Review

観戦記

  • 飯伏幸太vsデイビー・リチャーズ / Kota Ibushi vs Davey Richards

     

    4月11日 ROHボストン大会

    日本と同じ入場曲で飯伏から入場。気合いの入った表情でエントランスを通りリングインすると、ファンからは一斉に紙テープが飛び交い、アメリカでの人気のほどがうかがえる。ちなみに、どこから飯伏の情報を知るのかアメリカのファンに尋ねてみると、圧倒的に「ユーチューブで試合を見た」という答えが多かった。プロレス裏ビデオを買わずして海外のインディー情報が手に入る時代。前田vsアンドレのセメントマッチや、飯伏が公園で試合をする動画が簡単に手に入る時代。じつに便利。

    つづいてデイビー入場。飯伏と並ぶと背こそ小さいが気迫は飯伏のそれ以上。刈り上げた頭、手足の短さ、ロングタイツ、尋常ではない筋肉、これは私たちの世代からしたらダイナマイト・キッドですやん、となる。なにも大阪弁になる必要は全くないのだけれども、好きすぎてこそのオマージュなんだろうなと思う。

    ゴングが鳴り握手を求める飯伏だったがそれを断るデイビー。にらみ合う両者。緊張感が高まる。序盤は打撃と寝技の攻防がつづき、飯伏のウラカンラナでデイビーが場外に落ちる。そこですかさず飯伏が場外のデイビーめがけて三角飛びケブラータ。会場内がどかんと沸く。リングに戻りふたたび打撃で飯伏をコーナーへ追い詰めるデイビー。

    しかしここからが飯伏の底力パワー爆発。打撃でデイビーを追い詰め、その場跳びムーンサルト、そしてコーナーからムーンサルトムーンサルト(ムーンサルトを着地してまたその場でムーンサルト)を炸裂させる。アメリカのプロレスファンの度肝を抜いた瞬間に鳥肌が立つ。

    直接的かつスピーディーな攻撃が持ち味のデイビーは、飯伏をコーナーポストから雪崩式ブレーンバスターで追い詰める。デイビーのラリアットを飯伏はバックスウェイでかわしハイキックそしてモーション無しのジャーマンスープレックス。ホールドした飯伏の手をキムラロックにとらえるデイビー。飯伏は悶絶うってロープエスケープ。

    最後のチカラを振り絞るかのように壮絶な張り手合戦のあと、飯伏のドラゴンスープレックが炸裂するが、とどめのフェニックススプラッシュはデイビーにかわされる。最後はツームストーンパイルドライバーからすばやく腕を取り、がっちりとキムラロックが決まる。しばらく耐える飯伏。悶絶しながらロープを探すが力尽きてタップ。飯伏のアメリカインディーマット初参戦は惜しくもタップアウト負けに終わった。

    すると負けた飯伏に対し会場のファンからスタンディングオべーションと「プリーズカムバック!プリーズカムバック!」チャントが発生。また鳥肌が。

    もう、なんというか、鮮烈なるデビューという言葉がぴったりの完璧な試合だった。ここまではやるだろうという期待値を軽くこえていた。全試合が終わり、飯伏の感想をROHブッカーであるゲーブ氏に尋ねると「今夜のお客さんの反応が全てだよ」と一言。インターネットでしか知ることの出来なかった飯伏のプロレスを、現実に目の前で生観戦できたファンの正直な感想は、すべて最後のスタンディングオベーションに集約されていた。ゴールデンスター飯伏幸太のアメリカマットデビュー戦は大成功に終わった、と私は確信している。   【文・ジュードーチョップ】

     

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    (写真撮影:中澤原マイケル)

  • 試合前のネクロ・ブッチャー

     

    2008年4月11日 ROHボストン大会

    目の前ではROHのスタッフがせっせとリングを組み立てています。飯伏選手のアメリカ第一戦も気になる所なんですが、オレの視線はつい先程会場入りしたネクロ・ブッチャーに釘付けです、、。こだわりのアロハ&バンダナ姿がかっこいい、、。

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    他の選手達がリング上でウォームアップを始める中、ネクロ師匠は全くその気配無し。ズボンのポッケに両手を突っ込み、ややうつむき気味に会場をウロウロ、ウロウロ。あ、どっか行くみたいだ、、。ふらーりと会場の外へ消えたかと思うと数分後ビニール袋を片手にふらーりと帰ってくるネクロ。「何買って来たんだろう、、。」もうネクロの事が気になって気になってしょうがないオレ。客席の一角に陣取りおもむろに袋の中身を取り出すネクロ。「サラダとジュースだ、、。」それらを食べ終えたネクロは何をするでもなく再び会場をウロウロ。たまに知り合いに声をかけられては相手に向かってピースサイン。うう、、オレもネクロにピースされたい、、。

    ところで気になるのは設営中のリングの下に置かれている有刺鉄線ボード。「絶対あれネクロ用だ、、。」

    会場オープン40分前。しばらく姿の見えなかったネクロ。「さすがにもうバックステージで着替えたかな?」と思っていると再びさっきの格好そのままで登場&知り合いにピース。

    どこからかアルミ製のゴミバケツを調達しステージ裏に隠すネクロ。今日の対戦相手ケビン・スティーンがそのゴミバケツを見つけ苦笑いしてます。「、、あーオレ今日コレで殴られんのかー、、。」ってな心境でしょうか。

    ネクロはまだ、というかリングチェックするつもりいよいよ無さそうです。

    会場オープン30分前。ネクロは会場の入り口に展示されているボストン大学のバスケットボールチームのトロフィーを眺めています。

    会場オープン25分前。ハサミをくるくる回しながらやっぱりウロウロしているネクロ、、。「うーん、、どう見ても絶対ヒマだよなー、、。」試合前に声をかけるのはどうかと思うも玉砕覚悟でこのマンハッタンドロップ用にミニインタビューを申し込むオレ。「インタビュー?全然いいよ。」とネクロ快諾!やった!
    という事でネクロと一対一でインタビュー開始。このインタビューはまた別の機会に。

    さていよいよ会場オープン。お客さんが続々と集まって来ます。ダークマッチ、オープニングマッチ、前半戦も終了。歴史的瞬間、飯伏選手のアメリカデビュー戦のレポートはジュードーチョップ氏よろしく!そしていよいよ我らがアイドル、ネクロ・ブッチャー登場!

    という事で、次回はネクロVSケビン・スティーンの試合レポートをお届けします。隠したゴミバケツをネクロは喰らわせるのか喰らわされるのか?リング下の有刺鉄線ボードに叩き付けるのか叩き付けられるのか?どっちでも会場「どっかん!」間違い無し。   【文・カズキ】

  • 飯伏幸太ROH2戦目速報/ Ibushi ROH tour – Edison result

     

    鮮烈なROHデビュー戦から一夜明けた第二戦目の対戦相手は、頭部負傷により予定されていたオースティン・エリーズからクラウディオ・キャスタニョーリへ変更。自身初となるヨーロピアン選手との対戦ということもありやや緊張気味の飯伏。ロックアップから腕の取り合いこそ互角だったが、序盤から中盤に欠けてクラウディオのペース。両者場外へともつれ込みリングに戻った飯伏はキレの良い三角跳びケブラータを成功させる。続けざまに場外でダウンしているクラウディオめがけて、鉄柵からのフェニックススプラッシュが炸裂。その後、ムーンサルトムーンサルトを成功させるも、最後はクラウディオがリコラ・ボムで飯伏をピン。しかしファンからは「ROH!ROH!ROH!」や「プリーズカムバック!プリーズカムバック!」「コータ!コータ!」の大合唱。またしても飯伏幸太はアメリカマット初勝利を挙げることは出来なかった。   【文・ジュードーチョップ】

     

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    (写真撮影:中澤原マイケル)

  • 飯伏幸太ROH初参戦速報/ Ibushi ROH tour – Boston result

     

    現地時間4月11日に行われたROHボストン大会でDDTの飯伏幸太選手が初参戦。デイビー・リチャーズを相手に好勝負を繰り広げた。序盤は張り手と蹴りの応酬、三角跳びケブラータやムーンサルトムーンサルトなどの飛び技でアメリカプロレスファンの度肝を抜いた。最後は惜しくもキムラロックで負けはしたものの、会場からは「プリーズカムバック!プリーズカムバック!」の大合唱。鮮烈なるデビュー戦をやってのけた。試合を終えた飯伏に感想を一言。飯伏 「いやー面白かった!」   【文・ジュードーチョップ】

    尚、この日の模様は『Top Rope Photography』にて写真など見ることができます。

    Top Rope Photography
    http://topropephotography.com

    ROHボストン戦の写真
    http://moneyshot123.110mb.com/images/roh41108/default.html

     

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    (写真撮影:中澤原マイケル)

  • PRO WRESTLING SYNDICATE @Yonkers, NY (03/22/08)

     

    2007年6月に旗揚げをしたプロレスリング・シンジケートの4回目の興行です。今までの3回はニュージャージー州で行われていたのですが、今回は ニューヨーク州に場所を移しての開催となりました。このPWS、旗揚げ戦から一貫して言えるのですが、出場しているレスラーのレベルに非常にばらつきがあ るとても不思議な団体です。サブゥー、サモア・ジョー、ジェリー・リン、アビス、スティーブ・ウィリアムス等が試合をする一方、お尻にパットを入れている 練習生レベルのレスラーも出ています。またスペシャルゲストとしてキャプテン・ルー・アルバノ、ブルータス・ビーフケーキなどが会場に姿を見せるとても謎 の多い団体なのです。また事前に告知をしていたレスラーが出ないことも多く、今回はサブゥー、そしてゲストのオックス・ベイカーの来場がありませんでし た。そしてこの団体のコミッショナーがネクロ・ブッチャーなのですが、これらの情報からこの団体のカラーを想像頂けるかと思います。

    今回はPWS初の王座を決める試合ということで、12人のレスラーによる王座戦トーナメントが開催されました。エントリーされたのは、テディ・ハー ト、ジャック・エヴァンス、トレント・アシッド、ラッカス、”M-Dogg20″マット・クロス、デヴォン・ムーア、ダニー・デマント、ジェリー・リン、 ケニー・オメガ、トミー・スエード、ケヴィン・マシューズそして当日発表の謎のレスラーの計12人のレスラー。試合形式ですが、まずはタッグ戦。その後勝 利したタッグチームのパートナー同士がシングル戦。その次には三つ巴戦で王座決定という仕組みです。

    (さらに…)